アンチアンチエイジング

ローマ

アンチエイジングというと、目新しいように聞こえますが、もう何年も、何十年も、何百年も、何千年も昔から、人類が地道に営んできた行為なんですね。

歴史上、一番有名なのが、秦の始皇帝で、不老長寿を求めて、全世界に秘薬や秘訣を探索するべき使者を派遣しました。徐福もその一人でしょう。以前、熊野古道を散策した際に立ち寄った和歌山県新宮市に徐福公園があり、徐福の銅像もありました。

徐福は伝説の人物で、帰化人の秦氏の祖という説どころか、イコール神武天皇説まである人です。始皇帝に反発して最初から中国に帰国するつもりはなく、農耕を日本に伝えたとも言われます。実在するかどうかも分からないようですが…。

で、ここにきて、最近の「アンチエイジング」ブームに異議を唱える人も出始めています。「生涯現役」「いつまでも美と健康を手に入れるために自分を磨こう」といった商魂逞しいキャッチコピーが胡散臭いというわけです。医師で作家の久坂部羊氏も最近「日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか」という刺激的なタイトルの本を出版しています。

そういえば、プチ整形だの、皺伸ばし美容だの、鬘だの、脱毛だの、サプリメントだの、健康食品だの、スポーツジムだの、エステだの、ボケ予防の脳トレーニングのゲームなどは、その商魂の権化なのかもしれません。

それでも、それでも、たとえ、そうであっても、今の私は、心だけでも若くありたいですね。最近、レミオロメンとコブクロとスクープオンサンデーとオレンジレンジを聴いています。(随分背伸びしてますねえ)