法然上人を悪しざまに言う日蓮

 ちょっと酷い言い方なんで聞いてくださいな。

 その人は、名前は出せませんけど、こんなことを言うのです。「歴史学者は、日本史は室町時代から学ぶべし、と述べております。史実として学ぶには、室町以前は資料が乏しい故です。渓流斎翁は、安直に相変わらず信仰の如く『歴史人』を紹介されておられますが、鎌倉時代は、古代同様に、イメージを膨らませて語るしか無いのですよ。」

 「室町時代から学べ」と言った歴史学者は誰なんでしょ? 自分の得意な専門分野だから言ってるだけでしょう。江戸時代を知るには戦国時代を知らなければならないし、戦国時代を知るには鎌倉時代を知らなければならないし、そもそも古代史を知らなければ、「この国のかたち」が分かるわけがありませんよ。安直な人間と決めつけられようとも。

築地・料亭「わのふ」刺身(イナダ)定食1000円 料亭にしては安い!

 ーーと前置きを書きましたが、鎌倉時代を勉強し直して本当に良かったと思っています。先日から読み始めた佐藤賢一著「日蓮」(新潮社)は、思っていた以上に難解で、仏教用語や思想の知識がなければ全く歯が立たず、同時に鎌倉時代の制度や歴代執権、連署らの名前や、弟子を含めた膨大な人物相関図が分からなければ、さっぱり理解できないからです。

 直木賞作家佐藤賢一氏(1968~)については、大変失礼ながら、著作をほとんど読んだことがないのですが、東北大学大学院で仏文学を専攻し、「小説フランス革命」や「ナポレオン」などフランス関係の小説を多く発表されていることぐらいは知っておりました。そんな人が、何で、日本人の、しかも、宗教者の日蓮を取り上げるのかー?専門外で大丈夫なのかしらー?といった興味本位で、この本を手に取ったわけです。

 そしたら、繰り返しになりますが、極めて難解で、当然のことながら、かなり仏教を勉強されている方だということがよく分かりました。「法華経」は勿論のこと、「金光明経」「大集経」「仁王経」「薬師経」、それに、法然の「選択本願念仏集」、日蓮の「立正安国論」…とかなりの経典や仏教書等を読み込んでおられると思われます。

 平安末から鎌倉時代にかけて、戦乱と天変地異と疫病が流行して、世の中が不安定だったせいか、不思議なくらい史上稀にみるほど多くの新興宗教が勃興します。法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、一遍の時宗、栄西の臨済宗、道元の曹洞宗、そして日蓮の日蓮宗などです。この中で、日蓮は「遅れて来た」教祖だったこともあり、既成宗派を激烈に批判します。それは「四箇格言(しかかくげん)」と呼ばれ、「念仏無間の業、禅天魔の所為、真言亡国の悪法、律宗国賊の妄説」の四つを指します。

 つまり、専修念仏の浄土宗などを信仰すると、無間地獄に堕ちる。臨済、曹洞宗などの禅宗は、天魔の所業である。真言宗は生国不明の架空の仏で無縁の主である大日如来を立てることから亡国の法である。律宗は、戒律を説いて清浄を装いながら、人を惑わし、国を亡ぼす国賊であるー。といった具合です。

 この本は、まだ前半しか読んでいませんが、特に日蓮の批判の対象になったのが、浄土宗でした。日蓮は、法然房源空が、源空が、と呼び捨てですからねえ。念仏なんかするから、天変地異が起きるのだ。浄土宗なんか、浄土三部経しか認めず、他の経を棄て、西方にいる阿弥陀如来だけを崇めて、東方におわす薬師如来だけでなく、釈迦や菩薩すら否定し、極楽浄土に行くことしか説かない。何で現世で、即身成仏しようとしないのか。それには法華経を信じて「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えるしかない、と一般衆生だけでなく、時の権力者たちに主張します。(最明寺殿こと五代執権北条時頼に「立正安国論」を提出)

銀座・魚金「マグロ寿司」ランチ1000円

 私は、日蓮(1222~1282年)については、亡父の影響で大変興味があり、惹かれますが、法然上人(1133~1212年)は、日本歴史上の人物の中で最も尊敬する人の一人なので、あまり悪しざまに扱われると抗弁したくなります。が、これは佐藤氏の創作ですから、実際に日蓮が発言した言葉とは違うと思われます。しかし、日蓮は、実際に鎌倉の松葉が谷の草庵を浄土宗僧侶や念仏者たちによって襲撃されて焼き討ちに遭ったりしているので、浄土宗を敵視したことは間違いありません。この本は、小説とはいえ、ほぼ史実に沿ったことが描かれていると思われます。

 ただ、小説だから軽い読み物だと思ったら大間違いです。恐らく、事前に大学院レベルの知識を詰め込んでおかないと、理解できないと思います。老婆心ながら。

スマホ中毒者の独り言=アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」を読んで

 我ながら、自分自身がスマホ中毒だということは自覚しております。中毒というより、スマホ依存症かもしれません。

 まあ、どちらでも同じことですか…(笑)。

 さすがに、他人様に迷惑となる「歩きスマホ」は絶対しませんが、スクランブル交差点での長い信号待ちでは、イライラしてスマホを取り出して、メールをチェックしたり、酷い時にはこの渓流斎ブログを書いていたりしておりました。

 しかし、もうそれは過去のことにしよう、と思っています。

 今、大ベストセラーになっているアンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳「スマホ脳」(新潮新書)を読むと、「そんなことしてられない」と冷や水を浴びせられます。(我々は1日に2600回以上スマホを触り、平均して10分に1度スマホを手に取っているとか!)本来なら、ベストセラー本は、このブログではなるべく取り上げない方針でしたが、(だって、私が紹介しなくても、売れてるんだもん)この本は、意外に面白いというか、もっと言えば、世界的ベストセラーになるだけあって、とても素晴らしい本だということを発見し、書かずにはいられなくなったのです。

 この本は、技術書でも手引書でもなく、1974年、スウェーデン生まれの精神科医から見たヒトの志向、性癖、思考の分析本でした。脳科学、人類学、進化論の書と言ってもいいかもしれません。でも、専門書のような堅苦しさはなく、訳文が良いのか大変読みやすいのです。

銀座・ロシア料理「マトリ・キッチン」日替わりランチ、サラダ、デザート付 1100円

 デジタル・デバイスに関して、人類で最も精通していると思われるアップル共同創業者のスティーブ・ジョブズは、自分の10代の子どもに対しては、iPadの使用時間を制限し、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツは、子供が14歳になるまでスマホを持たせなかったといいます。これらの機器が若年層に与える弊害を知り尽くしていたからなのでしょう。

 面白いのは、ジャスティン・ローゼンスタインという30歳代の米国人です。彼は自分のフェイスブックの利用時間を制限することを決め、スナップチャットはきっぱりやめたといいます。依存症の面ではヘロインに匹敵するという理由からです。このローゼンスタインさん、単なる米国の青年とはわけが違う。何と、フェイスブックの「いいね」機能を開発した人だというのです。彼は、後にインタビューで「思ってもみないような悪影響があることは、後になって分かった」と語っているぐらいですから、デジタル機器の恐ろしさを人一倍、身に染みて痛感したことでしょう。

 ヒトは、どうしてスマホ中毒になるのかー?

 端的に言うと、脳内にドーパミンと呼ばれる報酬物質の量が増えて、やめられなくなってしまうからです。人類誕生以来、ヒトは過酷な環境の下で生き延びるために進化してきましたが、このドーパミンによる作用によることが大きいのです。生き延びるために食欲を満たすことによって、エンドルフィンと呼ばれる快楽物資が発散され、自分の子孫を残す生殖行為でもエンドルフィンが促されるといった具合です。

 生き延びるために、ライオンや虎などの捕食者に出会わないようにしたり、蛇や毒グモから避けたりしなければならず、そういった探索能力や、何処に行けば果実が成っているのか、何処に行けばマンモスがいるのかといった情報収集能力を発揮するには、このヒトに行動の動機付けを与えるドーパミンの助けが必要とされるといいます。

 ということは、スマホで情報を探索し、ニュースに接しているときに発出するドーパミンと、他人からの「いいね」といった承諾を得ることで出るエンドルフィンで、際限のない満足と欲求不満の連鎖で、中毒、もしくは依存症に陥ってしまうということなのかもしれません。

 そして、何と言っても、もしかしたら、スマホは、人類誕生以来の最も恐ろしい脳破壊兵器なのかもしれません。。。

 そんなカラクリが分かったとしても、ヒトはスマホを手放すことができるのでしょうか?ー多分、この「スマホ脳」は大ベストセラーなのに、読んでいないのか、通勤電車内では9割近くの人がスマホの画面に吸い込まれています。

 今から、貴方はフェイスブックやツイッターやLINEを辞められますか? もう禁断の果実を食べてしまったからには、無理かもしれませんね。

 私自身も利用時間を減らすことはできても、きっぱりとやめることはできないと思っています。(とは言いながら、広告宣伝媒体のフェイスブックなんかやめちゃうかも=笑)メールチェックもパソコンで1週間に1回ぐらいだった時代が懐かしい。スマホもパソコンもなかった時代に戻れるものなら戻りたいものです。

NHK朝ドラ「おかえりモネ」の宮城県登米市から徳永直まで一気に連想される長い長い物語

釈悪道老師から、いきなりメールが来ました。

 「読み人おらず」の浅薄で不実な駄文を長々綴ることは、老い先が永くない渓流斎翁が為すことではありませぬ。近く、渓流斎翁を逆上させるお便りを差し上げましょう。お楽しみに!

 ナヌー!? です。

 読み人知らず、なら聞いたことありますが、読み人おらず、とは言い得て妙…などと感心している場合か! 何度読み返しても、ここまで他人を陥れて冒涜できる人は、世にも稀で、一種の天賦の才能です。間違いなく極楽浄土へは行けないでしょう。残念…。

銀座「築地のさかな屋」アジフライ定食1000円

 さて、渓流斎ブログのアクセス・カウントを見てみたら、49万アクセスを超え、記念になる50万アクセスまでもうすぐではありませんか!このブログを開始したのは2005年3月ですが、新しく独立して、このサイトを立ち上げたのは2017年9月です。ほぼ4年で、区切りの良い50万アクセスに到達することができるようです。これもこれも、釈悪道以外の読者の皆様のお蔭です。御礼申し上げます。

「おかえりモネ」

 また、さて、ですが、満洲研究家の松岡將氏から、意外な話と要望等がここ最近、次々と寄せられてきました。

 最初は、5月17日から始まったNHK朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」を時間があったらご覧ください、といった簡単なものでした。

 ドラマは、宮城県気仙沼市の離島で育った主人公百音(もね=清原果耶)が、高校卒業後、内陸部の登米市にある祖父の知人宅に下宿して、森林組合で働き始め、難関の気象予報士を目指すといった話です。

 何で?と思ったら、舞台になっている登米市が松岡氏の御縁のある故郷だというのです。

 松岡氏は、御母堂の実家の北海道で生まれ、幼少期は満洲(中国東北部)で過ごし苦労して引き揚げてきた方ですが、父親の祖先は、仙台伊達藩の支藩である登米藩士で、代々、祐筆(文書や記録を司る職)を務めていた家柄だったというのです。この御尊父を始め、旧登米伊達藩士松岡家の子弟5人は登米高等尋常小学校を卒業されたというのです。(ドラマを見ていては分かりませんが、登米市は今でもかなり教育熱心な城下町だそうです)

 当然ながら、松岡氏は、登米市の祖母や伯母たちが話していた「登米弁」を、ドラマで俳優たちが、どんな具合に話すか楽しみだという話でした。

 しかし、話はそれで終わらなかったのです!

 私自身、かつては登米市は行ったことも聞いたこともない未知の土地でした。上の写真のバッジは、市の観光課からマスコミに配られた宣伝拡販財用のバッジではありますが(現地で売っていると思われます)、このバッジがなければ、「とめし」とは読めませんでした(苦笑)。

 それが、いきなりですが、登米市は、「太陽のない街」などで知られるプロレタリア作家徳永直(1899〜1958年)と御縁があり、登米を舞台にした「妻よねむれ」「日本人サトウ」などの小説を書いているというのです。

 徳永直の「太陽のない街」は文学史の教科書に必ず載るほど有名で、日本人なら知らない人はいないはず。そんな大作家は熊本出身ですが、(最初の)妻がこの登米出身だったというのです。

◇「妻よねむれ」

 そこで、松岡氏から「二の矢」が放たれ、「是非、徳永直の『妻よねむれ』を古本で御購入されたし。私は涙なしには読めませんでした」といった要望が飛び込んできました。

 「妻よねむれ」は昭和22年の作品で、当時はベストセラーになったようです。ネットで探してみたら、アマゾンの古書で4万円以上もしました。こりゃ無理、ということで、地元の図書館で探したらすぐ見つかり、すぐ借りることができ、今、一生懸命、読んでいるところなのです。

 確かに涙なしでは読めない大変な名作です。

 徳永直が大正13年(1924年)に結婚した最初の妻は、登米町出身の看護婦佐藤トシヲでした。彼女は「私生児」として生まれ、7歳で母親を亡くし、極貧の中で祖母に育てられます。小学校を3年で中退して9歳から奉公を始め、子守りをしたり、糸工場で働いたりして勉学どころではありません。それでも、東京で看護婦の仕事を斡旋してくる所を紹介してもらい、夜に看護婦学校に通って資格を取って、やっと一人前の生活ができる仕事にありつけます。しかし、関東大震災で罹災し、命からがら故郷登米に戻ったときに、「お見合い」で徳永直と結婚することになったのです。

 結婚しても、植字工の夫は労働争議による失業の繰り返しで貧乏は相変わらず。夫婦喧嘩も絶えませんでしたが、トシヲは昭和20年6月、夫と4人の子どもを残して病気で40歳の若さで亡くなってしまいます。「妻よねむれ」は、徳永直が21年に及ぶトシヲとの夫婦生活を愛惜を込めて追悼して描いた小説で、松岡氏もよく御存知の登米市の乾物問屋「菊文」(小説では「竹文」)や、知人や親戚も登場するというのです。トシヲは、かなりの美人さんだったらしく、三女の徳永街子(小説では町子、1935〜2004年)は女優になり、映画「ひめゆりの塔」などに出演しました。また、長男徳永光一(小説では幸一、1927〜2016年)は、岩手大学農学部農業土木工学教授を務めました。

 また、「妻よねむれ」では、徳永直の親しい友人だった作家の小林多喜二がK.T、中野重治がN.Sとイニシャルで登場します。

◇徳永直の妻

 話はそれで終わったと思ったら、松岡氏から「第三の矢」が放たれました。松岡氏は、徳永直の二番目の妻になった女性の身元を歴史探偵のように調べ始めたのです。 

 そしたら、複雑怪奇そのもの。徳永直は2回結婚したという説や3回、いや4回結婚したのではないかといった説など色々あり、本によって年譜に書かれている女性の名前がそれぞれ違っていたりして「何だか、よく分からない」。

 ある説では、徳永直が再婚した相手は、「二十四の瞳」などで知られる壷井栄の実妹で、わずか2カ月で破綻したといいます。となると、探索している女性は三番目の妻ということになるのかー?それとも人違いなのか? 他にも結婚した女性がいたのか?

 小説家というものは、凡人にはない業(ごう)を持って生まれた者ですから一筋縄ではいきません。

 まだ、途中経過なので、この話はどう展開するのか、まだ分かりません。

今や北欧は時計のメッカ?

 しばらく、行っていなかった東京・銀座の並木通りに久しぶり行ったら、すっかり様変わりしていて驚いてしまいました。高級腕時計店街になっていたのです。

 明治に大阪朝日新聞が東京に進出して初めて銀座・並木通りに社屋を建て、今や東京朝日ビルになっているところの1階にはスイスの高級腕時計「ロレックス」が店を構えていますが、これに影響されたのか、どんどん、この近辺に高級腕時計店が進出していたのです。「オメガ」「ゼニス」「タグ・ホイヤー」、それに「IWCシャフハウゼン」(ここは以前、風月堂の喫茶店だったのに…)…等々です。

 意外と知られていませんが、銀座は「時計の街」でもあります。

銀座・並木通り

 何と言っても、銀座4丁目のセイコー「服部時計店」ビルは、銀座というか、東京の象徴になっています。

  高級腕時計に関して、名前を知っているだけで、私はそれほど、詳しくないのですが、「オーデマ・ピゲ」「ブレゲ」「ブライトリング」「ピアジェ」「ロンジン」、それに「ウブロ」(以前は並木通りにありましたが、銀座通りに栄転)…何でもあります。犬も歩けば棒に当たるほどあります(笑)。恐らく、世界の高級腕時計ブランドで銀座に進出していないものはないと思われます。

 この中で、最高峰は「パテック・フィリップ」でしょう。銀座には専門店がないようですが、5丁目の「アワーグラス」や7丁目の「日新堂」で販売されています。私にはウインドーショッピングしかできませんが、安くても400万円ぐらい。2000万円、3000万円の時計は当たり前といった感じです。時計1個で、マンションが買えるんでなえかえ!?(と、思わず北海道弁)

 パテック・フィリップといえば、あの文豪トルストイがこよなく愛した時計だったらしいですね。19世紀末当時も、換算すれば、2000万円ぐらいしたんでしょう、きっと。

◇腕時計、忘れた!

 何で本日、腕時計の話をしたのかといいますと、今朝、腕時計をはめて会社に行くのを忘れてしまったからでした。途中で気が付きましたが、最近、認知症が入って来たのかなあ…?

 腕時計を忘れた話を会社の同僚のO君に話すと、彼は凄いデザインが良い、薄くて格好良い腕時計を嵌めているではありませんか。

 「デンマーク製のベーリングって言うんですよ。去年、駅ビルの時計店で見て、あまりにも格好良いんで、衝動買いしちゃいました」

 ブルーを基調としたシンプルなデザインで、チタン製とかで結構軽量。しかもソーラー時計ということで、電池いらずだというのです。

 「えっ?凄いねえ。それ幾らしたの?」

 「3万いくらでしたね…」(調べたら3万6300円でした)

 「えっー?そんな安いのお?僕のは、高級腕時計グランドセイコーだから25万円ぐらいしたんだよ」と私。(単なる自慢話です=笑)

銀座・並木通り

 「それがですね、今、結構、北欧時計が静かなブームらしいんですよ。何と言ってもデザインが斬新。そりゃあ、スイスの高級腕時計と比べれば性能は落ちるでしょうけど、何と言っても値段が手頃なんですよ。3万円前後で買えるんですから。僕なんかこれで十分」

 ということで、調べてみたら、「ノードグリーン」(デンマーク)が2万円前後、「ヴェアホイ」(デンマーク)が2万~3万円、「ダニエルウエリントン」(スウェーデン)が2万円前後、「アルネヤコブセン」(デンマーク)が3万~4万円、「クヌート・ガット」(スウェーデン)が2万~3万円と、舶来品なのに恐ろしいほど廉価な時計があるのです。参照:「北欧おすすめ腕時計」

 北欧には、このほか「ライネ」(フィンランド)、「ヴァンドーレン」(ノルウェー)=5万円ぐらいから=などもあるようですが、北欧、特にデンマークにこんなに沢山の時計メーカーが勃興していたとは全く知りませんでした。恐らく、誰か、時計産業奨励の「仕掛け人」がいたんでしょうね。

 北欧といえば、家具が有名で、その斬新なデザインは日本でも通の人に好まれています。ということは、案外、北欧時計も日本でヒットするかもしれません。

 あ、勿論、この記事は広告ではありませんから、宣伝費はもらっていませんよ(笑)。どうせ、今の若い人たちは、スマホを時計代わりにしているから、今の御時世、腕時計はそれほど売れないことでしょう。

 私自身、これまで見たことも聞いたこともなかった北欧腕時計、頑張れ!

 

ついに、1回目ワクチン接種してきました

 昨日は、ついにコロナワクチン1回目を地元で打ってきました。まあ、「案ずるより産むが易し」てなところでしたね。

 モデルナ製ワクチンでしたが、既に1回目を打った会社の同僚から「打った翌日は痛くて肩があがらないほど」と聞いていたので覚悟しておりました。その通り、今日は打った左上腕部が痛いですね。でも、痛みは2~3日で治ると聞いています。

 ファイザー製では発熱した人がいたと聞いてますので、個人差によりますが、ファイザー製は熱が出るかもしれません。

銀座・ロシア料理「マトリ・キッチン」お勧めランチ1100円

 接種会場は、軍隊のように規律がとれていて、日本人らしい厳格なスケジュールが守られ、粛々と行われました。ポイントごとに案内してくださる方がいて、全部で10人以上いました。この他に、打つ医者、問診する先生、2回目の予約を受け付ける人などいましたから、相当なスタッフの数でした。残念ながら、「撮影禁止」だったので、ブログに写真を掲載できません。

 ワクチンを打つのは15秒ぐらいだったでしょうか。あっという間でした。その前に、問診で「何かありますか?」と聞かれたので、「副反応が心配です」と伝えたら、若い先生は頷いただけで、何んとも応えず、書類を戻されてしまいました。「ああ、そうですか」てな感じでした。はっきり言って、「心配したければお好きにどうぞ」といった冷たい感じでした。いちいち、取り合っていたら時間がない、といった感じでした。ここまで来て、アンタ、何を今さら?てな感じでした。

 今さら怖気づいても、野暮だということなんでしょう。さすがの私も、言わなければよかったと思いました。でも、「大丈夫ですよ」ぐらい言えないんでしょうかねえ。

 2回目はちょうど1カ月後の7月24日(土)で、変更がきかないようです。もう野暮なことは言いませんよ(笑)。

銀座「マトリ・キッチン」デザート ここで3回食事すると、150円割引してくれます!

 でも、ワクチンに関しては、政治家の発言がコロコロ変わります。予約の空席が有り余っているからといって枠組を拡大したり、職域接種を推進したりしたら、今度は、「ワクチンが足りなくなった」との理由で職域接種申請予約をストップ。政策が猫の目のように日替わりで替わります。やはり、「東京五輪開催ありき」で動いているからなのでしょう。

 7月23日の東京五輪の開会式までもう1カ月切りました。国際オリンピック委員会(IOC)と日本政府と東京都と、五輪放送権を持つ米NBCは何が何でも開催を強行するようです。

 特に、合計7000時間余の番組を計画しているNBCユニバーサルのジェフ・シェルCEOは6月14日、クレディ・スイス主催の会議で、「視聴率次第では、当社の歴史の中で最も収益の高い五輪になるだろう」と豪語したそうな。NBCは2016年のリオデジャネイロ五輪で、五輪としては同社史上最高となる2億5000万ドル(約275億円)の利益を上げましたが、延期前の昨年の時点で、東京五輪向け広告枠販売が過去最大の12億5000万ドル(約1400億円)余りに上ったと発表しております。

 私がワクチン接種を決めた理由について、東京五輪開催による10万人近い世界各国の選手団と報道陣とIOC貴族とスポンサーらの来日があることをこのブログで書きました。6月11~13日に先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれた英コーンウォールでは、「2450%増の感染爆発した」なんてニュースが飛び込み、来日したウガンダの選手団で「2人目のが陽性者が出た」と今朝の新聞にも載っています。

 IOC貴族の利権と、NBCという米国の一企業のために、五輪開催を強行し、日本国民がコロナ感染の犠牲を払うのはどうもおかしいのではないでしょうか。菅首相は「国民の命と安全を守るのが私の責務、守れなくなったらやらないのは当然」とも発言しています。

 信用してもいいんですよね?

 

鳥追、揚弓店とは何か?=明治東京の下層生活

 昨日は、東京・銀座の高級フランス料理店「ポール・ボキューズ」のランチに行きながら、「明治東京下層生活誌」(岩波文庫)を読んでおりました。例の明治時代の東京で、貧困層が集まって生活していた区画のルポルタージュです。

 この中で、社会主義運動家の斎藤兼次郎が「下谷区万年町 貧民屈の状態」というタイトルで、「貧民窟の食事といえば、皆々残飯…この残飯は実に監獄の囚人の食ひ余した南京米と麦との混合飯で犬も食わないような食物なのだ」などと書いていました。

 こんな文章を読んでおきながら、高級フランス料理とは、矛盾しているというか、我ながら忸怩たる思いを致しました。

 でも、この本を読むと、今の時代は平和だし、現代人は、明治の下層民と比べれば随分ましな暮らしができているのではないかと、通勤電車内で見かける市民を見ながら思いました。彼らは何をされているのか皆目見当も尽きませんが、何処かの会社か官庁か商店かに勤務する真面目な勤め人だと思われます。仕事があるので、身綺麗な服装やブランド物のバッグを持てるようです。

 一方、明治の貧民窟に住む人たちには、大した仕事がない。あっても低賃金の車夫や土方や左官や雪駄直し、屑拾いや物乞い、果ては泥棒、かっぱらいの類です。他にも色々仕事があるようですが、今では死語になっていて、意味が分からないものもあります。例えば、角兵衛獅子なら分かりますが、鳥追は知りませんでしたね。他に揚弓店(矢場)、六十六部、願人坊主などがあります。答えを書いてしまっては、皆さんもすぐ忘れてしまうことでしょうから、ご興味のある方は御自分で調べてみてください。この本では注釈がなかったので、自分自身でも調べてみました(笑)。

 そうそう、今でも「ドヤ街」とか使われてますが、ドヤとは宿を逆にした言葉だったんですね。この本に収録されている幸徳秋水(後の大逆事件で刑死したジャーナリスト)の「東京の木賃宿」で教えられました。もう一つ、「連れ込み」宿なんか今でも使われますが、この明治中頃の新語だったようです。ただ、同じ「連れ込み」の意味の「レコ附き」は全く死語になりました。(レコとは、「これ」を逆にした語で主に金銭や情人のことを言うらしい)

銀座の紫陽花

 さて、昨日、このブログで、「皮肉屋の釈正道老師は御隠れになったのか、最近、全く音沙汰がない」といった趣旨のことを書いたところ、早速、コメントがありました。なあんだ、読んでるんじゃん(笑)。

 コロナ退散を願い、六十余州のみならず、蝦夷、琉球まで東奔西走、南船北馬しておりました、と言いたいところながら、首都圏で不要不急の外出を繰り返す悟りの境地とは無縁の日々を過ごしておりました。貴兄は、自称ジャーナリストを標榜するのでしたら、センスが無いことを自覚するべきです。ブログ唯一のウリになっている銀座から築地のランチ巡りは、浪費癖丸出しの成金趣味ですなあ…。六道なら畜生か餓鬼のレベルですよ。東北から新潟にかけての即身成仏された僧に赦しを乞いましょう。合掌

 何か意味不明のところがありますが、何となく言いたいことは分かります。老師におかれましては、既に鬼さんの戸籍を取得されたのではないかと心配していたので、無病息災でよかったです。

【追記】

 「知の巨人」立花隆氏が4月30日に急性冠症候群のため亡くなっていたことが本日明らかになりました。行年80歳。一度インタビューしたかったのですが叶わず残念でしたが、著書を通して大変お世話になりました。「田中角栄研究」「宇宙からの帰還」「サル学の現在」「日本共産党の研究」など夢中になって読みましたが、やはり、「天皇と東大」が衝撃的に一番面白かったです。

 

ついに夢のポール・ボキューズ亭の門をくぐったお話=銀座ランチ

  週刊ポストによると、今年2月17日から6月4日までにワクチンを接種した約1412万人のうち、196人が死亡したそうですね。厚生労働省は「因果関係がはっきりしない」と火消しに必死ですが、ある程度、都市伝説化して、陰謀論さえ囁かれております。

 でも、こんな報道を目にすれば、誰でも構えてしまいますよね? まして、私は、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、明後日にワクチン接種を決断した身です。もしも、のことを考え、思い切って、本日の銀座ランチは、高級フランス料理に決めました。

 なあんだ、肝っ玉がちっちゃいですね(笑)。

「ポール・ボーキューズ」 前菜の前のアミューズブーシュ テリーヌみたいな感じでしたが、抜群の美味さ

 向かったのは、ブラッスリー「ポール・ボキューズ」銀座店です。伝説の料理人(1926~2018年)。ミシュランの三ツ星レストラン。1950年代後半からのヌーヴェル・キュイジーヌ運動の先駆的開拓者…。彼に対する賛辞は耳にたこができるくらい聞かされます。

 しかし、私は、これまで、その「門」には一度もくぐったことがなかったのです。学生時代にフランス語を専攻しながら、ポール・ボキューズ(の味)を知らないとは…。ワクチンで、もしものことがあったら、死んでも死にきれない…。嗚呼、やはり大袈裟でした(笑)。

何と美味しいフランスパン

 「ポール・ボキューズ」店は、ホームページがしっかりしていますから、店に行く前にメニューを調べて最初から注文する品目を決めて出掛けました。ランチコース2750円です。何しろ、昼休みは1時間しかありませんから、ゆっくり時間を掛けて選んでいる暇もありません。

 入店した第一印象は、やはり、正直、お高く留まっている高級店でした(銀座店は、レストランひらまつとのジョイント)。でも、後で、シェフがわざわざテーブル一件、一件を回って、「お味は如何でしたか?」と御挨拶に来るなど、随分と低姿勢でした(笑)。

 本来、「ブラッスリー」を名乗っているのなら、ランチ1200円ぐらいの庶民的なビストロより格上ながら、超高級レストランより格下の居酒屋風のはずです。

 銀座の超高級フレンチといえば、やはり、資生堂にある「ロオジエ」でしょう。ランチでも1万1000円から2万5000円ぐらいのコースが御用意されています。作曲家の三枝成彰氏ご贔屓の馴染みのお店らしいですが、さすがに私クラスではお呼びじゃありませんね(苦笑)。

 ブラッスリーが背伸びして行けるギリギリの料理店です。

【前菜】 サラダ・ニソワーズ ブラッスリーポール・ボキューズ銀座スタイル (パプリカのグレック、ウフミモザ、トマト、ツナ、アンチョビ、オリーブ、いんげん豆)

 前菜は、単なる前菜ながら、「サラダ・ニソワーズ ブラッスリーポール・ボキューズ銀座スタイル (パプリカのグレック、ウフミモザ、トマト、ツナ、アンチョビ、オリーブ、いんげん豆)」という長ったらしい名前が付いておりました。

 簡単に言えば、ニース風サラダでしょうね(笑)。「何だ、これは!?」という旨さです。隠し味が二重三重四重に効いています。旨さがトグロを巻いているようです。これまで食したサラダの中でベスト3に確実に入ります。

プロバンスの香る夏鱈のロティ バジル風味のソースブールブラン アーティチョークのバリグール風

 メインディッシュは、魚にしました。

 「プロバンスの香る夏鱈のロティ バジル風味のソースブールブラン アーティチョークのバリグール風」と、これまた長ったらしいお名前です。フランス語のロティは、英語のローストですから、「タラの炙り」といったところでしょうか。

 今まで食べたことがない上品なバジル風味のスープで、病みつきになりそうな味です。昔日、イタリアンが巷で流行っていた頃、有名になったイタリア料理店のシェフOさんは「イタリアンは毎日食べても飽きないから」と発言されておりましたが、ポール・ボキューズなら毎日食べても飽きない!(笑)

 いや、ここで食べてしまっては、もう他では食べられない!

デザートは、ムッシュ ポール・ボキューズ”のクレーム・ブリュレ

 私は探訪記者ですから、お店の客の会話も聞き逃しません。100人か200人は入れそうな食堂でしたが、皆さん、一様にフォーマルなスーツ姿が多く、さすがにジーパンにTシャツにゲタ履き姿の人は見かけませんでした。

 お隣りは30代の若き青年実業家といった風情の恰幅が良いネクタイ姿の男性と、如何にも「やり手」らしい初老の女性。二人の関係は分かりませんが、青年実業家の両親は会社を経営しているらしく、自社株を59%も保有しているとか、ロンドンの高級住宅街セント・ジョンズ・ウッドに何か物件を持っているらしく、「ここはビートルズのアビイ・ロード・スタジオがあり、レコードのジャケットにもなった有名な横断歩道もあるんですよ」と自慢げに話していました。

 嗚呼、ビートルズ・フリークのおじさんも、アビイ・ロードには行ったことがあるので、「そうだよね、そうだよね」と心の中で相槌を打っておりました(笑)。

 やり手の女性は、今日の株が上がっているとか、投資がどうのこうのとか話していたので、コンサルタント関係の人かもしれません。まさか、一人で暇そうな渓流斎が、隣りで話を盗み聞きしているとは思わなかったことでしょう(笑)。

銀座「ポール・ボキューズ」 ホットコーヒー

 まあ、こういう高級店には、こういったお金だけはふんだんに持っているスノッブな連中が来るんだな、ということだけは分かりました。

 でも、ランチコース2750円はそれなりの価格で、年に何回かのハレの日の食事会なら安いぐらいだと思いました。私のような分際でも、「また行ってやろう」と心に誓い、会計の際に会員カードまで作ってしまいました(笑)。

 ところで、最近、御隠れになってしまったのか、例の釈正道老師から全く連絡が来なくなりました。皮肉屋の老師ですから、こんなことを書くと、また「どうせ、接待かタカリで行くんだろ!」と上から目線で断言することでしょう。

 「いえいえ、ちゃんと自腹で行っておりますよ」と再度強調させて頂くことに致します(笑)。

打つべきか打たぬべきか、それが問題だ

  迷いに迷い果てましたが、24日(木)にワクチン接種することにしました。

 接種する所は、「空気銃事件」(液を入れないで注射するミス)があった同じ地元の会場ですが、まあ、しゃーないです。

 報道では全国で既に64歳以下や職域接種が開始されているというのに、私の地元では、恐らく、全国自治体の中でも高齢者の予約受付が最も遅いと思われる本日6月21日から、やっと、本当にやっと受付が始まりました。9時から開始だったので、通勤電車の中でスマホで予約しようとしたら、何と「メンテナンスのため本日13時以降から受け付けます」とのメッセージ。

 仕方ないので、13時になって予約すると、また同じメッセージが表示されます。「どないなっとるねん?」と苛立ちましたが、先に進んで「会場の予約」をクリックすると、やっと日程が表示されて、たった1件だけ残っていた24日(木)14時の予約をしました。2回目の接種は自動的に同じ日時になるので、7月24日(土)14時になると思われます。ワクチンはモデルナです。

 ワクチンに関しては賛否両論です。本日も、CNNニュースで、米プロフットボールリーグ(NFL)バッファロー・ビルズのワイドレシーバー、コール・ビーズリー選手(32)が、「ワクチン接種を受けるくらいなら引退する」とツイートして話題になっています。

 ワクチンは強制じゃないので、そういう人がいても尊重するべきだと私は思っています。

 私も迷いに迷いましたが、最終的に接種を決断したのは、日本国政府の菅首相も、東京都の小池知事も東京五輪開催の断行を決定したからです。「無観客」案を一蹴し、「最高1万人の観客」説も一蹴し、開会式では、何と2万人の観衆を入れるつもりなんですからね。ブラジルでは、コロナによる死者が50万人を超え、まだまだ感染者が増えている(サッカーの南米選手権の参加選手スタッフの65人が感染、ブラジル各地で新型コロナ軽視の姿勢を貫くボルソナロ大統領への抗議デモ)というニュースが昨日あったばかりだというのに、このブラジルを含め、世界中から選手、関係者を日本に入れるというのですから、まさに狂気の沙汰です。

 五輪を開催したせいで、感染者が拡大したら一体誰が責任を取るんでしょうか?バッハさんも、コーツさんも、菅さんも、小池さんも雲隠れするんじゃないでしょうか?

 私自身、ここ数日間、ワクチン接種予約に関して、どうしようか、てんてこ舞いで、今日もどうも予約が取れるまで気分が優れず、食欲もなかったので、銀座ランチを楽しむ余裕すらありませんでした。結局、会社の近くの「凱旋門」で、600円のカレーライスを食べました。600円ですよぉ! 安い~。

 銀座ランチを楽しめるのは、心身ともに健康で、食欲があった上での話だということを再認識しました。

靴の中敷きを巡る哲学的考察

 いつも堅い話題ですと、読者離れが、人流のように拡大するのではないかと思い、本日は日常茶飯事のお話をー。(それにしても、霞ケ関辺りが率先して、マスコミも頻繁に使うようになった「人流拡大」というのは凄い言葉ですね。コロナ禍がなければ、意味不明です。今年の流行語大賞になるのではないでしょうか?)

 本日は、靴のお話です。というか、靴の中敷きのお話です。

 例のフィンランド製のスニーカー「カルフ」(実は、フィンランド生まれの中国製だった!)を購入したら、実に履き心地が良かったので、もう一足購入した話を随分前にこのブログに書いたことがあります。最初に買ったブラックは、確かにエアクッションが効いて、実に足取りも軽く歩けるのですが、二足目に買ったブルーのカルフは、どうもエアクッションの具合がブラックと比べて悪く、同じ製品なのに、色が違うと「こうも違うものか」と違和感を覚えていました。

D社の靴の中敷き 何と!こちらが裏だったとは!

 そこで、ある人から薦められて、靴の中敷きを替えてみることにしました。結構、有名なメーカーらしく、1足分、ドラッグストアで2200円ぐらいで買えました。

 そして、どうにか装着して歩いてみましたが、右足はどうにか歩けるのですが、左足がきつくて、痛くて、痛くて、200メートルも歩けず、自宅に戻ってしまいました。

 たかが、中敷きとはいえ、微妙な差があって、なかなか難しい。説明書には、スニーカーでも使えると書いてありました。せっかく購入したのですが、処分するしかないかなあ、と思っていました。。。

 さてさて、話は変わって、東京・銀座を歩いていたら、上の写真の看板を見つけました。

 「コロナワクチン接種券、ご提示でドリンク1杯 又は シェリー(10年熟成)とレーズンのアイスクリームをサービス!!」と書かれていますね。

 「商魂逞しい」というか、「背に腹は代えられない」といった感じでしょうか。品の良さでは全国一の銀座ですから、このような看板を掲げるのは、この店舗ぐらいかもしれません。(テイクアウト以外、用もないのに、この店に電話しちゃ駄目ですよ!=笑)

 私もいつか行ってみようかしら?ー恐らく、64歳以下にもワクチン接種券が行き渡って、あと数カ月でこの看板も消えることでしょう。「ジャーナリスティックな風物詩」というか、案外、「歴史的アーカイブ」になるような貴重写真になるかもしれません(笑)。

【追記】1

 靴の中敷きですが、どうもおかしいと思ったら、裏と表を逆にして靴の中に入れてました!道理で窮屈だったことか!

 正しく挿入したら、クッションが効いて少し歩きやすくなりました。靴の中敷きメーカーさん、大変失礼致しました。

【追記】2

中敷きだけで5000円以上する靴もあるそうです。同じ靴なのに、値段が千差万別なのは、「その秘密は中敷きの値段の違いにあり」と言う人もいます。そして、中敷きが1ミリ違っても履き心地が違うと断言する人もいます。いやあ、単なる靴の中敷きなのに、実に奥が深い❗️

 

何や!ワイのところやないけぇ!=ワクチン狂詩曲

 相変わらず、日々のニュースの話題は、ワクチン、ワクチンですね。

 これまで、毎日、感染者数を発表していたメディアも、ワクチンの接種率まで発表しだすようになりました。

 それに、医療従事者と65歳以上の高齢者に加え、一昨日からは「職域接種」(全日空、日航、読売新聞などまだ大手に限られていますが)が開始され、64歳以下の人たちにもワクチン接種が全国で広がっています。

 昨日のニュースで驚いたのは、K市で新型コロナウイルスのワクチンを保管していた冷凍庫が故障したのか、温度が上昇して使い物にならなくなって、ワクチン約6300回分を廃棄処分したというのです。勿体ないですね。しかも、冷凍庫の故障は今回が初めでじゃないらしく、他にも全国の市町村であったようです。冷凍庫会社の責任が問われますね。

 それより、もっと腰を抜かすほど驚いたのは、ある市区で、60代の男性に対して、ワクチンが入っていない空の注射器で注射してしまったというのです。

 空気銃か!?です。不幸中の幸いで、空気0.2ミリリットルが体内に入った男性の体調に異常がなかったといいますが、調べてみたら、その接種会場は、何と!私が、予約すれば接種するよう指定されている会場そのものではありませんか!

 何や! ワイのところやないけぇ!

 と、関西人でもないのに、関西弁が飛び出しました。

 私の場合、来週から予約できるのですが、地元はやめて、まだガラガラに空いていると喧伝されている自衛隊さんがやってくださる東京の大会場にしようかなあと思案中です。

 本日、言いたいことはこんだけなので、これでお終い(笑)!

 と思ったら、カナダにお住まいのT.T氏から航空郵便が届きました。

T.T氏は、この渓流斎ブログを通じて知り合った方で、亡くなった翻訳家で画家の片岡みい子さんの御主人の親友だった方です。このブログでも「杉下さん」という仮名で何度か登場させて頂いております。

 T.T氏のご尊父は、東京・赤坂などで大型のナイトクラブ数軒を経営する顔役だったため、同氏もご幼少の頃から、芸能・スポーツ関係者から政財界の大物を身近に接してきたというあの杉下さんです。何しろ、あの力道山やデストロイヤーから可愛がってもらったという人物ですからね。

 本日届いた郵便の中には、「ひと昔前」に銀座九兵衛の二代目と一緒に写るT.T氏の姿がありました。銀座の九兵衛が行きつけとは、私とは桁違いであることは当然のことながら、驚くべきことにこの写真のシャッターを押したのが、あの先だってのマスターズ・ゴルフで日本人として初優勝という快挙を成し遂げた松山英樹さんだったというのです。

 お二人の関係は分かりませんが、恐らく、T.T氏は、松山プロのパトロンの一人なのかもしれません。

 銀座の資生堂パーラーに行って驚愕している私のことですから、彼は、全く住む世界の違う雲の上の人だと改めて痛感致しました。