「It’s 展」と嬉しいコメント third edition

 片岡画伯作品

もう、既に皆様お気づきのことと存じますが、タイトルに後にある○○edition というのは、本で言えば、初版とか3版とか、もしくは刷みたいなもので、それだけ書き換えたということになります。

例えば、昨日の「上田正昭著『帰化人』」は「25th edition」ですから、25回も書き直し、訂正加筆したということです。昨日は、日曜日でしたから、丸一日、こんなブログのために、他に何もできず、休みを潰してしまったということです。

まず、固有名詞で大間違いがあったので、すぐ手直ししましたが、扱った内容が、タッチーなイッシューになっていたものですから、弁解の余地がないほど隙を見せてしまっては、攻め込まれてしまいますから、何度、書き足したりしたものか。。。

これでも、どこからの助成金もなく(笑)、奉仕の精神でやっているのですから、草臥れ損になってしまっては、本当に泣きっ面に蜂ですからね。

そんな中で、驚いたことに「くんろくK3」という方からコメントを頂きまして、本当に嬉しゅうございました。陰の努力が報われたと思いましたよ(笑)。

「ごぶさたしております」とのコメントでしたが、正直「あれっ?どなた様でしたっけ?」といった感じです。K2はヒマラヤ山脈の山ですし、K9はワンちゃんのことなので、大体想像はつきますが、K3となると…。あっ!もしかして、KNさんかな?と思ったりしてます。

いずれにせよ、コメント本当に有難うございました。K3さんの仰る通り、渓流斎は、半年間ほど、世を忍んで、黄泉の世界に行っておりましたので、お久しぶりです。今後とも宜しくお願い申し上げます。

 米澤画伯作品

さて、西方の浄土から、本日4月18日夕に、東京は銀座の渋谷画廊(老舗とんかつ屋「梅林」二階)で「It’s展」のオープニング・パーティーがあるので、楚々のないよう、ご挨拶するように、との伝令が舞い込んできましたので、小雨の中、ほんの少し覗いてきました。

昨年の「It’s 展」のオープニングにも顔を出しましたので、およそ1年ぶりです。そこでは、懐かしい旧友にもたくさんお会いすることができました。眼帯のお仙、焼津の半次、彦作村長・実は加須仙人、北欧の騎士、首都紙芝居のお安といった面々です。

最初の写真の片岡画伯の作品は、昨年、彼女自身が大変な事案があった中、大変な思いと苦労をなさって製作された「脳内フローラ」という作品でした。もう一つは、タイトルは忘れましたが、黄泉の国が描かれていました。意外にも片岡画伯は、表面的にはお元気な様子で、「去年は、臨死体験しましたからねえ」と冗談ともつかぬような話を軽くされておりました。

もう一人の米澤画伯の作品は、コラージュでしょうか。タイトルの中に「ホレス・シルバー」と書いておきながら、彼は登場しない不思議な作品です(笑)。ご自身の20歳のときの自画像も隠されていて、遊び心満点の作品でした。米澤画伯には、昨年、小生の個人的な事案で色々と御相談に乗って頂いたりして、大変なご迷惑をお掛けしてしまいました。

画廊の市瀬支配人とも1年ぶりにお会いしました。3年ほど前に京都でご一緒して、京洛先生と3人で鍋を囲み、随分豪快な人だなあ、と感心した方でした。まあ、こうして皆さんと再会できて、生きててよかったですよ。

同展は24日までですので、お戯れを。

上田正昭著「帰化人」 25th edition

聖地「長白山」山頂より観る神秘な天池Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 今年3月13日に88歳で亡くなった日本古代史の泰斗上田正昭京大名誉教授の著作をほとんど読んでいなかったので、慌てて、手始めに「帰化人 古代国家の成立をめぐって」(中公新書)を読んでみました。

 初版は1965年6月25日ですから、半世紀以上昔。「えっ?まだ読んでいなかったの!?」「何でいまさら…!?」などと賢明なる読者諸兄姉の皆々様方には怒られてしまうことはガッテン承知の介ですが、「読んでいなかったので仕方ない」と開き直って(笑)、続けていきます。

 この本が世に出た時、著者の上田氏はまだ38歳でしたから、新進気鋭の学者として注目され始めた頃でしょう。

 まだ戦後20年です。戦前の皇国史観からGHQによって真逆の戦後民主主義を教えられた時代ですから、そんな時に、こういう本が出版されていたことは意義深いものがあったのでしょう。

 この本で上田氏が記述した「(平安京を開いた)桓武天皇の母であった高野新笠(たかのにいがさ)は、百済の武寧王の後裔とされる和(やまと)氏の出身であり、帰化氏族の血脈につながる人であった。そのことは、『続日本紀』に明白に物語られている」(16~17ページ、一部変更)という部分で、右翼団体から「近く天誅を加える」「国賊は京大を去れ」などとの電話や手紙で嫌がらせを受けたそうです。

 しかし、平成13年(2001年)12月18日の「天皇陛下お誕生日に際し」で、今上天皇は「私自身としては,桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると,続日本紀に記されていることに,韓国とのゆかりを感じています。」と記者会見でお話しされておりますから、今上陛下も「続日本紀」の記述を認められていることは確かです。

宮内庁ホームページ参照

 先を進めます。

 天女かとおもって見たらロケだった Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 上田氏は、帰化人のことを渡来人と言うように提唱した人ですが、古代律令制を確立した大和朝廷は、現代人が想像する以上に文字や技術や法律に詳しい渡来人を受け入れ、歓迎していたのですね。真偽は不明ですが、万葉集の歌人、山上憶良も柿本人麻呂も渡来人という説を聞いたこともあります。

 この本では、大きく東漢氏(やまとのあやのうじ)と秦氏(はたのうじ)という大和朝廷の重要な官職にも就いた渡来人を主に取り上げています。(他に、古渡=ふるわたり=として、千文字と論語を伝えたと言われる王仁の末裔とされる西文氏=かわちのふみうじ=も。雄略天皇期から飛鳥時代までの渡来人は、今来才伎=いまきのてひと=と呼ばれた)

 9世紀後半になって(663年の白村江の戦いで、倭遠征軍が唐水軍に惨敗し、その後、遣唐使が廃止され、朝鮮半島を統一した新羅との交流も閉ざされた頃)、漢氏は、その名前から後漢の霊帝の後裔だと主張し、秦氏は、秦の始皇帝の血脈を継ぐと、半島からではなく、今の大陸中国からの渡来人と自称したりします。しかし、上田氏の説(というより、記紀によりますと)では、漢氏は百済系、秦氏は新羅系となっています。つまり、今の韓国です。(ちなみに、今の北朝鮮は古代の高句麗に当たり、首都も平壌としていました。高句麗は長らく倭と敵対し、倭政権は百済に援軍を送ったりします)

 百済系の漢氏は、軍事(鉄器や馬なども)、土木、外交などに強く、蘇我氏と結びつき朝廷内で台頭します。蘇我氏は、仏教を日本に取り入れる崇仏派で、仏教導入に反対した排仏派の物部氏を滅ぼします。法隆寺「釈迦三尊像」をつくった止利仏師や蝦夷を征伐したとして知られる坂上田村麻呂らも漢氏の子孫です。

 新羅系の秦氏は、大蔵官僚となり大和朝廷の財務を司ります。聖徳太子や藤原氏との結びつきが強く、国宝第1号に指定された弥勒菩薩像で有名な広隆寺は秦河勝(はたのかわかつ)が創建したもので、御本尊様は、聖徳太子から賜っています。映画村として知られる太秦(うずまさ)も勿論、秦氏と関係があります。

また、地方で治水や農耕で活躍した秦氏もおり、今の神奈川県秦野市も秦氏と関係があるそうです。

 天池を水源とする川の滝 Copyright Par

Duc Matsuocha gouverneur

 今年は、正月早々、神社めぐりをして「厄除け」願いをしたり、「健康」を祈ったりしたので、「そもそも」の神道についても俄然興味を持ち、今さらながら、勉強しはじめて、色んな疑問が出てきました。でも、この本でそれらの疑問のかなりの部分が解消されました。

 第32代の崇峻天皇は、皇子時代に、蘇我氏による反旗を翻した物部氏(大連=おおむらじ)の征伐軍に加わりますが、その後、蘇我氏に謀反があると察知した崇峻天皇が蘇我馬子を暗殺しようとします。しかし、事前に密告されて、逆に暗殺されます。直接の下手人は、渡来人の東漢直駒(やまとのあやのあたいこま)だったと言われています。下臣に暗殺された天皇は、崇峻天皇が最初だと言われています。

話は前後しますが、6世紀の大和朝廷には内憂外患の危機が押し寄せます。その一番は、第25代武烈天皇に世継ぎがいなかったことです。そのため、直系の王族ではない越前の三国の男大迹王(おほとおう)(古事記では、袁本杼命)を迎え入れて即位することになります。この方が第26代の継体天皇です。ですから「王権断絶」で、今上天皇は、継体天皇までしか遡れないという説もありましたが、継体天皇は、第24代仁賢天皇の娘で、第25代武烈天皇の姉に当たる手白香(たしろか)皇女を皇后に迎えましたので、王族の直系とつながることになりました。

 高句麗は668年に唐軍によって滅ぼされ、少なくない人数の高句麗人が倭に亡命します。しかし、権力が集中している今の畿内では、漢氏や秦氏が抑えていて、新参者が入る隙もありません。そこで、技術を持った人々による地方開拓の意味もあって、高句麗人は常陸や武蔵国に移住させられます。

 個人的なことながら、渓流斎が小中学生の頃、よく、西武池袋線の飯能駅近辺の小高い山や川に遠足やハイキングに行ったので、その辺りに高麗(こま)という地名があったことを覚えています。

 今調べたところ、やはり、そうでした。高麗は、関東にいた高句麗人1799人を集めて716年に集団移住させた所で、「高麗郡」と呼ばれました。現在は埼玉県日高市になっています。日高市は、巾着田で有名な所です。市では、その高麗郡が置かれて今年でちょど1300年目に当たる節目の年なので、記念のイベントを催すそうです。

 私も行こうかしら。

「スポットライト」は★★★★★ sixth edition

大連・駅前裏通り  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

今年のアカデミー賞の作品賞と脚本賞をW受賞した「スポットライト 世紀のスクープ」を東京・TOHOシネマズ日劇で観てきました。(G)(またまた、本文と写真は関係ありましぇん。映画の写真は著作権があって使えましぇん)

昨日15日に公開したばっかりですので、恐らく混むだろうと予想して、朝一番の9時45分上映にしましたので、せっかくの休日なのに早起きしなければなりませんでした(苦笑)。

都心まで出かけるのは遠過ぎるので、本当は昼の時間帯で観たかったのですが、どういうわけか、次の上映時間は16時45分。映画が終わって、出入口付近で、沢山の人が集まっていたので、「おっかしいなあ…」と思ったら、家に帰ってパソコンを開いて、この映画の公式HPを観たら分かりました。「なーんだ」です(笑)。

 大連・駅前裏通り  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

何と、主役の一人で紅一点の記者サーシャ・ファイファーを演じたレイチェル・マクアダムスがお忍びで(?)来日し、舞台あいさつをしていたのです。それが、今日この昼間の時間帯の日劇の会場で、特別料金で普段の一般1800円より200円高い2000円で、「チケットぴあ」がネットで募集していたのです。会員優先で、一般の人は抽選だったようです。

これでも、私は普通の人より身銭を切って(笑)、映画を観ている方だと思いますが、今日初めて、「ぴあ」の人に捕まって、「映画は、何点でしたか」と質問されました。

私もたまに、映画を観に行く前に、ネットの「ぴあ映画生活」を見て、映画の点数を参考にして、面白そうな映画でも「ぴあ」の採点が低かったら、観るのをやめることもありました。こうして、「ぴあ」の人から取材されると、「本当に真面目に観客から聞いて、点数を付けていたんだ」ということが分かり、信頼度を高めました。

ちなみに、これは、いつぞやも何度か書いたと思いますが、私が最も参考にしているのが、日経金曜日夕刊最終面の映画採点なのです。

この「スポットライト」は五つ星でした。日経の採点は、五つ星が「今年有数の傑作」、四つ星が「見逃せない」、三つ星が「見応えあり」、二つ星が「それなりに楽しめる」、一つ星は「話題作だけど…」です。

実は、私の採点も黒星五つが最高で、たまに、おまけの白星もつけることがあります。(だから、真似したわけではありましぇーん)

 大連・駅前裏通り  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

前置きが随分長くなってしまいましたね(笑)。

でも、実は策略でして、あまり内容には触れたくなかったのです。皆さんには是非劇場に足を運んでご覧になってもらいたかったからです。

まるで、映画配給会社の宣伝部員みたいですが、それほど面白かったのです。(あ、これから先は、これから観る方は読まない方がいいかもしれませんよ。内容に触れます)

何と言いますか、スト-リーは、2001年から02年にかけて、米ボストン・グローブ紙が、長年に渡るカトリック神父による児童性的虐待の「世紀のスクープ」を追う姿をドキュメンタリータッチで描いたものです。

タイトルのスポットライトは、同紙の「調査報道」の特集欄の名前です。その編集部が、僅か4人だったとは驚きましたが。

グローブ紙は、地元読者に密着した紙面づくりで、読者は、カトリック信者が53%を占めていました。いわば、タブーの一つで、読者の中には、そして、メディアも含めて、これらのスキャンダルを知っていながら、「見て見ぬふり」を何年もの間してきた事案だったのです。この世紀のスクープもまかり間違えば、グローブ紙読者の不買運動につながり、会社がつぶれる恐れもありました。

それが、色んな偶然の要素もからんで、結局は大スクープは成功し、この連載記事が、世界中に波及して、神父による性的児童虐待とその隠蔽工作の事例が、米国内の他州だけではなく、フィリピンやタンザニアやニュージーランドなどでも暴かれ、各メディアで大きく取り上げられるようになったのです。

 大連・駅前裏通り  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

勿論、極東に住む私も当時、新聞などでこれらのスキャンダルを知り、熱心に読んだものでした。(えっ?もう14年も昔の話なの?)

そういった「結果」が分かっていても、観ていて、「この先、どうなってしまうのか」とハラハラドキドキ。

出演者は、役者ではなく、本物の新聞記者に見えたところが実によかったです。ポーランド系米人で突撃記者マイケル・レゼンデス役のマーク・ラファロもいい。デスクの長老ロビー役のマイケル・キートンも恰好よくて渋い。(彼のバットマン役を覚えていますが、1989年公開。27年も昔だったとは!)そして、前述のサーシャ記者役のレイチェル・マクアダムスも、新聞業界にはあまりあんな美人はいませんが(こら、怒られるぞー。逃げろー)、何か知的ではまり役。新しく、編集局長としてマイアミから赴任してきたバロン役のリーヴ・シュレイバーもどっしり落ち着いて、うまい。

 大連・駅前裏通り  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

恐らく、この映画は、観る人によって感想は分かれると思います。

私の場合、ある意味で、共感してしまって、途中で感情を抑えきれなくなってしまった程です。

アカデミー賞の中でも最高の栄誉である作品賞を獲った作品でなくても、今年の傑作の一つでしょう。

さて、私が「ぴあ」の記者に何点と言ったか、そんなに気になるんですか?(笑)

はいはい。五つ星ですから、勿論、100点です。

【後日談】あら、吃驚
今朝の朝日新聞朝刊の土曜別冊「be」に、本物のボストン・グローブ紙の突撃記者レゼンデスさんと、美人のサーシャ記者の二人が登場していました。「本物は、こんな顔をしていたのか」と納得。俳優と似ているような、似ていないような。兎に角、シンクロニシティ。

仁和寺の「御室の桜」

Copyright par M. Kyouraku-sensei
週末は、疲労が溜まって、やおいかんばいです。

先日、京の都にお住まいの京洛先生から、「醍醐の桜」の写真を送って頂きましたけれど、この桜は、豊臣秀吉が死の数カ月前に盛大な花見を催し、招待者は、おなごはんが1200人、おのこが数人だったそうですね。そんな逸話といいますか、羨ましい由緒がある桜花でした。

Copyright par M. Kyouraku-sensei

おやおや、今回は、違う桜が送られできたようですね。
Copyright par M. Kyouraku-sensei

…都内の桜はほとんど散り落ちましたでしょう。京都も桜の下での宴も一区切りついたようですが、観光客は雲霞のように押し寄せ、このまま、今月末から5月初めまでの黄金週間に突入することになります。もはや古都・京都にはシーズンオフはありませんね。そんな中、低木で遅咲きの仁和寺の「御室の桜」が今、見どころです。…

雲霞の如くとは、凄い表現ですね。

Copyright par M. Kyouraku-sensei

…御室の桜は、背丈の低い桜です。仁和寺(真言宗御室派)の説明では、今まで、桜の下に硬い岩があるため、根が地中深くのばせないので、背丈が低くなったと見られていましたが、最近の調査で、岩盤ではなく、粘土質の土壌であることが判明したそうです。…

さすが、教養が高い。地質にまで詳しいとは、「ブラタモリ」のタモリさんみたいですね。

Copyright par M. Kyouraku-sensei

…また、京都では背丈の低い女性を「御室の桜」と隠語で言いますね(笑)。蕪村の「春に来て御室を出るや宵月夜」という句もあります。…

へえ、知りませんでした。よう知りはりますまんねんなあ。。。

Copyright par M. Kyouraku-sensei

…ところで、先日の新聞各紙に、この仁和寺の宿坊というか宿泊施設の「御室会館」の食堂で長時間労働があって料理長が鬱になった、という裁判の判決が出たことを報じています。
裁判所も「過酷だ」「4200万円払え」と認めたわけですね。仁和寺側は、この判決を不服として上告するのかどうかわかりませんが、弘法大師の教えを布教する宗教法人のレストランで、過酷な労働が行われていた、というのはにわかに信じがたいことです。…

ええ、勿論、愚生もその記事を読みました。確か、年間356日出勤、時間外労働が200時間を超えたとかいう話でしたね。普通の人なら死んでしまいますよ。過酷を通り越してます。

Copyright par M. Kyouraku-sensei

…また、京都市内は内外の観光客が激増して、ホテル、旅館が不足しています。それだけに、宿泊施設内も、人手が足りなくて、従業員の仕事も厳しくなっているのが想像できます。
他方、「もっとホテルを増やすべきだ」の大合唱が起きるのは間違いありません。そうすると、美観を損ねるということで、今、市内ではビルの高さ制限がありますが、この際、「超高層ビルのホテルをドンドン建てるべきだ!」と、安直な”金儲け主義”に走り、洛中に超高層ビルが乱立して、情緒も美観も何も考えないホテル・ラッシュになることも十分予想できますね。
数年後には、京都も都心、都内とさして変わらない街造りになっているのを予言しておきます。…

  Copyright par M. Kyouraku-sensei

うーん、随分悲観的な予言ですが、あり得ないことはありませんね。でもそうなると、京都の魅力も半減してしまいます。鎖国するしかありませんか?(笑)

ドコモは不親切か

大連・食べ物横町  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 賢明な読者諸兄姉の皆々様方は、以前、私が「渓流斎のスマートフォンの行方はどうなるのか。続きをお楽しみ」と書いたことを覚えていらっしゃることでしょう。

 えっ?覚えていない?

 それでは、もう一度、くどいようですが、書いてみましょう。

 昨年末に、待望のスマホiPhoneを「型落ち」の古い機種を、ドコモからauに換えることによって、「一括無料」で購入しました。今の最新のiPhone6sの一世代前のiPhone6です。

 ドコモでは、音声用のガラケーとデータ用のスマホの2台をドコモ・ショップの店員に騙されて、いや、間違えました、強く勧められて2年前に購入しました。

 で、今回、機種変更ということで、ガラケーは途中解約しましたので、ドコモに違約金を払いました。約1万円です。それが、驚くことに、auが1万円ちょっとで下取りで引き取ってくれたので、結局、違約金はチャラになりました。

 残るは、スマホです。ソニーのエクスペリアZ1fという機種です。今年に入ってほとんど使いませんでしたが、4月になってやっと「2年間の縛り」から解放されたので、今月、違約金は払わずに解約できました。

 それでも、1月から4月までの期間、約2万円の通信費は払わなければなりませんでした。

大連・食べ物横町  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 さて、スマホの解約の話です。ドコモ・ショップで当然「下取り」してくれるかと思いましたら、「処分はできますが、下取りは受け付けていません」と言われました。

 まあ、そう言われるんじゃないかと、少しは想定はしていましたが…。

 しかし、渓流斎はタダでは転びません(笑)。

 iPhoneの取扱説明の本や雑誌を何冊か買いましたが、その中に広告で、「中古のスマホを下取りします」とありました。

 少し、半信半疑でしたが、申し込んで査定してもらいましたら、な、な、何と、1万500円も値が付きました。ま、実際に使用したのは、2年未満でしたから、まだ十分使える代物です。

 それでもまだ半信半疑でしたが、昨日、「お客様の口座に振り込みました」とのメールが、下取りしてくれた大阪の会社からありましたので、確認してみましたら、確かに振り込まれていました。

 「ラッキー!」ですよ。

 ドコモでは引き取ってくれなかったのに、下取りの広告宣伝を見つけたおかげで、得をしました。

 それとも、ドコモは相変わらずの大名商売で、不親切だったということでしょうか?auは、他社(ドコモ)のガラケーでも有料で引き取ってくれましたからね。

【お知らせ】

「渓流斎日乗」別冊を楽天ブログで、始めております。こちらは、単なる風俗の「絵解き」です。
お暇つぶしに、どうぞ。検索すれば、出てくるかもしれません。

日経新聞編著「シャープ崩壊」

 大連・食べ物横町 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 日本経済新聞社編著「シャープ崩壊 名門企業を壊したのは誰か」(日経出版社)を読了しました。

 いやあ、凄まじい内容でした。

 下手な小説より、遥かにずっとずっと面白かったです。同じサラリーマンとして大変身につまされました(苦笑)。

 大連・食べ物横町 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
 
 日本の優良企業シャープを崩壊させたのは、確かに、経営者の人事抗争で「人災だった」という本書の主張は十分納得させるものがあります。

 それにしても、経営者幹部のほとんどが責任を取らず、自分たちは辞めずに、トカゲの尻尾切りのように、大切な社員を「希望退職」の名の下でリストラしたことは本当に許しがたい行為ですね。

 2012年に2960人、15年に3234人。計6194人にも及ぶ首切り。数字で書けば簡単ですが、この6194人のほとんどが家族持ちだったでしょう。裸一貫で南極か、猛獣のいるジャングルに投げ出されたと言っても過言ではないでしょう。

 これが、グローバリズムの正体でしょうかね?日本の伝統風土だった「終身雇用」や「年功序列」はなくなり、まるで弱肉強食の世界へ。

 本書の初版出版は今年の2月17日。台湾の鴻海精密工業によるシャープ買収の正式合意が4月2日ですから、当然ながら、本書は、崩壊したシャープは、この先どうなってしまうのか、という「未完」で終わっています。それでも、凄まじい人事抗争(特に町田勝彦四代目社長と片山幹雄五代目社長の対立)や密約やらの内部情報が盛り込まれていて、「結果」が書かれていなくても読み応え十分でした。

 大連・食べ物横町 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 本書の中では、買収した鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長は、シャープを買収したら、(現在日本電産の副会長になっている液晶のスペシャリスト)片山五代目社長を呼び戻す、というようなことが書かれていました。

 しかし、4月2日の記者会見では、鴻海の郭会長は、シャープを買収したというわけではない。鴻海―シャープ連合で、当分、シャープは日本の経営者に任せる、といった趣旨の発言をしています。

 アップルのiPhoneなど世界最大手の精密機器製造会社の創業者の発言ですから、これからどうなるか、分かりませんね。

 東芝の白物家電部門が、中国の美的集団に買収される(3月30日)など、日本の社会が歴史的転換期に入ったことは確かです。

 大連・食べ物横町 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 いずれにせよ、犠牲になるのはいつも弱者です。

 経済誌を立ち読みしていたら、大手商社の社長さんの年収が1億~2億円だと書かれていました。

 それだけの収入をもらえば、ヒトは誰でも権力にしがみつくものですね。よーく分かりました。

迷惑メールにうんざり

大連・夏祭り  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

今日のブログは、あまりにも個人的過ぎますので、ご興味のない方は、この先は読まれない方がいいかもしれません。

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春めいてきました。陽気が良くなって気持ちも高まってくる人も多いでしょうが、逆に調子を崩す人もいます。

そのせいか、この季節になりますと、電車の遅れが増えます。理由はご説明するまでもないでしょう。遅れると、電車の本数も減りますから、車内は異常な混雑になります。

不快度指数が高まります。

 大連・駅前裏通り  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

不快度指数といいますと、最近、ここ1週間で、急に迷惑メールが増えて困っています。

アドレスを変えたとしても、また、同じように迷惑メールが来ることでしょう。痛いことに、このメールアドレスが色んなサイトの「ID」になっているので、メルアドを変更すると、色んなところで支障をきたし、面倒臭いのです。

1日、20通以上は来ますね。有難いことに、携帯会社のauが、迷惑メールのフィルターをかけてくれますので、1度に17件ぐらいの「迷惑メールありました」という通知が、まとめて来ますが、このフィルターにかからない迷惑メールが他に数件あります。

 大連・夏祭り  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

他に、会員になったeコマースの会社から毎日、10通ぐらいコマーシャルのメールが来ます。うんざりします。

配信停止にすればいいのですが、一応、「連絡メール」を受信しないと、ポイントをくれないというので、しょうがなく、一応受信だけはしています。ですから、ポイントが付いたら、配信停止にするつもりです(笑)。

本当に世の中、「ポイント世界」になってきましたね。まあ、ポイントによる「囲い込み運動」と言ってもいいでしょう。以前、大きな話題になったビットコインや電子マネーといった「仮想通貨」も同じようなもんでしょう。

先日、SNSのLINEが、ゲームで供託金逃れをしたとか、しないとかで、関東財務局が立ち入り調査をした、というニュースがありました。

私はゲームをほとんど全くやらないので、詳しい仕組みや内容は分かりませんが、これも「仮想通貨」みたいなもので、ゲームを楽しむということでしょう。誰だって、ゲームには勝ちたいと思いますから、人間の虚栄心や射幸心につけこんだ阿漕な商売と言ったら、言い過ぎでしょうか。

LINEは、無料で通話できたり、メッセージをやり取りしたりできるので、私も利用していますが、やはり「無料」には裏があって、こういったところで、巨額のビジネス商売していたのか、と初めて知ることができました。

 大連・夏祭り  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

さて、最近、好きな映画を観ていないのは、まあ仕事が忙しくなって、休日は休みたいという気分が勝ってしまうことが多いせいかもしれません(笑)。

しかし、毎日、ドキドキハラハラの生活で、気を遣ったり、心の中で貶されたり、露骨に足を引っ張られたりする生活なものですから、何で好んで、もしくは、何が悲しくて、お金を出してまで、また、ハラハラドキドキするようなサスペンス映画を観なくてはいけないのか疑問に思ってしまったことも一因なのです(笑)。

同じことは、レジャーランドにも言えます。何でわざわざ危なっかしい、危険な乗り物にキャーキャー叫んで乗ったりするんでしょうかね?

私の場合は、広い北海道で、牛さんや羊さんなんかを眺めたり、触ったりした方がよっぽど、安逸した気分になれますけど…。

まあ、同志諸君、現実は厳し過ぎますが、心だけは福にして、艱難辛苦に耐えていこうではありませんか。

醍醐の桜と皮相主義者たち second edition

恒例の京洛先生からのメールをご紹介致しまする。

…醍醐の桜は久しぶりに見ましたが、山門そばの、苔むした土から、ぐーんと伸びた、桜の木を眺めながら、奥村土牛が晩年、醍醐の桜を描いた「醍醐」(山種美術館所蔵)を思い出しました。

 お寺の壁を背景に満開の桜を、土牛さんがスケッチしていたのはこの辺りかなあ、と考えながら桜見物をするのも一興ですね。禁酒中の貴人は饅頭にお茶でしょうが(大笑)。…

 醍醐の桜とは、日本名木百選にも選ばれた岡山県真庭市の桜のことですか?
 いやはや、冗談です(笑)。
 太閤秀吉が「醍醐の花見」を繰り広げた醍醐寺のことですね。

 …ところで、永栄(ながえ)潔著「ブンヤ暮らし36年」(草思社)という、朝日新聞OBの書いた本ですが、購入して読了しました。…

 あら、購入されるなんて珍しいですね。

  …おつなのメンバーだった、ご存知、元経済部のAさん、元政治部のIさんら旧知の方から、同社の社長、首脳陣、船橋、若宮氏ら主筆、論説主幹といった著名な幹部が実名で出ていて、逸聞、逸話が満載で「朝日人」の実像がよく分かります(笑)。

 あの作家の高杉良さんも登場します(笑)。…

 あらあら、そんな本があったのですか。長谷川熙著「崩壊 朝日新聞」は知っていましたけどね。まだ、未読ですが。

 …朝日新聞社内には謀略を仕掛ける人士もいて凄いところです(笑)。「高額報酬と自由を選べ」と言われれば、愚生は自由を選びます(笑)。「専制か腐敗かどちらか選べ」と言われても同じでして、腐敗を選びます(笑)。まあ、”究極の選択”ですが(笑)。

 「民主主義」とか、「スーチーさんは偉い!」なんて言っているのは、皮相なことしか分からない人で、どうしても「朝日」なんかに期待を持ってしまうのです(大笑)。さりとて、下層労働者が右翼化して、専制を求める「産経」などは論外ですがね(大笑)。

 同書は、一年前に出たのですが、こういう組織は、とても、小生のような、気分気儘な”自由人”、”無政府主義者”には勤まりませんね(大笑)。一読を薦めます。…

 うーん、面白そうですね。早速読んでみます。とは言っても、図書館で借りますから、いつのことになるか分かりませんけど…(笑)。

「パナマ文書」は歴史的大スクープ eleventh edition

ロシア風情の旅順駅 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 今凄い勢いで世界中が大騒ぎしていますね。超メガトン級です。

 「パナマ文書」のことです。

 パナマ文書というのは、パナマの法律事務所「モサク・フォンセカ」から流出した金融取引に関する大量の内部機密文書のことで、文書は1977年から2015年12月までのもので、1150万点以上にも上ると言われています。(「モサク・フォンセカ」の設立者は、南米に逃れてきたドイツ・ナチスの元親衛隊という噂もあります)

  文書のサイズは、何と2.6テラバイト。一部報道では、「ウィキリークスが世に出した米外交文書リーク(2010年)が1.73ギガバイトだったので、この1000倍以上になる」といいます。

 発端は、2014年末。ある匿名の人物が、ドイツの有力紙「南ドイツ新聞」の記者に、この機密文書を持ち込んだことです。その匿名の人物は、恐らくインサイダーだったらしく、最後まで身元を明かさなかったそうです。

 南ドイツ新聞としては、超特ダネになったはずですが、文書が1150万点以上とあまりにも膨大で、一社の分析ではとても手に負えず、非営利団体(NPO)「国際調査報道ジャーナリスト連合」(ICIJ)に持ち込みます。ICIJには、日本の朝日新聞や共同通信も参加しています。

 また、一部報道ですが、英国のガーディアンやBBC、フランスのルモンドなど、世界76カ国の100以上のメディアの記者400人以上が文書の分析に協力したと言われています。 

 軍艦と漁船が同居する旅順港 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 まさに、かつてない規模の歴史的大スクープと言ってもいいでしょう。そこには、「モサク・フォンセカ」法律事務所が、タックスヘイブン(租税回避地)での法人設立を支援していた企業や個人の名前や内容詳細が書かれ、驚くことに、中国の習近平国家主席や李鵬元首相らの家族・親族に関する記載やロシアのプーチン大統領の側近の名前もあったというのです。

 5日には疑惑の渦中にあったアイスランドのグンロイグソン首相(41)が辞任し、英国のキャメロン首相も7日に、亡父が租税回避地に設けたファンドに自分も投資して、約300万円の利益を得ていたことを認め、大スキャンダルになっています。

 水師営の両将軍の会見所 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 そこで、首をかしげたくなったのは、何で、世界第3位の経済大国である日本の企業や個人が出てこないのでしょうか?

 そしたら、なーんてこたあない。ネットでは既に、日本関係者が暴露されて大騒ぎしているのですね。大手銀行や証券会社、大手商社、航空会社、携帯電話大手や世界中に展開している衣料メーカーなど、日本人なら誰でも知っている大企業が並んでいました。異色の個人としては、香港出身の大ベテラン歌手の名前もあり、表の顔とあまりにも違うので思わず笑ってしまいました。でも、本当に笑ってしまうのは、リストの中に政治家や大学教授の名前まであったということです。

 白玉山の忠霊塔 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 それでは、日本の大手メディアは何で報道しないんでしょう?少なくともICIJに加盟しているメディアは何で声を潜めているのでしょうか?自分たちで分析したんじゃなかったのでしょうか?

 考えられるのは、これらの大企業は、いずれもメディアにとっては広告を入れてくれるいいスポンサー(お客様)だからでしょう。何しろ、この文書には、あの大手広告代理店までリストに上がっているんですからねえ。驚きです。

 ですから、暴露しようものなら、大変なことになります。日本は村社会ですから、陰湿な不買運動などのいじめもあるかもしれません。何しろ、悪質な税金逃れですからね。

 だから、大手メディアはいつまでたっても躊躇しているのでしょう。しかも、ふざけたことには、日本政府は、早々と「調査しない」と宣言してしまうんですからね。

 とはいえ、いずれにせよ、大手メディアは、本当に情けない。これでは、ネットの住人に「マスゴミ」と蔑称されても分からないことはありませんね。

日経編「シャープ崩壊」

旅順港口が一望  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 久しぶりに洛中にお住まいの京洛先生からお電話がありまして、「渓流斎さん、ブログは毎日続けなければいけませんよ。更新を待っている人が大勢いますからね」と、激励されているのか、奨励しているのか、分かりませんが、まあ、何事もなくても、一応更新してみんべえかなあ、という気持ちになってきました。

 それに、皆さんご存知の松岡総裁から、「気分転換に」(笑)貴重な写真を送って下さいますから、やはり、ブログの内容とは全く関係ないいつもの通り、更新して写真を使わせて頂くことになった次第です。

 ロシア軍要塞  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 しかし、最近は全日勤務となり、会社には9時間籠もり、通勤の往復に3時間かかりますから、1日のちょうど半分の12時間を仕事に取られているわけです。自宅に帰ってきて、夜、またパソコンと睨めっこするのは正直疲れてしまいますので、この辺は情状酌量の程、相お頼み申し上げ奉る次第で御座います。

 二百三高地  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 というわけで、今日は別に書くことはありませんが、久しぶりに腹が立ったというか、ムッとしましたね。まだ、人間ができていない証拠です(苦笑)。

 帰りのバスで、自分が降りる停車場に着いたので、出口に向かったところ、前方に座っていた20代後半ぐらいの若い女性が、座席から傘を床に落とすではありませんか。まあ、こちらも通り道ですから屈んで拾って彼女に手渡したところ、全く表情も変えず、さも当然のような顔つきで、御礼の一言も言わないんですからねえ。全く無言、無表情でした。

 今時の若いもんは…と言えば、老人の繰り言になってしまい、私はまだ若い素敵なおじさまなので、応えが返ってこないので、ハッとはしましたが、「何も言わないのが、流行しているのかな」と独りごちてバスを降りたわけです。

 すると、足先が地面に着いた瞬間、何か嫌な気持ちになり、ムッとしてしまったわけです。世間知が低いといいますか、どういう育てられ方をしたか分かりませんが、社会常識がないなあ、と大人げもなくムッとしてしまったわけです。

 いっそのこと、木枯らし紋次郎のように「あっしには関わりのねえことで」と言って、無視すればよかったかなあ、と思ったりしたわけです。

 乃木保典少尉戦死の場所  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 今日は不思議な人から久しぶりにメールが来まして、「今、帯広にいます」と連絡がありました。北海道大好き人間のO氏でした。

 彼の場合、仕事で出張しているのか、遊びで旅行しているのか、よく分かりませんが、「今から帯広名物豚丼を食べに行きます」と来たものですから、私も暫く食べていないので、豚丼が食べたくなってしまいました。坂東のチェーン店でも豚丼は食べられますが、やはり、帯広が日本一でしょう。豚丼の発祥地でありますからね。

 ところで、今読んでいる本は、日本経済新聞社編「シャープ崩壊」(日経出版)です。これまた、同僚の杉田君から借りて読んでおります(笑)。

 まだ100ページも読んでいませんけど、「シャープ崩壊」は、人災だったんですね。全ては、四代目社長のM氏と49歳の若さで五代目社長になったK氏との間の確執といいますか、人事抗争が背景にあったようです。こんなこと、普通に新聞を読んでいては、さっぱり分からなかった話です。

 四代目と五代目の抗争とは…。裏社会とおんなじじゃありませんか。びっつらこきましたよ。

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