安倍首相の功罪とどうでもいい話

安倍晋三首相が28日に首相辞任を発表しました。最側近の稲田朋美幹事長代理が「予想もしていなかったので本当に驚愕した」と言えば、橋本聖子五輪相も、秘書から差し出された辞任の意向を伝えるスマホの画面を見せられて「え、うっそー」と叫んだらしいので、記者も評論家も誰も予想しなかったことでしょう。何しろ、本人は、党総裁の任期を3期9年に延長し、それどころか4期12年に意欲満々だったと言われていましたからね。

 病気を理由にした突然の辞任は2007年9月の第1次安倍内閣の再来を思わせます。7年8カ月という長期政権を樹立したとはいえ、任期1年を残し、本人としてはさぞかし無念だったことでしょう。何と言っても、最重要課題と位置付けていた拉致問題も北方領土問題も全くといって進展せず、むしろ後退した感があります。コロナ対策に失敗し、一部メディアが集計した支持率も29%に落ち込んでいました。

 安倍首相の功績は、集団的自衛権行使につながる安全保障法制と特定秘密保護法と共謀罪法を公明党の力も借りて「数の論理」で成立させたことでしょう。将来どのような国際情勢になるか分かりませんが、為政者は安倍氏の功績を讃え、国民はそのつけの代償を支払うことになるでしょう。「嗚呼、あれがターニングポイントだったのか」と気付いた時はもう手遅れになっています。

 そして、「一強独裁」の下で内閣人事局を創設して官僚の人事まで全て掌握して、森友・加計学園問題に象徴される忖度や公文書偽造や廃棄という憲政史上稀にみる暴挙を黙認し、自責に駆られた善良な公務員を死にまで追い込んでいったのです。「桜を見る会」は税金を使って地元有権者を優遇したのではないかという疑惑の説明責任を彼はまだ果たしていません。

 といった総括は、歴史学者や政治学者がやることでしょうが、それらはちゃんと新聞各紙が、1970代、80年代生まれの30代〜50代の気鋭の学者を捕まえて語らせ、分析させています。彼らは私より若いのですが、しっかりしてるなあ、と思いました(当たり前!)。もう古い世代の出る幕じゃありませんかね?

 一方、NHKの報道は偏向していて、安倍首相の功績ばかり強調し、政権擁護の官報を見せつけられる感じでうんざりします。国民はNHKを見せられるから自民党に投票するのではないかと思わせます。

 話は変わりますが、先日テレビのバラエティー番組で、清原果耶さんという若い女優さんが出演していました。まだ18歳という若さなのに、ひどく落ち着いていて、趣味は昭和レトロのものとか盆栽とかで、はっきり言って老成していました(笑)。平成14年生まれですから、昭和のことは全く知らず、我々の世代からすれば、明治や大正を見るみたいなものでしょう。

 まあ、どうでもいい話ですけど、その若い彼女が、「テレビもネットも見ない」と発言していたことには驚きました。恐らくゲームもあまりやらない感じでした。

 官報みたいなテレビや、フェイクニュースの溢れたネットを見ないのは良いことだと思いますが、今時の若い人で、そんな奇特な人がいるのかしら?と思いました。そしたら、彼女は大里さんとこのアミューズ所属で、しっかりLINEもインスタグラムもやってるじゃありませんか。

 事務所の人が代理でやっているのかもしれませんが、何だかよく分かりませんね。古い世代の出る幕じゃありません。そしてまた、どうでもいい話でした(笑)。

 それより今日の35度の猛暑。熱中症が心配され、「日帰り歴史散歩」もできません。それに、コロナ禍で市民プールが閉鎖され、今夏は泳ぎにも行けません。

 「プールがない ♪」。庶民にとって、安倍首相辞任よりプールの方が大事だ、とブログには書いておこう。