残念!夏休みの宿泊旅行キャンセルしました

 「疑惑の松葉杖」「地面に触れないフシギの松葉杖」ー!

 何の話かと思いましたら、今最も注目されている音楽グループ小室ファミリーのリーダー佳世ちゃんが、借金問題を抱える元婚約者との面会を避ける目的で偽装し、パートで働く和菓子店に労災申請した疑惑があるというのです。

 この佳世ちゃん、ただの市井の人ならともかく、息子のラッパーKを、「令和の道鏡」として朝廷に入れようと画策しているので、その一挙手一投足が、世間の注目を浴びているわけです。

 こんな醜聞、週刊誌がほおっておくわけがありません。佳世ちゃんが、長期入院中だったはずの5月に松葉杖なしでスタスタ歩いている写真まで掲載しています。

 好きですねえ、日本人は。スキャンダルが。

新世界グリル 梵 銀座店

しかし、度が過ぎると大変なことになった例があります。明治44年、大逆事件で処刑された幸徳秋水は、「万朝報」の若き記者だったときに、伊藤博文ら元勲の妾のスキャンダルを次々と書き立てました。今でこそ幸徳秋水は冤罪だったことが明らかになっていますが、明治政府が幸徳秋水を処刑したのは、彼の危険な社会主義思想というより、過去に書いた記事の恨みつらみが当局の癇に障ったからだったようです。

 うーむ、確かに、大逆事件は、かなり露骨なでっち上げ事件ですから、その方が、納得がいきますね。

東京・銀座・新世界グリル「梵」ランチ「 ビーフヘレカツサンド・ハーフセット」1100円 セットじゃないとハーフサイズ1120円、アイスコーヒー460円ですからお得です。大阪発祥のお店らしいですが、こりゃ、旨い!

 さて、東京五輪を開催したせいなのか、コロナウイルスの感染拡大が止まりません。昨日(8月4日)なんか、国内最多の1万4207人が感染し、東京では4000人も突破して、4166人ですからね。このままでは、東京が5000人を突破するのは時間の問題でしょう。

 そこで、私は夏休みの宿泊旅行を諦めることにしました。先月読んだ佐藤賢一著「日蓮」(新潮社)の影響で、8月中旬に、山梨県の身延山久遠寺の宿坊と近くの下部温泉の旅館に先月予約しましたが、昨晩キャンセルしました。

 もう2週間を切っているので、キャンセル料を覚悟していたのですが、宿坊の女将さんは「この事態ですから、キャンセル料はお取りしませんよ」と言ってくださいました。温泉宿の年配の御主人は、声色から、しょうがねえなあ、といった感じでしたが、結局、キャンセルを認めてもらいました。確かに、観光業者の皆さんは小生だけでなく、キャンセル攻勢に辟易していることでしょう。コロナが収束したら、名誉挽回、汚名返上でまた予約するつもりですので、許してつかわさい。

 目論見が甘かったとしかいいようがありません。7月末に2回目のワクチンを打ったので、8月は大丈夫だろう、と思っていたのですが、想像以上の感染拡大です。全国都道府県知事会も、県境を越えた移動の自粛を要請しました。ワクチンを打ったからといって、感染しないという保証は全くなく、何と言っても、自分より他人様に御迷惑をお掛けしてはもってのほかですからね。

 とにかく、命あっての物種です。日本人は、マナーを守る素晴らしい国民なんでしょ?皆さんも、今は我慢の時期です。

ネット詐欺に騙されるな!=私の経験から

 いつの間にか、自分でも信じられないスピードで高齢者になってしまい、日々、是れ思ふことは、社会の第一線から離れてしまい、別に悲しくはありませんが、「終わった人」になってしまったなあーという感慨です。

 今、第一線で大活躍されている大学の准教授クラスとなりますと30歳代です。彼らは大体、1980年半ば以降生まれとなりますので、東西冷戦もソ連も知らない世代です。例えば、今、「人新世の『資本論』」(集英社新書)がベストセラーになっている斎藤幸平大阪市立大准教授(34)は、旧ソ連時代の記憶はなく、むしろ人生で大きなインパクトがあったのは、リーマン・ショックであり、気候変動問題であり、東日本大震災による原発事故だったといいます。(8月1日付朝日新聞「グローブ」)

 となると、スターリンの粛清やシベリア抑留を身近に話してくれる人もいなく、日本の連合赤軍事件も知らないので、共産主義の怖さやアレルギーもないと思われ、日々重要な関心課題は、SDGsであり、ダイヴァーシティーの問題だと思われます。今の現役世代は、我々の世代のように、高度経済成長も、バブルも知らず、色んな拘束でがんじがらめで、生き抜いていくのが大変ですね。

 (今注目されているフレヴニューク著「スターリン」(白水社)によると、1930年代のソ連スターリン政権下では、飢饉のため500万人から700万人が餓死し、70万人以上が粛清で処刑され、ドイツ戦では2700万人もの人命が奪われたといいます。これまで、ソ連の「大祖国戦争」での損害は1000万人とも2000万人とも言われていましたが、最新資料では2700万人とは!…驚きを超え、茫然自失となります。北方領土問題が解決しないはずです)

 いつの時代でも世代交代があり、「老兵は消え行くのみ」と言われますが、過去の歴史的事実だけは忘れてほしくないと思っています。

 老兵は、老兵なりに小言を言うなり、気になることは、発信していきますよ。

東京五輪開会式前日。銀座に異様な雲? あれは、どうやらブルーインパルスだったようです

 まあ、新聞を読んでも、書く記者がそうなのですから、若い現役世代ばかり登場するので、私自身は日々、世代間ギャップを感じながら生きているのです。

◇ネット詐欺には気を付けろ!

 ところで、昨晩は週末の土曜日ということもあり、お誕生日プレゼントで頂いた冷酒を少し、きこしめしてしまい、もう少しでネット詐欺に引っ掛かるところでした。

 悪者はフェイスブックです。やってる方は御存知のように、毎日のように、知らない方からも「友達リクエスト」や「知り合いかも」といった通知が頻繁に押し寄せてきます。昨晩も「友達リクエスト」が来ました。その方は、大富豪の有名人で、学生時代の友人のA君の友人(紹介?)だったので、信頼して「友達」になってみました。ま、酔狂でやってみたのです。

 そしたら、すかさず、その大富豪から「おめでとう御座います。当選しました。下のリンクから登録して頂ければ、10万円が当選します」とメッセージが来たのです。その大富豪は、余ったお金を巷にばら撒くということで有名な人なので、「そっかー、やったー」と、私も調子に乗って登録してみました。私自身は、普段は「石橋を叩いても渡らない」慎重な人間なので、きこめしていなければ、普通、そんなことはやらないんですけどね(笑)。

 その「登録」ですが、名前と郵便番号、メールアドレスを入力するところまでは分かりましたが、メルアドのパスワードを入れないと次に進めません。これでやっと少し目覚めたのですが、何しろきこしめしているわけですから、次に行きたいという思いが強くて、パスワードも入力して次に進んでみました。

 そしたら、今度は、クレジットカードの番号を入れたり、暗証番号も入れたりしなければならなくなりました。「何も買っていないのに、何でクレジットカードの番号を入力しなければならないのか?現金を振り込んでくれるのなら銀行口座なのでは?」。これでやっと目覚めました。

◇スーパーボランティアの尾畠春夫さん

 そこで、メッセージに「私は、スーパーボランティアの尾畠春夫さんのように貯金はなく、月5万5000円の年金で生活していますが、やりたいことをやるのに足りるので十分です。さようなら」と書いて返信しました。(恐らく、相手は人工知能=AIだったでしょうが)

 そしたら、また、顔写真だけは本物の大富豪を自称する詐欺師AIから「全てを登録しなければ当選金はもらえませんよ」としつこくメールしてくるのです。いくら学生時代の友人A君からの紹介?だからといっても、さすがに酔いも醒めました。勿論、詐欺師の「友達」も取り消し、メッセージも消去しました。フェイスブックは、無責任にも、こんな詐欺師を野放しにしているんですかねえ!!危ない、危ない。A君は大丈夫かしら?心優しい人間なので、引っ掛かったりしなければ良いのですが…。

 皆さんにとっては、信頼しているFacebookなんでしょうけど、気が緩んだ土曜日の夜は、くれぐれもご用心を!

 これも若い世代なら決して騙されることはないんでしょうから、シニア世代は特に要注意です。

再びスペインについて考えたこと

銀座「スペイン グルメテリア イ ボデガ スペイン・クラブ」

突然、個人的なことながら、渓流斎は本名ではなく雅号であります。当然、御存知のことと思われますけど…(笑)。

 実は私には、他にも雅号がたくさんありまして、これまで、「激流斎」「濁流斎」「蛇幕斎」「面読斎」「丼句斎」等々、色々使って耳目を驚かせてきたことがありました。でも、もういい年ですから、なるべく、ネガティブなことはやめよう、もっとポジティブに行こうと、あるきっかけが御座いまして、決意致しました。

昨日入った銀座・ドイツ料理店「ローマーヤー」本日のランチ:シュニッツェル1100円

 ですから、上記のようなマイナスなイメージの雅号は使うのはやめることに致しました。でも、「清流斎」「渓谿堂主人」といった雅号は、少しは清廉な感じがしますので、これからも使っていこうかと存じまする。

 そうでなくても、このブログでは、さんざん世迷言を書き立てて来ましたからね(苦笑)。せめて、これからは「明るく前向きに」生きていきたいものです。

銀座「スペイン グルメテリア イ ボデガ スペイン・クラブ」パエリア・ランチの前菜サラダとスープ

 とは言っても、毎日、ブログを書くことは修行僧の滝修行のように厳しいものです。書くネタに困れば、すぐ「銀座ランチ」に逃げ込みます。本日もそうなりますので、お許しをー。

 「孤独のグルメ」の井之頭五郎さんのように、とにかく、あてどもなく銀座をフラフラ歩いて見つけたのが、このスペイン料理店です。「スペイン・グルメテリア・イ・ ボデガ・スペイン・クラブ」というのが正式名称のようですが、覚えられませんでした(笑)。でも、知る人ぞ知る有名店のようですね。常時300種以上のワインを用意しているといいます。調度品など見ても、スペイン辺りから取り寄せてきたようで、この店に入れば、スペイン気分に浸れます。

 そういう私も、2018年9月にスペイン旅行を決行したことがあるので、3年前のことが本当に懐かしくなりました。

 その3年前にこのブログで書いた同じようなことをまた茲で書いてしまいますが、このスペイン旅行を決行するまで、実は、私はスペインは好きになれませんでした。ピサロ、コルテスといったスペイン人が中南米のインカ、アステカ帝国を滅ぼし、現地の人たちを虐殺し、良いイメージがなかったからでした。

銀座「スペイン グルメテリア イ ボデガ スペイン・クラブ」パエリア・ランチ1100円

 しかし、スペインに行くと、これらの考え方は少し変わりました。インカ帝国を征服したピサロも、アステカ帝国を滅ぼしたコルテスも、スペイン中央部のエストレマドゥーラ州出身で、ピサロは同州トルヒージョ生まれ、コルテスは同州メデジン生まれ。私も3年前にバスでこのエストレマドゥーラ州を通りましたが、赤土がはだけた不毛地帯で、こんなところでは、米も麦も野菜も何も育たない所であることが一目瞭然で分かりました。(何と、ここで、1960年代~70年代にジュリアーノ・ジェンマ主演などのマカロニ・ウエスタンが撮影されたそうです。ここを西部劇の荒野に見立てるにはピッタリな土地です)

 つまり、ピサロもコルテスたちも肥沃な大地を求めて、やむに已まれず、海外に飛躍したことが現場を見て初めて分かりました。(理由は何であれ、現地民を虐殺して征服する正当性は全くありませんが)

◇ 「英国の常識」は「世界の常識」

 もう一つ、極東に住む我々が、スペインに良くないイメージができてしまったのは、16世紀に世界の制海権を巡ってスペインと対立していた大英帝国が、殊更、スペイン人の残虐さや不当性を世界に発信し続けて来た影響もあるようです。1588年に英国がスペイン・フェリペ二世の無敵艦隊を破って、英国が世界の制海権を握ると、余計に、この「英国の常識」が「世界の常識」になったのです。北米大陸を「制服」してインディアンを虐殺した英国も、本来ならスペインを批判できないはずですが…。

 スペインは16世紀で、絶頂から一気に衰退期に入ってしまいました。だから、戦国時代に「植民地化」を狙って、あれだけ日本に来ていたスペイン人も江戸時代になると、途絶えてしまい、代わって新興国のオランダが進出してくるわけです。

 まあ、そんなことを一人で考えながら、ランチをしていました。スペイン料理が好きになったのも、3年前にスペイン旅行した際に、現地で本場のスペイン料理を食べたからでした。特に、軽食やおつまみになるタパスやピンチョスは、パンの上に魚介類、チーズ、肉など色んなものを載せるヴァリエーションがあり、日本人の口にも合い、気に入ってしまいました。

 意外と知られていませんが、スペイン・バスク地方のサンセバスチャンにはミシュランの三ツ星レストランが何十軒もあるようです。バスクと言えば、独立運動が盛んで、紛争が続くマイナスイメージがあったのですが、グルメ都市だったとは!死ぬ前にいつか行きたいなあ~、と思ってます。

2回目のワクチン、ほぼ成功

昨日の土曜日は、猛暑の中、2回目のコロナ・ワクチン(モデルナ)を打って来ました。

 私の周囲の友人知人の中には、39度近い高熱を発して、仕事を休んだ人もいたぐらいでしたので、私も、髷を切って、白装束で地元の会場に出掛けました。

 まあ、スムーズに行きましたが、問題はその日の夜です。

 やはり、打った左腕が痛くなり、夜は寝返りを打てないほどで、夜中に何度も目が覚めました。しかし、普段の行いが良いのか、お蔭様で、熱は出ませんでした。明日月曜日は仕事に行けそうです。

 そうでなくとも、会社の後輩のS君に、「もしかして月曜日に熱が出て休むかもしれませんよ」とお伺いを立てたところ、S君は「駄目です。這ってでも(会社に)来てください」の一言でお終い。えっ?何? 薄情なあーー。人間じゃねえーーと心の中で叫んでいたのでした。

 こうなると、月曜出社した時に、S君に会ったら、「君が休むな!と言うから、高熱が出たけど、這って来たよ」と、ぶちかましてみようかしら。あ、嘘はいけないですね(笑)。

 世間の常識では、ワクチン2回接種すると、2週間後の8月7日になれば、免疫ができるようなので、夏休み、ちょっと有名な某寺社仏閣に出掛けようかしら? 7~8年ぶりかの温泉もいいなあ? あまり計画の話を書くと、非難囂々で炎上してしまうといけないので、この程度に留めておきまする(笑)。

 

 

ワクチン狂詩曲第108番=そして銀座・諸国民芸品店「たくみ」へ

 Covid-19ワクチン2回目を巡って、最近、私の周囲では色んな話を聞きます。勿論、「何ともなかった」という人もいますが、よくない話が多いのです。

築地「天辰」のっけ定食 1200円

 例えば、会社の同僚のA氏は、先週土曜日に2回目のモデルナを接種したのですが、その日の夜に39度近い高熱が出てダウン。日曜日も熱が引かず、月曜日も体調が良くなかったので、会社を休んだほどでした(火曜日に回復)。

 健康自慢のB氏の場合、2回目のファイザーで、それほど重くはなかったのですが、翌日は酷い倦怠感に襲われて、何もやる気が起きなかったといいます。

 Cさんもファイザー2回目で、打って4~5時間後に腕が痛くなり、12時間後の翌日には39度近い熱が出て、1日では下がらず、解熱剤カロナールを飲んで、やっと抑えたとか。「やっぱり、体内に衝撃あるワクチンなんだね」と知らせてくれました。

銀座「デリー」よくばりカレーランチ1120円

 何か、モデルナもファイザーも関係なく、副反応があるようです。私も今週土曜日の24日に2回目のモデルナを打つので、髷を切って、白装束を着て会場に向かうつもりです(笑)。

 とはいえ、私の住む地方自治体では、国家から配給されるモデルナ・ワクチンの供給が途絶え、26日以降の接種を延期するなんて言っております。私の場合もどうなるか分かりませんが、延期された人たちにとっては、「えーー、怒るでよおーー」でしょうねえ。

銀座に異様な雲?いえいえ飛行機雲でした

 さて、銀座に民芸運動の作品を販売する「たくみ」というお店が8丁目にあることを知り、昼休みに初めて足を運んで覗いてみました。

 民芸運動の中心人物、柳宗悦については、白樺派の人ぐらいで、ほとんど知らなかったのですが、昨年、彼の著作「南無阿弥陀仏」(岩波文庫)を読んで、初めて浄土思想とは何たるものかを理解することができ、人生の恩人と感じるようになり、彼の民芸運動について再度、関心を持たざるを得なくなったわけです。

 銀座には「のれん会」があって、一番有名なのは、「銀座百点」という小冊子を出している「銀座百店会」です。逆に言いますと、この小冊子ばかり読んでいると、「銀座百店会」に加盟していない銀座の名店を知らないことになります。

 民芸のお店「たくみ」を私が知ったのは、「銀座15番街」という小冊子からでした。「銀座百店会」に加盟していないか、加盟できないお店の「のれん会」だと思われます。と思って、HPを見たら、銀座15番街とは、「昭和41 年(1966年)、銀座7 丁目・8 丁目の店舗が中心となり会を発足させた」とのことでした。

銀座・民芸品店「たくみ」

 猛暑の中、早速、この「たくみ」に行って参りましたが、私も大好きな河井寛次郎先生の焼き物が一点、鍵のかかったガラスケースに入っておりまして、値段も100万円也でした。

 ムフフフフ、手が出ないことはないのですが、さすがに「即断即決」とはいかず、何も買わずにすごすごと帰って来ました。

 ただ、会津の民芸品「赤べこ」が、私がネットで買ったものより安く売っていたので、「なあんだ。ここで買えばよかった」と、地団駄も踏んできましたよ。

祝! 50万アクセス突破!!=島崎藤町作「五輪前」ー既に綻びが

 おおー!いつの間にかページビューの総合アクセス数が50万を突破しておりました!おめでとう御座います!意外に早かったでしたね。今月末か来月には到達されるのではないかと予想しておりましたが、小生のほぼ誕生日の日に記念のアクセスが達成したとは二重の喜びです。

 これも、すべて皆様のお蔭で御座います。いつも繰り返し書いておりますが、この渓流斎ブログをgooブログで書き始めたのは2005年3月で、途中病気で入院したりして消滅したりしましたが、2017年9月から松長哲聖氏の全面的ご指導で、独立サイトを立ち上げ、今に至っております。何も宣伝も、宣撫活動もしていないのに、4年弱で50万アクセスです。この「4年で50万」という数字を、もしもという仮定で想像しますと、この渓流斎ブログが2005年に開始して今年で16年になりますから、16年が4年の4倍なら200万アクセスとなります。無名のブログにしては、これは驚異的な数字ではないでしょうか?

 50万アクセス記念の祝賀会でも開きたいのですが、さすがこのコロナ禍では諦めざるを得ません。仕方ないので、ヴァーチャルで今から盛大に開きましょう!

 ということで、私は、この日のために用意した、ナポレオンがこよなく愛していたと言われる「シャンベルタン」(2016年=仏ブルゴーニュワイン)を開けてしまいました(笑)。

 シャンベルタンにはピンからキリまでありまして、皇帝御用達のシャンベルタンは恐らく、3万円はくだらないと思いますが、小生が買い置いたジュヴレイ・シャンベルタンは5000円。年金生活者にとっては「清水の舞台から飛び降りる」ほどの決断ではありましたが、何と言う芳醇で、なめらかで美味しいワインだこと!!値段だけありました(笑)。昼間から酔っ払ってしまいました。これが、本当のワインだったんですね。今まで飲んでいたのは何だったのか?

 本日は、海の日の祝日と間違えて会社を休んだわけではありません。昨日の誕生日で高齢者の仲間入りとなったため、午前中は、年金給付のことで地元の年金事務所に行って来たのです。私は民間のサラリーマンではありますが、「老齢厚生年金」と「老齢基礎年金」の二階建てになっていて、受給を繰り下げ(先送り)すると、その分、割り増しになるのです。70歳からもらうと実に42%増、75歳だと84%も増額されるのです。しかし、その間、給付金はゼロですから、よほど貯金がなければなければ生活していけないし、70歳前に死んでしまっては元も子もありません。年金もらえず、はい、おしまい。

 で、私の場合、どうしたかと言いますと、老齢厚生年金は丸々貰い、老齢基礎年金だけを3年間先伸ばしにすることにしました。3年後に25.2%増になるといいます。年金事務所の窓口で説明を聞いて、シミュレーションの金額を聞いてから、即断即決したのですが、おウチに帰って、冷静になって書類を再読したところ、「総受給額逆転年月」が79歳11月。つまり、80歳以上生きないと元が取れないということが分かりました。私の父親は79歳で亡くなっているので、うーんギリギリかなあ、と思っています。年金で国家破綻するんじゃないかと言われてますから、日本国家になるべく迷惑を掛けずにおさらばしたいので、これがギリギリの貢献かな、と思っています。

 それに、あのスーパーボランティアの尾畠春夫さんは月5万5000円しか年金を貰っていないのに「やりたいことをやるのに足りるので十分です」とまで仰っているんですからね。頭が下がるばかりです。

 さて、東京オリンピック、IOC貴族による政略で、半ば強制でやっちまうようですが、開催前から綻びが出ています。東京五輪の電気技師スタッフとして来日していた米国と英国籍の男4人がコカイン所持で麻布署で逮捕されたり、ウズベキスタン国籍の大学生(30)が何と五輪の聖地国立競技場で、20代の女性に性的暴行を加えたとして、強制性交等容疑で警視庁組織犯罪対策2課に逮捕されたり、と唖然とする事件が続発しています。

 何と言っても頭に来るのは、コロナ感染拡大になっても決して責任は取らないIOC貴族の日当が10万円だという話です。ワイの月収やないけ!しかも、彼らは、どうせ、帝国ホテルかオークラ辺りの超高級ホテルに滞在して優雅な生活を送って、競技場まではお抱え運転手から送り迎えしてもらうだけでしょ? 五輪なんて、所詮、ぼったくり貴族による見世物だということを暴露してくれました。

 コロナ感染も「水際対策」のはずが、もう既に、選手村や地方滞在先で、18日現在、58人の大会関係者の感染者が出たと発表されています。が、五輪組織委も実体をつかめていない感染者もいるようで、実際はもっといるのではないかと言われています。

 取材のメディア関係者も怪しい(笑)。彼らは決して、品行方正、聖人君子じゃありませんからね。コロナとは関係ありませんが、私のマスコミの先輩なんか、飲み屋で、地元のヤクザと大喧嘩してボコボコにやられて、お岩さんのように顔がはれ上がった顔で、翌日のプロ野球キャンプを這って取材に行き、あの広岡監督から「あいつは大したタマだ」と褒め上げられた伝説の人でしたからね。美男美女が多い東京で羽目を外さない海外のメディア関係者がいたら賞状ものですよ(笑)。

14歳にして心朽ち、心だけは永遠の14歳

ヤブカンゾウ

 ひょっえーーー、です。

 7月18日は迂生の誕生日です。とうとう、高齢者の仲間入りになってしまいました。我ながら信じられない! 還暦になったと思ったら、あっという間です。この分ですと、残りの人生もあっという間に過ぎてしまうかもしれません。

 フェイスブックという嫌なSNSをやってしまったせいで、信じられないくらい多くの方からお祝いのメッセージが届きました。すみません、と言うしかありません。

 メールからもお祝い頂きました。御礼申し上げます。

 高齢者になったとはいえ、実は精神年齢は14歳です。14歳の時の方がもっと精神的に老けていました。東京郊外の田舎の中学2年生でしたが、このまま最難関の都立高校に入って、東大を目指して、国家公務員になるといったエスカレーターの人生を歩もうとする自分自身がどういうわけか許せなくなってしまったのです。何をしても虚しい。自分の将来がどうなってしまうのか、さっぱり未来像は描けませんでしたが、反骨精神が頭をもたげ、勉学を全て放棄してしまいました(単に遊び惚けてしまった、というべきか=笑)。

 よく、悪友の中下君と一緒にビリヤードをやったり、サイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」を聴いたり、煙草を吸っておまりさんに補導されたりしました。

 それは、虚無感に近い老成観でしたが、あの14歳があったからこそ今の自分があり、職業も反骨精神が生かせる記者になることができました。生まれ変わっても記者になりたい!(笑)

 ちょっと古い話ですが、「週刊現代」の3月13日号が「65歳になったら、ぜんぶ『やめる』『捨てる』『手放す』」の大特集をしていました。曰くー。

・いい年になったら、ネットやスマホから離れる

・病院通いも人間ドックもやめる

・サプリや健康食品を絶つから幸せになれる

・しがらみと他人の目がなくなったら、どこまでも自由になれる

・子供や孫には、もう期待しない。おカネも渡さない

・家は売らない、老人ホームなんて入らない

・冠婚葬祭はもういいよ

・株や投資信託で、最後に失敗する人たちの悲劇

うーーん、このうち、いくつできて、いくつリスクから回避できるでしょうか?

 今年は4月に高校時代からの大親友が急に亡くなってしまい、しかも、亡くなって10日間も彼の死を知らず、大変落ち込んでしまいましたが、「救世主」も現れました。その話は、語れば3日間も掛かるのでやめておきますが(笑)、お蔭様で、これからは、明るく前向きに生きていこうと心に誓うことができました。

 この渓流斎ブログも、キリの良い「50万アクセス」まで、あともう少しです。ということで、もうしばらく、皆様にはお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。

騙すのが悪いのか、騙されるのが悪いのか

 昨日のブログで「私も、かつて多くのプロ野球選手を取材したことがありますが、超一流選手になればなるほど、記者泣かせの傲岸不遜の人が多かったものです。」書いたところ、友人のA君から個人メールで「その選手って誰ですか?是非知りたい」と言って来ました。

 ブログでは「口が裂けても選手名は言えない」と書いておきましたが、個人メールなら、そっと教えてあげました。そしたら、A君は「知らなかった。情報有難う」と直ぐ御礼の返信がありました。

 この時、思ったのは「あれっ?世間の人は実態を知らないんだ。テレビやマスコミを通した虚像しか知ることができないんだろうなあ」と再認識したことでした。

 例えば、超一流のX選手なんかは、ロッカールームで某通信社のK記者しか取材に応じないため、他社は、平身低頭、K記者を通してX選手の談話をもらって原稿を書かざるを得ませんでした。ですから、いくら後世に残る大記録を樹立しても、ほとんど全員の担当記者がX選手のことを嫌悪していたという話は、スポーツ記者ならほぼ全員が知っている常識でした。

 でも、マスコミの常識は世間の非常識ですから、普通の人が知らないのは当然なのかもしれません。

ヤブカンゾウ

 私も、マスコミの末席で録を食んできた人間なので、世間の普通の人が知らないことを沢山知ることができました。具体的な名前やスキャンダル(ほとんどお金か異性がらみ)は、ブログに書けませんし、書きたくもありませんが、若年層が、夢にまで見るほど、盲目的に憧れる芸能界やスポーツ界に対してはすっかり冷めて、「知らなければよかった」と思ったほどでした。と、正直に書いておきます。

 テレビやラジオに出演して偉そうに解説したりコメントしている人の中で、個人的に知っている人がいれば、いわゆる「お里が知れている」わけですから、当人が如何に傍若無人な傲慢な人間で、金銭に汚く、目立ちたがり屋の野心の塊であることまで知っているので、すぐさまチャンネルを変えることにしています。

 世間の人は何も知らないわけですから、テレビに出るから立派な人なんだと思っているだろうなあ、と考察しています。

 最近では、テレビ番組で、実はタレントの親族が経営している飲食店なのに、たまたま通りかかったかのように見せかけて、その店を宣伝する「ステルスマーケティング」(ステマ広告)が流行っているようです。

ヤブカンゾウ

 そして、驚くべきことに、「暗号通貨投資」だの「絶対損しないAI投資株」だのと甘い言葉に騙されて、今になっても詐欺商法に引っかかるインテリの皆様が後を絶ちません。豊田商事事件(2000億円)、安愚楽牧場事件(4200億円)などといった大型詐欺事件があって世間は大騒ぎしたというのに、人はすぐ忘れてしまうんですね。

 世間の人は、騙されても懲りないというか、騙されることが大好きなんだなあと思わざるを得ません。

 とは言いながらも、私は世間の皆様に訓示を垂れるような立派な人間ではありません。私が騙されたら大いに笑ってください。

 

大谷選手に触発されて=何事も明るく前向きに

 大谷さんの活躍から目が離せません。

 大谷さんとは、勿論、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(27)のことです。7月12日現在、投げては4勝1敗、打っては両リーグトップの33本塁打と、投打の二刀流で大活躍です。ちょうど100年前に投打で活躍したベーブ・ルースの再来、とも言われ、いや、人気、実力ともにベーブ・ルースを超えるのではないかと言われるほどです。

 最初は、現代という時代で、二刀流なんかできるわけがない、と懐疑の目を向けていた米国市民も本気で大谷の活躍に目を見張っています。100年前と言えば、スペイン風邪が世界的に大流行した頃です。パンデミックという災害の裏で、100年に一度出るか出ないかの大ヒーローが出現するとは、奇妙な一致に驚くばかりです。

 大谷選手の素晴らしいところは、野球だけでなく、その謙虚な人柄です。私も、かつて多くのプロ野球選手を取材したことがありますが、超一流選手になればなるほど、(誰とは口が裂けても言えませんが)質問に答えてくれなかったり、特定の記者だけにしか取材に応じなかったり、記者泣かせの傲岸不遜の人が多かったものです。それが、大谷選手は、記者だけでなく、ファンに対しても人当たりが良いようで、悪い評判は聞かれません。何と言っても、他球団のライバルからも一目置かれて、サインを求められると言われてますからね。

ただ、逆に、まだ免疫ができていませんから、変な美人局に騙されないか心配です(苦笑)。

ヤブカンゾウ

 どうして、こんな聖人君子のような選手が現れたのでしょうか?よっぽど、親や監督、教師の教育が良かったからなのでしょうか? まず、193センチ、95キロという恵まれたアスリートの体型と運動神経は、親譲りのようです。身長182センチある父親は元社会人野球選手で、少年野球チームの監督、身長170センチの母親は元バドミントン選手ですからね。

 でも、人間、注目されればすぐ慢心しますから、内面的な謙虚な人間性はなかなか作れないものです。それが、テレビでチラッとやっていたのですが、大谷選手は小さな頃から、「目標ノート」みたいなものを作って、それに向かって地道に努力してきたようなのです。ノートというよりメモに近いのですが、例えば「球速160キロを投げる」とか「8球団からドラフト1位指名」などといった「目標」を自分に課して、それを実現するためには何をしたらいいのか、自分で考えるといった具合です。

 肝心の「人間性」に関しては、例えば「ゴミ拾い」などのメモがあり、大リーグの試合でも実際にグラウンドにゴミが落ちたりしていると、そっと拾ってポケットに入れたりしているのです。あと、「怒ったら負け」と自分自身に言い聞かせているようです。審判も人間ですから間違えます。しかし、そんな誤審でも覆ることはありません。ボークを取られて抗議したりした試合後のインタビューでも、「不満を言っちゃいけませんね」と自ら反省したりしていましたから、余程、ハードなメンタルトレーニングを課して、精神力が強い人だとお見受けしました。

 つまり、「心・技・体」揃った100年に一度出るかでないかの逸才ですから、そんじょそこらの煩悩凡夫とは違う、ということです。

 そんな私も勿論、単なる煩悩凡夫ですから、毎日、思い悩みながら生きています。

 しかし、そんな哀れな姿を見かねたある人から素晴らしい助言を贈ってもらいました。

 貴方は自分で自分の心を痛めてしまう人なので、何事も明るく前向きにとらえるようにしてください。大丈夫ですよ。あまり心配し過ぎないように。

 確かに、自分の性格は悲観的で暗いことは十分に自覚しています。このブログをお読みになってくださる皆さんにもバレております。例えば、「東京五輪開催後の翌年は、必ず大不況が来る」とか、「もうすぐ首都圏に100年ぶりの大地震が襲い、壊滅的な被害が齎される」といったことをすぐ考えてしまうのです。

 これは長年の職業病といいますか、考え方のクセが身に着いてしまい、なかなか治せない、ということなのでしょう。

 でも、今回、ある方から私の性格を図星されたことですし、少しは、楽観的な思想を志向するように少しずつ、大谷選手のように「目標ノート」でも作って実践してみようかと思ってます。

 手始めは、このブログからですが、明るい話題が見つかるかなあ?ーあ、この時点で悲観的じゃ駄目ですね(苦笑)。

 とにかく、大谷選手と同時代に生まれて彼の活躍を見られて幸せだ、と書いておこう。

人の心は移ろいやすい=50万PVまであと僅か

 昨日の閲覧数は、どういうわけか、2074ページビュー(PV)アクセスもありました。普段は、300とか500とか、そんなもんなんですが、どうしちゃったんでしょうか?ー昨日のテーマは、万人受けしそうなものではなかったのですから、どなたかが、このサイトで遊んでネットサーフィンでもしてくださったのでしょうか?

 この分ですと、今月か来月には区切りの良い50万PVアクセスに到達しそうです。御礼申し上げます、としか言いようがありません。

銀座「イタリアン グロッタ」ホエー豚肩ロースのグリルステーキ ランチ1100円

 と、感謝しておきながら、人の心は移ろいやすいものです、と、私はこの頃、しみじみ感じております。男でも女でも、関係なく、人間は心変わりするものです。それが、何か?

 心変わりをされた方が問題なのです。自分は何か悪いことをしたのではないか、と自分自身を責め続けます。これまで親しくしていれば尚更です。しかし、幾ら考えても自分の非を見つけることができません。となると、人の心は移ろいやすい、という結論に達するしかありません。人は幾ら、罵詈讒謗で強権を発動されても、心まで支配することはできません。せめて、面従腹背で、相手は嫌々付き合っているだけです。それでは面白くないでしょう?

 となると、人の心は移ろいやすい、と諦念して新たな一歩に踏み出すべきではないでしょうか。。。

築地「イタリア食堂のら」パンチェッタとズッキーニ、モッツアレラチーズのトマトスパゲティ フォカッチャ、サラダ付きランチ990円

 本日、皆さまにお伝えしたいことは、これだけなのですが、今読んでいる佐藤賢一著「日蓮」(新潮社)によると、日蓮聖人は誰に頼まれたわけでもなく、艱難辛苦と法難を何度も何度も受けながら、まさに国難とも言うべき蒙古襲来の他国侵逼(しんぴつ)を「予言」するなど、毎日毎日、天下国家と民衆の安寧のことばかり考えていたようです。

 それに比べて、渓流斎ごとき煩悩凡夫は実に小さい、小さい。何? 人の心は移ろいやすいだと?ー何を、いつも、ブログで御託と世迷言を並べているのか…我ながら、不憫に思います。

 しかし、真面目に誠実に生きたい。残された人生で、自分が出来ることは何か、この世に生まれてきて、一体、自分の使命は何なのか、を考える毎日です。