石橋正和さんって誰?「白いばら」が閉店とは!

新聞の片隅に出ていた石橋正和さんがどんな人なのか気になりました。

田村正和に似たいい男?それとも、ブリヂストン財閥の親戚の方?

正解は、寿司職人さんのようです。

昨晩、日本の国家最高権力者で、御自身のことを「リベラル」と自称されている安倍首相が、アッキー夫人同伴で大物国会議員夫妻らとディナーに訪れたのがこの東京・銀座のお店だったのです。

「銀座通」を自称する私も知らなかったので、気になって少し調べてみました。

クリスマスイブ

所は銀座三丁目。正式名称は「鮨一 石橋正和」。あの地方別出身のホステスさんを取り揃えて、「貴方のご出身の女性を御指名下さい」と看板に書かれているグランドキャバレー「白いばら」の真向かいにあるそうです。

あたしは、東京生まれの東京育ちなもんで、この店に行ったことはありませんが、京都にお住まいの「地獄耳」の京洛先生から、「『白いばら』はもうすぐ閉店してしまいますよ」という極秘情報を先日聞かされたばかりでした。

こちらも調べてみますと、「白いばら」は何と昭和6年創業。満洲事変があった年ではありませんか!(ちなみに、同じ年に、松屋浅草店と新宿ムーランルージュが開業してます)来年1月10日に87年の歴史の幕を閉じるそうなのです。

何とまあ、歴史と伝統があるキャバレーだったんですね。昭和初期ですから、ミルクホールの流行ったモボモガの時代です。太宰治(青森)や檀一雄(福岡)、坂口安吾(新潟)ら地方出身の無頼派も通ったかもしれません。恐らく、全盛期は昭和30年代、石原裕次郎や浅丘ルリ子を気取ったナウいヤングが、ごゆるりと集ったことでせう(笑)。

あ、石橋正和さんのことでした。この鮨一という店は、ミシュランの星を取ったり、外されたりしたそうで、高いようで、そうでもないようで、美味いという人もいれば、それほどでもないという人もあり、「白いばら」の凄さと比較したら、何かどうでもよくなってしまいましたよ…(笑)。

公用電波を民間に開放へ、その裏に何が?

ミラノ・ドゥオモ

名古屋の篠田先生です。

どうも、渓流斎さん、お身体の調子が悪いようですので、あたしが肩代わりして本日は執筆することにしやんした。

何しろ、歯磨き粉を顔に付けたまんま、電車に乗ったり、銀座を歩いたりしたそうですから、相当危ないです(笑)。

◇楽天、第4の携帯電話事業者に

昨日、IT大手の楽天が第4の携帯電話事業会社に参入することを表明して、安倍政権も期待しているというニュースが世界を駆け巡りました。

しかし、このニュース、何処か胡散臭い。裏があるんじゃないかということで、あたしも調べてみました。

で、結局、あたしゃ、冬のボーナス319万円を貰えるような永田町の住人じゃないので、はっきりした証拠はつかめませんでしたが、どうも臭い。何かあるんじゃないか。これは、最初から出来レースじゃないかと、あたしなんか睨んだわけですよ。

つまり、来年辺り、安倍政権は、警察と防衛省の公用電波を一部民間に開放、てゆーか、規制緩和の名の下で、下々の民に分け与えてやるという政策を早晩発表しますが、その伏線を張っているんじゃないか、とあたしなんか見ているんですがね。

電波なんか、土地と同じように有限の希少価値です。それをお上が民に開放するということですから、入札競争です。何処が手を挙げて立候補しても構わないわけです。

それなのに、もうそれらの電波は楽天に引き渡すような既成事実を作り上げてしまおうというのが、今回のマスコミへの示し合わせたリークじゃないかと、あたしなんか睨んでいるわけですよ。

そりゃあそうでしょ?

第一、事情に精通しているいずれのマスコミも、批判の一つもしないじゃありませんか。

ミラノ・ドゥオモ

◇大田弘子女史の規制改革推進会議の正体

まあ、例の大田弘子女史の規制改革推進会議のように、「規制緩和!」を叫んで新利権を生み出す仕組みも、また、電波オークション導入を主張しているのも、こうした背景があるわけですね。

建前は、財政難で「財源、税収を増やす」ですが、「加計学園」同様に安倍首相の”お友達”に新利権を与えることが最終目的で、その最高権力者の意向を官僚が忖度するわけです。

規制緩和=新利権の仕掛けは、もう、子供でも分かる腐敗の構図です。東京地検特捜部がなぜ強制捜査しないのか。これも忖度かもしれませんね(笑)。

マスコミも「規制緩和は良いことだ!」「新規参入は、料金の値下がりにつながる」などと相変わらずステレオタイプの報道ばかりしておりますが、いい加減にそんな悪習から脱却するべきですよ。

マスコミも何処かで「忖度して」、大田弘子女史らと一緒になって「規制緩和=新報利権音頭」を踊っていることになるわけです。

こうなると、もう犯罪に近いのです。

トランプ大統領が可視化した米国の日本占領体制

クロード・モネのジヴェルニーの庭 ©️Hina

◇神保太郎氏のメディア批評

社友の真山君から読むように勧められた今月発売の「世界」(岩波書店)2018年1月号の中の神保太郎著「メディア批評」(2)上すべりするトランプ来日報道―は実に面白かったです。

この神保太郎という人は、筆名で、大手新聞社に勤務するジャーナリストらしいのですが、どなたか不明です。月刊「文藝春秋」の名物政治コラムの赤坂太郎と同じように複数のジャーナリストの代表筆名の可能性もあります。

この神保太郎をネットで検索すると、「メディアの内部にいる人間が匿名でメディアを批判するとは如何なものか」と批判する地方新聞記者の方がおりまして、こんな批判をする当人が、面白いことに、どう画策したのか、今年4月から有名大学の教授になった、と自分のブログに誇らしげに書いてありました。

イタリア・ヴェローナ

さて、神保太郎氏は、11月に来日したトランプ米大統領の日本のメディアの報道の仕方を大批判されております。

安倍首相と一緒に、やれ、霞ケ関カンツリー倶楽部でゴルフをしただの、銀座の高級鉄板焼き屋でステーキを食べただのといった報道ばかりで、肝心要のことが抜けているというのです。

でも、ま、神保先生、それこそが覗き見主義のジャーナリズムの本領を発揮した最たるものじゃないでしょうか(笑)。概して、ジャーナリズムは他人の不幸やスキャンダルや戦争(の脅威)で飯を喰っていることはなきにしもあらずですからね。

◇治外法権を飛び歩いたトランプ大統領

本題に入りますと、トランプ大統領の来日は、戦後、日本が独立を回復してから、歴代大統領がやったことがない空前絶後のやり方だったというのです。

まず、米国から大統領専用機で日本の法律が及ばない、つまり治外法権の軍事基地(東京・福生市の横田基地)から入国し、ここから埼玉県の霞ケ関カンツリー倶楽部に飛びます。ゴルフをした後、ここからヘリコプターで六本木ヘリポートに降り立ち、東京都心の地に足を踏みます。この六本木ヘリポートも日本の法律が及ばない米軍施設で、国会や首相官邸は目と鼻の先にあるのです。

ノンフィクション作家の矢部宏治氏によると、これらの飛行経路である「横田空域」は、日米安保条約に基づいた米国支配の象徴とみなされてきたといいます。つまり、首都圏上空に設定されている米軍専用の空域で、日航や全日空さえ(我が国なのに)米軍の許可がないと飛行できないというのです。

永田町には「日本に反米政権ができたら、米国から刺客がやって来て、横田基地からヘリで六本木に飛び、ひと仕事終えたら横田から出ていく。行動の足はつかないので日本の警察は何もできない」という冗談があるんだそうですね。

初めて聞きましたが、おっとろしいブラックジョークです。

◇いまだに米軍占領下の日本?

こんな事実を大手メディアは、新聞もテレビもどこも、あまり報道しなかったのに、「週刊新潮」11月7日号が、「安倍総理はトランプ父娘の靴を舐めたか」の特集の中で、「戦後72年経てなお、我が国が事実上の『51番目の州』であることがそこに存在した」などと報じています。

つまり、今回のトランプ大統領の来日行為は、いまだ日本は米国の支配下、占領下にあることを白日の下に晒し、「可視化」したと言ってもいいのかもしれませんね。

「憲法の涙」を読んで

井上達夫「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」の第2弾「憲法の涙」(毎日新聞出版、2016年3月20日初版)を先日から読んでおり、もうすぐ読み終わります。

同書では、井上東大大学院教授は、一気に持論を展開し、改憲派も護憲派も両方とも「欺瞞」だとバッサリ切り捨てます。

◇憲法9条削除を主張

何しろ、井上教授の持論は、憲法9条を改正するのでも、修正するのでも、護持するのでもなく、「削除」ですからね。しかも、自衛隊を「戦力」として認めるならば、「徴兵制」を復活させよ、といいますからね。最初は眩暈がするほど圧倒されましたが、よく聞けば、というより、読み進めていけば、全く突拍子でもなく、理がないこともない気がしてきます。

なぜ、憲法9条を削除するのかといいますと、井上教授は、「日本の安全保障の基本戦略を憲法に書き込むべきではなく、通常の民主的な立法過程で絶えず討議され、決定・試行され、批判的に再検討され続けるべきだ」という考えの持ち主だからです。

つまり、「今の憲法9条では、安全保障の基本を『非武装中立』と凍結してしまっている。それが容易に変えられないから、右も左も解釈改憲で対応し、結果として9条を死文化させている」と主張するのです。

井上氏によると、憲法9条第2項で「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と明記されているのに、現実は、自衛隊という世界第5位の「戦力」を保持している。これはいかなる「解釈」をしても、自衛隊は違憲となり、護憲派のように「見て見ぬふりをする」ような解釈は、欺瞞だと切り捨てます。

また、井上教授が、「もし戦力を持つなら」ば、その条件として「徴兵制導入」を提言していることについては、国民が無責任な好戦感情にあおられないための歯止め策であり、同時に「良心的兵役拒否権」を認める、といいます。(徴兵は、権力者や国会議員の息子も貧乏人も差別なく公平に行い、拒否すれば、国民の責務を果たさず、逃れることになり、代わりに消防士など危険な業務が義務付けられることも付加しておりました)

あと詳細については、本書を手に取って読んでみて、皆さんも考えてみてください。

私自身は、井上教授の意見、と言ったら怒られるかもしれないので、学説について全面的に賛成することはありませんが、一読の価値はありました。

ただ、日本の国民の1人1人が井上教授が思っているほど、思慮深く、理念や定見や信念を持った人ばかりではなく、丁か半かのどちらでもなく、そしてどちらでもある、極めて曖昧でどっちつかずで、考え方も1年ではなく1日で何度も何度もコロコロと変わってしまうというのが人間の性(さが)じゃないのか、と私のような日和見で、中途半端なぬるま湯人間の平和主義者なんかは、そう思ってしまうんですがね。

近鉄を日本の超一流会社にして「中興の祖」呼ばれた佐伯勇(1903~89年)は、こんな名言を残しているそうです。

学者は現実を知らない。

経営者は情報を知らない。

政治家は両方知ってても喋らない。

井上達夫著「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」は、今の時代、是非とも読むべきです

井上達夫著「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」(毎日新聞出版)の初版は2015年6月20日発行で、ちょうどその頃の私は事情があってこの世の人でなく、異界を彷徨っておりましたので、もちろん、読んでおりませんでした。

最近、遅ればせながら、この本と、昨年3月15日に発行された同書の続編「憲法の涙」を合わせて読んでいます。

いずれも、法哲学者の井上東大大学院教授が編集者のインタビューに応える形で、話し言葉を書き言葉の活字に起こされ、平易と言えば平易ですが、やはり難解と言えば難解で、色々と賛同したり、反発したりして考えさせられたことは確かです。

◇極右の歴史修正主義も極左の自虐史観も批判

井上教授は、極右の歴史修正主義も極左の自虐史観も両方ともバッサリと袈裟懸けしており、その様は鮮やかで爽快感すらあります。

井上教授は、あの右翼の巨頭と言われる百田尚樹氏を相手に一歩も譲らず、反駁罵倒して、あろうことか、あの百田氏が口ごもってしまうほどの怪力の持ち主で、何と言っても、髭を生やした鬼のような形相や関西弁風でのまくし立て方があまりにも恐ろしいほど強烈です(失礼!)。

https://m.youtube.com/watch?t=12s&v=8Oc0fH96Zq8

ですから、この本の批判をしようものなら、生命が脅かされるのではないかという危機感がありますが(苦笑)、いや、むしろ共鳴する部分が多く、今のような戦前回帰のようなキナ臭い時代では必読書ではないかと確信し、取り上げることにしました。

今、保守もリベラルも色んな定義が飛び交い、若い人は共産党が保守で、自民党がリベラルだと確信して、訳が分からなくなってますが、井上教授によると、リベラリズムとは「啓蒙」と「寛容」という二つの歴史的起源があるといいます。

啓蒙主義とは18世紀にフランスを中心に起こった思想運動のことです。因習や迷信を理性で打破し、抑圧から人間を解放しようとするというものです。寛容は16世紀の宗教改革後に、欧州ではすさまじい宗教戦争が起き、荒廃の中でウエストファリア条約が結ばれ、その経験から出てきたものです。

私は、法哲学という学問がこの世に存在することを知りませんでしたが、井上教授は、御専門ですから、カントからヒューム、カール・ポパー、ジョン・グレイ、ジョン・ロールズといった色んな著名学者の学説を引用したり、批判したりしておりますので、まずは手に取って読まれるといいかもしれません。

◇ドイツの「戦後処理」は日本ほど立派ではなかった?

この本で、無学の私が瞠目したことは、「ドイツは、自分たちの戦争責任の追及を日本よりずっと立派に行った」という「神話」を多くの日本人が信じ切っているという指摘です。

まず、特筆しなければならないことは、ドイツは自分たちの戦争責任を二重の意味で限定していることです。一つは、責任の主体はドイツ国民ではなく、ナチスであること(ドイツ国民もナチスの被害者となる)。

そして、責任の対象は、ドイツがやった侵略戦争の相手ではなく、ユダヤ人だということ。つまり、ホロコーストなどは謝罪しても、チェコ侵略やポーランド侵攻などの戦争責任を認めてきたわけではないといいます。

有名な例として、1970年に西独のブラント首相(当時)がポ-ランドを訪問して、ユダヤ人の犠牲者の慰霊碑にひざまずきました。しかし、ユダヤ人ではない一般のポーランド人が蜂起して犠牲になった慰霊碑には行っていなかったというのです。

また、東西ドイツ統一後は、ナショナリズムが高まり、あの戦争は、あくまでもナチスの犯罪でドイツ国民と国防軍は犠牲者だったという歴史修正主義が起こったといいます。

(この本については、これから折を見て何度か取り上げます)

今年の流行語大賞は「ちーがーうーだーろー!」?

小倉城趾からの展望

年末恒例の「流行語大賞」の候補作が昨日、発表されました。

30語の候補作は以下の通りです(50音順)。

アウフヘーベン/インスタ映え/うつヌケ/うんこ漢字ドリル/炎上○○/AIスピーカー/9.98(10秒の壁)/共謀罪/GINZA SIX/空前絶後の/けものフレンズ/35億/Jアラート/人生100年時代/睡眠負債/線状降水帯/忖度/ちーがーうーだーろー!/刀剣乱舞/働き方改革/ハンドスピナー/ひふみん/フェイクニュース/藤井フィーバー/プレミアムフライデー/ポスト真実/魔の2回生/○○ファースト/ユーチューバー/ワンオペ育児

小倉城趾=埼玉県比企郡

これでも、私は普段、マスコミの最先端の仕事をしておきながら、そして恥ずかしながら、知らない言葉があるのですよ、はい。

「けものフレンズ」「ハンドスピナー」「線状降水帯」「ワンオペ育児」…何なんしょ?意味は分からないことはないですけど、今年そんなに流行ったのかしら?

小倉城趾=埼玉県比企郡

やはり、今年の流行語大賞は、「忖度」あたりが、一番相応しい気がしますが、私が思い切って選ぶとしたら、

ちーがーうーだーろー!

でしょうね(笑)

中高一貫の超有名女子学園(桜蔭)から東京大学〜官僚という絵に描いたようなエリートコースから国会議員に転身された豊田真由子さんによる暴言、暴行。

彼女、こないだの総選挙では落選してしまいましたが、是非とも、流行語大賞を獲得して、今年の授賞式にも出席していただいて、受賞スピーチで叫んでほしいのです。

ちーがーうーだーろー!

「国難突破」でゴルフ三昧

東久留米市・浄牧院

「国難突破」でゴルフ三昧

一流選手も嫌々参加

泣く子と地頭には勝てぬ

長いものには巻かれろ

東久留米市・浄牧院

「ナチスの手口を学んだらどうか」と副総理

今度は「北朝鮮のおかげ」と本音がポロリ

「501」買っちゃいました

金持ち喧嘩せず

世の中、金持ちしか発言できず

今日は帝国、明日はオークラ

今日は吉兆、明日は次郎

御安心を

長くとも人生せいぜい100年ちよつと

紀元前2500年のクフ王は大ピラミッドを残すも

人類の文明、せめて1万年

恐竜時代は6500万年前

アンモナイトは3億年前

小さい小さい

地球誕生46億年

宇宙誕生137億年

宇宙の歴史から見るとあまりにも小さい霊長類よ

お前たちは一体これから何処に行くというのか?

トランプ大統領の会食場所は?

お料理の原稿を読んでいたら、急にお肉がモリモリ食べたくなってしまい、「豚肩ロース鉄板焼き」+コーヒー(1080円)=東銀座

明後日5日に来日するトランプ米大統領の当日夜の会食場所が昨日分かりました。

スクープですけど、さすがに国家元首のセキュリティに関わる話なので、茲で詳しくは書けませんね(笑)。でも、東京・銀座辺りにあるお店ということぐらいなら書けると思います。拙者の職場の近くなので、驚いてしまいました。

今、神奈川県座間市で9人もの方が殺害されたSNSがらみの事件が大きな騒動になっていますが、最近、ネット上でのプライバシーの問題などもクローズアップされています。

一昨日も、都内某所で、京都から坂東に下ってきた京洛先生を囲む会が行われ、20人ぐらいの方が参加しましたが、その場で、「渓流斎さん、書かないで下さいね」「書いたらどうなるか分かってますよね?」「プライバシー侵害という問題も起きますよ」…てなことで、どなたがお見えになったのか、お名前すら書けなくなりました。

嫌な世の中になったものです。

まあ、書いてしまうと「友達をなくす」ということでしょうか。私が歩くと、モーゼのように、人垣が真っ二つに割れて裂け、皆が皆、私を避けていることが今回よーく分かりました(笑)。

前菜サラダ

先日も敏腕相川記者が「納沙布岬にいます。今すぐ来てください」との無理難題の実話のメールをこの場で御紹介したところ、すぐに、ご本人から「間違っていますよ。タイトル→すぐに来てください 本文→これから納沙布岬に行くので、現地で待っていてください♪」ですよ。「早く誤報体質を直して、真っ当なジャーナリストに生まれ変わってください」などと余計なことまで書き加えて下さいました。御苦労さまのこったです(笑)。

確かに大量殺人事件なんかが起きると、世の中、善人ばかりで成り立っているわけではないことがよく分かります。でも、あまり暗い面ばかり見ていると、生きる希望も勇気も楽しさもなくなってしまいませんか?

それに、世の中にはプライバシーを披露して生活している有名人も沢山いますからね。(個人的に興味ありませんが)

※※※※※

ところで、今朝(3日)の朝日新聞朝刊で、産経新聞がウェブ版のコラムの見出しに「日本を貶める日本人をあぶりだせ」(10月19日)と付けたことから、「排他的な言説を拡散している」と批判しております。

確かに戦前の「非国民」「国賊」探しに芸風が似ていますね。

この記事の中で、編集者の早川タダノリさんが「『非国民狩り』を提起していて、もはや報道ではなく憎悪扇動ビラ」とツイッターに投稿している文面を紹介してました。

「憎悪扇動ビラ」とはうまいこと言いますね(笑)。産経新聞も公称部数がわずか150万部にまで落ちたらしく、月間9000万ビューを誇る無料ネットのページヴューを増やすために、ネトウヨに阿ねいたわざと過激な見出しにした可能性もあります。

亀井伸孝愛知県立大学教授も「異なる者に対して攻撃をそそのかす言説をまき散らす団体に、ジャーナリズムを名乗る資格はない」とツイートしたようです。

まあ、ジャーナリズムの定義も色々ありますが、私に言わせりゃ、世間一般の人が思うほど、ジャーナリズムは高尚で立派なものではないということですね。

そもそも、私がジャーナリストと自称しているのも「胡散臭い人」「日和見主義者」「誤報体質」という意味も含んで使っているわけですから(笑)。

政党助成金の使い道を監視すべきでは?

京都・二条城

今日は、納税者の一人として、政党助成金について考えてみたいと思います。

政党助成金とは?

今の時代は便利ですね。総務省のホームページに以下の通り、明記しております。

⚫️政党交付金を受けようとする政党は、その旨の届出をすることで、交付を受けることができます。
政党交付金の総額は、最近の国勢調査の人口に250円を乗じて得た額を基準として、国の予算で決まります。(平成22年国勢調査人口により算出すると約320億円)
⚫️各政党に交付される政党交付金の額は、政党に所属する国会議員の数と、前回の衆議院議員総選挙、前回と前々回の参議院議員通常選挙の際の得票数によって決まります。
⚫️各政党への政党交付金の額は、毎回1月1日を基準日として算出し、年4回に分けて交付されます。(衆議院議員総選挙又は参議院議員通常選挙が行われた場合は、選挙後に選挙基準日が設けられ、以降の交付額は改めて算定されます。)

まあ便利!今の時代、マスコミを通さずに、こうして「お上」の情報を庶民が直接取れるようになったことは素晴らしいことです。皆様もドシドシ利用しなきゃなりませんよ。

京都・二条城

上の小難しいことを簡単に書けば、国民の税金である320億円を巡る政治屋集団による分捕り合戦となります。…品が悪い言い方ですねえ(笑)。

1月1日が基準、と書いてありますから、12月になって急に政界が騒がしくなって新党結成の動きが表面化するわけです。昔はこの意味がサッパリ分からなかったのですが、なんてこたあない、政党助成金欲しさがための離合集散に過ぎなかったわけです。

二条城本丸跡からの眺め

さて、京都選出の前原代表が誠に無様な醜態を晒して解体した民進党の政党助成金はどうなってしまうのでしょうか?

一説には、まだ65億4000万円も残っているそうですから行方が気になります。

枝野代表率いる立憲民主党に流れるのか、落ち目の希望の党に流れるのか?あれっ?まだ、参議院は民進党は生き残ると言われてますね。

だから、そう簡単には右から左へ(もしくはその逆)に行く話ではないようです。ただし、政党助成金の使い道の中身については、総務省=国家は、問わないそうです。「お好きに使いな」てなところでせうか。

それゆえ、「寄付」の形で、新党にお金をあげちゃっても、裁判沙汰にはならないようです。

しかし、政党助成金といっても、もともとは国民の民百姓の血税です。  しっかり、その「使い道」監視するのが、国民の義務てなもんじゃありませんか?

国民の中には「政党助成金を廃止せよ」という意見もあるぐらいですから。そういえば、日本共産党のように政党助成金を申請しない党もあります。だから、大企業からたっぷり献金を貰ってる党なんかもいらないんじゃないでしょうか?

共産党が保守とは…?

東京・東銀座

昨日の10月26日付東京新聞夕刊の論壇時評は実に面白かったです。

東工大の中島岳志教授が担当しているのですが、「中央公論」10月号の「遠藤晶久・三村憲弘・山崎新『世論調査にみる世代間断絶』」を引用して、今の19歳から29歳の若者は、自民党を「保守」と見なさず、むしろ共産党を「保守」的な政党と見なしている、ということを記述しておりました。

私も、「えっ?何?ど・ゆ・こと?」と驚いてしまいました。

我々の世代では、自民党=保守、共産党=革新という構図が当たり前だからです。

ところが、よく読むと納得せざるを得ないのですねえ。

つまり、共産党は農家を守るためにTPPに反対し、グローバル資本主義から中小零細企業を保護すべきだと訴える。雇用の安定を促進し、最低賃金の引き上げによって、労働者の生活を守ろうとする。(引用終わり)

これが若者からすれば、「保守的」と映るんだそうです。

となると、TPPに賛成し、グローバル資本主義を率先し、非正規雇用を増やして、持てる者たちがさらに裕福になる革新的な政策を信奉する自民党は、革新政党ということになりますか。

昔、「貧乏人は麦を喰え」と言った自民党の総理総裁がおりました。ま、働かざる者は喰うべからず、てなところでしょうけど、「弱者切り捨て」政党ですねえ。(笑)

ねのひ揚げ定食 800円

今の29歳以下の若者は、戦後闇市を知らないどころか、バブル全盛期も知らないわけです。

学校出てからは就職は狭き門でバイトか非正規雇用に甘んじ、結婚して家庭を持つどころではない世代です。

とはいえ、先の総選挙の結果が示しているように、共産党は議席を減らして低迷し、自民党の安泰が決定しました。

ある統計によると、日本の約1億人の選挙民の3割が自公支持(いわゆる組織票)、2割が立憲・共産支持、5割がいわゆる無党派層なんだそうです。投票率が5割程度だと、小選挙区制なら当然、3割の組織票がある自公が圧勝するというわけです。

逆に言うと、5割の無党派層が立憲・共産支持に回れば、一気に逆転するわけです。

若者のほとんどが無党派層で、「自分の一票など大勢に影響ない」と考え、選挙に行かなかったのか、それが今回の選挙結果に如実に表れたわけですね。

少し納得しました。