フランス大使館
昨年は、引退を表明し、「終わった人」に成り果てた渓流斎ですが、昨晩は見事現役復帰致しました。
もしかしたら、完全復活かもしれませんね(笑)。
それはさておき、毎日、自宅と銀座の職場の往復です。最近全く遊んでいません。居酒屋にも行かず、痛飲もせず、咳もクシャミもせず、髭も剃らず、仕事が終わればそそくさと真っ直ぐにお家に帰る謹厳実直な毎日です。
銀座も飽きました(笑)。
そんな時に、かのフランス大使館から招待状が届きました。勲章授与式に出席せよとの仰せです。あのナポレオンが制定したレジョンヌ・ドヌール章です。残念ながら、何の功績もない小生に与えられるわけがありません(苦笑)。他の偉い日本人です。
それでも、私は喜び勇んで参加しましたね。目的は、高級ワインとシャンパーニュです(笑)。
フランス大使館
普通の人間でしたら、フランス大使館なぞ、そう滅多に足を踏み入れることなんかできません。
私は、皆様御存知の如く、普通の人間ではないので(笑)、仏大使館は7、8回目です。(何度行っても、方向音痴なので迷いますが)また、都内の数ある大使館には何カ所かお邪魔したことがあります。
一番風格があるのは、歴史がある半蔵門の英国大使館でしょう。まあ、麻布のフランス大使館も引けを取りませんけど。
虎の門の米国大使館は、何となく機能的過ぎます。面白みに欠けると言ってもいいかもしれません。
斬新なのは赤坂のカナダ大使館です。居心地が良かったのは、代々木八幡のベトナム大使館でした。
最も、セキュリティーが頑丈なのは、何と言ってもイスラエル大使館です。二重三重、四重五重の関所があり、その度に金属探知、持ち物検査があります。
ロシア大使館もそれに負けず劣らぬ厳しいセキュリティーですが、案外、拍子抜けするほど厳しくないかもしれません。警察官の数は異様ですが。
いずれにせよ、どこの大使館も事前に訪問客は予約、もしくは登録されており、後は顔の照合といった感じですから、まず、普通の方はお呼びでないと御理解されてもいいでしょう。
森友学園関連でマスコミ殺到
で、何で、完全復活だのと大袈裟な物言いをしたかといいますと、この小生が御招待された麻布のフランス大使館の近くで、報道関係者らしき集団が、あるマンションの前で張り込みをやっていたからでした。
新聞各社とテレビカメラが4、5台あり、東京の民放キー局と天下のNHKと全て揃っている感じでした。
一体何の取材かなあ、と思いつつ、仏大使館での勲章授与式がありましたから、私は先を急ぎました。
そしてレセプションが終わり、大使館からの帰路、再び彼ら報道陣と遭遇しました。今度は、しっかり、集団で、マンションの前で誰かにインタビューしておりました。
この人垣の周辺は公道ですから、2、3人の警視庁巡査が交通整理に当たっていました。
一般人の私は、報道陣に紛れ込んで、人垣の後ろから話を聞いてみました。そしたら、顔の知れた芸能人でも政治家でもなく、40代ぐらいの何となく政治家秘書といった風情でした。
その彼の口から出る言葉は「籠池さん」だの「森友学園」だの、なーんと、今ときめく森友学園問題の話だったのです。
どなた様か分かりませんが、東京のテレビ局が全局集まるぐらいですから、相当なキーパーソンだったのでしょう。
私も、昔取った杵柄で、久し振りに少し興奮してしまいました。
勿論、私の目の前の若い女性の音声さんは、胡散臭そうなおじさんが野次馬のように後ろから潜り込んできたので、さぞかし、迷惑だったことでしょうが…(笑)。
でも、悪いですけど、私は、場馴れしてますからね。報道陣とはいっても、所詮、烏合の衆なんです。イッタレー、という気分でしたよ。
南麻布
森友学園の籠池元理事長は昨日、東京の日本外国特派員協会で会見する予定だったのに、ドタキャンしましたからね。
それにしても、偶然にしても程がある。東京は凄い所だということを再度認識した次第です。
【追記】
今朝の朝刊を見たら、報道陣に囲まれていた人物は、ノンフィクション作家の菅野完(すがの・たもつ)さん(42)だったことが分かりました。
年格好は当たりましたが、森友学園関係者でもなく、政治家秘書でもなく、大外れでした。
しかし、この方の顔を知らないなんて、報道陣に紛れ込むぐらいですから、潜りでしたね(笑)。
この方、「日本会議の研究」を出版され、極右から極左まで世間から猛攻撃を受け、今最も注目されている作家さんだったのです。若い頃、解放同盟から脱退したり、ホームレスになったり、まさに凄まじい経歴の持ち主です。
先日、森友学園の籠池元理事長にインタビューして、稲田防衛相と親密な仲であったことを引き出し、国会でも取り上げられた程でした。
まさにキーパーソン。いやあ、本当に凄い人と遭遇しました。
インタビューを受ける菅野完氏(Photo par Keiryusai)

東京・東銀座にてのひと時
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中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
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