マイナーカードは税徴収と病歴・口座筒抜けが目的なのか?

 昨日(7月31日)の日経夕刊の1面トップ記事には驚愕しましたね。

 地球「12万年ぶり暑さ」=7月平均気温、温暖化に警鐘ー古気候学者

 という見出しです。12万年ぶりの暑さですか!? 私は、生まれてはいませんが、あまりにも凄い壮大な話です。 12万年前は、我々の御先祖様に当たるホモ・サピエンスはかろうじで生きていました。約30万年前に誕生し、20万年前から生まれたアフリカから外に出たので、世界へ散らばって行った頃です。また、その頃は、まだネアンデルタール人とも共生していたと言われます。ネアンデルタール人は4万年前に絶滅したといいますから、12万年前は一緒に暑さをしのいでいたことでしょう。12年前の猛暑を生き残ったから、我々がいるということになります。

 ◇◇◇

 さて、先日、マルセル・デュシャンの墓碑「死ぬのはいつも他人」を取り上げましたけど、考えてみれば、私自身も、世の中の出来事は、ほとんどが他人事です。それに加えて、自分自身が当事者になるわけがないと思って、普段は生きていることに気が付きました。

 何が言いたいのかといいますと、世間で、目下、これだけマイナンバーカードの誤記入やひも付き銀行口座が他人名義に書き換えられていた、などの不祥事が頻発しておりますが、報道する側のマスコミ人にとって、それは、マルセル・デュシャンじゃありませんけど、あくまでも他人事なのです。まさか、自分自身のマイナーカードにそんな誤記はない、と思ってしまうのです。理由は特にありませんが(笑)。

 でも、先週末、私は暇だったので、少し心配になり、自分のマイナンバーカードに正確に健康保険証番号が登録されているのかどうか、スマホのアプリを使って確認してみたのです。そしたら、保険証の記号や番号などは大体合っておりましたが、どういうわけか、保険証の交付日と資格取得年月日が間違っていたのです。えっ?どういうこと?

 自分が登録したわけではないし、誰がこんな誤記をするんだろう? それに、この間違いは、誰に聞いて、どうやって訂正してもらえるんでしょうか? デジタル庁なら、今、この時間は週末なので、やっていません。週明けの月曜日まで待つしかありません。

 そこで、月曜日になって満を持して、デジタル庁に電話を掛けてみました。何度かのAI操作によるデジタル誘導をされた末、やっと人間のオペレーターに繋がりました。出て来た「アズマ」さんに、簡単に経緯を説明しますと、「しばらくお待ちください」となり、なかなか出てきません。やっと、3分ぐらい経って出て来たアズマさんは「それが、会社の健康保険証でしたら、会社の御担当者に確認してもらえませんか」と言うのです。それなら、早く言え!ですよ。瞬時にものの1秒で、応えられるはずです。毎日、毎分、同じような問い合わせがあるでしょうから。

 苦々しい思いで電話を切り、この後、会社の健康保険担当者に問い合わせてみました。「取り敢えず、こちらに来てください」と言うので、担当者のところに行くと、結局分かったことは、保険証の交付日と資格取得年月日が間違っていたのは、私自身が定年延長で仕事をしているせいだということが分かりました。保険証の交付日と資格取得年月日は60歳定年の後、再交付された日付だったのです。なあ~んだ、という話でした。

Nowhere land

 他の私自身の名前や生年月日、性別など間違って登録されたデータはありませんでしたから、結局、何も間違っていなかったことになります。

 とはいえ、こんなんで安心しちゃいけません。為政者の最終目的は、国民に背番号を付けて、租庸調の税を徴収して、病歴を管理して弱味を握り、年金と銀行口座を筒抜けさせて逃げ場をなくすことですからね。

 そんな庶民の税金が、政党助成金に回り、ブルジョア女性議員のパリ観光旅行に使われてはたまったもんじゃありませんよ。

【追記】2023.8.2

 自民党の松川るい議員(女性局長)のパリ観光写真投稿事件について、テレビを中心に大手メディアは大々的に報道したのに、どういうわけか、読売新聞は発覚した翌日の8月1日の紙面に掲載しませんでした。翌2日になって、やっと自民党幹部による松川議員への厳重注意の記事を短く載せただけでした。

 読売が自民党を庇うのは分かりますが、かなりの作為を感じますね。

「ビッグモーター」はどうなってしまうのか?=「我慢して生きるほど人生は長くない」ー人生、苦しいことが99%、幸せは1%

 大手中古車販売の「ビッグモーター」による不正疑惑は、ボロボロと出て来るわ、出て来るわ、で、この先、一体どうなってしまうんですかね? このまま、信用を失って行けば、最悪の事態に発展しかねません。(この記事は7月27日時点までの報道に基づいて書かれています)

  創業社長がやっと記者会見に登場しても、「顧客よりゴルフの方が大事」と捉えかねない唖然とする発言に終始し、逆効果でした。社長を辞めても大株主なので収入面で影響なく、院政を敷くことでしょう。パワハラの元凶とされるその息子さんである副社長が雲隠れしておりますが、消費者庁が内部告発を奨励しているといいますから、これからもっともっと凄いことが出て来ることでしょう。

 最も大きな疑惑は、ビッグモーターが損保会社と結託し、損保会社の社員を出向させてまでして、ゴルフボールでワザと車体を傷つけるなどして保険修理代を不正要求し、隠蔽まで図ったということでしょう。お金の問題ですね。

 もう一つは、昨日大きな話題になりましたが、全国のビッグモーターの店舗の中で、店前の街路樹が不自然に枯れたり、伐採されたりしている問題です。除草剤を撒いたという疑惑がありますが、何でそんなことするんでしょうか? 秋になって落ち葉が中古車に降り積もるのを防ぐためかと思ったら、外からビッグモーターの看板が樹木に隠れないよう、はっきり見えるようにするため、という説もありました。街路樹は県道なら都道府県、国道なら国土交通省が管理しているということで、これから「器物損壊」などの容疑でガサが入れられるようです。

 一番、迷惑を蒙ったのは顧客ではありますが、不正と知りながら真面目に仕事をしなければならなかった社員も犠牲者だったかもしれません。副社長が中心になった本部からの「監察官」みたいな人間が全国の店舗を監察し、営業成績から店舗清掃状況まで精査します。店長も簡単に降格され、うつ病を発症して退社を余儀なくされた社員もいたようです。

新富町

 今、心療内科医・鈴木裕介著「我慢して生きるほど人生は長くない」(アスクル)という本が売れているそうですね。私はまだ読んでおりませんが、一度キリの人生、後悔なく生きるための心にグサリと刺さるような言葉が書き連ねられているようです。その中の一つの例として「あなたを大切にしない人を、あなたが大切にする必要はない」という言葉があります。この伝でいうと、ビッグモーターのようなあなたを大切しない会社を、あなたが大切にする必要はないということになります。

 本のタイトル通り、人生は、我慢して生きるほど決して長くはありません。人を小馬鹿にするような嫌な人間と敢えて付き合うことはないし、サービスの悪い高飛車なお店には二度と行かなければ良いのです。仕事上、仕方がないのなら、最低限のうわべだけで付き合えば良いのです。嫌な不愉快な人間がテレビやラジオに出てきたら見聞きする必要もないし、そんな人間の書いた本なんか読む必要もないのです。序に言えば、人間だけでなく、人工知能(AI)が信じられなければ、なるべく避けて利用しなければいいのです。アナログ人間だっていいじゃないですか。

 大した稼ぎはなくても、真面目に質実剛健に生き、聖人君子になれなくたっていいじゃありませんか。

入船「壮石 新」ランチ握り 1500円

 今年、歌手活動を引退した加山雄三さんが目下、朝日新聞に小さな自叙伝を連載しています。大スターではありますが、作詞作曲もし、東宝「若大将シリーズ」で人気を獲得し、映画もレコードも売れに売れた大金持ちで、苦労知らずのお坊ちゃまかと思いきや、ホテル経営者のおじの連帯保証人にいつの間にかなっていたため、ホテル倒産で億単位の莫大な借金を背負ってしまい、食べる物まで苦労したことが書かれていました。それでも彼の偉いところは、人間界を達観していることでした。若い人は知らないかもしれませんが、加山雄三の父親は、人気実力とも彼以上とも言える戦前の往年の大スター上原謙でしたが、落ち目、つまり、人気が陰りを見せるとそれまで懇意にしていた友人知人たちが、手の平を返すように去っていったといいます。利用価値がなくなったからなのでしょう。そんな人間界の醜悪さを、彼は思春期の頃から見て来たので、苦難に陥っても達観することができたといいます。

 本日の紙面で、彼は「人生、苦しいことが99%、幸せは1%ぐらいだと。それぐらいに思っておくのが大切だと思う」とまで発言しています。波瀾万丈の大スターの発言ですから、言葉に重みがあります。

ラッキーカラーは赤ではなかった!の話

(昨日のつづき)

 しつこいようですが、まだ占い師の古澤鳳悦氏の話は続きます。

 えっ?占い? そんな非科学的なことに固執して何の得があるの? 

 なんて、言われそうですが、中国の古典「四書五経」の中に「易経」があるように、中国大陸の為政者にとって、「易=占い」は大変、重要視するものであり、専門のお役所(人)を設置したぐらいです。占いは、中国4000年の歴史の精髄と言っても過言ではありません。

 当たるも八卦当たらぬも八卦

 と言うではありませんか。私も21世紀に生きる現代人ですから、非科学的な面は認めつつも、ある意味で「遊び心」の一つとしてお付き合いをしています。だから、占いのことを貶めたり、悪くとったりはしません。むしろ、「いいとこどり」で活用させて頂いております(笑)。

 さて、古澤鳳悦師には、小生の今後の運勢と姓名鑑定をしてもらったことは、前々日と前日のこの渓流斎ブログに書いた通りです。そして、もう一つだけ、おまけに観て頂いたものがありました。観て頂いた、というより、一言、通達してい頂いた、に過ぎませんが。

 それは、ラッキーカラーです。古澤師は、私のラッキーカラーは「白」だと仰るのです。えっ?白だったの?赤じゃないの? と、まあ、私は椅子から転げ落ちそうになるぐらい吃驚です。これまでずっと、私のラッキーカラーは赤だと思い込んでいたからです。自分勝手に思い込んでいたわけではなく、例の、名前と生年月日などを入力してネットで無料で鑑定出来る占いで、私のラッキーカラーは「赤」だと通告されていたからなのです。

「ムーンスウオッチ・火星」3万6300円

 そのお陰で、何が何でも、赤に固執するようになりました。今年4月には、赤に拘って、「ムーンスウオッチ・コレクション」の腕時計の中で、赤の火星を購入したことは、以前、このブログに書いた通りです。

 また、着る物も赤いパンツに、赤シャツ、赤いネクタイに拘っていたのです。赤いものを身に着ければ幸運が舞い込むと思っていたからです。

 嗚呼、それなのに、それなのに。赤じゃなかったのーーー!?

 確かに、もう一度、ネット鑑定を色々と見てみると、私のラッキーカラーは、「白」とか「銀色」とか、「グレー」が多かったです。他には、「黄色」と「茶色」もありました。あれっ?「赤」はどうした? 小生にとって、赤は、真逆のアンラッキーカラーと説くサイトもありました。あんりまあ~です。

 まあ、これも、当たるも八卦当たらぬも八卦ですけど、古澤師にその場で確認しましたら、「ラッキーカラーは、一生ものです。これからもずっと『白』ですよ」と仰るではありませんか!

 私は人間が単純に出来ておりますから、これからは早速、なるべく白を身に着けますよ(笑)。白シャツに、白パンツに白いネクタイに白いスーツ…おっ! ビートルズの名盤「アビイ・ロード」の4人が横断歩道を渡っているジャケットで、先頭のジョン・レノンが上から下まで白ずくめで身に着けていたスタイルですね(笑)。(靴は、フランス製の「スプリングコート」の真っ白のスニーカーでした)

 嫌味に銀のネックレスと銀のカマボコ指輪を身に着けましょうか?ーーーいやあ、そこまでは、しませんけどね(笑)。

 まあ、そんなこんなで、「遊び心」で自分の人生を楽しんでおります。人生、楽しんだもん勝ちですよ(笑)。

洒落っ気の効いた名前を持ちませう

昨日のつづき

  昨日は、占い師の古澤鳳悦氏のお導きで筆名を改名したお話を書きました。そしたら、大反響です、と思いきや、反応ゼロでした(笑)。

 所詮、皆様にとっては、どーでも良い話でしたね。失礼しました~。しかし、これにめげずに、昨日の続きを書かさせてください(笑)。

 占いは、ネット社会になると、無料で、ある程度ですが、鑑定してくれるサイトが増えました。そこで、私も昨日、自分で命名した筆名「高田謹之祐」が、ネットの無料「姓名鑑定」でどんな鑑定をしてくれるのか気になり、やってみました。

 そしたら、何と何と、あるサイトでは、「凶」だとか「大凶」だとか、実にボロクソなのです。えっ? 何で? 古澤師によれば、この筆名だと、字の画数が、天格=15、人格=23、地格=32、外格=24、総格=47となり、「史上最高」「天下無敵」「非の打ち所がない最高峰の名前」になるはずでした。本当に、えっ? 何でえ? です。

 そこで、その意地悪サイトを詳しく読んでみたら、例えば、「謹」の画数は、古澤師の場合「18」なのですが、このサイトでは「17」としているのです。また、「祐」にしても、古澤師は「10」画なのですが、件のサイトでは「9」にしているのです。うーむ、確かに、現代人から見ても、謹は17画で、祐は9画になります。でも、この画数にすると、確かに「凶」や「大凶」の相が出現してしまうのです。

 困った、困った。そこで、古澤師に聞いてみました。すると、早速、こんな答えが返ってきました。

 画数についてですが、小生が使っている「熊﨑式」というのは、姓名判断で最も権威のある流派で、一般的なのですが、漢字は「康煕字典」をベースに画数を決めています。さんずいは、3画ではなく、「水」で4画、くさかんむりも3画ではなく、艸で6画、りっしんべんも3画ではなく、「心」で4画、しめすへんは4画ではなく、「示」で5画というように数えます。従って、「祐」はしめすへん5画に右が5画、つまり10画となります。

 「之」(これゆき)は4画と数えます。「謹」のごんべんは7画で、つくりの上はくさかんむりではなく、「++」なのでつくりだけで11画、つまりトータル18画が正解です。どの流派を信じるかは本人が決めることですが、私はこの康煕字典による画数が最も正確であると思います。

 「謹之祐」はユニークでとてもいい名前だと思います。

 そうですか、そういうことだったのですか! 「康煕字典」でしたら、最も権威があり、信頼できますね。「謹之祐」も古澤鳳悦師からのお褒めに与ることができましたので、今後、この筆名を使わさせて頂くことにしました。

 謹之祐は「きんのすけ」と読みますが、調べてみたら、「謹」は「謹んで」という意味になり、「祐」は天祐や神祐の祐で、「神仏の助け」という意味になります。つまり、謹之祐は、偶然にも「謹んで、天からの助けをお受けします」という意味になるではありませんか! 英語で言えば、to accept heaven’s help respectfully. となるでしょうか。画数も良ければ、意味も良い、となると、こいつは夏から縁起がいい、てなことになりますね~(笑)。

ライチ Copyright par Tamano Yoshimura

 私の話で終わってしまうと、物議を醸してしまいますので、今読んでいる浜田義一郎著「大田南畝」(吉川弘文館)の話に転換します。この本には、面白い筆名(狂名)が沢山出てくるのです。例えば、南畝の親友になった歌舞伎役者の五代目市川團十郎は、「花道つらね」と名乗り、多くの狂歌をつくりました。團十郎だけでなく、他の人気役者も狂歌づくりが流行となり、瀬川菊之丞は「まがきのきせ綿」、松本幸四郎は「高麗洒落人」(幸四郎の屋号「高麗屋」から取り、「こうらいのしゃれひと」と呼んだことしょう)、中村仲蔵は「かき根の外成」、芳沢あやめは「あやめの真久良」という筆名で歌会に参加しました。

 戯作者・浮世絵師の恋川春町(駿河小島藩士倉橋格=いたる)は「酒上不埒(さけのうえのふらち)」、吉原の妓楼「大文字屋」の村田市兵衛は、「加保茶(かぼちゃ)元成」(酒井抱一の弟子で浮世絵師としても活躍。酒井抱一も狂歌名・尻焼猿人を持つ)、国学者・石川雅望は「宿屋飯盛」の狂名で狂歌をつくりましたが、それぞれ、洒落っ気たっぷりで遊び心が効いております。他に、大飯食人(おおめしのくらんど)、土師掻安(はじのかきやす)、野戸川伎(のどのかわき)などとふざけた名前もあります。そうそう、謎の絵師・写楽の版元として名を残した蔦屋重三郎(1750~97年)の狂名は「蔦唐丸」(つたのからまる)です。ペギー葉山が歌った「学生時代」(1964年)の「蔦のからまるチャペルで…」を200年も先行していたとは!(笑)。

 皆さんも江戸の文人に倣って、遊び心を発揮して、独自の筆名をお持ちになったら如何でしょうか?

古澤鳳悦氏の占いサロンに久しぶりに参加=筆名は高田謹之祐に改名

 会社の先輩で、20年前に会社を早期退職して東京・駒場で占いラボを主宰している古澤鳳悦師から1週間ほど前に、「7月23日(日)に川口駅前市民ホールで、占いサロンの出張ブースを出します」との御連絡を受けました。

 ちょうど、私自身、人間関係を含め、人生の岐路に立っておりましたから(苦笑)、これを機会に参加させて頂くことにしました。事前にメールで、今の私自身が置かれている状況を事細かくお伝えさせて頂いたので、古澤師も事前にたくさんの資料を用意してくださいました。お会いするのは実に8~9年ぶりでしたが、話もスムーズに進みました。

 古澤師の専門は、「四柱推命」「姓名判断」「九星気学」「手相」のようですが、30分間という短い時間でしたので、四柱推命で今後の運勢と、姓名判断で改名について鑑定してもらいました。出張サロンでしたから、東京・駒場の占いラボとは違い、30分で2000円という実に良心的だったので「大丈夫かなあ?」と思ってしまいました。

 内容に関しましては、他人にとっては他愛のない個人的なことなので、茲では細かく触れませんが(笑)、私の今の運勢は、五行変通星分布図の中の「金」の部屋(偏財、正財)に一つも星がないことで悪い影響を受けているようでした。(他の「木」「火」「土」「水」には辛うじて星があり、「土」には2027年11月頃まで表現の星と呼ばれる「食神」があるので、今がチャンスだというお話でした。)

 とにかく、生年月日と生まれた時間と場所で鑑定する複雑な四柱推命のことですから、こう書いても皆さんは何のことなのかさっぱり分からないことでしょうが、古澤師からアドバイスも受けた私自身は、とても、とても参考になりました。参加して良かったでした。

川口駅前

 もう一つ、「姓名判断」も鑑定してもらいました。私自身は、「高田信之介」という筆名が大変気に入っていたのですが、五格(天格、人格、地格、外格、総格)画数別運勢鑑定によると、画数の中に「凶」や「大凶」が含まれているものがあり、「あまり良くない」と仰るのです。

 古澤師は、「人名によく使われる漢字」の画数表と、「五格画数別運勢」表と「理想的な画数組み合わせ」表まで提供してくださいました。「理想的な画数組み合わせ」の中で、古澤師は、(4)の天格=15、人格=23、地格=32、外格=24、総格=47か(5)の天格=15、人格=24、地格=32、外格=23、総格=47のどちらかが一番良い、と仰るのです。その場では決められなかったので、持ち帰って検討することにしました。

 上の説明だけですと、これはどういう意味なのか、お分かりになれる人は、よほど精通した方だけでしょうが、茲では細かく御説明はしません。御興味のある方は、古澤師の「占いラボ」のホームページのリンクを最後に貼っておきますので、もし機会があれば、直接、ご相談されれば良いかと存じます。(科学的エビデンスはどうなんだ、といった堅い話は抜きにして、あくまでも参考意見として、心の負担を軽くするのが一番だと存じます。)

 さて、私の筆名のことでした。

 私はすぐに家に帰って、「人名によく使われる漢字」の画数表と、「五格画数別運勢」表と「理想的な画数組み合わせ」表を睨めっこしながら、試行錯誤して筆名を製作してみました。最初に選んだのは、古澤師が例に挙げていた「騎慎」です。「高田騎慎かあ、何か、写真家の篠山紀信のマネしているみたいだなあ」。それなら「騎郎」にしようか?…うーむ、何かちょっと平凡過ぎるなあ…

白蓮華 Copyright par TY

 結局、2時間ほどで骨格を固めました。一つは、(5)の天格=15、人格=24、地格=32、外格=23、総格=47の「高田遼照」です。うーん、何か、お坊さんみたいだなあ、辛気臭いかなあ。。。そこで、(4)の天格=15、人格=23、地格=32、外格=24、総格=47の「高田謹之祐」はどうかなあ、と決めることにしました。高田謹之祐(たかだ・きんのすけ)なら、「あいうえお」の母音が全て含まれます。それに、天格(高田)=15画は「最大の吉数。福寿円満、富貴栄誉、家を興す」、人格(田謹)=23画は「勢い強く功名栄達、大志大業を成す頭領運。財運あり」、地格(謹之祐)=32画は「濡れ手に粟。目上の引き立て厚く繁栄幸福を得る」、外格(高之祐)=24画は「無から有を生じる。手先器用で金運大いにあり」、総格(高田謹之祐)=47画は「天賦の幸福に満ち、大業成就、子孫繁栄の大吉」を意味すると言います。これ以上、運が強い名前はない、ちゅうことです。

 名前の「謹之祐」は、私が最も尊敬する作家の夏目漱石の本名「金之助」にも通じます。あれっ?そんな大それたことを放言しても大丈夫なんでしょうか?

 それにしても、我ながら随分と名前を替えてきました。大田南畝さんも、寝惚先生、山手馬鹿人、四方赤良、蜀山人…とたくさんの筆名をお持ちでしたから、世間の皆さんもお許しくださることでせう。

 【追記】

 古澤鳳悦師の「占いラボ」のホームページをリンクしました。

動画に振り回されて三千里=御自分の時間を大切に

 電子情報技術産業協会(JEITA)は昨日20日に、今年1~6月の薄型テレビ出荷台数が前年同期比12.2%減の212万9000台ということで、2001年以降、上半期として過去最低となったと発表しました。

 その主な原因について、若年層を中心にスマートフォンなどでの動画視聴が主流となってきているため、と分析しておりましたが、その通りなんでしょう。ズバリ、若者たちがテレビを見なくなったということです。新聞や雑誌の部数低迷はスマホにやられましたが、メディア界天下一を享受していたテレビ業界もついにスマホ動画の軍門に降ったことになります。若い人がテレビを見なくなったということは、将来、視聴者がもっと減っていくということになります。

銀座・スペイン料理「エスペロ」

 スマホ動画というのは、YouTubeなどのことでしょうが、確かに、最近では、三流のプロデューサーがつくり、三流タレントが出演するテレビ番組より、面白い動画が増えました。動画制作者は素人だったのが、セミプロになり、何十万もアクセスを誇るプロになり、テレビに逆進出する人も増えました。

 とにかく、内容がマニアックなものが多いので、好奇心旺盛な人にとっては好都合です。私自身も先日、ピアノソナタの「新約聖書」といわれるベートーヴェンのピアノソナタ全32曲の演奏者から見た難易度ランキングの動画サイトを発見してしまい、つい見てしまいました。

 私は、かのヴィルヘルム・ケンプのベートーヴェンのピアノソナタ全集のCD(グラモフォン)を随分昔に購入し、今でもたまに聴くのですが、「悲愴」「熱情」「月光」以外はどうも難し過ぎて、触手が湧かなかったというのが正直な感想でした。でも、この動画を見ると、32曲が全て異様に魅力的になり、弾けはしませんけど、楽譜を見ながら再聴したくなるのです。

 この動画に出演されている女性は、ハンドル名で登場し、略歴等も分かりませんけど、恐らく、有名音大のピアノ科を卒業された現役のピアノ教師さんだと思われます。このハンドル名を検索して他の動画を見てみると、彼女は、かなり多くの動画を制作していることが分かりました。最初の頃は、本人の「口から下」しか写されず、いわゆる「顔出しなし」でした。どんな女性が話をしているのか想像を逞しゅうされます。それが、何本か、何十本か制作するうちに、覚悟が出来たのか、堂々と「顔出し」で登場されるようになりました。かなりの美人さんでした。ただし、よおく喋る人で、服装は暗めのキッチリとしたスーツ姿です。

銀座之曽良

 そして、何カ月後なのか細かいことは分かりませんが、お召しになられる服がだんだんと明るくなり、ついにノースリーブの胸を強調した路線になっておられました。天下無敵、自信満々です。お堅いクラシックの教養講座が一転して、ラップのノリノリになった感じです(※個人的な印象です)。

 いやあ、これは、テレビには出来ない「演出」ですねえ(笑)。世の興味津々なおっさんたちが、こぞって銀蠅のようにこの動画にたかるでしょうね。そう気が付くと、何か醒めてしまいました(苦笑)。

 動画に振り回されずに、自分の残された時間を大切に生きなければいけない、と思い直しました。

日日是好日、自助努力のすすめ

「命に関わる危険な暑さです。出来る限り外出はお控えください」

 ラヂオを聴いていると、アナウンサーが盛んに呼びかけています。私の趣味は、全世界のお城や寺社仏閣・仏像巡りです。3連休なので、何処かに行こうかと思いましたが、ここまで言われると、さすがに遠出は諦めました。誰も老骨を拾ってくれる奇特な方はいらっしゃいませんからね(苦笑)。私の住む関東地方は、連日、これまでに経験したことがないような、36度とか38度か異様な暑さです。先日は、福岡県、佐賀県、大分県、秋田県などで、死者が出るほどの線状降水帯による甚大な被害があり、お見舞い申し上げます。その一方で、関東地方は猛暑ですから、異常気象極まり、といった感じです。

 猛暑で遠出できないので、自宅近くの市民プールに行って来ました。コロナ禍の影響で実に4年ぶりです。4年ぶりに行くということで、ネットで確認したところ、市民プールなのに、窓口で入場券を発行しないというのです。何と特定のコンビニと結託して、そこでしか買えないシステムになっておりました。いわゆる行政の民間への丸投げです。チケットは、コンビニ内にある機械を操作しなければならないので、老人には大変面倒です。まあ、老人はプールなんか、もう行かないかあ…(苦笑)。

 それでも、渓流斎翁は「健康第一」と、慣れないコンビニ機械を一人で操作して、チケットを購入(440円)してプールに行って来ました。でも、さすがに年を取ったせいか、ひと泳ぎしただけで、疲れました。結局、25メートルプールを合計3往復しただけで帰宅の途に就きました。わずか30~40分。まるで烏の行水ですねえ(笑)。それでも、久しぶり、良い運動になりました。

 久し振りのブログ執筆ですが、正直言いますと、書けなくなってしまったのです。金縛りに遭ったといいますか、自家撞着になったといいますか、何か、世迷言ばかり書き連ねているような気がして、絶対矛盾的自己同一です。と書いて、自分でもよく分かっておりませんが、まるで自分がハムスターになって、回し車の中を全速力で走っていて、目的地も意味もなく、ただ単に体力だけを消耗しているような気がしてしまったのでした。

 何と言っても、ブログを含めてSNSは、特に必要がない「要らない情報」という真理がありますからね。

 それに、年を取ると、寛大さがだんだん薄れてきて、好き嫌いが激しくなります。特に、嫌いな評論家やタレントらがテレビやラヂオに出たりすると、直ぐにチャンネルを替えたくなります。例えば、時の政権に追従しておべっかしか使わない政治評論家とか、学者から政治家・実業家に転向して我田引水的政策しか断行しない政商評論家とか、「老人は早く死ね」と言った趣旨の発言をしても反省すらせず、相変わらずテレビに出続ける若い経済学者とか、さらには、やたらと露出して稼ぎの良いCMばかりに出たがるタレントとかです。奴らに「もっと汗水たらして、真面目に働け」と言っても馬耳東風ですし、関わるだけで精神的に無駄ですか?

 しばらく、(とは言っても5日ぶりですが)渓流斎ブログを更新しておりませんでしたが、その間に、意外にも皆さまからの多大なるアクセスがあり、コメントまで頂きました。本当に、嬉しい限りです。御礼申し上げます。ブログ更新が出来なかったもう一つの理由は、「誕生日病」かもしれません。私は、子どもの時分から、誕生日が近くなると、妙に気分が落ち込んでしまうのです。誕生日は一番、おめでたい日ではありますが、欲しくもない馬齢ばかり重ねて、不甲斐ない気持ちでいっぱいになってしまうのです。

 それでも、寂しい人生を送っておりますから、自分の誕生日プレゼントは、事前に自分で買って来ました(笑)。一つは、スイス製(とは言ってもベトナム製)の「オン」というスニーカー靴(1万7380円)です。靴底が厚くゴムのクッションが異様に効いていて歩きやすく、この靴を履いたら、他の靴が履けなくなってしまいました。これで、オンの靴は何と3足目なのです。前の2足はブラックでしたが、今回は薄茶色にしました。

 もう一つは、上の写真にある本格焼酎「里の曙 ゴールド」(4368円)です。奄美大島の黒糖焼酎で、アルコール分が実に43度もあります。昨秋、三軒茶屋の山本氏邸で、40度の焼酎を御馳走になって前後不覚となり、帰りは、他府県にまで電車で乗り過ごしてしまい、最終で最寄り駅に帰還できましたが、その後、塀やら、アスファルトに転倒して、今でもところどころに傷跡が残っているほど重傷を負いましたから、この焼酎は慎重に、翌日何も予定がない日を選んで「家呑み」することにしました。外で呑んだら危ない!危険です。でも、この「里の曙」は、まだアルコール分25度しか呑んだことがありませんが、口当たりがよく、さっぱりしていて、実に美味いのです。高級ウイスキーもウオッカもワインもどんな洋酒も、剣菱や越乃寒梅など、どんな日本酒も、この「里の曙」には敵いません。つまり、今の自分の好みが一番合っているアルコール飲料ということです。

 でも、これは宣伝でも何でもないし、何と言っても危険ですから、よゐこの皆さんは真似しないでくださいね(笑)。

チャットGPTによって、脳が搾取されているのかもしれない?

 先日、本屋さんに行ったら、やたらと「チャットGPT」関連の本が5~6種類、平積みになって売られていました。実は、表紙を眺めただけで、一冊も手に取ったりしませんでしたが、「チャットGPT」は目下、話題にならない日がないぐらい注目されていますから、関連書もそれだけ多く出版されるのでしょう。

 「チャットGPT」は、以前、小生も試してみましたが、あまりにも杜撰なので、すぐさま止めてしまったことをこのブログでも書きました。(2023年3月8日付「《渓流斎日乗》は俳句なのか!?=ChatGPTはいまいちです…」

 何と言っても、チャットGPTさんは、この《渓流斎日乗》ブログのことを「江戸時代中期の俳人・与謝蕪村が著した俳諧の随筆集の一つです。」なんて答えてくれてしまっているんですからね。 ありえない! です。

ヤブカンゾウ

 こんなにいい加減なツールなのに、チャットGPTの勢いは止まりません。小中高校でどうやって扱うのか、学生が論文をAIで仕上げたりしないのだろうか、コンクールにAI作品を出品したりしないだろうか…等々、喧々諤々です。

 私は、IT関係について、からっきし弱いのですが、このチャットGPTというのは、「生成AI」という技術を使っていることを知りました。ですから、この技術を使えば、「チャットGPT」社だけでなくても、他のIT企業でも、問答形式で答えたり、写真や動画を作成したり出来るツールをリリースできるのです。日本人が大好きなLINEも、チャットが出来る「AIチャットくん」なるものをリリースしたことを最近、新聞の記事で知り、私も早速試してみました。

 この「AIチャットくん」は、どうやら、悩み事相談やアイデア相談に特化しているようです。私は、これでも毎日豊富な悩み事を抱えていますから、相談してみました。

 「AIチャットくん」なるものを「開通」させて、最初に開いてみると、いきなり「最近悩んでいることや気になっていることはありますか?」と向こうから逆に質問してくるのです。相手はAIです。生身の人間ではないので、こちらも、調子に乗って、誰にも言えないような、秘密の悩み事を書き込むと、パッと答えてくれました。でも、最後は決まって「プロのカウンセリングによる相談を行うことが必要になるかもしれません」などと、AIらしからぬ、当たり障りがない、優等生の作文のような回答に段々なって来ました。

 こちらも納得がいきませんから、「貴方は何者なのですか?医者でも弁護士でも裁判官でもないのに、正しい回答が出来るのですか?」とまで質問してみました。すると、「本日の制限回数に到達しました」「プレミアムプランをご用意させていただきました。プレミアムプランへ加入すると、利用回数無制限でお使いいただけます!」との表示が出て来たのです。

 なんじゃあ、こりゃあ~

 大人げないですが、一番いい所で切れたので、こちらもキレました。

築地

 冷静になって、色々と探っていくと、「チャットGPT」にせよ、「AIチャットくん」にせよ、無料で使わせておいて、どうやら、秘密裡にデータを蓄積し、編集加工して、広告主などに有料で販売しているようなのです。まあ、当然ながら、それがビジネスモデルということになるのでしょう。IT企業は、儲けを追求する営利団体であり、ボランティアでも慈善運動でも何でもありませんからね。他人の脳を搾取しているようなものかもしれません。

 ということで、「タダより高い物はない」いや、「タダより怖いものはない」という教訓になりますね。 それでも、あなたは、「覚醒剤やめますか?それともチャットGPTやめますか?」と詰問されたら、どうしますか?

 ハムレットに言わせれば、「それが問題だ」。

「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て妻としたしむ」の友とは誰なのか?

 友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て妻としたしむ(「一握の砂」)

 有名な石川啄木の短歌です。私は短詩型に関しては、それほど得意ではないため、下の句は「われ泣きぬれて蟹とたはむる」と思っていました。いや、嘘です。冗談ですが…。

 友がみなわれよりえらく見ゆる日よ われ泣きぬれて蟹とたはむる

 の方が、当時の啄木さんの心情にピッタリくるような感じがするからです。とはいえ、大間違いなので、よゐこの皆さんは真似しないでください(笑)。

 啄木は幼い頃から苦労の連続で、病弱のこともあり、借金を抱えて職を転々とし、満26歳の若さで病没したことは皆様、御案内の通りです。自分ばかり、損な役割を担わされているというのに、周囲の友人たちは、どんどん出世したり、有名になったりする。そんな不条理な境遇をじっと我慢して、奥さんに花を買って、少しでも生活を楽しもうとする啄木の心情が読み取れます。

 さて、この偉く見える友人とは、具体的に誰のことを指すのか? 親友の金田一京助(言語学者)ら色んな説がありますが、この他、名門盛岡中学(現岩手県立盛岡一高)時代の先輩である及川古志郎(後の海軍大臣、海軍大将)や「銭形平次」で有名作家となる野村胡堂もその一人ではないか、とも言われています。

 そして、考えてみれば、私自身も「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ」を最近経験しました。

 一人は、銀座の有名な音楽ホールのHさんです。もう30年以上昔、私が一介の音楽記者だった頃、取材でお世話になった方で、Hさんも当時は一介の広報担当の方でした。妹さんがタカラジェンヌとかで話が弾んで結構、親しくなりました。そしたら、驚いたことに、現在、その銀座の音楽ホールの支配人にまで昇り詰めていたのです。銀座商店街の広報誌「銀座百点」で知りました。

 もう一人は、目下、毎日、新聞に出ないことがないほど話題になっている某有名芸能プロダクションのSさんです。この方も、私が芸能記者だった30年以上昔、取材でお世話になった方で、Sさんは当時、取材窓口になる広報担当でした。失礼ながら、会長さんの使い走りをやらされている感じでした。というか、会長がマスコミに晒されないよう防波堤になっている感じでした。Sさんとはすっかり仲が良くなり、今でも年賀状を交換しているほどですが、これまた驚いたことに、目下、副社長になられていたのです。これもまた、雑誌の新聞広告で知りました。副社長といっても、実質上のトップです。Sさんのオッケーが出ないと、どんなテレビ局もCMもタレントは出演できないという噂を後で聞きました。

ヤブカンゾウ

 お二人とも親しい友人というより、知人に近いのですが、かつて親しくさせて頂いて、身近で、ため口を叩いていた人が、現在は、見上げるほど偉くなられて、近づきがたい存在になってしまったことは確かです。

 やはり、「友が皆、我より偉く見ゆる日よ 我泣き濡れて蟹とたわむる」と声を大にして言いたい!

日本人の顔の個性がなくなった?=日本一高い?ハンバーガーを食べながら

 先日は、宇宙や物理や星座関連の書籍をいっぱい買い込んで、思い切って「理科人間になります」と宣言致しました。 

 でも、もしかしたら、手遅れだったかもしれませんね(苦笑)。色々と、専門用語が頭に入っても、なかなか覚えられないのです。目下、永田美絵著「星座図鑑」(成美堂出版)を読んでいまして、「夏の大三角形とは、デネブ(白鳥座)、ベガ(琴座)、アルタイル(鷲座)のこと」「冬の大三角形とは、ベテルギウス(オリオン座)、シリウス(おおいぬ座)、プロキオン(こいぬ座)のこと」などと書かれていてもすぐ忘れてしまうのです。駄目ですねえ。あと100回、呪文を唱えるように記憶に定着させれば、覚えられるでしょうけど、なかなかページが進みません。

 もし、子どもの時だったら、2回ぐらい繰り返して読めば、すぐ覚えられていたことでしょう。でも、まあ、考えてみれば、老人になっても、まだ只管、子どものように勉強している人なんて私ぐらいです(笑)。まず、世の中にはいませんからね。もしかして、100万人に1人ぐらい、いるでしょうか。そんなことを言って、自分自身を慰めています。

 ということで、ブログもなかなか書けず、本日は、学術的なお話はお休みして、いつもながらのランチの話でお茶を濁すことに致します(笑)。

 本日4日付の東京新聞朝刊を読んでいたら、「比べてみたら」のコーナーで、「日本生まれのハンバーガーチェーン店」を取り上げていました。「和食の味を取り入れ」たモスバーガー(1972年、東京・成増駅近くで開業)、「牛肉にこだわり」のフレッシュネスバーガー(1992年、東京・渋谷区で誕生)、「国内最古チェーン店」のドムドムハンバーガー(1970年、東京・町田市で開業)の3チェーン店です。私が行ったことがある店は、モスバーガーだけで、他の2店は知りませんでした。でも、記事を読んでいるうちに、本日はどうしてもハンバーガーが食べたくなってしまいました。(東京新聞の影響力は絶大です。以前も掲載されていた八丁堀の蕎麦屋に走って行ったことがありました。)

 3店を検索してみたら、銀座にあるのはドムドムハンバーガーだけでした。でも、本日行くことにしたのは、いつも店前を何度も何度も通ったことがある新富町の「ブラザーズ」という豪州発のグルメバーガー店です。日本進出は2000年(日本橋人形町店)で、新富町店は2012年に出来たようです。

新富町「Brozers’」 チーズバーガー1595円、ジンジャーエール275円=1870円

 何と言っても、この店、異様に高いのです。もうしばらく行っておりませんが、世界一のバーガーチェーン店のビッグマックは450円ぐらいです。それが、この「ブラザーズ」ではランチで安くてもハンバーガーは1320円もするのです。こりゃあ、清水の舞台から飛び降りる覚悟でなければ、入店出来ません。

 本日は、東京新聞の呪文もあり、思い切って、スッと入店しました。M店のようにカウンターの前に順番に並ぶのかと思ったら、テーブル席に案内してくれて、若い男性が接客してくれました。

結論を先に書きますと、目の玉が飛び出るほど驚くほど美味しいバーガーかと思いましたが、それほどまでの驚きはありませんでした。かといって、M店に入るような気分とはまるっきり違って、かなり贅沢な気分だけは味わえました。やっぱりお肉が全く違うんでしょうね。何しろ、チーズバーガーとジンジャーエールを注文しただけで1870円でした。私がこれまでの人生で食した「最強のハンバーガー」でした。

 周囲を見ると、やはり、M店に来るようなオーディナリー・ピープルではなく、富裕層とはいかなくても、小金持ちといった感じのお客さんばかりでした。若い人が多かったのですが、こういう高級店に入れるのは、やはりお金持ちのボンボンかお嬢様、それに外国人観光客ぐらいでしょう。私の後から、身なりの良い、薄いサングラスをかけた若い男性3人組が入店しましたが、その顔立ちから、てっきり、韓国人か香港人か台湾人か、もしくはタイかインドネシア人(の観光客)かと思っていたら、流暢な日本語を話し始めたので、吃驚しました。同じエイジアンではありますが、最近の若い日本人は、ますます、区別が付かなくなりました。

 2022年の1人当たりのGDPで、日本は同じアジアのシンガポール(6位)に抜かれ、香港(20位)に抜かれ、目下、世界30位です。今年か、来年にも台湾(32位)や韓国(33位)に抜かれるのではないか、とも言われ、日本がアジアの中で埋没していくのと比例して、経済力も、個性も、影響力も低下していったことは否めないことでしょう。(世界第2位の経済大国である中国の台頭が言うまでもなく。)

 誤解を恐れずに言えば、日本人の若者の顔立ちが、他のアジア人に似てきて、その中に埋没していったのも、その影響力の低下の表れなのかもしれません。