自己中心的な日本人が増えたのでは?=コロナ禍で心の余裕がなくなったのか?

◇セロトニントランスポーターが少ない日本人

 ブログなんかに、正直に心の内を書くべきではないのかもしれませんが、私は、ここ毎日のように、社会や政治に対する「不満」と「不快」と、そして何よりもぼんやりとした「不安」の「3不」を抱えて生きています。だから生きているのが辛く、苦しくなります。

 最後の「不安」ですが、脳科学者の中野信子さんによると、日本人の97%がセロトニントランスポーターという遺伝子が少ないので、不安を感じる人が多いのだといいます。

 セロトニンとは、ストレス物質であるノルアドレナリンの作用を抑制して、不安を鎮める役割があります。でも、何でも「諸刃の剣」という側面があり、このセロトニンが多過ぎても、大胆不敵で、羽目を外して、犯罪まがいの無謀な行いも平気でしてしまうことになります。日本人にセロトニントランスポーターが少ないのは、古代から地震、雷、噴火、津波、水害など天災があまりにも多かったため、不安を感じて、将来に備えて準備するような遺伝子を持った人間だけが生き残ってきたからではないかというのが中野氏の説です。

 セロトニントランスポーターが多い民族は、北欧や南欧に多いそうですが、いわゆる冒険心が強いので、バイキングになったり、新大陸を発見したり、インカ帝国やアステカ帝国を滅ぼしたりするんですね。

 農耕社会の日本人は、作業に協力しない不逞の輩を村八分にしたり、同調圧力で監視社会を作ったりしたわけで、今の日本社会にもその遺伝子が繋がっているわけです。少しでも、セロトニントランスポーターが多い人は、そんな閉鎖社会に嫌気をさして、国内を放浪するか、海外に逃避行したりするわけです。

◇譲り合いの精神が喪失

 そんな日本人も最近、随分変わってきたように思われます。セロトニントランスポーターが増えて、大胆不敵になった、とも言えます。恐らく、コロナ禍で皆が本当にイライラしているせいかもしれません。電車に乗っても、真冬で着ぶくれしているせいか、座席に座っても隣同士窮屈になります。お互いさまなのに、急に大声を出して威喝する輩を毎日のように見かけます。大胆、40代ぐらいの男が多いです。狭い歩道を歩いていて、こちらが右側の端っこを歩いても、向こうから歩いてくる輩は、絶対によけたりせず、「オラオラ、この爺い、モタモタすんな、ドケい」と睨みつけてきます。とにかく、譲り合いの精神が喪失してしまっているのです。

◇異星人を見るような目つき

 こんな不快は、私が住む関東人に多いのかと思ったら、昨日、久しぶりに中部地方に住む旧い友人と電話で話をしたところ、何処(いずこ)も同じ冬の夕暮れでした。彼は、かつて大病して障碍者手帳を持つ身で、まだ老け込む年でもないのに、歩くときは杖が手離せません。電車やバスに乗る際、揺れると引っ繰り返ってしまうので、なるべく座るようにしています。それなのに、優先席に座っている若者は、スマホに夢中で、一切、周囲を気配ることなく、当然の権利として座り続けるというのです。

 友人は仕方がないので、そこは優先席であるため、席を譲ってくれるように懇願すると、さも驚いたように、相手を宇宙人か異星人か珍しい動物でも見るかのような目つきで、そして、自分のプライドだけが傷つけられて、恥をかかされたような雰囲気を醸し出して、実に不愉快そうに立ち去るというのです。自分は何も悪いことはしていない。無実だ、と言いたそうに。

 それは一人や二人ではなく、何十人も、皆そうだというのです。

◇優秀で心優しい日本人は何処に行った?

 あらまあ、世界に比類なき優秀で、心優しい、節度と品格があり、教養が高い日本人なんじゃなかったのでしょうか?スマホで夢中になっているのは、たかだかゲームとかSNSです。目の前にいる困っている人間には眼中になく、ヴァーチャルな世界にだけ浸っているのです。

 日本人はこういう自己中心的な人間を世の中に生み出すためだけに、社会を作り上げてきたかと思うと、不快で不快でしょうがありません。

 今、ロシアでは、プーチン独裁政権下で、反政府指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が拘束されたことから、全土で同氏釈放を求めて、デモが広がり、1月23日は3000人以上が拘束されたという報道があります。警官が若者を殴りつけている場面もありました。今の日本は、菅義偉政権の支持率が各社の世論調査で30%台という「危険水域」に達しても、ロシアのような深刻なデモ運動や政権交代の気運も起きません。

 今はコロナ禍で、外国人観光客が皆無となり、街では日本人だけが目立つようになりました。そのせいか、余計に日本人の「アラ」が目立つようになったと感じるのは私だけなのでしょうか?

コンビニATMでお金を降ろしたら330円手数料取られる場合も

銀座 「てんぷら阿部」天麩羅ランチ定食 1600円

新型コロナ対策に妙案なし?

 新型コロナ感染拡大で東京など1都11府県が今、緊急事態宣言の真っ最中です。「外出控えよ」「飲み会するな」「違反したら罰金科すぞ」と、為政者からの指令で国民は委縮せざるを得ません。

 そうでなくても、医療関係者から医療崩壊どころか「医療壊滅」が叫ばれ、自警団に説教されなくても、自粛しなければならないことは分かっています。

 そもそも、自ら進んで慎むから「自粛」と言うのであって、自警団などから強制されては「他粛」になってしまいますよ。

 当然、反発もあり、49歳の受験生が「鼻マスク」で抗議したり、ある者は「中川日本医師会会長は開業医の利益団体代表で、数字を胡麻化している」と叫んだり、ある者は「コロナ対策が後手後手に回っている菅首相には退陣してもらう」と息巻いたりしております。

 では、妙案はあるんでしょうか?

 まず、「ない」でしょうね。経済優先にすれば、感染は拡大して死者は増える一方で、経済活動をしなければ、おまんまが食べられず、自殺者も増えるという悪循環、二律背反、矛盾が生じるからです。(今朝も首都圏では、JR常磐線と高崎線で人身事故がありました)

◇気が滅入るばかり

 「ええじゃないか」と、根拠のない異様な株価上昇で、富裕層は資産を増大しているというのに、歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏説くところの「無用者階級」は、「一時帰休」や「雇い止め」や「馘首」などでまさに不要扱いです。最後は「休業補償」や「給付金」など政治家の指導力の問題になりますが、あまり期待もできません。

 今年5月なのか年末なのか、分かりませんが、やっと一般人へのワクチン接種が我が国でも始まると言われてますが、本当に安心安全なのか、副作用は大丈夫なのか疑心暗鬼です。

 気が滅入るばかりです。災害だということで諦めるしかないのかもしれません。名案があったら教えて下さい。

第2次緊急事態宣言下の有楽町駅前。「献血をお願いします」との声が響き渡っていました

 ◇世知辛い世の中になってきました

 何と言っても、経済循環の「血液」ともいえる銀行が随分、せこいことを始めてます。

 メガバンクのみずほ銀行は、今週月曜日の1月18日から通帳発行の有料化を早速始めました。新規発行だけでなく、繰越時の通帳発行の手数料として1100円(税込)も取るというのです。(ただし、70歳以上の場合無料)。

 三井住友銀行は今年4月1日以降に新規開設する普通預金口座の通帳については個人・法人ともに年額550円(税込)、ネットバンキングを使用しなかった場合、口座維持手数料として年額1100円(税込)を取るというのです。

 しかも、三井住友銀行は今年4月5日からコンビニのATM手数料を改定して、通常日は110円も値上げし、平日昼間を220円に、それ以外は330円となります。(ただし、利用の多い25日、26日のコンビニATM手数料の日中は無料)

 三大メガバンクの残りの三菱UFJ銀行は、今年7月1日以降に口座を開設した人を対象に、その後2年以上利用がなければ、年間1320円(税込)の手数料を取るというのです(すでに口座を持っている人は対象外)。また、同銀行も4月1日からコンビニATMを利用した場合、平日8時45分~18時は110円から220円と2倍に、それ以外の時間は330円に大幅に値上げされるといいます。(いずれも、正確を期すために詳細は御自分の銀行サイト等で確認してください)

330円もあれば缶ビールが買える

 世知辛い値上げについて、回し者と見られる評論家は「日銀によるゼロ金利政策で、銀行の収益が大幅に減ったから」とか、「あるメガバンクの通帳発行には年間60億円かかる」とか、色々と理由を説明しますが、庶民としては解せませんねえ。

 仕事帰りの与太郎君が、金曜日の夜6時5分にビールが飲みたくて、近くのコンビニのATMで1000円を降ろしたら、自分のお金なのに、330円も手数料を取られていたなんて、不条理極まりない話です。330円も出せば、500ミリリットルの缶ビール1本ぐらい軽く買えてしまうじゃありませんか!

◇私の防衛策

 そうなんです。指を咥えて非情な現実を眺めているばかりではいられません。

 私の場合ですが、銀行はネット銀行と契約し、最初から通帳はなし。そのネット銀行が発行するデビットカードで、なるべく現金払いせず、そのカードで支払う。このネット銀行はカードで支払うごとにポイントが付くので現金よりお得です。

 大抵のコンビニならカードが使えるので、いちいちATMで現金を降ろさなくて済むので便利です。

 しかも、このネット銀行は、系列のネット証券に口座を持ち、「ブリッジ」を申し込むと、何と単なる普通預金でも、メガバンクの100倍の年0.1%の金利が付くのです。(つまり、メガバンクの今の普通預金の金利は、わずか年0.001%です)

 与太郎君にもお勧めです。

仏マクロン大統領もCovid-19に感染=ランチはゆったりとした店で

 昨日17日はフランスのマクロン大統領が新型コロナウイルスに感染(陽性)したというニュースEmmanuel Macron a été déclaré positif au Covid-19 が世界中を駆け巡りました。米国トランプ大統領、英国ジョンソン首相、ブラジル・ボルソナロ大統領ら世界の最高指導者が次々と感染しましたが、「フランスよ、お前もか」といった感じです。

 ルモンドなどの現地仏紙は、マクロン大統領は16日夜に、与党幹部ら10人ほどをエリゼ宮に招いて夕食を伴にしていたことを一斉に報道しました。政府は、国民に対して、会食人数は6人を超えないよう呼びかけ、おまけに夜間外出禁止令までが出していたので、野党からは「警察は何をしているんだ」と糾弾の声が上がったらしいですね。

 そう言えば、我が極東の国でも最高指導者が、銀座の超高級ステーキハウスで7人で会食したことが発覚して陳謝したばかり。まさか、マクロンさんは菅さんの真似をしたわけじゃないでしょうが、随分、世界が狭くなった感じがします。

 情報が本当に瞬時に伝わってしまうからです。

 ということで、政治嫌いの渓流斎は、「孤独のグルメ」ですから、本日も銀座ランチ行脚です。

 「京町しずく」という店にしました。銀座インズ1の2階にあります。夜の居酒屋がメインでしょうが、ランチもやってました。全室個室というので落ち着けます。

 ほんの少し、高級感がありますが、値段は驚くほど大衆並みなので、得した気分になれます。

ヒレカツ御膳 御飯は大盛でーす

 どれも美味しそうで、メニュー選びに迷ってしまいましたが、週替わりの「ヒレカツ御膳」にしました。

 おかずが五品もあり、コーヒーも付いて、1000円(税込み)ですから、リーズナブルです。ちょっと近くの三省堂で買い物があったので、ゆっくりできませんでしたが、時間があれば、ゆったりとくつろげます。何しろ、個室になっていますからね。

 愚生自身、もう最近、すっかり縁遠くなってしまいましたが、アベック向きの店かもしれません。アベック? 死語ですか? カップルでした!年齢がバレてしまいますね(笑)。

コロナ禍に5人以上で会食した菅首相が陳謝=銀座のステーキ店で

銀座「博多なぎの木」の鯵の開き定食 950円

 「首相動静」の12月14日(月)にこんな記述が見られます。

 午後8時50分、東京・銀座のステーキ店「銀座ひらやま」着。自民党の二階俊博幹事長、林幹雄幹事長代理、プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長、俳優の杉良太郎氏、政治評論家の森田実氏らと会食。

 これが大問題になりました。この会食は、「Go Toトラベル」事業を28日から来年1月11日まで全国一斉に一時停止すると発表した直後のことで、会食参加者は7人。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会も、感染拡大を防ぐため会食人数は「5人以下が望ましい」と訴えていたからです。

 「首相の一日」を代表して張り付いて取材する通信社の番記者の「動静」には書かれていませんでしたが、毎日新聞によると、参加者7人の残りの一人は、タレントのみのもんた氏(76)だったようです。通信社の「動静」は何で、みのさんのような有名人を省いたのでしょうか?分かりません。いずれにせよ、参加者は、感染した場合の重症化リスクが高い70代以上でした。

 コロナ禍の御時勢ですから、率先垂範して、忘年会を自粛すべき立場である菅首相も、さすがに観念したのか、16日、官邸での政治記者の「ぶらさがり」に応えて、「国民の誤解を招くという意味で、真摯に反省している」と陳謝しました。素直に謝罪したことには、国民としても驚きましたけどね。

「銀座ひらやま」会社から近いので見に行ってきました。新橋演舞場の真ん前。敷居が高く中には入れましぇ~ん

 それ以上に、「偶然の一致」で驚いたのが、会食した場所である東京・銀座のステーキ店「銀座ひらやま」のことです。この渓流斎ブログの12月4日の記事「ランチで2~3万円はとても、とても=『銀座百点』12月号を読んで」で取り上げたばかりだったからです。

 この記事では、作曲家三枝成彰さんの銀座の贔屓のお店のことについて触れ、こう書きました。

 新橋演舞場近くにあるステーキ店「ひらやま」は、「肉好きの方には是非一度、行っていただきたい」と三枝先生は仰いますが、ランチが1万5000円~2万円、ディナーは5万円~6万円が相場のようです。

  菅首相さまご一行は、お一人最低5万~6万円のディナーを召しあがっていたと思われます。御飲食代は、官房機密費から出ているでしょうか?失礼、下衆の勘繰りでした。杉良太郎さんは「(世界の王さんを交えて)野球談議に花を咲かせた」とか仰ってましたが、事実上、政権を運営している二階幹事長が出席しているわけですから、それだけじゃないはずです。まあ、またもや下衆の勘繰りはやめておきましょう。

 全盛期には、テレビのレギュラー番組が16本、推定年収6億円を誇っていたみのもんた氏は、最近、パーキンソン病を患っていることを公にしたり、週刊誌には「40歳年下の”介護恋人”との“老いらくの恋”、彼女に贈与した1.5億円マンション」などと書かれたりしてましたが、お元気な御様子。そうじゃなければ、忘年会に参加できませんからね。

 私自身は、自警団のように、5人以上で会食した菅首相を非難する気になれませんが、人選というか、参加者の組み合わせには意外に感じました。

75歳以上の医療費負担の引き上げの舞台裏?まさか…

九品仏 浄真寺 Copyright par Syakusyoudou

渓流斎ブログの熱烈な読者と思われる東京にお住まいの入江さんから、どういうわけか写真が送られてきました。

上野動物園 Copyright par Syakusyoudou

 「ネタが生まれない渓流斎をイメージしました。ちょっとピンぼけですが、苦しむ上野動物園のカバのジロー。ネタを欲しがる渓流斎です」

 「さん」ぐらい付けなさい!

 でも、その通り、ネタ探しで毎日苦しんでおります。送って頂いた写真には、紅葉あり、五重塔ありで、まるで節操がない不統一感…。「どーせー、ちゅうねん?」と下手な関西弁が飛び出てきました。

 仕方がないので、久しぶりに本日は空想小説を書くことにしました。

尾山台の伝乗寺 Copyright par Syakusyoudou

 時は元禄…じゃなかった、時は令和二年師走九日午後六時十九分。場所は、江戸・紀尾井町の巨大旅籠屋「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」。屋内の高級料亭「WASHOKU 蒼天 SOUTEN」のことでござった。

 主賓は、秋田は佐竹藩の国家老・菅野主膳。その相手は水戸藩出身の信濃町奉行・長州夏之進治部少輔。

 菅野主膳 さては、調整が難航している75歳以上の医療費負担の引き上げについてじゃがのお。儂は「年収170万円以上」にすべきだと思うが、如何か?

 長州夏之進 いえいえ、御家老殿、それでは対象が広過ぎまする。せめて「年収240万円以上」にすべきかと…。

 菅野主膳 うむ、民百姓のため、それぐらいにする案もあるようじゃが、それでは負担が掛かる若者層に示しがつかないのではないのか? それにしても、この鯛のカルパッチョは実に美味やのお。

 長州夏之進 いえいえ、御家老殿、ここは和食屋なので、カルパッチョではござらん。焼き鯛のとろろ風味やまいものきんぴら添えかと存じます。愚生は水戸藩出身ながら、名前の長州から、酒は獺祭を御用意させて頂きました。

 菅野主膳 いつもながら、おぬしの手筈は江戸一じゃのお。むはっはっはは…

 長州夏之進 いえいえ、御家老殿、そこでで御座います、令和4年度から75歳以上の医療費負担を1割から2割に引き上げることについてで御座いまするが、御家老が主張される「年収170万円以上」と愚生が主張する「年収240万円以上」の間を取って、「年収200万円以上」としたら如何でしょうか?これなら、若者層からも文句は出ますまい…とかように存じます。

菅野主膳 むふふふ、間を取ったか…間男らしい。治部少輔、おぬしも悪やのお…むふふふ

長州夏之進 いえいえ、御家老こそ…隅に置けませぬ…さっささ、盃を開けてくだされ…

菅野主膳 おっ? これは一本取られたわいな…むはっはっはは…

九品仏 浄真寺 Copyright par Syakusyoudou

 めでたし、めでたし。

 嗚呼、それにしても入江さんから送って頂いた写真と文章との関連性が全くなく、節操もない、統一感もないお話になってしまいました。

 最後の紅葉の写真のアングルといい、中途半端に写っている若い女性といい、撮影者のセンスが光っています。

上野動物園 Copyright par Syakusyoudou

これも何だかよく分かりません。

 渓流斎ブログの文章は読まず、写真しか見ない方もいらっしゃるようですから、写真で大いに楽しんでくだされ。

 また、書くネタに苦しんだ時、これらの写真を使わせて頂きます。

新型コロナ第三波を考える=でもキムラヤのビーフシチューは美味でお得感

 釈正道と称する立派な在家の読者の方から「読みたくも無い長文の記事を拝見しておりますが、関心が高いのは、美味そうなランチの写真の方です。店名と値段を忘れずにキャプションに書いて下さい。上から目線のコメントに怒ってはいけません。修行が足りない証拠です」との”脅迫状”が届きました。

 サイコパスの方かもしれないので、無視するわけにもいかず、「努力目標と致します」と返事を認めておこうかと思っています。

 でも、小生が伝えたいのは長文の記事の方です。昨日12月8日に書いた記事「凶悪犯も詐欺師も冒険家もジャーナリストもサイコパス?=物事には両面あり」も、読み返す方は一人もいないでしょうが、見出しも含めて、5回も書き直したり、追加したりしました。記事には終わりがないのです。「ああ書けばよかった」「こう書き直した方が良かった」とキリがないので、その辺りを斟酌して頂いて、見るだけでなく、読んで頂ければ幸甚です。。。

銀座 キムラヤ 3階「洋食グリル」では憧れの窓際の席を確保してくれました

 いつものように前触れが長くなりましたが、新型コロナは第三波が襲来していることは間違いないでしょう。12月8日の時点で全国で2171人が感染し、このうち、人工呼吸器や集中治療室での治療を受けるなどしている重症者は、過去最多の536人だそうです。ここ数日、医療関係者から「医療崩壊の危機」が叫ばれてますが、政府は「GO to トラベル」も「Go to イート」もキャンペーンを中断する気配が一向にありません。

 何故なんでしょうか?東大などの研究チームも「Go To トラベル」の利用者の方が、利用しなかった人よりも多く新型コロナ感染を疑わせる症状があったとの調査結果を7日に公表して、関連性を裏付けたではありませんか。

 「GO to トラベル」を続けるのは、「自民党の二階俊博幹事長が全国旅行業協会の会長を務めているから」、「GO to イート」の方は、「菅義偉首相とぐるなびの滝久雄会長が昵懇の仲で、菅首相の政治団体にぐるなびが献金してくれるから」と明確に答えてくれれば、国民も納得できますが、国会答弁でも官僚の作文を朗読することが大好きな菅首相は、記者会見で「二階幹事長が特別ということじゃなくて」と応えるにとどまっています。

 このブログで私がいくら「いかがなものか」と叫んでも所詮、犬の遠吠えですから、無気力感に苛まれます。

銀座「キムラヤ」3階「洋食グリル」のビーフシチュー 2100円

  そこで気分を変えて、ランチは思い切って、東京・銀座「キムラヤ」のビーフシチューにしました。

 普段食するランチの2倍ぐらいの値段でしたが、先日、銀座の魚金さんでポイント貯めて、タダでランチさせてもらったので、これで清算されることになりますから、渓流斎財閥はビクともしません(笑)。

 銀座には美味しいビーフシチューが沢山あります。まだ行ったことがありませんが、昭和30年創業の専門店「銀の塔」は、シチューのランチは2650円、昭和16年創業の老舗・資生堂パーラーのビーフシチューは3700円。その点、キムラヤは2100円と価格も手ごろです。

貧乏人根性丸出しだあぁぁぁぁ

 しかも、キムラヤはパン屋さんですから、ランチのパンは食べ放題!

 ということで、貧乏人根性を発揮して沢山、取ってしまいました。しかも、また、給仕してくださる方が「お代わり」で回ってきました。さすがに三度目に回ってきた時、「もう十分です」とお断りしました。でも、明治2年創業の洋パンの老舗中の老舗・木村屋(家)。色んな種類が食べられ、全部美味しかった。

 どうです。この経済性(笑)。

 あれ? でも、これ、もしかしたら、釈正道さんの罠にハマってしまったのかもしれません。「場所」と「価格」もしっかり書き、そのお得感まで書いてしまいました。

 渓流斎ブログの愛読家でもあると勝手に想像している釈正道猊下、こんなとこでよかとですか?

 

「桜」前夜祭で安倍氏側が800万円超補填したのでは、というスクープはなぜ読売だったのか?

 何で今さら? とは思いましたが、安倍晋三首相(当時)が主催した「桜を見る会」のホテルでの前夜祭を巡り、安倍氏側が参加した後援会の人たちの会費だけでは足りない金額を補填していた可能性がホテル側の領収書から浮上し、24日の朝刊各紙が一斉に一面で報じました。「全国紙」で一面で報道しなかったのは、産経新聞ぐらいです。産経は二社面扱いでしたが、その理由は、何となく分かります。

 でも、分からなかったのは、2019年までの5年間に、安倍事務所側が差額を補填した金額は、「計800万円超だった」とはっきりと具体的な金額を書いて「安倍氏側が5年間で800万円超を補填か…『桜』前夜祭、ホテル側が差額受領の領収書」と、一面トップではなく一面左方三段で見出しを取って報道したのが、読売新聞だったことです。えっ? 読売が!?です。安倍政権時代、首相自身が「私が言いたいことは読売新聞に書いてあります。読売をお読みください」といったような趣旨で喧伝したことから、「政府広報紙」とも「官報」とも揶揄されたあの読売新聞が、です。

 政権中枢から降りて、「ただの国会議員」なった安倍氏なので、今回は弓を引きやすかったからなのでしょうか?

 でも、何となくですが、この事件が政治資金規正法違反などで立件されたり、安倍前首相自身が起訴されたりすることはないんじゃないでしょうか。安倍氏は「知らぬ、存ぜぬ。秘書が知らない間にやった」などと主張し続けるでしょうから、せめて、首相公設第一秘書どまりではないでしょうか。-なぞと、あまり推測の域で語ってばかりいては駄目でしょうけど、ただ、今回の報道の仕方が何となく気になるんですよね。

 なぜ、読売がスクープしたのか?です。

 それに、「桜を見る会」などもう誰もが忘れかけていたのに、何で今頃になって、こんな話が出てきたのか、ということです。

 「既に安倍氏側は当局との司法取引ができている」と穿った見方をする人もいますが、まさか、そこまでは行ってないでしょう。

 東京地検が安倍政権時代から潜伏して地道に捜査してして、今になってやっと公表できる段階になった、という理由も信じられないことはないのですが、黒川弘務・東京高検検事長の例の賭けマージャン事件以来、国民の検察に対する信頼は根底から失っていますからね。

 いずれにせよ、今回の読売のスクープは、隔靴掻痒なのです。裏で、何かや誰かがいるのか、「陰謀論」めいた話は私自身はそれほど信じていないので、案外の裏のない淡々とした話なのかもしれません。

 裏のない話だとしたたら、そして補填したことが事実なら、収支を政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法に違反することになりますから、前首相とはいえ、検察は、有耶無耶にしてほしくないですね。

 でも、どうなることやら。

言語は世界制覇の最大の武器

昭和10年創業らしい「かいらく」 もやしそば 700円

 人間、否が応でも、政治や経済や社会の影響なしでは生きてはいけないということは自明の理です。でも、それ以上に重要なことは、日ごろ安易に感じられがちな文化だと私は思っています。文化の中でも最も大切なものは、言語です。

 言語は単なるコミュニケーションの手段だと、またまた安易に考えられがちですが、人間は言語によって思考したり、言語によって感情を表現したりする極めて重要なツールなのです。つまり、言語は世界制覇の最大の武器になるのです。

…なぞと、いつもながらの渓流斎ブログらしく、ややこしい前触れから始めましたが、何でこんなことを考えたかと言いますと、欧米が中国の「孔子学院」を相次いで閉鎖している、という記事を読んだからです。

 孔子学院とは、中国教育省傘下の孔子学院本部(北京)が海外の大学構内に設置しているもので、教師や教科書は中国から提供され、運営費の半額は原則的に中国が負担しているといいます。今年10月の時点で、世界162カ国・地域で計541校も開校しているといいます。

 しかし、ここに来て、中国が香港やウイグル、内モンゴルなどに強権的政治力を発動し、人権問題になったりしたことから、欧米を中心に反発が広がり、閉鎖される傾向が続いているといいます。そうでなくても、もともと孔子学院は中国政府のプロパガンダ(政治宣伝)機関かスパイ養成機関ではないかといわれるような疑心暗鬼があったことから、拍車が掛かったようです。

 私自身は、孔子学院でどのような教科書が使われているか知りませんが、中国国内でネット検索すらできない「天安門事件」や「香港国家安全維持法」などは取り上げられていないと想像しています。

実家の老親がやっと退院できるようになりましたが、条件はこのように家内に介護環境を整えることでした

 10月28日付産経新聞は「スウェーデン 対中感情悪化=欧州で突出 香港人権問題契機に」という見出しで大きく報道していました。中国共産党の批判書を扱い閉店に追い込まれた香港の「銅鑼湾書店」の親会社の大株主でスウェーデン国籍も取得している桂民海氏が2018年、中国本土で警察に拘束されたことが関係悪化の契機だったといいます。

 スウェーデンは、国内に8カ所ある孔子学院を全て閉鎖し、携帯電話の5Gで中国のファーウェイの機器の使用を禁止したといいます。

 産経の記事だけを読んでいる限り、「そうですか。中国って悪い国ですね」と言いたいところですが、少し冷静になってみると、そう言い切れないところがあります。この深層に、今年新たに孔子学院を2校閉鎖し、最大120校あったものを現在、81校に減少させた米国と、政治的、経済的に世界制覇を狙う中国との覇権争いがあるからです。つまり、善悪で捉えてはいけないということです。中国が一方的に悪で、米国が善というわけではないのです。言ってみれば、サバンナの弱肉強食の世界です。

 スウェーデンにしたって、2000年初めまでは、経済大国であり、ノーベル賞学者を多く輩出する日本を重視し、多くの日本語講座を設けていたのに、中国が経済発展すると、手のひらを反すようにして、日本語学校を閉鎖・追放して中国語講座を設けるようになったという話を以前、スウェーデン留学歴のある学者に聞いたことがあります。

 正確な引用ではありませんが、勝海舟は毀誉褒貶がある人とはいえ、日清戦争が起きる前、「あれだけ、昔はお世話になったのに、支那(中国)がかわいそうじゃないか」と言って、戦争に反対したと言われてます。

 古代に仏教(漢訳経典)も、稲作灌漑技術も中国大陸から渡ってきたものです。何と言っても、日本語の根幹となった漢字の導入があります。ベトナムや韓国北朝鮮は漢字を棄てましたが、「優等生」の日本は漢字を棄てず、今でも漢字なしでは日本語は語れません。日本人は漢字なしでは思考すらできません。

 尖閣諸島に出没する中国船の話などが連日報道され、世論調査でも中国に対する好感度が極度に下がっています。しかし、隣国として将来に渡って付き合わざるを得ません。

 そう言えば、日本のメディアの中国報道はネガティブなものが多い気がします。それが日本人の対中感情の悪化の原因の一つになっています。

 正直、私自身も皆さんと同じように、今の中国のことを大好きにはなれませんが、何事もほどほどに。欧米だけが一方的に正しいというわけではないのです。「中庸の精神」が大事だと私は思っています。

 

日本学術会議問題に杉田官房副長官が関与か

 日本学術会議が推薦した会員候補105人のうち6人が任命を拒否された問題。あっさり片付くかと思ったら、菅義偉首相は「総合的、俯瞰的に判断した」と理由にもならない禅問答に終始して撤回を拒否し、一層、混乱に拍車が掛かっています。

 それが、今朝(13日)の毎日新聞によると、6人の名前名簿から除外する判断に杉田和博官房副長官が関与していていたというのです。

 杉田官房副長官? 知らなければ潜りですね。有名な杉田水脈さんじゃありませんよ(笑)。

 今年4月16日、首相官邸の事務方トップを務める官房副長官職の在職日数が石原信雄氏の2668日を抜き、単独2位となった方です(歴代1位は古川貞二郎氏の3133日)。

 埼玉県立浦和高校から東大法学部を卒業し警察庁へ入庁。主に公安畑で活動し、1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件では警察庁警備局長を務め、陣頭指揮を執った人です。1941年生まれの79歳にして未だに現役バリバリ。2004年、内閣危機管理監を最後に退官しますが、12年には第2次安倍内閣の下で内閣官房副長官に就任し、17年からは内閣人事局長まで兼務しております。

 本人は温和な性格らしいのですが、警察官僚、しかも公安出身ということで、強面(こわもて)のイメージが先行しますね。その上に、官僚人事の差配まで多大な影響力を持つ内閣人事局長ということになれば、官邸の事務方トップというより、官僚事務方トップと言えるでしょう。この人に睨まれては、左遷させられるか、名簿から削除されかねません。周囲も忖度するしかないことでしょう。

 毎日新聞の記事では「政府関係者が12日、明らかにした。」となっていますが、この政府関係者がどなたなのか、気になりますね(笑)。この方は「杉田さんですよ。名簿から削除したのは」とでも毎日の記者にしゃべったのかしら。

 それにしても、この学術会議問題は泥仕合のようになっています。フジテレビ上席解説委員が5日のテレビのワイドショーで「この人たち6年ここ(日本学術会議)で働いたら、その後(日本)学士院というところに行って、年間250万円年金もらえるんですよ。死ぬまで。みなさんの税金から。だいたい。そういうルールになっているんですね」と発言したことから、世間は、大騒ぎ。しかし、日本学術会議の会員経験者が全員、学士院会員になれるという決まりはなく、発言は誤りだったことはすぐ判明しましたが。

 日本学術会議は内閣府の所管で、210人の会員は非常勤特別職の国家公務員。年金なし。会合の度に交通費並みの手当が支給されます。一方、日本学士院は文部科学省の特別機関で定員は150人。年金250万円が出ますが、終身会員のため、欠員が出て初めて新会員が推薦募集されるといいます。

 とばっちりを受けたのは日本学士院です。年金は国民の税金から出ているからです。「学問の自由を叫ぶ前に、ひも付きをやめて、民間として独立したらどうか」とネット上で叫ぶ人も。

 結局、自由とはお金の問題なんですかね?

  

ポイント乞食と見事な「迂回政策」

 昨日は「トリキの錬金術」だの「鳥貴族マラソン」だのといった聞き慣れない言葉がネットを中心にあっという間に広まりました。

 何の話かと思いましたら、10月1日から始まった「Go to Eat」キャンペーンで、予約サイトを利用して飲食店を予約することで、ディナー時間帯は一律1000円分のポイントが付与される特典がありました。居酒屋チェーンの「鳥貴族」は1品327円という格安が売りだったことから、予約客が1品だけ注文してその差額の673円分のポイントを獲得する「錬金術師」が続出したというのです。ランチだと500円分ですが、それでも173円分のポイントが儲かるわけです。

 これは法に違反した商行為ではないので監督官庁も黙認していましたが、さすがに鳥貴族側も本日辺りからコース料理注文者のみにポイント付与するなどして変更したようです。

 この話は、昨日も書くことができたのですが、影響力が強い渓流斎ブログのことですから(爆笑)、真似されると困ると思い、控えておりました。もう変更されて、前述のような錬金術が使えないのでこうして安心して書くことにしたわけです。ちなみに、私自身は一度も「鳥貴族」に行ったことはありません。

 「トリキの錬金術」によるポイントの荒稼ぎは違法行為ではないですが、やはり、倫理的な面では「いかがなものか」となります。ネット上でも「ポイント乞食」なる批判が溢れていました。

 でも、こんなネットで予約してポイントを付与するような「迂回政策」といいますか、アナログ世代にとっては大変面倒なシステムにわざわざしたのは、裏に作為があるようです。やはり、この渓流斎ブログ9月17日付「菅新首相の背後に『ぐるなび』と京浜急行電鉄があり」で書いた通り、ということでしょうかね。再録すると、こう書きましたー。

 …例えば、菅氏が先頭に立って推進している最大469億円の予算がついた「Go toイート」というキャンペーン。その背後にはグルメ情報サイト「ぐるなび」の滝久雄会長が控えているようです。1996年から2012年にかけて、滝会長の広告代理店「NKB」から菅氏の政治団体「自由民主党神奈川県第2選挙区支部」と「横浜政経懇話会」に対して、計280万円献金し、ポスター制作費58万8000円請け負ったことが収支報告書に書かれているといいます。

 NKBは、滝久雄会長の御尊父の滝冨士太郎氏が創業した交通文化事業社が母体になった会社で、最初は地下鉄のベンチの広告から始めたといいます。まさに「たたきあげの苦労人」という共通点があるんでしょうか?

 ーということで、この面倒臭い「迂回政策」というのは「ぐるなび」に一部「蒸留水」が還元されるということなのでしょう。しかも、この蒸留水は、真水ではなく、黄金色に輝いています。

【追記】

 8日付東京新聞によると、「ぐるなび」「食べログ」など大手10サイトは、夕食なら200円程度の「手数料」を店から徴収しているといいます。

 政府は8日、夕食1000円未満、ランチ500円未満はポイント還元しない方針を発表しました。