生まれか、育ちか?=石井妙子著「女帝 小池百合子」を読んで

 「電車内無差別放火殺人未遂事件」「投資詐欺事件」等々、昨今跋扈する事件のニュースに接すると、世の中には、「罪悪感がない人」「自責の念に駆られない人」「良心の呵責がない人」が確実に存在することが分かります。それは、脳の仕組みから来るのか、DNAから来るのか、突然変異なのか、育った環境がそうさせるのか(nature or nurture)、よく分かりませんが、こういった悪質な事件が世に絶えないという事実が、そういった人が存在するということを証明してくれます。

 「平気で嘘をつく人」も、大事件を起こす人と比べればかわいいものかもしれませんが、その人が異様な権力志向の持ち主で、目的を達成するために手段を選ばないタイプの人であれば、多くの人に甚大な影響を与えます。

 今読んでいる石井妙子著「女帝 小池百合子」(文藝春秋)は、2020年5月30日初版ということですから、1年半も待ったことになります。「待った」ということは、そういうことです(笑)。著者の石井氏は、彼女のデビュー作「おそめ」を読んでますし、大宅壮一賞を受賞するなど大変力量のあるノンフィクション作家であることは認めており、一刻も早く読みたかったのですが、どうもこの本だけは「所有」したくなかったのです。

 個人的感慨ではありますが、何となく魂が汚れる気がしたからでした。

 まだ読み始めたばかりですが、私の予感は当たっていました。主人公は、個人的にはとても好きになれない、近づきたくもない、平気で嘘をつく人でした。

 例えば、2016年の東京都知事選で、ライバル候補の鳥越俊太郎氏について、彼女が「鳥越氏は(がんの手術をした)病み上がり」と選挙運動中に中傷した場面が何度も何度もテレビに流れます。両者は、「テレビ対決」となり、鳥越氏は、小池氏に「あなたは私のことを『病み上がり』と言ったでしょ」と非難すると、彼女は「私、そんなこと言ってません」と堂々と否定したというのです。

 小池百合子氏が公職に立候補するたびに「学歴詐称」問題が浮上していた「カイロ大学 首席卒業」の経歴についても、アラビア語の口語もできない彼女が、現地人でさえ難解の文語までマスターしてわずか4年で卒業できるのは奇跡に近い、と証言する人が多いのです。例えば、日本人で初めてカイロ大学を卒業した小笠原良治大東文化大学名誉教授は、群を抜く語学力で一心不乱に勉強したにも関わらず留年を繰り返し、卒業するまで7年かかったといいます。カイロ留学時に部屋をシェアしていた同居女性早川玲子さん(仮名)も「カイロ大学は1976年の進級試験に合格できず、従って卒業していません」と明言しても、小池氏はテレビカメラの前で、自信たっぷりに「卒業証書」なるものをチラッと見せて、もう漫画の世界です。(嘘か誠か、カイロ市内では偽の大学卒業証明書はよく売られているとか)

銀座「ルーツトーキョー」大分黒和牛ステーキ定食(珈琲付)1500円

 でも、「この親にしてこの子」(またはその逆)とよく言いますから、小池百合子氏より、その父勇二郎氏の方が遥かに破天荒かもしれません。政治家や有力者に近づいて、よく分からない事業を始めて失敗したり、突然、昭和43年に参院選に立候補して落選したり(この時、選挙戦を手伝ったのが、後に自民党衆院議員になる鴻池祥肇氏だったり、後に東京都副知事に上り詰める浜渦武生氏だったりしていたとは!)、日本アラブ協会に入会して、直接アラブ諸国から石油を輸入しようと図ったり、(これがきっかけで、エジプトの高官に自分を売り込み、娘のエジプトとの関係につながっていく)、大言壮語で、平気で嘘をついて、借金を返さなかったり…、いやはや、とてつもない香具師と言ってもおかしくはない人物だったからです。

 超富裕層が住む芦屋のお嬢様を「売り」にしていた小池氏の住んでいたかつての自宅を著者が訪れると、正確にはそこは「芦屋」ではなかったことも書かれています。(マスコミが彼女の虚像を流布した責任が大きいと著者は批判しています)大した家産もないのに見栄をはることだけは人一倍大きかった小池家でした。雑誌等に載った学生時代の同級生らの談話を集めたり、周囲に取材したりして、その「実体」を暴く手腕は、著者の石井氏の真骨頂です。でも、多少、露悪趣味的なところがあり、いくら公人とはいえ、ほんの少しだけ小池氏が可哀想でもあり、見てはいけないものまで見てしまった感じで、最後まで読破することが何となく苦痛です。

 ここまで暴かれてしまえば、普通の人ならとても生きていけないのですが、小池氏はこの本をわざと読まないのか、読んでも全く気にしないのか(「嘘も百回言えば真実になる」と言ったナチスの宣伝相ゲッペルスの名言が思い浮かびます)、その後、一向に不明を恥じて公職を辞任しようとした試しは一度もありませんでした。

 人としての品性や品格が凡人とは全く違うことを再認識せざるを得ませんが、どうして、このような人間が生まれて育ってしまうのか、といったその由来、経歴、因果関係は、この本を読むとよーく分かります。今さらながらですが、大変な力作です。

ダダ洩れの個人情報と政治的所感

 堤未果著「デジタル・ファシズム」ショックは、いまだに尾を引いております。

 さしずめ、私なんか、こうして毎日のようにブログを更新しておりますから、GAFAさんには私の個人情報がダダ洩れです。ブログには色んなことを書いてきましたから、個人情報どころか、思想信条、宗教、個人資産、銀行、保険、年金、趣味嗜好、性的志向までAIによって丸裸にされている感じです。

 昨晩なんぞは、個人的には早く辞めたいFacebookから「お知らせ」が来ていて、あなたに相応しい「サイト」として、ある左翼系の自公政権に対して反政府主義を貫くジャーナリストのものが「あんたにピッタリ」と紹介されていました。

 私自身は、ブログではなるべく自己韜晦を心掛けて、本心や思想信条を「声高に」表明しないようにしているので、おかしいですね。私自身は、腕時計は日本のセイコーを愛用し、雪舟、琳派、北斎を愛し、日本酒で花鳥風月を愛でる国粋主義者のつもりなのですが…。

銀座「松尾ジンギスカン」ラム定食ランチ1350円

 第一、今どき、左翼も右翼も、保守も革新もありません。先の総選挙で安定政権を確立した自公政権にしたって、10万円(半分はクーポンだけど)はばら撒くは、高騰している石油元売りに補助金をばら撒くは、でやってることはまるで社会主義です。自民党は右翼ではなく、左翼ではないかと思いたくなります。岸田首相の母体である宏池会がもともとハト派だから?ーそんなんで説明つきますかねえ?

 「森友・加計・桜」がまだ奥歯に物が挟まった状態で未解決だというのに、アベノマスクが8200万枚、115億円分が余っていて、その保管料が7カ月間で6億円に上る(会計検査院)というのに誰も責任を取らない、というこの日本の暗愚政治には呆れるばかりです。

 誰があんなチンケなアベノマスクなんかするもんですかねえ。街中でも電車の中でもアベノマスクをしている人なんか一人も見たことありません。

 コロナ感染者は、ここ半月でめっきり激減し、昨日11月16日は全国で154人、東京は15人でした。(海の向こうの米国では16日は14万7469人もおりましたが!)それでも、日本人は超真面目ですから、第6波に備えて、街中でマスクをしていない人はあまり見かけません。

 毎月100万円もの「文書通信交通滞在費」を受給したがる国会議員とは違って、一般の市民、国民は極めて分を弁えて質素に暮らしているということです。国民がしっかりしているから、変な政治家がいても大丈夫だということなのでしょうか?

「凄過ぎるベルーナ」は本当に凄かった

 毎日、ブログを書き続けることは至難の業です。

 ということで、本日は他人様の褌をお借りして相撲を取ることに致します(笑)。

 まずは昨日の11月15日に書いた「便利さと引き換えに個人財産を搾取される実態=堤未果著「デジタル・ファシズム」という記事です。アップして間もなく、九州にお住まいのAさんから本当に久しぶりにメールがありまして、「堤未果氏の本は初歩レベルで、内容も浅いものです。」と仰るので吃驚してしまいました。ITに詳しくない私にとっては知らないことばかりでしたからね。

 Aさんはこうも仰います。

 「ZOOMもLINEもインスタグラムも、メーカーのシステムエンジニア(SE)レベルの知識があれば簡単に盗見みすることが可能です。ZOOMで会議したものは筒抜けになっていると思った方がよろしいかと存じます。現在、デジタル化が推進されているようですが、重大なデメリットが内在していることをほとんどの人は知りません。ZOOMや中国系の人気動画TikTokなどを使用する場合、丸裸で外を歩いているようなものだと思ってください。ネット社会にプライバシーはありません。老婆心ながら。」

 ひょっえーー、ですね。

【歴史的瞬間写真】「ワクチン接種の効果がどれくらい残っているのか約10分で確認できます」(東京・銀座5丁目 「中和抗体検査 銀座ステーション」)

 続いて、11月10日に書いた「凄過ぎるベルーナ」です。この記事を読まれた埼玉県上尾市にお住まいのMさんから驚きのメールが今朝飛び込んで来ました。

 …11月8日付「裏磐梯一人旅」の記事中に、「ベルーナの子会社グランベルホテルが経営」と書いてあったので腰を抜かすほどビックリしました。数年前、千葉に住む奥さんを亡くした友人が「ベルーナの宅配弁当を利用している」と聞いた時もビックリしたものです。
 また、11月10日付「凄過ぎるベルーナ」でまた腰を抜かしました(ヘナヘナ 立ち上がれましぇん)

 JR上尾駅東口にベルーナの大きな本社ビルがあり、その前にはベルーナ経営と思われる超高層マンションがあります。本社ビルの1階に喫茶店があり、JR高崎線がストップした時など運行回復するまで時間つぶしに何回か利用しました。
 一方、西口には旧本社ビルがあります。ベルーナ名称のビルや自動車整備工場、倉庫など上尾市内に数えきれないほど関連の建物に出くわし、「ここもベルーナかー!」と今でも驚かされています。
 30年ほど前に知人の母親が「ベルーナの通信販売のバートをしている」と初めて会社名知ったのですが、今は世界戦略を練る大企業になっていたのですね。
 私がよく通る道に「社長宅」がありますよ。広くはないのですが、竹林のある立派な造りで、厚くて高い淡い色壁の目隠し塀の上には鉄条網が張り巡らされ、多分電気が流されていると思われます。以前から普通の家ではない雰囲気がありましたが、最近になって息子から「ベルーナの社長宅」と聞いて納得したものです。

以上 箸にも棒にもかからないメールでスミマセン。…

 いえいえ、とんでもない。地元の人にしか絶対に分からない凄い機密情報です。本当に有難う御座います。こうして、渓流斎ブログは読者の皆様に支えられて続いております。

通販大手ベルーナの発祥地である印鑑販売店「友華堂」か?(埼玉県上尾市)Copyright par MM

【追記】

 Mさんが、わざわざ、ベルーナの発祥地「友華堂」と思われる印鑑販売店の写真を撮って来てくださいました。

 他に、「ベルーナ社長宅」も一緒に撮って来てくださいましたが、さすがに世界中に愛読者がいる(?)渓流斎ブログに掲載したら大変なことになりますね(笑)。確かに、社長宅の塀には有刺鉄線が巡らされていました。

 Mさんは、奥さんから「いい年をして、あなた何やってるの!?」と叱られながら、老骨に鞭を打って写真を撮って来てくださいました。感謝感謝です。御本人は「心臓ドキドキ、心ときめく取材を久しぶりにすることができました」とのことですから、よかった、よかったです。

便利さと引き換えに個人財産を搾取される実態=堤未果著「デジタル・ファシズム」

 堤未果著「デジタル・ファシズム」(NHK出版新書、2021年8月30日初版、968円)を読了しました。読後感は、爽快感からほど遠く、恐怖にさえ駆られてしまいました。

 それでも、この本は現代人の必読書でしょう。私ごとき凡夫が「是非とも読むべきですよ」と主張しても、まあ、ほとんどの方は読むことはないでしょう。その方が、為政者にとっても、政商にとっても、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)やBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)と呼ばれる米中のIT巨大企業にとっても好都合だからです。

 無知な人間は、せいぜい個人情報を搾取して利潤しか追求しないこれらIT企業の策略にはまって、身ぐるみ剥がされればいいだけの話です。でも、そんな無知は罪ですよ。

 そんなことを言っている私自身も無知な人間でした。ここに書かれていることのほとんど知りませんでした。唖然とするばかりです。

 例えば、コロナ禍で自宅でのリモート勤務やセミナーのオンライン開催が多くなりましたが、その際、流行のように使われたのが、ZOOMです。このZOOMは、カナダのトロント大学グローバルセキュリティ研究所の実証検査によって、会議の暗号化キーが中国の北京のサーバーを経由していたことが分かったといいます。

 そこで、同研究所は、このようなセキュリティ上の問題があるため、現時点では以下のような強力なプライバシー保護及び機密性を必要とする場合、ZOOM使用は推奨しないと警鐘を鳴らしています。それは

1,スパイ活動を懸念する政府関係者

2,サイバー犯罪や産業スパイを懸念する企業

3、機密性の高いテーマに取り組む活動家、弁護士、ジャーナリスト

以下略

 この箇所を読んで、私なんかぶっ魂げてしまいました。例えば、現在、インテリジェンス研究所が、機密性の異常に高い「諜報研究会」を毎月開催されておりますが、コロナ禍のため、ZOOMによるオンライン会議となってます。大丈夫かなあ~と心配してしまいました。

福島県 裏磐梯・曽原湖

 広告・コンサル業界世界最大の米アクセンチュアが推進しているデジタル構想にスマートシティというものがあります。これは、交通、ビジネス、エネルギー、オフィス、医療、行政などの様々な都市機能をデジタル化した街のことで、無人スーパー、無人銀行、無人行政など便利さの面で申し分ありません。現在、福島県の会津若松市がモデル都市と選ばれて、実証実験されているといいます。(他に、私もお世話になった北海道の更別村、仙台市、前橋市、浜松市、河内長野市、高松市、北九州市などがスーパーシティに応募しています)

 ただし、スマートシティには便利さと引き換えに落とし穴もあり、著者はその一つとして、個人情報の扱いが緩くなる難点を挙げています。それに、ジョージ・オーウェルの「1984」のような息苦しい監視社会になる懸念は払しょくできないことは確かです。

 日本でその音頭を取っている、というか、お先棒をかついでいるのが「スーパーシティ構想の有識者懇談会」の座長である竹中平蔵氏です。表の顔は慶応大学名誉教授のようですが、裏の顔は、人材派遣会社パソナの会長であり、オリックス、SBIホールディングスなどの社外取締役です。牽強付会、我田引水的手法で自分たちに都合の良いように法律を改正したり、為政者に働きかけたりする「政商」とも言われています。

 例えば、こんなことがあります。

 ソフトバンクとヤフーが設立したPayPayと提携し、NTTデータの決済システムCAFISを通さなくても住信SBIネット銀行から低コストで行える入金サービスを開始した人としてSBIホールディングスの北尾吉孝社長がおります。そのPayPayのようなノンバンクの決済業者が、既に確立された安全性に定評のある全国の銀行ネットに参入する道筋をつけたのが、同ホールディングス社外取締役の竹中平蔵氏である、と著者の堤未果氏は書いております。

 また、竹中平蔵氏が社外取締役を務めるオリックスもまた、自社が手掛けるPayPayを日本に導入する際の仲介ビジネスによって潤うだろう、とまで堤未果氏は特記しています。

 さらに、「LINE Pay」は韓国、アリババが大株主の「PayPay」は中国、「アマゾンペイ」は米国と、日本で使われている資金移動業者の多くが外国資本で、日本の法規制が及ぶとも限らず、そもそも、〇〇ペイには、万一不正使用された場合、「預金者保護法」のような共通のルールはない、とまでいうのです。

 この本の後半は教育ビジネスについて割かれていますが、他にもたくさん、「デジタル・ファシズム」による弊害が、これでもか、これでもかといった調子で描かれています。私が茲で書くより、直接本書を読むことをお薦めします。

 私の読後感は最初に書いた通りですが、我々、現代人は便利さと引き換えに、大切な個人財産と魂まで悪魔に売り渡してしまったような気がしました。

「新説 戦乱の日本史」(SB新書)が当たった!=月刊誌「歴史人」読者プレゼントに3度目の当選

 またまた月刊誌「歴史人」(ABCアーク)の読者プレゼントに当選してしまいました。

 これで何と3度目です。この雑誌は、あまりにも面白くてためになるので、ここ1~2年、毎月購入していますが、何か申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 今回当たったのは、嬉しくも本です。「新説 戦乱の日本史」(SB新書)という本です。倉本一宏、亀田俊和、千田嘉博、 川戸貴史の各氏ら古代史から近現代史までのその筋の権威が書いているので、面白くないわけがありません。

 取り上げられている「戦乱」は、乙巳の変から関ケ原の戦い、アジア・太平洋戦争まで15件。「新説」ですから、例えば、 乙巳の変は、「蘇我氏内部の抗争も関わったクーデターだった」とするなどこれまでの常識を半ば覆すような説が展開されているようなので、今から読むのが楽しみです。

和田アキ子さんの店、築地「わだ家」

 これで終わってしまうと、あっさりしてしまうので、また銀座ランチ、いや築地ランチです。 

 昨日は、久しぶりに歌手 和田アキ子さんの店、築地「わだ家」に行って来ました。前回行った時は、それほど混んでいなかったのですが、今回は、コロナ感染者の減少のせいか、ほぼ満員で、少し待たされました。

築地「わだ家」 豚丼定食880円

 注文したのは、豚丼定食。これだけ揃って880円とは超お得。

 でも、これまで北海道の帯広で元祖の本場もんを食べて来たので、申し訳ないですが、軍配は帯広の勝ち。こちらは、ちょっとご飯が少なめで、豚が多過ぎ。別に温泉卵もいらないんですけど…。

 こんなことを書くと、アッ子さんから怒られるので、本場帯広の豚丼の味を知っている私が悪いのです、と付記しておきます。

 

デジタル監視社会で窒息しそうだ=生かさぬように殺さぬように

 実に頭が痛い話です。

 サラリーマンには、年末に保険控除や家族・配偶者手当などを申請する「年末調整」というものがあります。それは、2枚ぐらいの紙で、既に色々と書かれている用紙に自分の名前や保険の種類などを書いて、領収書を添付すればそれで終わっていたのですが、今年から急に、何と、オンラインで一(いち)から申請せよ、との通達が舞い込んできたのです。

 会社のLANの通達文書には、そのマニュアルが50ページ近く添付されていて、若い人ならスラスラできるでしょうが、「えー、こんなもん出来るかあー」と叫びたくなりました。

 でも、よく考えてみると、年間給与、つまり年収を記入したり、家族構成を記入したりするわけですから、システム会社に情報が筒抜けです。

 これには怪しい伏線がありました。これまで、社内LANなり、社内メールなり、会社のシステム局が外部と委託したりして一応自前でやっておりました。それが、今年4月から急に、社内LANもメールも、それら全体を統括するシステムを米マイクロソフトに丸投げしてしまったのです。社員に対して経緯の説明は一切ないので詳細は分かりません。ただ、「システムを切り替えかえたので、新しい、ソフトにメールアドレスを移行してください」などといった指導があっただけでした。

 その裏に隠された重要性に気付いた社員はほとんどいませんでした。

 今読んでいる本は、実に憂鬱な話ばかりです。読んでいて嫌になります。

 堤未果著「デジタル・ファシズム」(NHK出版新書)です。いわゆるGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)や中国のアリババやテンセントなどネット界の巨人によって、個人情報が思う存分に吸い取られて搾取される実態が赤裸々に描かれています。心ある人なら、必ず読むべきです。

 著者の堤氏に言わせれば、彼らのビジネスモデルは、インターネットという無法地帯の仮想空間で、人間の行動を監視し、収集し、データを変換して、加工した「未来の行動予測」を商品として市場で売ることで、国家をはるかに超える巨大権力を手にしている、というものです。

 この本では、その具体例がボカスカと列挙されています。日本の例については、回を改めていつか書いてみたと思いますが、本日は、外資に食われたフィリピンの例です。同国内の電力事業は2社の国営企業が完全に独占し、利益拡大のための経費削減と、競争の欠如からくる手抜き仕事でサービスは極めて劣悪だったいいます。そこで、ドゥテルテ大統領が奮起して、民間の電力会社を参入させ、お蔭でサービスが劇的に改善します。しかし、そこには落とし穴があって、その民間企業に「国家電網公司」という中国企業の資本が入っており、そのうち、この中国企業が電力会社の株を買い占め、幹部をフィリピン人から中国人に替え、同時に扱う部品も中国製を増やしていきます。そして、気が付いたら、フィリピンの送電網を動かすサーバー設備が中国の南京市に移されていたというのです。

 となると、どうなるのか。もはや何があってもフィリピンは中国に逆らえないことになることは誰でも想像できます。(堤氏は書いていませんが、ドゥテルテ大統領の祖父は中国出身の華僑ということで、もともと中国寄りの人物と言われていますから、こうなることは予想していたのではないかと思われます)

 ◇トロント市はITガリバーを追い出す

 その全く逆に、ネットのガリバー企業を追い出した市の例も出てきます。グルメ王の辻下氏もお住まいのカナダのトロント市です。同市は2017年、グーグル系列のIT企業にデジタル都市建設を発注します。当初は「夢の未来都市」「住民目線のニーズに応えた新しいライフスタイル」といった甘い言葉に魅惑されていた市民も、次第にその「負」の部分に気付き始めます。市内中にセンサーが張り巡らされ、住民の行動を逐一、スマホから追跡し、収集した膨大なデータは「参考資料」としてグーグルの姉妹会社に送られる…ある市民が何月何日何時何分にどんなゴミを捨て、誰と会って、どこで何を食べ、飲んだか、そういった情報まで調べられていたというのです。

 これには市民たちの不満は日増しに募り、猛反発の運動が起こり、2020年5月、ついにグーグルの系列会社はトロント市からの撤退と計画中止に追い込まれたというのです。

 まさにデジタル監視社会の最たるものです。こんな社会では、窒素しそうで、生きている心地すらしません。

 そんな恐ろしい監視社会が日本でも進行中です。しかも、デジタル庁なぞは名ばかりで、米国のGAFAにほぼ丸投げ状態だというのに、優しい、政治に無頓着な日本人たちの個人情報はダダ洩れで、悪魔たちに付け入る隙ばかり与えております。

 庶民ができるささやかな抵抗は、せめて、グーグルで検索せず、Gメールは使わず、iPhoneもやめ、勿論、フェイスブックも辞め、アマゾンで買い物はしないことです。でも、禁断の蜜の味を知った日本人にそんなことできますか?

  私は、手始めにスマホの「位置情報」を切断することにしました。便利さの代償があまりにも大きいことをこの本で気付かされたからです。

凄過ぎるベルーナ

会津 裏磐梯・曽原湖

この渓流斎ブログは、4年以上前の2017年2月23日に書いた「凄過ぎる滋慶学園」という記事がどういうわけか、いまだに多くの方に読まれて、ベストセラー(笑)になっております。

 ということで、本日は、柳の下の二匹目のドジョウを狙って、タイトルを「凄過ぎるベルーナ」とすることに致します。

 ベルーナとは有名な通販の大手らしいのですが、私自身は全く知りませんでした。それが、先日、会津の裏磐梯に旅行した際に大変お世話になった北原安奈さんが働いているホテルの親会社だということを小耳にはさんで、俄然興味を持ってしまったのです。

 何で、通販がホテル経営を?

 安奈さんは、私が操觚者なので、色々と書かれてしまうと困るので、ベルーナのことについては口を閉ざし、見事「忠君愛社」ぶりを発揮していたことをベルーナの社長さんにはお伝えしておきます(笑)。でも、21世紀の今は、実に簡単に、新聞やネットなどで公開されたオープンソースで大体のことが分かってしまうんですよね。

 ベルーナとは、1968年、埼玉県上尾市に印鑑の訪問販売「友華堂」として創業したのが始まりだったのです。創業者は1944年生まれの安野清氏。同氏は、衣料品をカタログ雑誌で通信販売を始めてから、今では化粧品、日本酒、ワイン、家具等も含めた「衣食住」のネット通販、看護師人材紹介、会員向けファイナンス、不動産、ホテル事業にまで拡大し、一大グループ企業を一代で築き上げて立身出世を遂げた人物だったのです。

 大変失礼ながら、私はベルーナも安野社長のことも知りませんでしが、写真で見ると、いかにもやり手のたたき上げといった感じです。グローバル企業に成長しながら、本社をいまだに出身地である埼玉県上尾市に置いているということはよほど地元愛が強い方なのでしょう。印鑑の訪問販売から起業したということは、相当な苦労と辛酸を舐めて、ここまで這い上がって来たのではないかと想像します。

会津 裏磐梯・五色沼の弁天沼

 ホテル業は、ベルーナの子会社のグランベルホテルが運営していますが、裏磐梯のほかに、札幌、軽井沢、大阪、京都、東京の新宿、赤坂、渋谷と幅広く展開しているようです。

 過去記事の中には、2015年3月10日付の日経で、「通販大手のベルーナが国内外でホテル事業に本格参入。福島県の高級リゾートホテルを買収し、10月に新装開業する」といった記事が見られます。これが、私も泊まった「裏磐梯レイクリゾート」のことで、その前はあの有名な星野リゾートが所有していたことが書かれています。ホテル業界というのは、結構、M&A(合併・買収)が激しい業界だったんですね。

 この記事では「スリランカでは同国政府と合弁会社を設立し、高級ホテルを建設する」とありましたが、その後、どうなっているのか不明です。ベルーナの公式HPにはスリランカのホテルが出て来ないので(多分)、ペンディングになっているのかもしれません。(モルディブではホテルを開業したようです)

 いずれにせよ同HPの安野清社長のメッセージとして、「中長期の方針は『売上高3000億円、営業利益300億円を通過点に通信販売総合商社の熟成を目指す』としております。」と高らかに宣言されております。コロナ禍の痛手を受けて、この目標はまだ達成できていないようですが、いずれ実現するのではないかと思います。

 特に、安野社長は「中学卒業後、国立埼玉総合訓練所を卒業」ということですから大学は出ていないと思われます。勉強もしないで下手に大学に行ったり、学歴ロンダリングで海外留学なんかしてもしょうがないということですよ。商才や経営手腕や購買層の動向などを見抜く先見の明などは本を読んで身に着くようなものではありませんからね。

 安野社長は、23歳で印鑑販売で起業し、それからここまで大企業に育てたわけですから、お会いしたことはありませんが、松下幸之助や本田宗一郎のような立志伝中の人物ではないかと私なんか睨んでいます。特に、国税庁のように決算を監査したり、従業員の声を聞いたわけではありませんが、とてつもない方のように思われます。

 とにかく、滋慶学園も凄いですけど、ベルーナも凄過ぎます。

【追記】

 本日11月10日(水)毎日新聞(東京発行、13版)15面で、何とベルーナが全面広告(酒の通販)を打っておりました。何というコインシデンス(偶然の一致)!

会津漆塗りの盃と小鹿田焼の五寸皿

 最近、どうも「ぐい呑み」づいております。

 このブログの10月30日付「備前焼のぐい吞みをゲット=友人Y君から」に書いた通り、備前岡山出身の友人から備前焼のぐい呑みを頂いたことを書きました。

茂徳作・会津漆器盃

 今度は、先日、会津の裏磐梯に行った際、お出迎えして頂いた安奈さんから、この会津漆塗りの盃を記念に戴いてしまいました。

 ロバート・キャパにならって、写真は「ちょっとピンボケ」ですが、名工・茂徳作の高級品です。箱入りです(笑)。「ガラス工芸のうるし塗り」という説明書の最初に、「会津漆器の生産は天正18年(1590年)、時の藩主・蒲生氏郷公が基礎を築かれ、云々」と書かれております。

 出ました。蒲生氏郷ですよ。このブログの今年3月21日付「商業発展に注力した戦国武将・蒲生氏郷=近江商人や伊勢商人までも」に書いた通り、戦国時代の武将蒲生氏郷(がもう・うじさと、1556~95年)は、「日本商業の父」とも言うべき大名で、今でも連綿と続く近江商人や伊勢商人を育成し(伊藤忠、武田薬品、三井財閥、イオンなど)、会津に移封されると地元の殖産興業の一つとして、漆塗り器の生産などを奨励します。

 400年以上経っても、蒲生氏郷の遺産が残っているわけです。

小鹿田焼(飛び鉋の五寸皿)いい景色です

 話は代わって、このブログの10月31日付「民藝運動に対する疑念を晴らしてくれるか?=小鹿田焼が欲しくなり」に書いた通り、小鹿田焼(おんたやき、と読みます)の「飛び鉋」(とびかんな)の五寸皿を通販で購入したことを書きましたが、割と早く、昨日届きました。

どうです? 実に見事な景色じゃあーりませんか。普通のおかずにも、フルーツ盛りにも、何でも使えそうではありませんか。鉋模様は、職人さんの手彫りですから手間暇が掛かっています。二度と同じ文様の作品は作れないそうです。

会津裏磐梯で買ってきた赤べこと小鹿田焼(飛び鉋の五寸皿)

 やっぱり、渋いですね。歳を取るのもいいもんです。渋さの味わいが分かるようになるからです。

 恐らく柳宗悦の民藝を知らなければ、この小鹿田焼も知らなかったと思います。

 小鹿田焼は江戸中期の宝永2年(1705年)、今の大分県日田に福岡県の小石原焼の技法が伝わったのが始まりだと言われています。その後、衰退しかけていたのですが、大正時代に柳宗悦らの民藝運動で「再発見」され、現在でも根強いファンが多いと言われています。

 ええんでなえかえ(北海道弁)

「わたし、船長さんになる!」そして…=裏磐梯一人旅

 御縁がありまして、週末に一人旅に行って来ました。

 御縁というのは、小学校時代からの古い古い友人の御嬢さんが、ちょっと事情があって、今年4月から福島県の裏磐梯のホテルに単身赴任されているということで、さぞかし、一人寂しく、毎晩枕を濡らしているのではないかと心配し、応援に行ってみたのでした。

東京・鍛冶橋~会津の長距離バス 行きも帰りも大渋滞で行き6時間、帰り6時間半掛かってしまいました

 ところが、おっとこどっこい。豈はからん哉でした。

 裏磐梯は、御嬢さん(北原安奈さんと言うので、これから安奈さん)が父親の仕事の関係で幼稚園から小学校低学年まで過ごした「第二の故郷」みたいな所で、私が泊まりに行った日に、ホテルの仕事をわざわざ休んで夕飯に付き合って頂いたのですが、いきなり、「私、Uターン族としてここに永住しようかと思っています」と言うので腰を抜かすほど驚いてしまいました。

 家族のプライバシーではありますが、首都圏にいる高校生の娘さん一人を置いて(面倒は母、つまり私の友人がみているわけです)での大決断だったでしょうが、随分あっさりしていたので驚いてしまったのです。

 「まあ、近いのでちょくちょく帰れますし、気が変わるかもしれませんけど」

 そうなんです。安奈さんは、猪年生まれのせいか、「猪突猛進」型で、東京の大学を卒業してから何度仕事が変わったことか。私も彼女が働く銀座のチョコレート屋さんや、高田馬場のバーに顔を出したこともあります(笑)。趣味も幅広く、またまた彼女のプライバシーを暴いてしまいますが、今よりもっと若い頃、サッカーやラグビー選手に熱をあげて、全国、試合を追っかけ回したこともあったとか。

裏磐梯レイクリゾートホテル スタッフ120人、最大872人の賓客を収容出来る大型の高級ホテルで総工費は目の玉が飛び出るほどです。オーナーは何代か代わり、現在は大手通販会社ベルーナの子会社グランベルホテルが経営。

 でも、今回はかなり本気モードのようで、裏磐梯に赴任する前に、今まで取っていなかった運転免許証を取るために、わざわざ佐賀県にまで行って合宿して取得し、今年6月には「一級小型船舶操縦免許」まで取得したというのです。

裏磐梯・檜原湖 15時間45分発の観光船に乗船

 この小型船舶の免許は、ホテルが運営する観光船の船長さんが営業が終わると湖の沖合に船を停泊させるので、船長さんが岸に戻って来られるように小型船で送り迎えするために必要だというのです。

 「へー凄いなあ」と思ったら、安奈さんは「将来、大型船の免許も取って、船長さんになりたーあい」とまで言うのです。まあ、NHK朝の連続テレビ小説の主人公にでもなりそうな破天荒な女性です(笑)。

裏磐梯・檜原湖

 安奈さんは、小学校から中学、高校まで、もう少し都会の福島県会津若松市で育ちましたが、裏磐梯の方が気に入っているのは、何と言ってもスキーが出来るからだといいます。

 目の前の会津磐梯山は、恰好のスキー場で、安奈さんは幼稚園の頃からここで滑り、中学、高校とスキー部で鳴らしたようです。

 「私、寒いのも大好きです」と言うぐらいですから、彼女にとって、裏磐梯は天国みたいな所かもしれません。

裏磐梯・檜原湖 磐梯山

 この裏磐梯に来て初めて知ったのですが、上の写真の磐梯山は、明治21年(1888年)7月15日に大噴火して、この檜原湖は、噴火によって地盤沈下と河川の氾濫などで出来た湖だというのです。

 死者477人という記録が残っていますが、この檜原湖の下には多くの集落があり、そのまま埋没してしまったという悲しい過去の歴史があったわけです。

 明治21年と言えば、つい最近のことではありませんか!近代メディアも発達したばかりで、地元福島新聞をはじめ、東京日日新聞、朝野新聞、時事新報、報知新聞、東京朝日新聞なども特派員を派遣して大きく報道しました。当時はよほどインパクトがあった事案だったのか、この年の10月には早くも五代目尾上菊五郎によって「是万代話柄 音聞浅間写画(これはばんだいのはなしぐさ おとにきくあさまのうつしえ)」(万代は磐梯にかけ、浅間山の噴火とした)の演目で歌舞伎が演じられたといいます。

裏磐梯・曽原湖

 観光船から降りると、安奈さんは、若葉マークの付いた自慢の愛車ジムニーで、彼女のお気に入りスポットである曽原湖に連れて行ってくれました。檜原湖から車でわずか数分ほどですが。

 湖面に映る対象的な風景は、もし私に絵心があれば描きたくなるような景色でした。

 私は普段は都会で、高層ビルに囲まれて、活字ばかり追っている生活ですから、さすがに目と心が洗われます。

裏磐梯・曽原湖

 裏磐梯と言われるところは、正式に福島県北塩原村と言って、この村のHPを見ると、この村の人口は今年10月1日現在2618人。観光産業に従事している方が多いとみられます。

 磐梯山という火山は、噴火で大惨事を招く一方、逆にそのお蔭で、豊かな温泉が湧き出るという立地が出来たことになります。バブルの頃は、かなり多くの別荘やペンションがあったのですが、当時と比べると今はかなり寂れてしまったそうです。

 安奈さんは、いつか、将来、恩返しの意味も込めて、この村のために尽くしてみたいと夢を語ってくれました。「全身全霊」「粉骨砕身」などという言葉が出るくらいですから、かなり本気のようです。

 今から17年後の2038年は、磐梯山大噴火から節目の150年を迎えます。美人で社交的でお友達も多い安奈さんのことですから、それまでに着々と準備をしているようです。

 17年後ですかぁ…私はそれまで生きているかどうか分かりませんが、その雄姿を見てみたいなあと思っています。

裏磐梯・五色沼自然探勝路

 ホテルの夕食は豪華な和食のフルコースで、地酒の利き酒セットをお代わりまでしていい気分になりました。彼女は車ですから、ノンアルコールビールで嫌々付き合ってもらいましたが、色々な話が聞けてよかったでした。

 翌朝も、大浴場で温泉を堪能した後、向かったのは、ホテルの近くにある「五色沼」です。大小30ほどあり、エメラルドグリーン、ターコイズブルーなど様々な色彩を持つ湖沼の総称で、村の重要な観光資源 tourist attractionになっています。2016年にミシュラン・グリーンガイド一つ星に認定されています。

約4キロの「五色沼自然探勝路」が整備されていて、往復約2時間40分掛かるということで、帰りのバスのことなどもあり、私は半分ぐらい行って引き返すことにしました。

裏磐梯・五色沼の柳沼

 最初、レンタル自転車でも借りて行こうかなあ、と思ったのですが、トレッキングコースは車両禁止でした。何でかなあ、と思って行ってみたら、かなり岩がゴツゴツした歩きにくいでこぼこ道で、これでは自転車走行も難しいと分かったわけです。

 写真では再現できませんが、この柳沼の実物は実に素晴らしい。

 この五色沼周辺を始め、磐梯山の大噴火で荒廃してしまった裏磐梯に私財を投じて植林した地元の偉人に遠藤現夢(十次郎、1863~1935年)という人がいることをここで初めて知りました。柳沼の近くに「遠藤現夢翁の碑」があります。

裏磐梯・五色沼の青沼

 この青沼は、その名前の通り、エメラルドグリーンというか、ターコイズブルーというのか、実に幻想的な色彩で、見ていて飽きませんでした。

 北海道の沼を思い出しましたが、本州にもこのような幻想的な沼があるとは思いませんでした。

裏磐梯・五色沼の瑠璃沼

 この瑠璃沼の写真は、逆光でよく分かりませんが、その名前からして、瑠璃色の沼のようです。沼といっても、小さな湖ですね。

裏磐梯・五色沼の弁天沼

 この弁天沼は、結局、今回は行かなかった「五色沼」最大の毘沙門沼に次ぎ、湖沼群の中で2番目に広い沼です。

 写真には写っていませんが、コロナ感染者の減少のせいか、結構、観光客でいっぱいで、狭い道をすれ違うのもやっとの所もありました。

 以上 安奈さん、そして仲介してくださった吟さんには大変お世話になりました。

 【追記】

 帰りのバスも、事故で大渋滞でストレスが溜まりました。そんな狭いバスの中で、後ろの心ない40代ぐらいのキツネ目の眼鏡をかけた女の客が傍若無人にもスマホでユーチューブをイヤホンもせずに、ボリュームを上げて見ているので、イライラしてしまいました。

 途中、羽生SAで休憩した際、運転手さんに、「私が直接注意すれば喧嘩になるので、後で運転手さんからマイク放送で注意してもらえませんか」とお願いしたら、再出発した際、運転手さんは「今、会社からの情報ですが、お客さんの中に、ヘッドホンをせずに音楽などを聴いていらっしゃる方もいますが、周りの方にも迷惑になるので、是非ともヘッドホンをお付けになってお聴きください」と放送してくれたのです。そしたら、ピタリと止みました。

 私が言ったことを「会社からの情報」とは、オツなことを言うものです。気分爽快で、下車の際に、何度も運転手さんに御礼を言いました。

 それにしても、傍若無人で、自己中心的で身勝手な人間が最近増えたと思いませんか?

かなりお得だった東京・新橋の「香川・愛媛せとうち旬彩館」

 訳あって、東京・銀座周辺に進出している全国各県の「物産館」巡りをしています。そこに食堂や喫茶店が付設していれば、その県の名産品を食すという遊びも昼休みにやっております。

 これまで、銀座方面は大体回ったので、今は新橋方面に足を延ばしています。

 本日行ったのは、「香川・愛媛せとうち旬彩館」です。この近くに「とっとり・おかやま新橋館」があります。歴史的に鳥取と岡山は同じ池田藩つながりがあるので、両県が共同参画するのはよく分かりますが、香川と愛媛となると、四国の瀬戸内海寄りという共通点はありますが、かつての讃岐、伊予藩で、縁戚関係はなかったと思います。そして、讃岐=うどん、伊予=蜜柑と名産品も違います。

 何ででしょうか?

東京・新橋「香川・愛媛せとうち旬彩館」伊予定食1300円⇒ランチで1100円

 ま、堅いこと言わずに2階の食堂に出かけてみたら、他の県の物産館と比べて、かなり「サービス」が行き届いておりました。週の日替わりで、ランチ定食が普段の100円~200円安になっていたのです。しかも、会計を済ませた後、年内で使える「100円割引券」まで貰ってしまいました。

 これは、2階の食堂でも、1階の物産店でもいずれでも使えるそうです。

東京・新橋「香川・愛媛せとうち旬彩館」にて

 2階食堂の窓側の席に座って食事していたら、「北海道根室市館」が目の前に見えました。県が東京に物産館を建てるのは大変だというのに、市が建ててしまうというのですから、凄いですね。でも、そう言えば、有楽町駅前の東京交通会館には、北海道や富山、秋田、兵庫など10軒以上の県の物産館がありますが、この中で、北海道の美瑛町が「丘のまち美瑛」の名前で頑張っていました。

 今、東京交通会館のホームページを見てみたら、中に「徳島・香川トモニ市場」の物産店がありました。香川県は、愛媛県にくっついてみたり、徳島県にくっついたりして忙しかったんですね(笑)。

 根室市館には「根室食堂」もあるみたいなので、今度ランチに行ってみましょうか。

新橋「玉木屋」創業1782年 老舗の佃煮屋さんです

 あ、そう言えば、今、思い出したのですが、私が赴任したことがある北海道十勝地方の池田町が東京駅近くに店を出していて、何度か行ったことがありました。「レストラン十勝 日本橋店」という店です。勿論、池田町の売り物の「十勝ワイン」が置いてあります。ステーキなんかも美味しかったでした。

 もう一軒。銀座の串焼き・もつ焼き店「ささもと」では、「葡萄割り」という強烈なお酒がありました。これは、キンミヤ焼酎を十勝ワインで割ったものです。かなり強いお酒なので、店主は3杯までしか注文を受け付けていませんでした。コロナ禍で最近ずっと行っていなかったので、ここもまた久しぶりに行きたくなりました(笑)。

 十勝ワインで有名な池田町は、ドリームズ・カム・トゥルーのボーカル吉田美和さんの出身地としても知られています。