恥ずべき報道機関の誤訳問題=NHK、時事通信

丹波亀山城跡

 最近、ネット上で報道機関による「誤訳」が俎上に上がっています。

 オバマ前米大統領の回顧録「A Promised Land.約束の地」(仮訳)の中で、オバマ氏が鳩山由紀夫元首相のことを「硬直化し、迷走した日本政治の象徴だ」と、NHKが11月17日午前10時のニュースで放送したことと、時事通信ワシントン電が17日、同じくオバマ回顧録の中で、オバマ氏が鳩山氏のことを「『感じは良いが厄介な同僚だった』と指摘した」ことなどが主に槍玉に上がっています。

 私自身も報道機関に働く一員として、興味がある話なので、調べてみたら、やはり、情けないことに誤訳でした。しかも、このままでは、オバマ氏が鳩山元首相を悪く批判したことになり、オバマ氏としては全く心外な話であり、鳩山氏としては名誉棄損に他ならないことになります。

問題になった原文は以下の通りです。

A pleasant if awkward fellow, Hatoyama was Japan’s fourth prime minister in less than three years and the second since I’d taken office — a symptom of the sclerotic, aimless politics that had plagued Japan for much of the decade.

まず、最初に出てくる A pleasant if awkward fellowを、時事通信は「感じは良いが厄介な同僚だった」と翻訳しましたが、本来なら、せめて「ぎこちなかったとはいえ感じが良い相手だった」ぐらいの意味になります。結論は、鳩山氏は「感じが良いpleasantな人だった」ですから、時事通信の「厄介な同僚だった」訳では真逆な意味になってしまいます。awkward には「扱いにくい」という意味もありますが、人間に対して「厄介な」というような人格を否定する強い意味はなさそうです。むしろ「不器用」という意味です。fellow を「同僚」と訳すのも初歩的ミス。相手国の首相に対して、オバマさんが同僚と言うわけがないでしょう。

 NHKが「オバマ氏が鳩山由紀夫元首相のことを『硬直化し、迷走した日本政治の象徴だ』」と報じた原文は、後半の — a symptom of the sclerotic, aimless politics that had plagued Japan for much of the decade. を訳したと思われますが、これは、鳩山氏を直接指した意味ではなく、3年もたたない時期に4人も首相が代わったりして日本が10年も苦しめられた「硬直化した、これという目的もない政治のsymptom兆候の一つだ」と言ってるわけです。つまり、オバマ氏は日本の政治風土全体を批判、もしくは危惧しているのであって、鳩山氏を個人攻撃しているわけではさらさらないことが分かります。日本の政治風土が硬直化しているから、鳩山氏はawkward ぎこちなかったのだ、とオバマ氏が言いたい意味が通じることになります。

 鳩山氏は自らのツイッターで「原文に『不器用だが陽気な』との表現はあるが痛烈な批判はなかった。メディアはなぜ今でも私を叩くのか」と憤慨しておられましたが、お気持ちはよく分かります。正論です。

 でも、意図的な誤訳ではない、と思われます。はっきり言わせてもらうと、単なる知的レベルの低下です。マスコミの記事は一人で完結するわけではなく、デスクや校正、整理部記者ら複数の人間がチェックするはずですが、複数の人間が間違いを見過ごしたということになりますから。

 その背景には、まず第一に、これだけ混沌とした世の中になって、優秀な人材がマスコミに集まらなくなった、からではないでしょうか。仕事は異様にきつく、拘束時間も異様に長く、それでいて待遇が良いかと言えばそれ程でもない。優秀な人材は、ゴールドマンサックスといった外資系企業に入って、20代で年収5000万円を獲得して、超美人の女優さんと結婚するというのが、今や定石になりつつあります(笑)。

 私もよく知っている時事通信で特派員経験もあり、長らく翻訳を担当しているA氏に事情を聴いてみたら、こんな有り様でした。

 昔の外信部や外国経済部は、入社したての新人が入って3年ぐらいはみっちり、デスクに怒られたり、何度も書き直しをさせられたり、原稿を破られたり、修行僧のようにさんざん鍛えられましたが、今は新人は直接、外信部に行かず、地方に行ったり、他の部から配属されたりします。そうなると、語学力がそれほどない人もいれば、日々の鍛錬を怠る人もいます。若い時に、みっちり鍛え上げられれば、かなり語学力も進歩するのに、途中からではやはり向上しない。プロパー(生え抜き)がいなくなると、昔の鍛えるシステムも失われ、デスクになっても、些細な間違いさえ見つけられない。そういう悪循環が続き、社として全体的な語学力のレベルが低下したんじゃないでしょうかねえ。

 嗚呼、そういうことだったんですね。少し納得しました。

 

 

マスクを巡る喜遊曲

 会社のデスクに座っていたら、マスクが不良品だったせいなのか、耳にかけるゴムがすぐ取れてしまいました。やばい! でも、備えあれば憂いなし。もう一つ、予備のマスクをカバンに忍ばせていたので慌てずに済みました。用意周到でしょ?(笑)

 何が起きるか分かりませんね。昨日18日は、全国で2201人の感染が発表され、初めて1日の感染者人数が2000人を超えて過去最多となりました。東京も過去最多の493人、大阪は273人、北海道は233人です。こんな時にマスクをしないと非国民扱いされかねません。

 マスクと言えば、今日、いきなり、シャープからマスクの「ご当選のお知らせ」が飛び込んできました。「シャープマスク抽選販売事務局です。このたびは、シャープ製マスク抽選販売にご応募いただき、誠にありがとうございました。第1回~第30回までにご応募いただいた方の中から、厳正なる抽選の結果、ご当選されましたのでお知らせいたします。」とのこと。忘れてました。そう言えば、マスク大不足だった半年ぐらい前に、第1回か第2回のシャープのマスクの抽選に応募したことがありました。当然、落選。

 でも、今は、どこでもマスクを売っていますから、今さら、という感じです。遅いですよ。今回、厳選なる抽選にて当選してももう買いませんよ。

そう言えば、アベノマスクはいまだ使わず 何処へいったか?

 そうそう、16日のことでしたか、不織布のマスク約282万枚を仕入れたものの、マスクは市場に出回り転売できなくなったため、購入代金約7400万円を踏み倒そうとした広域暴力団幹部らが恐喝未遂と監禁の疑いで逮捕されましたね。本当に今の時代を象徴するタイムリーな事件でした。ニュースになるはずです。

  いやはや、今は「第3波」なのか、感染者は増加の一途です。それなのに、政府自民党は「Go to トラベル」も「Go to イート」キャンペーンも中止することなく、「イートは4人以内にしてねえ」と言うだけで、後は都道府県知事の判断に丸投げ状態。こんなんで大丈夫なんでしょうか? 米国では18日にコロナ感染による死者が25万人を超えましたし、「対岸の火事」と言ってられません。(※日本国内の死者は1934人)

 と書いていたら、今、テレビの速報で、東京都の本日19日の感染者が最多の534人と発表されました。ついに、500人の大台を超えました。若い人は無症状でも、年配者は重症化します。マスク、うがい、手洗い、消毒、三密回避と十二分、気を付けるしかありません。

 今月末の3連休は、紅葉狩りを兼ねて鎌倉の禅宗寺院巡りをしようかなと考えていましたが、自粛した方が良いかもしれませんね。…うーん、いまだ迷ってますが…。何で、コロナウイルスは、春のゴールデンウイークとか、秋の紅葉狩り連休とかに急に異様に増えるんでしょうかね? 傲慢になった人間に天罰を与えているということなんでしょうね、きっと。

通訳案内士の国家資格は風前の灯か

浅草 中華そば 600円

 昨日は会社を休んで浅草に行って来ました。遊びじゃなくて、講習を受けるためです。

 2年ほど前に観光庁が通訳案内士法を大幅に改正しましたが、その中で、全国通訳案内士は、5年ごとに講習を受けて更新しなければ、その資格は剥奪されるという項目が追加されたのです。(いや、実際は剥奪ではなくて、資格が失う恐れがある、といった丁寧な表現ですが)

 いずれにせよ、せっかく、通訳の予備校にまで通って、お金を掛けて、難関試験を突破した国家資格なので、強奪されるなんてとんでもない!(強奪ではなく、資格を失う恐れがある、ですが)ということで、仕方なく、私も所属する通訳団体が主催する講習会に参加したのでした。

 そしたら、何てことはない。外国語の講習会ではなく、「旅行業法、添乗、旅程管理」と「災害発生時の対応と危機管理」の講義でした。ぶっちゃけて言えば、通訳ガイドさんも、交通機関や宿泊先やレストランの旅程がスムーズに滞りなく進行するために、事前に予約確認したり、減員が出たら調整したりする旅程管理主任か添乗員のような業務もやりなさい、という趣旨に私は取りました。昔は、外国人観光客のツアーでも添乗員さんが付くのは当たり前で、通訳ガイドは通訳だけやっていれば済んだのですが、経費節減で、旅程管理主任者も派遣できず、通訳ガイドさんが一人で、細かく旅程管理もしなさい、ということになったということなのかもしれません。

 災害発生も、天変地異や地震などがあれば当然、通訳ガイドも適切な対応を取るのは当たり前ですが、危機管理の面では、お客様の食物アレルギーや宗教上の理由なので、食べてはいけない食べ物を把握したり、代替の食事を用意するよう事前に手筈を整えることも仕事の一つになったようです。

 事故も、事前に注意喚起することが通訳ガイドの重大な仕事で、「段差があるので気を付けてください」と言わなかったばっかりに、外国人観光客が転んで骨折して大事(おおごと)になった例なども紹介されていました。

明智光秀ゆかりの福知山城

 そう言えば、先日「明智光秀ゆかりの地」を訪ねる団体ツアーに参加しましたが、そのツアーのガイドさんと添乗員さんは、口を酸っぱくして、遠回りをしてでも「横断歩道を渡ってください」と注意喚起していました。思い出してみると、この日の講義で習った旅行業法や旅程管理などを、本当に忠実に遵守していたことが分かりました。ガイドや添乗員には個人情報の守秘義務があり、件の団体ツアーには91歳の方も参加していましたが、添乗員さんはそういった情報でさえ、曖昧に笑って胡麻化していました。見上げた旅行業法の法令順守、法の支配です。(褒めています)

 少し驚いたのは、著作権法です。通訳ガイドは、出版された地図をコピーして行先をマークしてツアー客に配布しても著作権法に違反するというのです。どうすりゃいいのでしょうか?自分で手で地図を書け、ちゅうことなんでしょうか?

 あと、新聞や週刊誌などに載ったり、他人を写したりした写真も肖像権や著作権があり、それらを使用すると著作権法侵害になるので駄目だというのです。私自身、随分前に、外国人観光客を皇居前に案内した時、新聞社が写した天皇皇后両陛下のお写真をコピーしてお見せしたことがありましたが、これも違反だったんですね。皇室となると、誰でもお姿を身近で撮影できないので困ったものです。諦めろ、ということなんでしょうね。

 まあ、今はコロナ禍で、通訳ガイドの仕事はほとんどなくなってしまいましたし、通訳も、添乗員、旅程管理主任者のようなお仕事を兼任されるのでは、とても割に合わない仕事になってしまいました。

 それに、何と言っても、2年前の通訳案内士法改正で、国家資格がなくても、誰でも「有償」でガイドができるように「改悪」してしまったので、通訳ガイドの資格を持っていても何の意味も足しにもならなくなりました。

 要するに、資格がない「闇ガイド」をやっても全く法に触れないし、別に、通訳ガイドが、旅程管理業務も添乗員業務もやらなくても、罰せられることはないということです。講習会なんて矛盾してますよ。そのせいか、友人のM君は、いまだ通訳講習会を受けていないし、一緒に入った通訳団体も既に辞めてしまったといいいますからね。

 講習会では最後に試験があり、どうにか合格点をもらい、「修了書」を発行してもらいました。帰り道、久しぶりに浅草に出て来たので、神谷バーのデンキブランでも飲んで帰りたいなあ、と思いましたが、ぐっと我慢して真っ直ぐ帰宅しました。家で色々と勉強しなければならないことがあり、時間が惜しかったからです。

人生、幾つになっても勉強です。

近衛前久と佐々木道誉のこと

 コロナ禍で、cabin fever かもしれません。「サタデーナイトフィーバー」ではありませんよ(笑)。人と会わない生活から生じる精神の不安定状態のことです。cabin fever と言います。覚えておいてください(笑)。

 我ながら、何で生きているのかなあ、と毎日考えながら生きています。「どうせ死んでしまうのだから、何をやっても意味がない」という虚無感が通奏低音のように響いています。

 しかし、自裁するわけにもいかず、この世に生を受けた限り、毎日、明るく楽しく誠実に生きていくしかない、と心の奥底に秘めることにしております。

 それには、パスカル言うところの「気晴らし」は必要ですね。何か夢中になれるものが欲しいのです。

 ということで、今の私がはまっているのは、やはり、「戦国時代」かなあ。先日、このブログで、「明智光秀ゆかりの地を訪ねて」を上中下の3回も連載させて頂きましたが、知らなかったことが多く、知れば知るほど、色んなものが繋がっていたことが分かり、面白くてしょうがなくなります。

 それはどういうことかと言いますと、我々の「生」は「点」に過ぎないのですが、歴史を勉強すると、過去から現在、そして未来へと「線」で繋がっていることが分かり、現代人はその生のバトンタッチの一瞬を生きているに過ぎないことが分かるのです。

 相変わらず、随分、堅い前触れで始めてしまいましたが、今、テレビの歴史もの番組が面白くて嵌ってしまいました。

 先日、NHKの「歴史秘話ヒストリア」という番組で、「近衞前久 型破り関白 戦国と闘う」をやってましたが、1554年(天文23年)に19歳の若さで関白の座に就いた近衛前久(このえ・さきひさ)の波乱万丈の生涯が分かりました。

 近衛前久といえば、私自身、本能寺の変の黒幕の一人という認識がありましたが、織田信長による天下統一を一番願っていたのが、前久だったようで、疑心が少し晴れました。

 それより、知らなかったのは、近衛前久が1560年(永禄3年)、関白の職にありながら盟約を結んだ上杉謙信のいる越後に下向し、翌年には謙信の関東平定で一緒に出兵したりしているのです。武田信玄との戦いに備えて越後に戻った謙信がいなくなっても、前久は、公家ながら危険を承知の上で下総国古河城に籠ったりしたのです。1560年といえば、織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦いのあった年ですから、戦国時代の真っただ中ですね。

 上の写真にある通り、古河城本丸跡(茨城県)は、昨年4月に訪れております。このブログの2019「古河公方こぼれ話=久留米藩主有馬氏」という題で色々と古河に関連した古河公方の末裔に当たる喜連川氏や、江戸初期の陽明学者熊沢蕃山らマニアックなことを書いてますが、近衛前久も古河城に関係していたとは知りませんでしたね。

 (武力(=上杉謙信)のない近衛前久は、次第に関東の武士から見限られ、結局、失意のうちに京に戻ります。)

 もう一人は、NHKBSの「英雄たちの選択」という番組でやっていた「バサラ大名 佐々木道誉 乱世を駆けぬける!」です。佐々木道誉は南北朝動乱期に、足利初代将軍尊氏から三代義満まで仕えたバサラ大名ですが、あまりよく知らず、実はあまり興味もありませんでした。

 そしたら、とてつもない人だったんですね。佐々木道誉は、後醍醐天皇側に就いたかと思えば、裏切って足利尊氏側につき、尊氏側に就いたかと思えば寝返って後醍醐天皇に就いたりして、まるで節操がない。裏切り、寝返りも、単に勝馬に乗っただけで、自分たちの生き残りのためには手段を選ばないというところが凄いですね。義理も人情もあったもんじゃありません。

 バサラ大名のバサラ(婆沙羅)とはサンスクリット語で、ダイヤモンドという意味らしいですね。大名ながら、美意識と教養があり、特に連歌会を催して、武士と公家の間の仲介者として大活躍したようです。二条良基編纂の「菟玖波集」には佐々木道誉の作品も多く採用され、彼の働きで準勅撰の連歌集になった経緯があります。

 つまり、室町幕府の政権中枢を担う数ある評定衆(細川氏、仁木氏、土岐氏、斯波氏ら)の中でも、佐々木道誉がいなければ何も始まらないという体制をつくったというのです。しかも、それは、武力によってではなく、文化の力によってです。連歌会の宗匠として、「権威」となり、「俺様」が文化の基準になります。連歌会では、武家と公家の機密情報の交換会の場になっていたとも言われ、佐々木道誉は、文部科学省大臣ながら、いわば内閣情報局のトップみたいな存在だったのかもしれません。

 番組に出演していた脳科学者の中野信子さんは「相手に『私のどこが悪かったの?』と思わせた方が勝ちなんですよね。佐々木道誉は、相手にそう思わさせる人で、まさに『天魔』でしたね」と発言していたので妙に納得してしまいました。ここ半年間、私も全く同じような体験をしましたからね。

 彼は、どんな映画や美術展を見るべきなのか、文化の基準をつくる「俺様」であり、政界の裏から旬の味まで知る情報通で、相手に「私は何か悪いことをしたのだろうか?」と思わせる佐々木道誉のような人だったのかもしれません。

 こういうことを発見するのは、歴史を学ぶ面白さですね。

スマホの写真保存で右往左往=ハッセルブラッドも知らなかった私

 写真や動画は、自前のスマートフォンで撮ったり、保存したりしています。でも、寺社仏閣やお城巡りが重なり、それに海外旅行や、家族の写真・動画を撮っているうちに、1000枚以上となってしまいました。

 SDカードなど、どこか外部に保存したいなあ、と思い、色々と調べてみましたが、あまりにもの多くの種類があり、値段も千差万別でわけが分からなくなってしまいました。

 実は、SDカードと書いておきながら、その違いもよく分かっていないのです。何しろ、自宅のオーディオは、いまだにMDを使っていますからね。主にラジオの語学番組を録音しています。MDといっても、今使っている人は世の中にほとんどいないでしょうが、私のようなカセットテープ世代は、MDが登場したとき、本当にびっつらこいたものです。

 そこで、いつものようにIT博士の志田先生に聞いてみました。そしたら、「何でそんなにSDに拘るんですか?」と逆質問されてしまいました。小生のスマホはiPhoneなのですが、SDカード(マイクロSDカード)は、androidなら内蔵して使えるが、iPhoneではそれが出来ないというのです。わざわざ外付けのSDカードリーダーを買ってくるなんて意味がない、とまで先生は仰るのです。

 写真を保存したいのなら、iPhoneならiCloudやパソコンにそのままコピーするか、どうしても外付けで保存したいなら、専用のUSBがあるので、そちらの方が良いのではないか、というのが先生のアドバイスでした。

 そこで、私も色々調べてみたら、iCloudなら5GBまで無料、このほか、Googleフォトというアプリに保存すれば、今なら無制限、来年から17GBまで無料だということが分かりました。それ以上のGBは有料になります。うーん、なるほどね。

 でも、私のような古い世代は外付けにも保存して安心したいので、iPhone専用のUSBを買うことにし、通販で注文しました。

Notre-Dame de Paris Copyright par Duc de Matsuoqua

 その後、会社の同僚の挾本君とランチした際、スマホの写真の保存法の話を聞いたら、彼は「SDカードに決まっとるやんけ」と言うのです。「あらま」です。私はもうUSBを買ってしまいましたからね。

 カメラ好きの挾本君は、スマホのカメラをほとんど使わず、自慢の一眼レフのデジカメを使い、それにはSDカードが欠かせないというのです。「もうSDカードは、家では山積みになってるよ」と鼻高々です。

 「ところで、今、報道関係のカメラはどこのメーカーが一番使われてるか知ってるか?」と彼は偉そうになぞかけるのです。「ニコンやキヤノンはもう古いんだよ。今やソニーカメラなんだよ」。また、「あらま」です。「何でソニーかというと、デジカメは、今やミラーレスが主流で、電子機器だから、電気屋さんのカメラの方が良く出来ているんだよ。ソニーは、ミラーレスを開発したコニカミノルタのカメラ事業を引き継いだわけだし、元々ムービーカメラでは主流だったしね」。…なるほど、そうでしたか。

 でも、彼の自慢の一台は、ソニーではなくて、ハッセルブラッドだというのです。「何、それっ?」と言うと、彼は「えーーー、ハッセルブラッドも知らんのかあーーー。ハッセルブラッドは、米アポロ宇宙計画でもニコンとともに採用された世界の名機じゃないかあーー。君はそんなことも知らんのかあ?ースウェーデン製だぞおーー」と、急に興奮してまくし立てるのです。

 いやあ、初耳ですね。ハッセルブラッド? 知らないものは知らないなあ。恐らく、カメラマニア以外、ほとんどの人は知らないんじゃないでしょうか。えっ?そうでもない? 常識? 是非皆さんの意見も聞きたいものです。

 挾本君が愛用するハッセルブラッドは、200万円ぐらいはするらしいですよ。

自分のためより他人のために生きた方が幸福度が高い

 本来なら、昨日否決された「大阪都構想」や、2日後に迫る米大統領選挙について書くべきかもしれませんが、現場に行って取材しているわけではないので、またまた個人的なことを書かせて頂きます(苦笑)。

 私は今の会社に就職して40年にもなりますが、社内で知っている人は驚くほど少ないのです。ほとんどの先輩が定年退職したということもありますが、局部制度のため、局や部が違うと社内で知人を作るには、組合関係で知り合うしかないせいかもしれません。むしろ、仕事面では同業他社の人との交流の方が深く、自分の会社の人間よりも他社の人間をよく知っていることが多いのです。

 ということで、今、社内で知っている人は20~30人ぐらいで、残りの何百人はほとんど知りません。同じフロアにいれば、顔見知りにはなりますが、挨拶を交わすほど親しくにもなりません。小泉改革で、雇用形態が複雑になり、社員ではなく、アルバイトだったり、嘱託だったり、派遣だったりして、どこか見えない壁があり、お互い深く立ち入らないといった暗黙の了解があるような感じだからです。

 で、先日、同じフロアの人ですが、名前もどこの所属かも分からない40代後半と見られる女性が、1階のエレベーターフロアで、警備員の人とやり合っていました。その女性は同じフロアなので顔はよく見ますが、話したこともありません。その人は、マスクをしておらず、警備員から「館内ではマスクをしてください」と咎められていたのです。

 普通だったら、「はい、分かりました」と言って、マスクをするんでしょうけど、彼女は、マスクすら持っていないようで、「そんな注意されたことは今まで一度もない」などと言って、強引に自己主張しておりました。それを見た私は、顔を知っているだけの人だったので、正直、「知らなかったけど、実は凄い人だったんだなあ」と個人的にビビってしまいました(笑)。

 マスクをする、しないは、個人の勝手かもしれませんが、今のようなコロナ禍では、マスク着用は自分のためではなく、他人のため、と私なんか割り切っています。勿論、マスクをしない人はそれなりのポリシーを持っていたり、肌荒れや呼吸困難になるといった理由があるかもしれませんが、やはり、私なんかマスクをしないで堂々と道端を闊歩している人を見ると、ぎょっとします。別に自警団をつくって、おせっかいな注意をするつもりは全くありませんが、自由と放縦とはき違えている気がしています。

 その点、秋の褒章で今回、緑綬褒章を受章した「スーパーボランティア」の尾畠春夫さん(81)は凄い人ですね。2年前に山口県で行方不明になった2歳の幼児を発見して一躍名を上げた人です。彼は、相手から謝礼どころか、水いっぱいも、爪楊枝一本ももらわないというポリシーでボランティアに勤しんでいます。それでも、彼の笑顔は素敵です。自分の利益は考えず、他人に対する無償の奉仕で生きているというのにです。でも、心理学者に言わせれば、自己の利益を追求するよりも、他人に役立つことができたという達成感の方が、遥かに幸福度が高いといいます。尾畠さんも、本人なりに満足して無償奉仕して、幸福感を味わっていると思われます。

50年前は150センチぐらいだったのに、今は3メートルを超えてます

 さて、まだ個人的な話が続きますが、サラリーマン生活も終末に近づいてきたということで、今度、個人事業主になろうかと思っております。面倒臭い、年度末の確定(青色)申告も自分でやるつもりです。納税者としての義務ですからね。

 以前、ちょっとお世話になったことがある税理士さんに、ちょっと相談してみたところ、結構、申告手続きが煩雑なようでした。ということで、経費がどこまで認められるのか、何を申告したら良いのか、まだ自信が全くありません(苦笑)。このブログの広告収益はありますが、副業申告の20万円(年間)にはまだまだまだ遥かに及びません。早く、業績を上げたいものです。これも皆様の御協力次第ですので、宜しくお願い申し上げます(笑)。

 税務署の人に聞いたら、経費の領収書は7年間も保存しなければならないそうですね。高級官僚が時の政権に忖度して公文書を破棄したり、改竄したりしているというのに、庶民に対しては、公文書たる領収書を7年間も保存させるとは長過ぎる、随分身勝手だなあ、と生意気な私は思ってしまいました。

 あくまでも、個人的感想ですが、個人事業主になったら、忘れた頃に査察がやって来る、と覚悟しておいた方が良さそうです。

企業診断は自己資本比率が要=20%を切るソフトバンク

 携帯のスマホをA社からR社に乗り換えた話は何度も書いておりますが、A社のポイントがまだ残っていたので、A社に問い合わせたところ、A社の携帯を解約しても、A payは、まだ使えるというのです。

 そこで、このポイントを使って、コンビニで月曜日に週刊ポストを買おうとしたところ、お店の人に「このカードは使えません」と言われてしまいました。そこで、仕方がないので、その週刊ポストは現金で買い、再度A社に問い合わせてみたところ、「A社のIDを再登録してログインすれば、A社携帯の契約者でなくても、A社ポイントは使えます」と言うものですから、木曜日にコンビニで週刊文春を買うために使ってみました。そしたら、また、店員さんから「使えません」と拒否されてしまいました。いままで使えたのに、どないなっとるんねん? A社は顧客に優しくない会社ですね。もうカードは捨てるしかありません。

 ということで、残ったポイント処理の目的が果たせず(笑)、せっかく週刊誌を買ってしまったので、気になった記事を茲で取り上げたいと存じます。

最近、料理の写真ばっかしですねえ…

 週刊ポストに載っていた「借金しても『安泰』な企業、無借金なのに『潰れる』会社」という記事です。企業にとって自己資本比率が最も要(かなめ)だということを、私は経済に疎いものですから初めて知りました。

 昨年でしたか、「週刊ダイヤモンド」の記事で、ソフトバンクの有利子負債が15兆円もあることにぶっ飛ぶほど驚いたことがありますが、それを超える企業があったんですね。

 同誌が引用したYahoo!ファイナンスが公表している上場企業の「有利子負債ランキング」(10月22日時点)によると、1位はトヨタ自動車で、約20兆5530億円、2位はソフトバンクグループで約13兆1320億円(昨年より減ってます)、第3位は野村ホールディングス(9兆9800億円)、4位・日産自動車(7兆8000億円)、5位・ホンダ(7兆4700億円)、6位・三菱商事(5兆7600億円)、7位・武田薬品工業(5兆930億円)と続いています(連結ベース)。いずれも、超が付くグローバルな有名大企業じゃありませんか。そんなに借金して大丈夫なんでしょうか?

 大丈夫な理由について、色々書かれていますが、トヨタの場合、有利子負債のほとんどが返済まで1年超の「長期借入金」であり、これは将来を見据えて積極的に投資していることから成長が見込め、有益であると金融のプロがトヨタを信用している証拠だといいます。(過去に経営危機が表面化した東芝もシャープもレナウンもいずれも「短期借入金」の悪循環が災いしたといいます。)

 一方、「雲行きが怪しい」と同誌が指摘するのがソフトバンクです。自己資本比率が20%以上なら、企業経営の状態は健全とされますが、ソフトバンクグループの20年3月期決算での自己資本比率が15.9%だったといいます。ちなみに、トヨタ自動車の同期の自己資本比率は38.08%でした。第7位の武田薬品工業も36.8%です。

 同誌は、経済ジャーナリストの福田俊之氏に、「かつて、スーパーのダイエーも自己資本比率20%を割り込み、倒産前は一桁台にまで低下しました」とまで語らせています。

 ソフトバンクは、携帯電話会社というより、欧米やサウジアラビアなどに莫大な資金を投資しているファンド会社と言っても良いでしょう。

 コロナ禍の影響で、ANAを始め、JRの東日本、西日本、東海まで大幅な赤字が見込まれていますが、ソフトバンクがこれほど自己資本比率が悪化しているとは知りませんでしたし、新聞、テレビ・ラジオのメディアのほとんどが報道していません。

 こういう記事は、ゲリラ的手法が得意な雑誌メディアの真骨頂だと思いました。

言語は世界制覇の最大の武器

昭和10年創業らしい「かいらく」 もやしそば 700円

 人間、否が応でも、政治や経済や社会の影響なしでは生きてはいけないということは自明の理です。でも、それ以上に重要なことは、日ごろ安易に感じられがちな文化だと私は思っています。文化の中でも最も大切なものは、言語です。

 言語は単なるコミュニケーションの手段だと、またまた安易に考えられがちですが、人間は言語によって思考したり、言語によって感情を表現したりする極めて重要なツールなのです。つまり、言語は世界制覇の最大の武器になるのです。

…なぞと、いつもながらの渓流斎ブログらしく、ややこしい前触れから始めましたが、何でこんなことを考えたかと言いますと、欧米が中国の「孔子学院」を相次いで閉鎖している、という記事を読んだからです。

 孔子学院とは、中国教育省傘下の孔子学院本部(北京)が海外の大学構内に設置しているもので、教師や教科書は中国から提供され、運営費の半額は原則的に中国が負担しているといいます。今年10月の時点で、世界162カ国・地域で計541校も開校しているといいます。

 しかし、ここに来て、中国が香港やウイグル、内モンゴルなどに強権的政治力を発動し、人権問題になったりしたことから、欧米を中心に反発が広がり、閉鎖される傾向が続いているといいます。そうでなくても、もともと孔子学院は中国政府のプロパガンダ(政治宣伝)機関かスパイ養成機関ではないかといわれるような疑心暗鬼があったことから、拍車が掛かったようです。

 私自身は、孔子学院でどのような教科書が使われているか知りませんが、中国国内でネット検索すらできない「天安門事件」や「香港国家安全維持法」などは取り上げられていないと想像しています。

実家の老親がやっと退院できるようになりましたが、条件はこのように家内に介護環境を整えることでした

 10月28日付産経新聞は「スウェーデン 対中感情悪化=欧州で突出 香港人権問題契機に」という見出しで大きく報道していました。中国共産党の批判書を扱い閉店に追い込まれた香港の「銅鑼湾書店」の親会社の大株主でスウェーデン国籍も取得している桂民海氏が2018年、中国本土で警察に拘束されたことが関係悪化の契機だったといいます。

 スウェーデンは、国内に8カ所ある孔子学院を全て閉鎖し、携帯電話の5Gで中国のファーウェイの機器の使用を禁止したといいます。

 産経の記事だけを読んでいる限り、「そうですか。中国って悪い国ですね」と言いたいところですが、少し冷静になってみると、そう言い切れないところがあります。この深層に、今年新たに孔子学院を2校閉鎖し、最大120校あったものを現在、81校に減少させた米国と、政治的、経済的に世界制覇を狙う中国との覇権争いがあるからです。つまり、善悪で捉えてはいけないということです。中国が一方的に悪で、米国が善というわけではないのです。言ってみれば、サバンナの弱肉強食の世界です。

 スウェーデンにしたって、2000年初めまでは、経済大国であり、ノーベル賞学者を多く輩出する日本を重視し、多くの日本語講座を設けていたのに、中国が経済発展すると、手のひらを反すようにして、日本語学校を閉鎖・追放して中国語講座を設けるようになったという話を以前、スウェーデン留学歴のある学者に聞いたことがあります。

 正確な引用ではありませんが、勝海舟は毀誉褒貶がある人とはいえ、日清戦争が起きる前、「あれだけ、昔はお世話になったのに、支那(中国)がかわいそうじゃないか」と言って、戦争に反対したと言われてます。

 古代に仏教(漢訳経典)も、稲作灌漑技術も中国大陸から渡ってきたものです。何と言っても、日本語の根幹となった漢字の導入があります。ベトナムや韓国北朝鮮は漢字を棄てましたが、「優等生」の日本は漢字を棄てず、今でも漢字なしでは日本語は語れません。日本人は漢字なしでは思考すらできません。

 尖閣諸島に出没する中国船の話などが連日報道され、世論調査でも中国に対する好感度が極度に下がっています。しかし、隣国として将来に渡って付き合わざるを得ません。

 そう言えば、日本のメディアの中国報道はネガティブなものが多い気がします。それが日本人の対中感情の悪化の原因の一つになっています。

 正直、私自身も皆さんと同じように、今の中国のことを大好きにはなれませんが、何事もほどほどに。欧米だけが一方的に正しいというわけではないのです。「中庸の精神」が大事だと私は思っています。

 

銀座のランチが300円で食べられたお話

  本日も銀座のランチの話題です。

 「お前の書く思想信条や御託なんかよりも、ランチや他愛のない話の方が余程面白い」というある読者からの要望もありましたもので…(苦笑)。

 ということで、最近、贔屓にしているのが10月に開店したばかりの「マグロ食堂 魚金」という店です。歩いていて偶然見つけた店ですが、何しろ、安い(笑)。

 上の写真の通り、「賄い丼」が通常800円が500円。「幕の内定食」が通常1280円が680円。「カキフライ」が通常1000円が800円…なのです。ここは銀座ですよ。

 通常、ということは開店記念で、今だけ安くなっているということなんでしょうね、きっと。

 「魚金」と言えば、新橋に有名な居酒屋があって、いつも混んでいて、満員で断られたりしたことがありましたが、そのチェーン店なのでしょうか。この店も、口コミで広がったのか、ネットで広がったのか、80席もあるというのに、いつも満員で待たされます。

 肝心のお味は、飛び切り上等とまでは言えませんが、悪くなく、いや、美味いですよ(笑)。その証拠に、大半のお客さんはリピーターが多いのです。

 何で分かるかと言いますと、スタンプカードを発行していて、10個貯まると1食分サービスになる特典があるからです。大抵の人はこのスタンプカードを提示して会計していましたから。

 随分、せこい話ですね(笑)。いや、もっと、せこい話をしますと、この店ではデビッドカードが使え、この銀行カードに付いたポイントでも支払いできます。表紙の写真に掲示した「賄い丼」は500円ですが、デビッドカードで払ったら、200ポイントが引かれて、結局支払ったのは300円で済みました。銀座でランチが300円で食べられたなんて、奇跡のようです。

 えっ?お前は相変わらずの「ポイント乞食」だな、ですか? いえいえ、何度も言いますが、それ以上の「ポイント奴隷」ですよ(笑)。

スマホ乗り換え奮闘記

湯島「吟」にて

これから書くことは全く個人的な話なので、ご興味のない方は、Au revoir.

先日、携帯のスマホをA社からR社に替えたことを書きましたが、その前後の手続きでてんてこ舞いでした。

特に大変だったのが、銀行口座のメールアドレスの変更でした。大手銀行もネット登録するようになっていますが、連絡用にA社の携帯メールアドレスを登録していたので変更しなければなりません。X銀行はすんなり出来たのですが、Y銀行は「ワンタイムパスワード」方式にしていたらしく、さっぱり先に進みません。オペレーターに電話して、指南を仰ぎ、ワンタイムパスワードのアプリをダウンロードし、1分でパスワードが変わってしまうので、早く対処しなければならず、もう散々でした。Y銀行は5年前にネット登録して、一度もネットで使ったことがなかったので、やり方をすっかり忘れておりました。

 もう、IDもパスワードも暗証番号もやたらと増えて頭が混乱しそうになりました。

 そう言えば、A社の携帯メールアドレスには、一日5~6通も迷惑メールが届くようになったことも、A社を解約する要因の一つでした。

 他に、A社の自転車保険に加入していたので、他社との契約代えや、A社のクレジットカードの解約など色々ありました。

岩手県のマスコット「そばっち」

 私がA社を解約すると、私だけの問題ではなくなり、家族も雪崩を打ったようにR社に乗り換えることになりました。家族割やら家族無料通話が効かなくなったことも一因です。特に、ma fille cadetteの場合、A社のアップルの最新機種iPhone12を契約しようとしたら、「5Gなので、毎月の通信費がプラス1000円になります」と言われて驚愕して、すぐ契約を辞めたと聞きました。それで、最初は気が進まなかったのに、A社からキャンペーン中のR社に乗り換えたのです。

 1000円も値上げするとは、A社も如何なものか、です。今のところ、5Gは中継基地が少なく、ほとんど使えないのです。10月15日付の読売新聞によると、東京ディズニーリゾートは日本の携帯各社は全滅で5Gは機能せず。羽田空港でさえ、5Gが使えるのはドコモだけです。だけど、驚くべきことに、ドコモは銀座では使えないといった有り様です。5Gが普及するにはまだ2~3年は掛かることでしょう。

 しかも、今、5G基地建設を巡って、人体に及ぼす電磁波が流れるという理由で、世界的に市民による反対運動が起きているのです。(電磁波問題市民研究会は、5Gの周波数は高く、健康に悪影響を与える懸念があり、携帯のヘビーユーザーと脳腫瘍発症との間に一定の相関関係が見られた、といった国際がん研究機関が公表したことを引用しています。ベルギーやスロベニア、ナイジェリア、ウクライナ等では5Gの展開を停止しているようです。電子レンジの周波数は2.45Gヘルツなのに対して、5Gは28Gヘルツだとか。そりゃ大変だ)

 こんな状態なのに、A社は5Gと称して「割増料金」を請求するなんて詐欺に近いのでは?ma fille codetteが頭に来たのは納得できます。

 もう一人ややこしかったのが、ma femme です。携帯がガラケーで、パソコンを一度もやったことがないのに、いきなりスマホですからね。まず、Rショップはマイナーなのであまり店舗がありません。自宅から自転車で片道40分もかけて行きましたよ。お蔭で翌日から脚が痛くなりました(笑)。Rショップの店員さんは、スリランカ人でした。日本語ペラペラでしたが。

 ma femmeは、コンピュータが苦手で、文字入力もガラケーとスマホとは違うので、最初から「分からない、分からない」とギャアギャア喚きます。それでいて、LINEもやりたい、路線案内もやりたい、と要求ばかり。もう勘弁してよ、といった感じで日が暮れる毎日で、落ち着いて読書もできませんでした。

【追記】

 先日、IT関係に詳しい志田君と呑んだのですが、R社のスマホはまだ中継基地が少ないので、圏外となるとA社の回線を使っているんだそうです。しかし、A社は意地悪して、東京23区内の地上は、A社回線の配信は停止しているそうです(地下は大丈夫)。また、23区内でさえこういう状況なので、吉祥寺、立川、町田といった東京都下はR社の回線がまだ繋がりにくく、結局、A社の回線でやっと繋がるらしいのです。東京がこういうことだと、地方もR社の回線は繋がりにくいようです(山奥は特に)。こういった事情を玩味の上、スマホ乗り換えは御考慮ください。

 R社のM会長におかれましては、通信事業は社会事業ですので、基地局などのインフラ整備は、たとえ「前倒し投資」とはいえ、十分に果たしてほしいものです。宜しくお願い致します。ナンバーワン・キャリアを目指してくれい。