「特命転勤 毎日新聞を救え!」

 ローマ

公開日時: 2007年5月19日 @ 20:18

毎日新聞の経済記者などを歴任した吉原勇氏の「特命転勤 毎日新聞を救え!」(文藝春秋)を読んでいます。まだ、途中なので、結末は分かりませんが、何とも、生々しい話が出てきます。

 

新聞社の本社ビルが国有地の払い下げであることが暴露されています。あの「天下の」朝日新聞も、東京都杉並区浜田山にあった払い下げの国有地を国に返還して、現社屋の築地の一等地を手に入れたことも暴露されています(49ページ)。

 

国とは政府のことです。もし、これが事実なら、マスコミは政府を批判する記事など書けるのでしょうか?

同じ毎日新聞0Bの河内孝氏の書いた「新聞社 破綻したビジネスモデル」(新潮新書)は、先日読了しました。この中で、新聞社は、大量の「押し紙」と呼ばれる、発行部数の水増しともいえる新聞を販売店に押し付け、これが、結局、無駄に捨ててしまわれる。その結果、年間220万本の森林を破壊していることになる。こんなマスコミが、環境問題を追及できるのか?ーと問題提起しています。

色々困った問題です。

2011年にテレビの地上デジタル化が完了すると、ネットとメディアが融合し、あらゆるメディアが1本化する「eプラットフォーム」時代が到来するそうです。もう、テレビだ、ラジオだ、新聞だ、雑誌だという時代ではないというのです。

あと4年。これからどんな時代になることやら。