「家族はつらいよ 2」は★★

桂林から陽朔までの、漓江川下り Copyright par MatsuokaSousumu@Kaqua

梨園の妻でタレントさんが長い闘病生活の末、34歳の若さで亡くなったということで、大手全国紙の夕刊でも一面に掲載され、天下のNHKのゴールデンアワーの夜の7時のニュースでもトップで長時間に渡って放送され、海外諸国でも報道されたらしいですね。

亡くなられたのは6月22日の夜だったということで、ちょうどその同じ日の同じ時間帯に、私の九州の叔母も亡くなったという報せを受け、人の死は、月の満ち干と関係があるという話を昔、聞いたことがあるので、それを思い出しました。

人の生も死も自然の一部なのでしょうか。

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京都にお住まいの京洛先生から「面白いので是非ご覧になったらいいですよ」と勧められた映画「家族はつらいよ 2」を見てきましたが、ちょっとグロテスクでしたね。

喜劇なので、ただ笑って過ごせばいいのですが、棺桶の中に銀杏を入れてバチバチ燃やしてしまうシーンは、ちょっといただけないなあ。ブラックジョークも過ぎている感じでした。

巨匠山田洋次監督は完全無欠で、ご注進できる周囲の人間がいなくなったということでしょう。

息子が不祥事を起こしてしまった橋爪功演じる主人公は、まるで寅さんのようで、他の家族が彼の悪口を言い合って盛り上がっているところで、実は階段の影で立ち聞きしたりしていて、それに気づいた家族があっと驚くといった場面は、ワンパターン化していて様式美さえ感じました。

高齢者ドライバーの免許返上問題や、孤独死など、実に時宜を得た今現在の時事問題を取り入れている風合いでしたが、ちょっと背伸びし過ぎだったのでは?

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映画館を出る時、知らないおばハンたちが「(家族はつらいよ)1の方が良かったわね」と話していました。

同感でした。