NHKはCMタレント養成製造マシーンなのか?

Copyright par Keiryusai

昨日は、unknown さんから久し振りにコメント頂きました。有難う御座いました。

昨日、「世の中は広告が全てだ」ということを考えていましたら、もう少し、世の中の構図や仕組みについて洞察したくなりました。

きっかけは、最近のタレントさんが全く分からなくなってしまったからです。

今はときめく人気男優というと、千葉雄大、菅田将暉、山崎賢人、人気女優でいうと、有村架純、土屋太鳳、芳根京子、小芝風花あたりでしょうか?

えっ?誰も知らない?

私もテレビのドラマは見ないので、実は殆ど分かりません(笑)。

私は今、「人気」と書きましたが、その人気とは如何にテレビに露出させるか、ということです。テレビに露出されることにより、それで人気が出て、何となく、その人の人格を知らないくせに信用や信頼が生まれ、その擬態を広告代理店がうまく利用してコマーシャルに使い、その露出によってタレントはますます人気が出るという好循環の仕組みが今の資本主義社会にあるということです。

ネットは、単なるテレビの焼き直しです。

政官界も、財界も若いタレントが大好きです。

その人気を生み出す原動力の一つが、公共放送NHK朝の連続テレビ小説です。このヒロインに抜擢されれば、将来間違いなしです。CMのオファーも鈴なりに押し寄せてくることでしょう。

NHKの朝ドラは、年に2回ありますから、毎年2人は確実にヒロインが生まれるわけです。まるで、年に2回興行される文学の芥川賞・直木賞みたいですね。(笑)

NHKはもう一つ、大河ドラマもあります。ここに出演を獲得すれば、毎週露出しますから、人気上位にランクインし、CMオファーも来るようになります。

つまり、コマーシャルをやることができないNHKは、結果的にCMタレント養成製作会社と言えなくもないのです(笑)。

そして、公平さで言えば、民放はテレビ局ではなく、実は広告会社なのです。もしくは、番組製作会社に丸投げした時間貸しの大家さんなのです。

それにしても、長年この世に棲んでおりますと、そのタレントさんの移り変わりの速さには圧倒され、もはやついていけません。

テレビは若ければ若いほどよく、フォトジェニックが良ければ良いほどいいので、タレントさんといえども、使い捨てカイロかライターのようです。10年も持てば大したもんです。今は5年かな?

まあ、古今東西、次から次とテレビ画面に出て有名になりたい若者が途絶えることはありませんから、好循環は半永久に続くわけです。

最後に渓流斎の法則ー。

第108条 有名とは、広告戦略的な露出の度合いに過ぎず、信用とは無関係なのである。

世の中広告がすべて

中国・大連夏祭りCopyright Par Duc de Matsuocha gouverneur

 私の御先祖様は江戸時代、九州は久留米の有馬藩で、代々下級武士として仕えておりましたが、明治維新の革命によって失業して路頭を彷徨い、その後は、九州は唐津焼や有田焼などが有名ですから、そういった焼き物の商店を開いていたと聞いたことがあります。

 しかし、よく言う「武士の商法」でほとんど売上が伸びず、倒産したと聞いたことがあります。

 悲しいかな子孫の私にも商才がなく、しがない安月給のサラリーマンで終わってしまいました(笑)。

 で、今日は何で、こんな話から始めたのかと言いますと、最近、この渓流斎ブログのホームページ化を思案している中で、世の中というものは、広告だらけで、結局、商才がある者が勝ちだということが、この歳になってやっと気がついたのです。もう、手遅れですけどね(苦笑)。

 中国・大連夏祭りCopyright Par Duc de Matsuocha gouverneur

私はインターネットを1995年に、ブログは2005年に始めましたが、当時は今のように広告で溢れておらず、一種の牧歌的な雰囲気がありました。

それがどうでしょう。あれから22年が経ち、ネットのサイトは広告収入を得るためのツールになり、妖しげな大嘘ニュースが跋扈し、その売上高は、今や新聞、雑誌、ラジオ、テレビを追い抜いたと言われております。

日頃、重宝している検索エンジンと呼ばれるグーグルやヤフーは、便利で有難いなあと思っていたら浅はかで、よく考えれば、彼らが良心的なボランティアでやっているわけではなく、商業ビジネスとしてやっているだけなのです。

だから、正確に言えば、検索会社じゃないんです。広告会社なんです。手段を選ばないのです。ヤフーは、在庫がないくせに、アップルウオッチの販売キャンペーンまでして、本来ならもっと弾劾されるべきなのに、社長の謝罪の一言で終わらせています。関係者というより、利害者があまりにも多すぎるので、スキャンダルにしては不味いという見えない作用が働いたのでしょう。

 中国・大連夏祭りCopyright Par Duc de Matsuocha gouverneur
地球上で何十億人も利用していると言われるフェイスブックだって、あれは、人に優しい便利なソーシャルネットワークではなくて、やはり、儲け至上主義の広告会社なのです。

フェイスブックがタチが悪いのは、その人の生年月日、住所、本名から趣味、特技、嗜好まであらゆる個人データを会員に吐き出させて、ピンポイントで広告を爆撃していることです。

だから、私はフェイスブックだけはやりません。

と、先日、IT(情報技術)会社の松長社長との懇親会で、小生がぶちまけたところ、松長社長から「広告会社の何処が悪いのですか?」と見事に逆襲されてしまいました。

確かに、悪いことはないのです。資本主義の原理だからです。だから、勝ち組である彼らは世界の長者番付で上位を占めるわけですから。

悪いところがあるとしたら、個人情報を勝手に使用して広告戦略に使っていることを顧客に堂々と明示していないということぐらいですか。こうなると、「騙す方も悪いが、騙される方も悪い」という話になり、またして、私は先祖伝来の商才のなさを痛感してしまいました(苦笑)。

いや、商才がないのは私だけではないでしょう。新聞業界も落ち目の三度笠です。インターネットが始まった頃、何で、彼らはヤフーやグーグルといった「広告会社」にタダ同然で自分たちの「ドル箱」のニュースをあげてしまったのでしょうか?

今の新聞の広告を見て御覧なさい。精力増進剤やサプリメントの広告ばかりで、昔は三流のミニコミ誌さえ相手にしなかったモノで、大変失礼ながら、こんなんで「高級紙」と呼ばれる一流新聞社がシノギを削っているんですからね。

テレビも視聴率という実態のよく把握できない曖昧な数字に頼っていたので、クライアントにとっては広告効果があるかどうかさっぱり分からない。それより、年齢、職業、性別、趣味趣向がはっきりと分かる獲物、いや間違えました、ターゲットに広告が撃てるネットサイトに移行しようと考えるのも不思議ではありませんよね?

私は、商才のなさは相変わらずにしても、こうして世の中の人々に揉まれると、少しは賢くならざるを得ませんよ(爆笑)。

岡本昌巳著「株で勝つ習慣」

王子の狐火と装束榎

岡本昌巳著「40年稼ぎ続ける 投資のプロの 株で勝つ習慣」(ダイヤモンド社)は、私の高校時代の友人が書いたという、ただそれだけの理由で、渓流斎ブログの「お薦め本」になりましたが、読んでみると、確かに、「この道40年」のプロだけあって、ツボを押さえていると思いました。

全くの素人にとっては、分かりづらいかもしれませんが、初歩的知識があればかなり参考になることが書かれています。

勿論、そんな安易に、何の努力もしないで、儲かるような話はこの世にあり得るわけがなく、まず疑ってかからなくてはなりませんから、この本は大丈夫です。

つまり、この本には安易な方法は書いておりません。はっきり言って、かなり七面倒臭い方法しか書いていません(笑)。私なんか、チャート式とかは、「終わった後の結果論」か「背後霊」のような感じがして、最初から放り投げていますが(笑)。

具体的に何処の会社のどの銘柄を買えば儲かるとも書いていませんが、それに近いことだけが書かれています。日々のニュースに接して、気になる会社の業績や株価予想を「四季報」などで、プロ顔負けに勉強して研究し、「友だち銘柄」を沢山作り、その中で「これだ」と思った銘柄を時機を見て買う、というのが岡本方式です。

そのためには情報収集が欠かせません。

岡本君とは卒業以来何十年も会っていませんでしたから、彼が「株式市場新聞」という専門紙で長年記者をやっていたことは知りませんでした。彼はこの新聞社を辞めて、今はフリーの経済ライターとして雑誌等に寄稿したり、セミナー活動を行ったりしています。

ですから、今でも「現役」として情報収集活動を行っているわけです。
本書は、その情報収集のノウハウ本として活用すれば一番良いのではないかと、私なんか思ったわけです。

彼が、新聞記者だった頃、特許庁にまで足を運んで、いちいち問い合わせて、資料を探してコピーをしていたのに、今ではインターネットが発達したおかげで、自宅に居て、簡単に特許情報が取れる、といったことも書かれています。
王子稲荷大明神

今のようなマイナス金利の時代、例えば、1000万円という高額資金を1年間、メガバンクの定期預金にしても、税引きで700円ちょっとしか利子が付きません。こんなんでは、銀座でランチもできませんよ。(笑)

ですから、小学校高学年から英語ではなく、株式投資の基礎を教えるべきだと私なんか思っています。昔は、「そんな博打を教えるなんてとんでもない」という偏見で凝り固まっていましたが、2000万分の1でしか当選する確率がない宝くじを買うより、競馬競輪競艇等をやるよりも、ある意味では株式の方が確率的には高く(その分、損する割合も高く)、また、実際に投資なんかしなくても、マクロ、ミクロ経済から会社法、決算書、会計、国際時事問題まで付随して勉強しなければならないので、将来、英語なんかよりも必ず役に立つと思うのです。

とはいっても、株式投資に関してはかつて、かなり痛い思いをしたことがある小生ですので、最終的には御自身の判断、いわば自己責任で投資すべきだというのが、こんな誰が読んでいるのか分からないブログで書ける最低線のことでしょう(笑)。(株式投資をしない、という選択でもいいのです)

今は、ネットのサイトで簡単に情報収集ができるということで、岡本君がいつも重宝しているというサイトの一部を列挙しておきます。(下線が付いた青い文字をクリックすると、そのサイトにジャンプします)

●ヤフーファイナンスの「株予報」

株探 (材料テーマ関連銘柄探してで最も重宝する)

モーニングスター (岡本君が外出した時などにスマホで最も良く見ているサイト。有料版もある)

コロ朝ニュース (プロの目で厳選された情報の玉手箱)

世界の株価(各国の株式、為替などのチャートが読みやすい)

東証の「適時開示情報閲覧サービス」(上場企業の決算やリリースが最も早く読める。私もかつての職場で利用さしてもろた)

特許情報のプラットフォーム「特許・実用新案、意匠、商標の簡易検索」 (かつては特許庁まで足を運ばなければ入手できなかった情報)

日本の移民受け入れは世界5位なの?

東京・銀座にて

少子高齢化により、日本の人口が減り続け、このままでは労働力不足のため、外国からの移民を受け入れるべきだとの主張が、進歩的文化人と呼ばれる人々から盛んに発信されてます。

例えば、「日本の人口に占める国際移民率は1.708%で、世界ランキングの順位は148位(2010年、国連統計)。日本は酷く遅れている。もっともっと日本は移民を受け入れなくてはならない」といった調子です。

でも、進歩的文化人はただ言ってるだけで、彼らは、移民の人にはコンビニのレジや重労働の介護職や皿洗いや工事現場や、いわゆる3Kといった日本の若者がやりたがらない低賃金の単純作業をやらせたいだけなのです。

宗教上の差異などで今、欧州で死者が出るほど問題になっていることには目を瞑り、日本の将来を想像できないのです。(おお、ルペンさんも吃驚!我ながら、凄い保守反動、超国家主義的考え方!)

それにしても、最近は外国人をよく見かけます。観光客ではなく、小さな子供も抱えていることから定住していると思われます。電車の中でも所構わず、何語か分かりませんが、大声で携帯で叫んでいます。

京都にお住まいの京洛先生は、安い市民の足である市バスが混雑して乗れなくなった、と不平不満をぶちまけています。

世界148位というデータはどうもおかしいのではないか?

そこで、よくよく調べてみると、世界銀行の2015年の調査では、日本に住む移民は約204万人で世界28位だったのです。

また、経済協力開発機構(OECD)は統計上、「国内に1年以上滞在する外国人」を移民と定義しており、2014年、日本は年間34万人の移民を受け入れていることから、世界第5位になるのです。(ドイツ=134万人、米国=102万人、英国=50万人、韓国=41万人に次ぐ)

34万人の中には、留学生や職業訓練生らも含まれているので、その多寡については一概に言えないかもしれません。しかし、彼らの中には「留学生」を隠れ蓑に仕事をしている外国人も多くいると言われています。

それではどうしたらいいのか?

松居一代さんも吃驚のサイトづくり苦労物語

中国ハルビン Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

最近、自宅と会社との往復ばかりで引きこもりがちでしたが(笑)、昨晩は久し振りに痛飲致しました。

場所は、私が東京の中で最も好きな街、神保町です。かつて、週に2回は通ったことがあり、古書店街から普通の人が知らない露地裏まで誰よりも知り尽くしているというのが自慢です。が、何せ根っからの方向音痴なもんで、目的地に辿りつけるかどうか心配でした。

目的地は、昭和30年代頃に建てられたと思しきエレベーターもない古いビル。一階が老舗バーで、お会いするお目当ての方は、そのビルの三階の事務所で、IT関係の会社を設立した社長さんです。

いやあ、前置きが長くなるので端折りますが、その社長さんというのは、以前この渓流斎ブログに書いたことがある海城高校の後輩で、「猫の足あと」という関東の神社仏閣の詳細な沿革を紹介するサイトや葬儀関係のサイトなどを主宰している松長社長です。

そして、もう一人は初めてお会いした方で、「ブック・ナビ」という書評専門のサイトを、もう15年も主宰している野口さんです。この方は、天下の開成高校を出られ、周囲の風采の上がらない連中が殆ど東大に進学するのを横目で見て、敢えて慶應義塾に進み、長年メディア関係の仕事をされてきた方でした。

中国ハルビン Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

面会の目的は、この渓流斎ブログをホームページ化するメリット、デメリットのご相談でした。

松長社長は、このIT業界で長年苦労と研鑽を重ねてきたので、その実態から裏の裏まで精通しており、かなり辛辣なお言葉も頂戴致しました。

アフィリエイトだの、SEOだのかなり専門用語が飛び交い、半分ぐらいしか理解できませんでしたが(笑)、かなり、参考と言いますか、勉強になりました。

例えば、今は世界中で広告に連動するサイトのアクセス数を稼ぐために、大嘘のニュースを書き込む輩が頻発して世界的にも大問題になっています。話の次元は全く違いますが、有名芸能人の松居一代さんが、一連の騒動でブログのアクセスが急増して、「月に500万円稼いだ」と週刊誌でも取り上げられるほどです。

何でそんなことができるの?

しかし、無名の一般人がそんなことができるわけありません。

松長社長がわざわざ紹介して下さった「ブック・ナビ」の野口主宰も解説してくれました。

「広告で稼ぐのは並大抵ではありませんよ。それにはまず、読者にサイトに来てもらうこと。そして、広告をクリックしてもらうこと。でもそれだけでは一銭にもならず、何か買ってもらわなければなりません。ウチのサイトの広告収入は、2年間で5000円程度ですよ」

ひよっえー、それではとても生計を立てられませんね。

中国ハルビン Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

松長社長も、眼鏡の奥の目をキラリとさせて、「渓流斎さん、甘いですね。ホームページには儲かるサイトと儲からないサイトの二種類しかないのです。やる気ないならやめちまえー」とまでは言いませんでしたが、酔った頭には刺激的な文言が浴びせられました。

1、自己主張しないこと。そんなもん誰も読まない。サラリーマンでも官僚でも、自己主張する輩は出世しない。それと一緒。

1、できるだけテーマを絞ること。できれば誰も知らないような、そこのサイトに行かなければ情報が取れないような、マニアックであればマニアックであるほど良い。

1、とにかく頻繁に更新すること。

1、できるだけ高品質のサイトと提携してリンクを貼ること。そうすれば良質な読者に恵まれる。

1、自分の常識は、世間の非常識だと思え!

うーん、いちいち御尤もな指摘です。しかし、自己主張できないブログなんて…。

松長社長の主宰する「猫の足あと」の苦労話も聞きました。10年近く経ち、今では何万件もアクセスがある人気サイトですが、始めた頃は、誰も知らないので、「何でウチの寺社を勝手に載せるんだ」「昔はそうだったかもしれないが今は違うんだ。掲載お断り」というお寺や神社があったそうです。

しかし、今や立場が逆転です。「ウチの寺が載っていないので是非載せてください」「載っていないと存在しない神社になるので、是非」といった問い合わせが殺到しているそうです。恐らく、初期に掲載を断った寺社は今頃後悔していることでしょう。

世の中、そんなもんです(笑)。

松長社長が、このサイトに自信を持っているのは、まさに血と汗と涙で、地を這って地道な努力で作成しているからです。

寺社仏閣の沿革を調べるのに、江戸時代の古文書まで辿ります。手に入らない、図書館で借りられない書籍ばかりなので、高額なコピー代がかかります。沿革は膨大な量なので、外部に発注したりします。写真は必ず現場に行って、自分の脚で歩いて、自分で撮影します。

このように、かなりの時間とお金と労力をかけていたのです。まあ、そうでなければ良質なサイトはできないということですね。

とにかく、松長社長に言わせると、今出回っているサイトの大半がコピペもしくは引用だそうです。「新聞社やテレビ局が、全てのニュースを有料にしたら、恐らく、サイトは激減するでしょうね」と自信を持って言ってましたが、確かにその通りでしょう。

IMFラガルド専務理事に与ふる書

中国・ハルビン駅前 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

私の名前はラガルド。国際通貨基金(IMF)の専務理事です。

7月24日、米ワシントンの世界開発センターのイベントで、「10年後は、北京に本部を移したい」と発言したところ、京都に住む日本人から抗議のメールを頂きました。

田分け!私を何様と心得る!

年収20万ドルなどという根も葉もない噂が飛び交っておるが、そんな端た金で、あたしゃ転びはせん!

中国・ハルビン駅前 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

そもそも、IMFは、日本の敗戦が濃厚となった1944年、米ニューハンプシャー州のブレトンウッズでの密約で設立されたものじゃ。あ、間違えた、設立されました。

この時、一緒にできたのが国際復興開発銀行、後の世界銀行じゃ。あ、間違えた。もういいか。

そこでじゃ。世銀のシマのみかじめ料はアメリカが取る、ちゅうもんだから、そんなら、IMFのシマはヨーロッパが取る。文句なかろ?ちゅうことで、手締め式が行われ、三々盃で血判状を押したわけよ。

じゃけん、IMFのポストは二代続けてフランスが死守させてもろてます。(語尾を少し上げる)

中国・ハルビン駅前 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

IMFへの上位出資5カ国(米、日、独、仏、英)の一角を占める日本の政府やマスコミをせっかく騙くらかしていたのに、京都の日本人が大変無礼なメールを送り付けてけつかるねん。

…何で本部を北京? ラガルドよ、カネに転ぶ腐敗官僚の面目躍如だな。日本の政府やマスコミを騙せてもオンブズマンの眼は騙せないぜ。
世界中のマスコミは既得権益者なんだよ。だから
女性だからとか、グローバリズムとか自由貿易とかいう幻想に振り回されているだけなのだ。
ラガルドよ、恥を知れ!…

こんなメールを送りつける輩には告訴を考えてますまんねん。

その前に八尾の朝吉親分のところに行って、仁義の切り方を習いに行ってきますぅ。

茶番劇 家計学園物語


中国・成都「杜甫草堂」 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

和泉羊人首相補佐官です。

いろいろ報道されているので少し丁寧に説明させてもらう。そんな極端な話をすれば記憶に残っているはずだが、全く記憶にないので、言っておりません。言っておりません。言っておりません。

しかし、記憶に残ってないだけで、総理の意向とか、総理が直接言えないので俺の口から言う、などとは、前川君を呼びつけて言ってないと思う。

多分

中国・成都「杜甫草堂」 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

安部心臓総理です。

李下に冠を正さず、と言います。

わたくしは、家計学園の家計孝太郎理事長とは、40年来のアメリカ留学時代からの刎頚の友であり、2013年から16年にかけて、山中湖村の別荘でゴルフ、焼肉パーティー、おいちょかぶと14回お会いしていることはバレておりますが、その間、雨夜の品定めだけで、獣医学部新設の話は一切しておりません。

そもそも、獣医学部新設の話は、国家戦略特区諮問委員会の民間議員の皆様がお決めになったことで、わたくしは、一切口出ししておりません。民間議員はわたくしの子飼いなので、わたくしの意に背くことはしませんから。

わたくしは、民間議員の先生の皆様方が、岩盤規制にドリルで穴を開けて頂いた、と、こう、わたくしは、大変評価しているのであり、ます。

中国・成都「杜甫草堂」 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

家計孝太郎理事長です。

私はキーパーソンです。

だから、ノコノコと国会如き茶番劇に付き合ってなんかいられませんよ。

そんな暇あれば、安部君とゴルフしてますよ。

言いたい事は沢山ありますが、何せ、今は雲隠れしてるもので、誰も居処は分からないことになっております。と、広報にはそう申し付けてます。

ー日本にいない?

それはどうかな。

ー仮病を詐称して入院してる?

それはどうかな。

ーそれでは、納税者として、獣医学部新設の認可を取り消しますよ。

あんたにそんな権限ないでしょう。

ーでは、そんな大学に優秀な学生が応募すると思っているんですか?

日本人は馬鹿だから、募集をかける頃はみんな忘れてますよ。何しろ、民間議員の先生方のおかげで、授業料は国立大学並みの安さだからね。

以上、架空インタビューでした。

歩きスマホは永久に不滅です

中国・成都「杜甫草堂」 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

20世紀末からのIT革命の中で、最大の発明と世界に与えた影響力の大きさでは、「スマートフォンの出現」が一番と言っても過言ではないでしょう。毀誉褒貶の多かったスティーブ・ジョブズは大した人でした。

今では、猫も杓子も、街中で、電車の中で、あらゆる所で利用されています。しかも、我が国だけでなく、世界中至るところで。

そういう私も、電車の中で、この渓流斎ブログを書いてます(笑)。周囲を見渡しても7人掛けの椅子で、実に5人もがスマホをいじってます。音楽を聴いたり、ゲームをしたり、メールやニュースをチェックしたり、さまざまです。

残念なことは、以前見られたように、新聞を読んでいる人が一人もいないことです
中国・成都「杜甫草堂」 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

そして、今、大きな問題になっているのが、歩きスマホです。

私も、周囲を見ないで、スマホの画面だけに熱中してこちらに向かって突進してくる老若男女には、毎日、いつも閉口しております。

道が分からなくて、地図を見てる人もおりますが、メールやラインなどいつでも返信できるのに、日本人はせっかちだなあ。

と、思っていたら、日本人だけじゃないんですね。

中国・成都「杜甫草堂」 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu Kaqua

歩きスマホは、英語でそのまま、smartphone ?walking と言います。スマホ依存症も、smartphone addiction と実に簡単です。それだけ蔓延っているという証拠でしょう。

私も、海外旅行に行っている方かもしれませんが、やはり、何処に行っても、誰もがスマホに縋って、歩きスマホも多く見かけました。

事故や怪我に巻き込まれない限り、人間、早々、この便利過ぎるガジェットは手離せないのでしょう。

私は、永久に歩きスマホはなくならないと諦めております。

罰則を規定して息苦しい社会になるよりマシだと思っているからです。

と、ここまで書いたら、新聞に、神戸の駅ホームで、63歳の自称作家兼ミュージシャンが、歩きスマホをしていた55歳の無職女性に体当たりして、頭蓋骨骨折の重傷を負わせたニュースが出ていました。

容疑者は「スマホを見ている奴が悪い」と開き直っているとか。

何か、現実世界は想像以上に荒んでますね。

ウイークリーマンション・オーナーの転落と再起

中国・大連駅周辺 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

先週のある晩、独りで場末の無産者階級の行く一膳飯屋で、鯖味噌定食とお銚子一本で晩酌しながら、店で付けっ放しになっているテレビを見るとはなしに見ていました。

その番組は、週刊誌の「あの人は今」見たいな企画番組で、かつてのバブル期にウィークリーマンションのオーナーとして飛ぶ鳥を落とす勢いだったツカサマンションの川又三智彦元社長(69)の「その後」をやっていました。

川又さんは社長としてテレビコマーシャルにも出演していたので、私も知っておりました。彼は一時期は、東京・渋谷の超高級住宅街として知られる松濤に大豪邸を建てて、総資産1000億円と言われた不動産王でした。

それが、今や、自宅も手放し、家族も離散し、ホームレスのように狭いネットカフェに寝泊まりし、東京駅の駅前の一等地にスペースが3畳間ほどの、パソコンの机と椅子を置いたら、ギリギリの事務所を借りて、再起を図っていました。

 中国・大連駅周辺 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

ただ、唯一、救われたのは、そんな転落してしまった人生なのに、少しも明るさを忘れず、前向きで、コンビニで買ってきたモズクをネットカフェの狭い空間で啜りながら、絶えず笑顔と笑い声で過ごしていたことでした。

バブル期は、銀行から「お金を借りて下さい」「借りて下さい」と何十億円も何百億円も貸してくれたそうです。ウィークリーマンションは、ピーク時には40拠点、3600室もありましたが、バブル崩壊で倒産。幸い、米リーマン・ブラザースの傘下に入って再建することができましたが、結局、2008年のリーマン・ショックで、川又氏自身も870億円もの債務を背負って自己破産したそうです。

現在、毎月の年金14万円だけで、生活しているそうです。

いやあ、普通の人だったら、自殺するか、耐えきれず、失踪してしまうかどちらかなのに、笑顔が絶えない彼の姿を見て、尊崇の念すら湧いてきてしまいました。

 中国・大連駅周辺 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

彼は今、再起を図って、福島県の磐越西線猪苗代駅近くにデイケアセンターを建設しようと、頑張っている姿で番組は終わりました。

彼のバイタリティーは何処から来るのか不思議だったので、家に帰って調べたところ、テレビでやっていた番組ほど生易しい状態ではなかったことが分かりました。ストレスからか、2度も脳梗塞に襲われて、介護の必要性を痛感したそうです。だから、介護施設をつくろうと頑張っていたんですね。

バブル絶頂期は総資産1000億円と言われてましたが、「社長としての給料は1000万円もいかなかった」と、日刊ゲンダイの昨年のインタビューに応えています。このインタビューでは、自宅は松濤ではなく、目黒区の祐天寺と書いてあったので、平仄が合わないと思いましたが、現在はホームレス状態というのは変わらないようでした。

テレビに出てきた川又元社長は、小綺麗な格好をしていたので、ネットカフェ生活で、洗濯はどうしているのか、冬物服は何処にあるのか、レーシック手術で眼鏡なしの生活になった、と語っていましたが、自己破産したのに、手術代はどうしたのだろうか?と様々な疑問も浮かびました。

これまた、調べてみると、債権者も倒産して、870億円もの債務もほぼなくなり、数冊本を出しているので、印税収入があったからかもしれないと推察しています。

いずれにせよ、こんな波乱万丈な人生を生き抜く川又さんのバイタリティーには本当に感服してしまいました。

「甘き人生」は★★★☆

祇園祭「後祭」で賑わう鉾町の一隅 Copyright par Kyoraque sensei

またまた、イタリアに行きたくなり、手元不如意だとそう何遍も簡単には行けないので、イタリア映画を観に行ってきました。

名匠マルコ・ベロッキオ監督の「甘き人生」です。会場の有楽町・スバル座は、昭和40年代の雰囲気をいまだに残す都心のオアシスです。何しろ、早いもん順で、座席指定なんかないんですから(笑)。アナウンスも「ごゆるとお寛ぎ下さい」などと明治時代の演歌調の口振りですからたまりません(笑)。朝一番で行ったらガラガラでした。

名匠ベロッキオとか宣伝されても、私は初めて観る彼の作品でした。日経の映画評で五つ星を獲得していたので、「これは絶対観なきゃあかん」と機会を狙っていたのです。

例によって、これから書くことは、内容に触れるか、観た人でなければ、さっぱり理解できないでしょうから、これからご覧になる方はこの辺で。。。。

***********

上映時間は2時間10分ということでしたが、随分長く感じられました。4時間ぐらいです。前半は、繰り返しのような場面が多く、緊張感が途切れて退屈してしまいました。

面白くなったのは、終了30分ぐらい前です。観客に1時間半我慢に我慢を重ねさせて、一気に弾けるといった感じです。これはハリウッドではできません。さすがイタリア映画です。

しかし、タイトルの「甘き人生」はどうにかならないもんですかね?恐らく、フェリーニの「甘い生活」(1960年)(こちらも主役は新聞記者)を文字ったのでしょうけど、原題は「Fai bei sogni(よい夢を)」。イタリア人ジャーナリストのマッシモ・グラメッリーニによるベストセラー自伝小説を映画化したものですから、配給宣伝部ももう少し考えても良かったのでは?

主人公の新聞記者のマッシモ(ヴァレリオ・マスタンドレア、44)は、1990年代初めのサラエボ内戦を取材し、イタリアに帰国するとパニック障害に襲われます。子供の頃、母親が急死し、その死因が分からないまま長年葛藤していた潜在意識が爆発した格好でした。

映画では、過去と現在を何度も往復するので、観るのが少し疲れてしまう場面もありましたが、主人公のマッシモがパニック障害で塞いでいた頃に、新聞の読者投稿に対して、その悩みに応える形で自分の少年時代の母親喪失体験を書いて、大反響を呼ぶ辺りから、やっと話が面白くなります。

主人公マッシオの相手役精神科医のエリーザ役は、アカデミー賞外国映画賞を獲得した「アーティスト」のヒロイン役を務めたベレニス・ベジョ(40)でした。

これは実話で、ベストセラーになった作品なので、イタリア人で知らない人は少ないのかもしれません。勿論、本と映画は違いますから、こういう「ワケのわからない」(笑)映画は、ボディーブローのように後になってから効いてくるものです。案外心の奥底に残る作品かもしれません。