財務省改ざんリークは、大阪地検特捜部?

中国・昭陵     Copyright par Matsouoqua-Sausai

一昨日(3月13日)、この《渓流斎日乗》に「 財務省による改ざんをリークしたのは誰なのか?」を書いたところ、今日発売の「週刊新潮」が、その「答え」を書いているようでしたので、通勤電車に乗り込む前に、思わず買ってしまいました。400円。

時代は変わりました。周囲をざっと見回してみると、電車の中で、週刊誌を読んでいる人間は私一人しかいませんでしたね。新聞も含めて、他に誰もいません。

ほとんどの皆さん、スマホで何かしてました。

銀座にて「豚と茄子炒め定食」800円

さて、その核心ですが、週刊新潮は、「大阪地検特捜部の反安倍分子が、朝日新聞にリークした」と書いてますね。

私はニュース・ソースは永久に分からないだろうと思ってましたが、朝日新聞の「さる幹部」が、いとも容易く、週刊誌記者にくっちゃべっちゃていたので、逆に驚いてしまいました。

でも、大阪地検なら一番可能性が高かったので、意外性はありませんでした。まさか、彼(ら)が、産経や読売にタレこむわけがありませんからね(笑)。

「週刊新潮」は面白い週刊誌です。前半で「内閣人事局」をつくって、財務省から大阪地検に至るまで、官僚の人事権を握って「モノを言わせぬ」面従腹背の独裁体制を敷いた安倍首相を批判というか、おちょくっておきながら、その一方で、しっかりと、イタコの評論家らに「誤報新聞」朝日批判も忘れておりません。

バランス感覚の取れた週刊誌だと言えるでしょう。

皮肉に聞こえましたか?

何と言っても、「常識を壊されるようなことがあった」などという言葉を身近に残して自殺した近畿財務局の50代半ばの職員が気の毒で仕方ありません。

恐らく、上司から、意にそぐわぬ改ざんを命じられたのでしょう。

実に痛ましい。

あ、もう一つ。気取った新聞社は、絶対書かないこと(笑)。

解任された佐川国税庁長官。年収は2193万円ありましたが、退職金の4999万円は、満額支払われたということです。

官僚の世界もトップになると、破格というか、半端じゃない高額な補償があるんですね。

これじゃあ、皆んな、出世のために忖度しますよ。人間だもん。

(勿論、原資は、国民の血税です)

財務省による改ざんをリークしたのは誰なのか?

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国有地売却を巡る森友問題関連公文書。財務省がこれほどあからさまに「使用前」と「使用後」を開示するとは思いも寄りませんでしたね。

昨年の今頃、国会であれほど大騒動になったことが、こんな簡単に「決着」に向かうとは思ってもみませんでした。籠池元理事長は、いまだに、「口封じ」のために、塀の向こうに隔離されていますが。。。

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東京発行大手新聞6紙最終版の見出しもやはり、見事に分かれました。

産経、読売、日経は「書き換え」のまんま。

スクープした朝日をはじめ、毎日、東京は「改ざん」とはっきりと大きな活字で組みました。

財務省による改ざんは、安倍首相も「行政全体の信頼を揺るがしかねなず、行政の長として責任を痛感している。国民に深くおわびする」と陳謝を表向きに「表明」したぐらいですから、永田町や霞ヶ関の住人が思っている以上に深刻、かつ、民主主義の根幹を揺るがす憲政史上稀に見る犯罪と言えるでしょう。

何しろ、国会答弁に平仄を合わすため、辻褄を合わすために、毎回、国家の公文書が改ざんされていては、国民にとっては安心して暮らせませんよ。

しかも、国家の「ベスト&ブライテスト」の国家公務員上級試験で、最優秀成績を収めたトップ中のトップの財務省が仕出かした組織ぐるみの犯罪だとしたら、何をかいわんをやです。

まあ、超エリート大蔵官僚も、ノーパンシャブシャブ事件以来、劣化したという話ですけどね。

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改ざん文書からは、「いい土地ですから、前に進めてください」との「お言葉をいただいた」安倍首相夫人アッキーの名前が消え、陰に陽に、無言の圧力と威力を持つと言われる団体・日本会議の国会議員懇談会から副会長の安倍首相と特別顧問の麻生副首相の名前が消え、「なかったこと」にし、「いなかったこと」にし、そもそも文書そのものを「破棄したこと」にし。。。

こんなことでは、「私や妻が関係していたなら、首相も国会議員も辞める」(2017年2月17日の衆院予算委員会)と「身の潔白」を主張し続けてきた安倍内閣も、今後倒壊する可能性が出てきましたね。

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これだけの「証拠」が出てきたわけですから、昨年、「森友・加計問題など取るに足らぬことなのに、野党と一部マスコミだけが騒いでいる」と豪語していた週刊誌にコラム欄を持つ著名評論家や、テレビで自信満々に時の政権を擁護していたスシローらはどう釈明するのか注目してます。

ま、最初から確信的にどうでもいいと思っているわけですから、何も変わらないでしょうけど。。。

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もう一つ、この財務省の改ざんを朝日新聞(3月2日付)にリークしたのは誰なんでしょうかねえ?真相は永久に出てこないでしょうから、一層興味を掻き立てられます。

これから「終わりの始まり」が始まるのでしょうか?

梅は咲ひたか、桜はまだかひなあ〜

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京洛先生@京都です。

渓流齋さん、過日「五大力さん」の写真をまだ使ってくださるのは有難いのですが、そんな古い過去の写真を使っちゃあ、権威ある《渓流斎日乗》ブログの値打ちが落ちますよ(笑)。
新聞記事と同じで、毎日、朝晩、紙面を新しく、新鮮な記事、写真を載せないと読者が逃げます。

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売れ残りの「しめ鯖」を、翌日、適当に水をかけて、一見、新鮮で作りたてのようにする偽装、改竄工作は、財務省や安倍政権に任せればよいのです。そういうのは”インチキ・利権製造政権”が、やる手口です。”スシロー”なんていう、白髪頭の政治評論家は、その露払いです。にぎり寿司を食わして、助成金という名の多少のチップを握らせば、テレビ=「電波紙芝居」で大きく持ち上げますからね(笑)。

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舞台裏を、何も知らないテレビの視聴者・大衆は「そんなものか」と、目くらましに遭うだけです。それがまた「世論調査」に影響するのですから、恐ろしい世論誘導で、「政治評論家」と言うより正確には安倍政権の宣撫工作員です。

最近は、スシロー以外にこの手の「専門家」「評論家」「ジャーナリスト」が多すぎますね。今は「スパイ」の顔を見たければ、テレビのコメンテーターを見ればよいのです(大笑)。

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まあ、それは閑話休題。今、「北野天満宮」では梅が満開です。
無実の罪で、大宰府に左遷された菅原道真公に因んだ「飛梅」は九州まで飛んで行ったという事ですが、全国の約1万2千社ある天満宮の総本社である「北野天満宮」の本殿(国宝)の前にも「紅和魂梅(べにわこんばい)」というご神木の「飛梅」が植えてあります。
伝説の飛梅と、同じ品種です。樹齢およそ300年だそうです。この紅梅は薄紅色です。

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渓流斎さんもお見えになったことのある境内の「梅苑」の梅も満開です。

今日(12日)は平日でしたが天気も良く、梅を見る人出も多く、入園料700円(茶菓代込み)の梅苑内の茶店の腰掛も満員御礼で、座る席が無いので、まごまごするお年寄りや外国人観光客の接遇に茶店のアルバイトさんも大わらわでした。

梅見物も今月末まででしょうね。
もうすぐ、洛中も桜の季節にかわります。

是非また、京の都に足をお運びください。

佐川長官辞任、竹田厳道、萩原吉太郎、児玉誉士夫、塚本素山

待ち人来ず  Copyright par Kyoraque sensei

以前は、湧き出る泉の如く、1日にナンボでも書けたのですが、最近は、加齢のせいか、眼精疲労も酷く、無理を押して書く気力が段々なくなってきてしまいました(苦笑)。

致し方ないことです。人間だもん、相田みつを。

六義園

森友問題で、近畿財務局の50代半ばの職員が自殺したと思ったら、ついに、当事者だった元近畿財務局長の佐川国税庁長官が辞任(事実上の更迭)に追い込まれました。このまま行けば、任命責任のある麻生財務相、そして安倍首相にまで責任問題に発展し、内閣が崩壊するのではないかという識者も多いですが、私はそこまではいかないだろうと思ってます。

別に根拠はありませんけど、何となくそんな気がします。

森友問題で、財務省が公文書を、マスコミでは「書き換え」なんてめでたく言ってますが、はっきり言って「改竄」でしょう。もしそれが事実なら、公文書偽造罪であり、国会で「破棄した」と宣言した佐川さんは、明らかに偽証罪であり、国民を裏切る犯罪行為であることは誰でも分かります。

でも、安倍首相の場合、「わたくしの全く預かり知らぬところです」という答弁は、もしかしたら、その通りかもしれません。

昨年、流行語になったように、財務省の連中が、己れの出世のために「忖度」して、論功行賞欲しさに時の権力者に阿(おもね)っていただけだったような気がするからです。

これもこれも、首相官邸が霞ケ関=官僚の人事権を握ったからなのでしょう。そりゃ、飛び抜けて優秀な官僚さんも、国民ではなく、首相の顔色を伺って仕事をするようになるはずです。

人間だもん。

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さて、先日、加藤画伯の個展を鑑賞するために、東京・銀座の「一枚の繪画廊」に行ったことを書きましたが、この画廊を経営する美術誌「一枚の繪」を昭和47年に創業した人は、竹田厳道という人で、この方は、もともと北大を出て、北海タイムスの社長をしていた人だということを京洛先生から伺いました。

北海タイムスは既に廃刊した伝説の新聞ですが、明治20年に創刊された北海新聞の流れを汲む歴史のある新聞社でした。

統廃合を繰り返した末に、戦後、復刊させたのが、北海道財閥の最高実力者、三井財閥系北炭の萩原吉太郎でした。竹田厳道は、この萩原に見込まれて社長に就任するのですが、その経営方針で対立して、追い出される格好で、美術の世界に転身したわけです。

さて、この萩原吉太郎という人物もなかなか恐ろしいほど凄い人物です。特に、黒幕児玉誉士夫との交流が深く、河野一郎、大野伴睦ら有力政治家を紹介され、中央政治界にまで食い込んでいきます。

ご興味のある方は、検索すれば色々と出てきますからどうぞ(笑)。

私も皆さんと同じように(笑)色々検索してみました。

まず、「一枚の繪」のホームページには、沿革がなく、一切、竹田厳道の名前は出てきませんね。今は、彼の娘さんが2代目として継いでいるらしいですが、京洛先生から名前を聞かなければ、全く調べようがありませんでした。

まだまだ、デジタルの世界は遅れているということです。アナログの知識がなければ、キーワードさえ思いつかない…。

で、萩原吉太郎も検索してみたら、児玉誉士夫、永田雅一ら色んな著名人が出てきました。その中で私が注目したのが、塚本素山です。

えっ?知らない?

銀座・塚本素山ビルディング

あのミシュランで世界的にも超有名になった高級寿司店「すきやばし 次郎」の入っている塚本ビルのオーナーだった人です。建物には「塚本素山ビル」と大きな字で描かれています。ここを本部に全国に一大コンツェルンを築き上げます。

この方、陸士出身で、少佐で敗戦を迎え、戦後は実業界に華麗なる転身を遂げた人です。その点だけは、あの元大本営高級参謀瀬島龍三と少し似たところがあります。

銀座に大きなビルを建てるぐらいですから、この人も只者じゃありませんね。児玉誉士夫さんとの関係も濃厚です。児玉事務所は、塚本ビルにあったぐらいですから。

検索すれば、色々と出てきますから、ご興味のある方はどうぞ。私のように無気力にならず、青春を謳歌してください。

【追記】

コメント有難う御座いました。

 

日本は外国人の天下で日本人は隅で目立たぬよう、生かさぬよう、殺さぬよう…

厚生労働省によると、2017年10月末時点の外国人労働者数が約128万人で、前年同期から18%増えたそうですね。

道理でコンビニに行くと、「いらしゃい」と迎えてくれる店員に普段見かけない外国人労働者が増えたはずです。居酒屋の厨房を覗けば、洗い場は外国人労働者だらけとも言われてます。

また、厚労省によると、外国人労働者の数は2012年から急激に増加し、この5年間で約60万人増え、日本の雇用者総数の約2%を占めているというのです。

これだけ増えるとその家族も一緒に来日するんでしょうね。あたしの住む田舎街でさえ、随分増えました。特に、中国系とパキスタンかインド系の人が。あと、全く聞いた事がない言語を操る人とか。

今朝も中国系と思われる母親が、狭い混んだバスの中で、乳母車を全面展開して、「邪魔だ!ドケドケ」と言わんばかり。もう一人3歳ぐらいの上の男の子もグズリがち。

あたしの大昔の子育て時代は、これほど「少子高齢化」は叫ばれておらず、子どもも多かったので、電車やバスの中でベビーカーのまんま乗り込もうものなら、大顰蹙のブーイングで、露骨に「邪魔だ」と注意されたものでした。

電車やバスに乗った時は、簡易ベビーカーを折り畳んで、隅っこに目立たないように立っていたものです。

時代は変わったものです。

今朝の通勤電車の中では、何語か分からない言葉で携帯で通話している若い外国人の女もいました。

何が一番怖ろしいかと言いますと、歴史や法律やマナーを知らない、あえて知ろうともしない、文化も風習も慣習も言葉も違う人間と、自分で生まれ育った国で関わりを持たされるという強制に馴化されることです。

今の時代、日本人同士でさえ、「話せば分かる」という関係が難しくなっているのですから。

時事通信が大誤報

昨晩は、名古屋にお住まいの篠田先生から「時事通信が大誤報したようですね。駄目ですよ、コロしては」と、電話がありました。

私に言われてもねえ…。

同社は、19日早朝に俳人で文化功労者の金子兜太さん(98)の死去を報じる記事を配信し、約1時間後に誤報として記事全文の削除を連絡したというものです。大手紙当日の夕刊や翌日朝刊、ネットでも同社の謝罪文が掲載されました。

担当記者も著名な俳人という情報もありますが、恐らく、結社仲間か誰かからのあやふやな噂を聞いただけで、金子氏本人や家族に直接接触して確認しなかったのでしょう。基本がなっていない。記者としては失格ですね。

かつて大手新聞社の幹部も務めた篠田先生は「私も18年前に金子さんにインタビューしたことがありますけど、エライ迷惑でしょうね。食品メーカーなら、食中毒事件を起こしたようなものですよ。マスコミなんて、信頼だけで仕事をしているようなもんでしょう?その信頼関係が崩れてしまえば、取り返しがつかなくなります。社長さんが、金子さんの自宅に行って謝罪するべきではないでしょうか」と言います。

確かにそうかもしれませんね。

雪室熟成黄金豚特製タレカツ丼(築地・うおぬま)850円

時事通信社といえば、同社出身の政治評論家田崎史郎氏が、先週発売の「週刊文春」の「嫌いなコメンテーター」アンケートで、堂々の第2位を獲得しましたね。同誌に寄せられた投書のほとんどが「ジャーナリストとしての信念を感じない」「政権広報が必要なら与党政治家を呼べ」といったもので、安倍政権べったりの「御用記者」ぶりが批判されております。

オペラのテノール歌手並みの美声を武器に、銀座・泰明小学校の和田校長も驚きのイタリア製の高級スーツで身を包み、スシローの異名の通り、銀座の高級寿司店をはしごし、お茶の間の奥様方のウケがいいものとばかり思っておりましたが、ここまで嫌われているとは思いませんでしたね。

「週刊文春」は、「週刊新潮」と並ぶ安倍政権寄りの高級右翼雑誌だと思っていたので、これまた吃驚です。あんなアンケートなんかしなければよかったかもしれませんね。

【追記】

現代俳壇を代表する金子兜太氏は20日、埼玉県内の病院で逝去されました。御冥福をお祈り申し上げます。

佐川国税庁長官への手紙再び

「知らぬ」「存ぜぬ」「資料はない」「捨てた」のたった四語で国家に忠誠を尽くしたとして、論功行賞で国税庁長官にまで昇り詰めた佐川君。福島県いわき市出身、花籠部屋?

いまや、確定申告たけなわの時期で、全国で「納税者一揆」の狼煙が上がって逆風が吹いているようです。

何と言っても、国税庁は、納税者には「領収書などの資料は五年間保存しろ」と命令しているのに、佐川長官は率先して資料を廃棄しているか、または、廃棄したことにしているわけですから矛盾してます。

それに、佐川君自身は後ろめたいのか、昨夏に国税庁長官に就任したのに記者会見を一度も開かぬ異例事態。歴史家に「卑怯者」の烙印まで押されてしまいました。

佐川君は、何故そこまで役職に汲々としがみついているのでしょうか。

文科省の前川喜平事務次官のことを「汲々と役職にしがみついている」と大批判した菅官房長官は、佐川長官については手の平を返したように「適材適所」と詭弁を弄しております。

では、あっさり事務次官を辞めた前川氏と、役職に汲々としがみついている佐川君との違いは何処から来るのでしょうか?

前川氏は、世界的な産業用冷凍機のトップメーカー前川製作所の創業者一族。銀のスプーンを咥えて生まれてきた大金持ちです。官僚の中でも、奇人変人が多い麻布出身(笑)。

一方の佐川君の実家は、それほどでもないようです。目立つ肩書きは、「いわき応援大使」ぐらい。最悪でも1年間の長官任期は全うしたいのでしょう。

しかし、この後の彼の天下り先がどうなるのか気になります。「引き受けろ」と打診される民間企業も、敬遠してしまうのではないでしょうか。(今季から、プロ野球界では敬遠は申告制となり、なくなってしまうそうな)

北朝鮮張成沢氏の粛清、「密告が原因」は妙に納得させられます

2月14日付の共同通信が、米国を拠点とする中国語情報サイト「博訊」などを引用して伝えた「北朝鮮の実力者だった張成沢元国防副委員長が2013年に『国家反逆罪』の汚名を着せられて粛清されたのは、中国側からの密告が原因だった」などといった報道は、大変驚くと同時に、何となく、疑問が氷解するような感じを受けました。

もっとも、中国外務省の耿爽副報道官は14日の記者会見で、即座に「全くのでたらめな話」と否定しましたけどね。

報道は今回が初めてでもないらしいのですが、北朝鮮ナンバー2だった張成沢氏は2012年に胡錦濤国家主席(当時)と会談し、故金正日総書記の後継として、金正恩朝鮮労働党委員長ではなく、異母兄の金正男氏を就任させたいとの意向を伝えたというのです。この内容を、中国の最高指導部メンバーだった周永康氏が金正恩氏側に伝えたことから、金正恩氏の怒りを買い、13年の張氏粛清につながったというものです。

ナンバー2の実力者の張氏が「国家反逆罪」として処刑された理由が、当時さっぱり分からなかったのですが、「この話」は辻褄が合います。しかも、最高権力者になろうともしなかった、ディズニーランドとエリック・クラプトンが大好きだった金正男氏が、なぜ、ちょうど1年前の昨年2017年2月にクアラルンプール国際空港で暗殺されなければならなかったのか、平仄が合う気がしました。

恐らく、私の勝手な想像ですが、張成沢氏は、金正恩氏より、金正男氏の方が、御しやすいというか、自分の権力を行使しやすいと考えたのかもしれません。

密告したとされる、当時の中国の最高指導部の一人、周永康氏は、最近、収賄罪などで無期懲役の判決を受けたばかり。これは怪しい。「池に落ちた犬はたたけ」なのか、「濡れ衣」なのか、真相は不明です。

中国当局は否定していますが、中国とのパイプ役だった張成沢氏処刑後、中国と北朝鮮の関係が悪化したと言われてますから、何らかの形で、件の話が金正恩氏の耳に入ったのではないか、と思われます。

ダーウィン的進化論主義者の皆さんなら、科学も歴史も常に進歩していくものだと考えがちですが、もし、話の内容が事実なら、異母兄を暗殺するような北朝鮮は、日本で言えば、いまだに戦国時代です。

14日には米フロリダ州の高校で、またまた銃乱射事件があり、17人が犠牲になりました。これでは、アメリカはいまだに、秀吉の刀狩り以前の国だと思われても仕方がないのではないでしょうか。

皇室醜聞報道は不敬罪か?

 「眞子さま 傷心と不信!宮内庁隠す[結婚延期]真相と大失態」(「女性自身」光文社)―。

 最近の週刊誌の報道を横目で薄目で見ていると、「昔だったら、『不敬罪』じゃないかなあ」と思いつつ、自分自身もついつい、「一体どうなっているのか?」と関心が全くないわけではないので、今日は、文春砲を買ってしまいました(笑)。

おめでたい結婚式を、どんな事情があったにせよ、2年も延期するとは、ただ事ではない。一体何があったのか?国民のほとんどが疑問を持ち、その理由について、公式発表通り、そのまま額面通りに受け取った人は少なかったと思います。

土鍋ごはんランチ 850円

そんな時、国民の知りたい気持ちを見事に代弁(?)してくれたのが、「週刊新潮」です。「ご結婚延期でも誰も言わない『眞子さま』サヨナラの胸の内」と、ズバリ「破談」が決まったような見出しを書いてしまっています。(戦前なら不敬罪?)

この新潮の記事も読みたかったのですが、結局、他の記事も読みたかった「週刊文春」を買ってしまったわけです。こちらの見出しは「眞子さまの恋と秋篠宮家『危機の50日▼婚約スクープ直後に行われた杜撰な宮内庁調査▼小室圭さんの話題に顔を曇らせた秋篠宮殿下▼430万円トラブル元婚約者にはいまだに連絡なし」といったもので、中身を読まなくても、そのまま同じことが書かれ、結局読んでも、あんまし、衝撃的ではありませんでした(笑)。

むしろ、最初から飛ばしているのは、女性週刊誌の方でしょう。小室家の金銭トラブルをすっぱ抜いたらしい「週刊女性」(主婦と生活社)2月6日号には、こんなことが書かれています。

さいたま市岩槻区

 …(眞子さまの婚約者小室)圭さんが成人した際に、東京・帝国ホテル内の写真店で記念写真を撮影することになり、(後に金銭トラブルになった)Aさんがホテルまで車で連れて行ってあげたそうです。

しかし当時Aさんは、婚約中だったのにもかかわらず、小室さん親子だけで写真撮影をすまされて結局、無料の“タクシーがわり”に使われたのです。

そういった小室佳代さんの身勝手な行動が積み重なり、愛想を尽かしたAさんは2012年9月に婚約を解消して、今まで貸してきたお金を返済してほしいという旨を佳代さんに伝えたのだが……。(ネットから転載し、ほんの一部補足、換骨奪胎)

うわ~~凄いですね。怖いですね、怖いですね。女性週刊誌は凄いこと、凄いこと…。

このような報道は、昔の不敬罪ギリギリの線かもしれませんが、やはり、私自身は、「国民の知る権利」は憲法で保障されてますし、守らなければならないと思ってます。

宮内庁は権威を嵩に威張ってるように見えますが、今日、文春を読んで、「結構いい加減なお役所なんだなあ」と思ってしまいました。

【追記】

秋篠宮家の家族会議で、「問題は、お金がないことではなく、分不相応の生活をしていること」といった趣旨の発言があったらしい。実に真っ当な考え方です。

また、週刊ポスト・セブンの小学館報道によると、圭さんの母親は、宮内庁に「皇室で(借金の)サポートしてもらえませんか」と打診したらしい。

これが、秋篠宮家の耳に入り、態度を硬化させる遠因になったらしいですね。

うーん、私も単なる噂好きのおばさまに堕してしまった気がします(笑)。

小川洋子さんとフランスの出版社

「博士の愛した数式」などで知られる小説家の小川洋子さんが、1月17日付の東京新聞夕刊で、興味深いエッセーを書いていました。

海外で彼女の小説を初めて翻訳出版してくれたのは、何と英米ではなく、フランスの出版社で、その出版社の社長からプレゼントされたスコット・ロスのチェンバロCDバッハの「ゴルトベルク変奏曲」を聴くと、今は亡きその出版社社長ユベール・ニセン氏のことを思い出す、といった内容でしたが、「フランス専門家」を自称している(笑)私ですから、その出版社がどこなのか気になってしまいました。

パリのガリマール社なら有名ですから、誰でも知っているでしょうが、この出版社は、南仏アルルで、羊小屋から起業して今でも本社はアルルにあるというのです。

※※※※※

それは何という名前か、すぐ分かりました。

ニセン社長の娘フランソワーズが後を継ぎ、彼女は昨年5月に、何とマクロン大統領によって文化大臣に任命されて驚いた、と小川さんが書いてあったからです。

それは、在日仏大使館の日本語ホームページですぐ分かりました。フランソワーズ・ニセン文化大臣が社長を務める出版社は「アクト・シュド」という会社でした。綴りが分からなかったのですが、散々調べてフランス語でActes sud ←クリック だと分かりました。「南のアクション」といった意味でしょうか。(社長は、昨年5月から代わってました。さすがに文化大臣と兼任で会社を切り盛りできないでしょう)

HPは立派ですが、大変失礼ながら、地方の小さな出版社でしょう。それなのに、かなりの点数の書籍を揃え、極東の小説家の作品にまで目を配って翻訳書まで出してしまうなんて、なかなかのものです。

小川洋子さんは、フランソワーズが文化大臣に指名されたことについて、「出版文化が尊重されているような気がして、私まで誇らしかった」とまで書いています。

ここを読んで、私も異様に感激してしまったわけです。

 

エッセーでは、4年前にフランソワーズの息子さんが10代の若さで亡くなった話など、色々書いてありましたが、さすが作家だけあって、短いエッセーでも大変読ませるものがありました。