「家族はつらいよ」は★★★★ second edition

ハバロフスク駅  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

京洛先生のお勧めでロードショー映画「家族はつらいよ」を、ユナイテッドシネマでau割引価格で観てきました(AL)。

山田洋次監督作品。まあ、「男はつらいよ」の大監督ですから、こういった喜劇はお手のものなんでしょうが、ちょっと、ドタバタ過ぎたような感じもしました。

特に、父親の平田周造役の橋爪功と、長女金井成子役の中嶋朋子がちょっと演技過剰気味で、目が覚めてしまいましたが、長男の嫁史枝役の夏川結衣の抑えた演技は、自然にみえて、プラスマイナスゼロという感じでした。

 雨の降る真夜中の乗車  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

ストーリーは見てのお楽しみということで、書かない方がいいでしょう。

観終わって、すっきりしたので、満足しました。松竹伝統の「大船調」とまではとてもいきませんでしたが、「小船調」はいっていたかもしれません。シリーズ化されるんじゃないでしょうか。

みんな役柄でキャラがたっていましたから(笑)。

 保守点検中  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

邦画だと、俳優の顔と名前が一致して、役者さんの背景的知識もあるから、深読みではなくて、「深観」ができます。洋画だと知らない俳優が出てくると、名前も分からず、役がごっちゃになったりしますから(笑)。

例えば、最後に周造がビデオか何かで観ているのは、小津安二郎の「東京物語」。前回も「東京物語」のオマージュ的作品「東京家族」を発表したりして、山田監督の小津監督への並々ならぬ思い入れが伝わります。

もう一つ、周造の妻富子役の吉行和子の台詞に「(老後は)大丈夫。弟の遺産(作家で成功して著作権を継承したため)があるから、細々と暮らせますから」といったようなものがありましたが、この台詞で、当然、吉行の兄である吉行淳之介を思い起こしますよね。

長女の夫金井泰蔵役の林家正蔵が「どうもすみません」とこぶしを額に持っていく仕草は、ワザと山田監督が指示したのでしょう。もちろん、この台詞と仕草は、林家正蔵の父林家三平の十八番です。

また、「あの俳優観たことあるけど、誰だっけ?えっ?木場勝己?木場勝己も随分老けたなあ」などと、口にはとても出せないことが思い浮かぶのも、邦画ならではの「深み」かもしれません。

まあ、若い人が見てもこんなことは分からないでしょう。自分も、いい意味で歳を取ったということかもしれません(笑)。

「マネー・ショート」は★★☆ Second edition

 一人で大丈夫? Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

相も変わらず、松岡総裁から送って頂いた写真を本文とは全く関係なく(笑)、ブログに掲載させて頂いております。

松岡総裁からも「見事に本文の内容と写真の整合性が不可逆的、自然発生的に一致しておりませんねえ」との御忠告を拝聴しております。

最近、松岡総裁様におかれましては、御不孝が遭ったようですが、不特定多数の方がご覧になっているこの人気ブログですから(苦笑)、「大変ご愁傷様で御座いました」と一言だけ申し述べさせて頂くことに致します。

 土地はいくらでも Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

さて、京都にお住まいの、京洛先生から「ブログランキングの順位はどうなっていますか?」とのご下問がありましたので、下に掲載しておきます。

◆過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)

日付      閲覧数  訪問者数    ランキング

2016.03.05(土)  198 PV  107 IP    13656 位 / 2421721ブログ
2016.03.04(金)  275 PV  139 IP    11209 位 / 2420747ブログ
2016.03.03(木)  369 PV  157 IP    6638 位 / 2419592ブログ
2016.03.02(水)  235 PV  120 IP   8846 位 / 2418331ブログ
2016.03.01(火)  334 PV  161 IP   6590 位 / 2417158ブログ
2016.02.29(月)  360 PV  186 IP    6512 位 / 2416032ブログ
2016.02.28(日)  276 PV  128 IP    12081 位 / 2414918ブログ

ちょっと、見にくいかもしれませんが、全体でおよそ242万のgooブログ中、6500位台から1万30000位台まで、2倍ぐらい大きな揺れがあるということです。

また、古い話を持ち出して恐縮ですが、昔、gooブログ全体が150万ぐらいだったころ、800位か900位を記録したことがありますが、そのブログは消えてしまいましたし、証拠もないので、証明しようもありません。

まあ、何も好き好んで、過去を引きずることもありませんか!

 路傍の餌 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

やっと、本題に入りますが、映画「マネー・ショート」を東京・有楽町の日劇で観て来ました(g)。

観終わった瞬間は、情けないですが、「分からん」でした。確かに、金融リテラシーは積んできたつもりですが、そしてまた、映画宣伝部は、しきりに「経済に詳しくない人でも丁寧に説明されているので、分かりやすい」とラッパを吹いているのですが、やはり、分からんものは分からんかったです。家に帰って、カタログを見たり、ネットを見たりして、やっと、何となく分かったような気がしました。(宣伝のチラシで、多分、宣伝費をもらってタダで見ている若い御用映画評論家が、「とっても分かりやすい」とベタ褒めしていましたが、かえって痛々しく可哀そうにみえました)

2008年のリーマン・ショック事件に実際にあったことを題材にしています。ショートとは、金融取引用語で「空売り」のことですね。(詳細略)

登場人物は、サブプライムローンのデフォルト(債務不履行)を確信するヘビメタ好きの「鬼才トレーダー」マイケル(クリスチャン・ベール)。彼は、サブプライムローンが暴落したときに多額の保険金を得られるCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)契約を大手投資銀行と契約します。このマイケルの空売りを察知して、ファンドトレーダーにCDSの購入を勧めるのがドイツ銀行の「反逆のトレーダー」ジャレット(ライアン・ゴズリング)。フロリダの住宅市場を調査をして、返済もできないのに多額のローンを組んでいる低所得者の実態を見て「怒れるトレーダー」マーク役にスティーブ・カレル。若きトレーダーを後押しする「伝説のトレーダー」ベン役にこの映画ではプロデューサーを兼務するブラッド・ピット。この4人の中心人物が全員つながっているかと思えば、一部だけで、同時進行に別行動しているので、話がややこしくなってしまいます。

特に、ベンが、若きトレーダーとともに、CDSを買ったのか、売ったのかも分からず、コンガラガッテしまいました(苦笑)。まあ、何となく、最後は売り抜けて、若きトレーダーは今でもウオール街で事務所を構えているというオチになっていましたから、売り抜けたのでしょう。

とにかく分かりづらい映画でした。その理由を考えましたら、CDSとCDO(Collateralized Debt Obligation=債務担保証券)の区別が字幕を見ただけでは気付かずに、ごっちゃにしてしまったからのようでした。

あまり観たことがない白人男優がたくさん出てきて、名前も分からず、区別がつかなかったことも「敗因」でした。

「キャロル」は★★★

菅公

映画ちゅうものは、観る前に期待すればするほど、大きくその期待が膨れ上がって、少しでも意に沿わなかったりすると、がっかりしてしまうものですね。まあ、映画評論家さんらと違って、身銭を切って観ているので、これぐらいは、言わせてくださいな(笑)。

何しろ、この作品「キャロル」は、28日に発表される第88回アカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞にノミネートされているんですからね。しかも、原作は、あの「太陽がいっぱい」のパトリシア・ハイスミス。当然、サスペンスを期待するじゃありませんか。

監督は、ジュリアン・ムーア主演の「エデンより彼方へ」(2002年)のトッド・へインズ。この人、アメリカの古き良き黄金時代である1950年代を描くのがよっぽど好きなようですね。ファッションや車や街角などを再現するのが実にうまい。センスがあります。

キャロル役は主演女優賞にノミネートされているケイト・ブランシェット。彼女はオーストラリア出身です。テレーズ役は、「ドラゴン・タトゥーの女」で鮮烈な印象のルーニー・マーラ。彼女は、アイルランド系米国人で、大富豪一族としても知られていますね。

二人の女性の禁断の愛が描かれておりますが、当時の社会通念や風紀常識では、とても容認されず、原作者のハイスミスも、スキャンダルになるのを恐れて、他の筆名で発表していたようです。

ブランシェットは、既に「ブルージャスミン」で主演女優賞を受賞している演技派。マーラは、既にこの作品でカンヌ国際映画賞で女優賞を受賞しています。これだけ、材料がそろえば、文句なしのはずが…。

自分が男のせいか、ちょっと、間延びしている感じで、最後近くの「どんでん返し」めいた場面で、やっと、一気にスクリーンの世界にのめりこめたという感じでした。

ブランシェットは、恐ろしく美しくて醜い両面を持っていました。マーラは、最初から最後まで、顔つきからスタイルまで、まるで、オードリー・ヘプバーンのように見えました。

ハイスミスの他の作品に見られるように、上流階級の実に胡散臭い俗臭をこれでもか、といった感じで描かれている点は面白かったですが…。登場する男たちの言い分に同情して、てこ入れするように分かってしまえば、この映画の世界に入っていけないかもしれませんね。

単なる大金持ちの有閑マダム(死語!)の火遊び映画に過ぎなくなってしまいますから。

「オデッセイ」は★★★

 The Earth, Wind& Fire

リドリー・スコット監督作品、マット・デイモン主演の「オデッセイ」を見てきました。

上映までのCMも入れて、155分とちょっと長い映画でしたが、リドリー・スコットらしい手慣れた手法で、最後まで飽きらせないように「工夫」を凝らしています。

地球から2億2530万キロ離れた火星探査で、独り残された宇宙飛行士ワトニー(マット・デイモン)のサバイバル映画です。宣伝文句をそのまま使わせて頂ければ「水:無し 酸素:ほぼ無し 通信手段:無し 食料:31日分 次の救助:1400日後」という過酷な状況です。

どうなるか?見てのお楽しみですが、時代設定は恐らく21世紀後半かそれ以降なのでしょうが、この映画で中華人民共和国の宇宙局が出てきたことには驚きました。しかも、米NASAと協力して極秘プロジェクトを遂行することになることにさらに驚きました。

NASAのある技術者グループの幹部が中国系の米国人で、彼の伯父さんに当たる人が、中国で宇宙局の幹部をしているようで、その繋がりで、米中が仲良く国旗を並べて、救助船を打ち上げる場面も出てきます。宇宙飛行士ワトニーの救助活動の様子が、全世界の街頭大型ディスプレイで公開され、ニューヨークとロンドンのトラファルガー広場に加えて、北京辺りの群集も写し出されます。

はっはあ、ハリウッドも随分、世界第2位の経済大国・中国のマーケットを意識しているなあ、と思いましたよ。世界一の人口13億人を擁し、映画観賞者も日本の10倍近くあるのでしょう。ハリウッドの大スターも、プレミア宣伝では、東京を通り過ごして北京に向かっているといった噂を聞いたことがありますからね。最近、日本では洋画より邦画の興行成績の方がいいですしね。

まあ、そんな裏事情に拘ることなく、ただただ、ハラハラドキドキしながら見ていれば、それでいいんじゃないかという気もしてます。

ところで、これはSF映画ですが、このSFはScience Fiction(空想科学小説)の略であることはよく知られています。しかし、米英ではあまり、SFとは略さず、sci-fi(サイファイ)と略称するらしいですね。これは知らなかった。

「ブラック・スキャンダル」は★★★ 「俳優 亀岡拓次」は★★

Pulis

今日は、映画を2本も見てしまいました。勿論、自腹ですけど、au割引が効いたからです。今月いっぱいですが、大人1800円のところを1200円で見られます。

最初に見たのが、「ブラック・スキャンダル」Black Mass(スコット・クーパー監督)。実在したボストンのアイルランド系のギャング、ジミー・”ホワイティ”・バルチャーが、幼馴染のFBI捜査官コナリーと実弟の上院議員ビリーと手を組んで、イタリア系マフィアとの抗争に打ち勝ちますが、そのあまりもの残忍な手口でついに…。といった話は、もう既に、色んなところで紹介されているので、これぐらい書いてしまってもいいでしょう(笑)。

凶悪犯バルチャーを演じるのが、ジョニー・デップで、特殊メイクで、オールバックの薄毛と色付きコンタクトレンズでバルチャー本人になりきったところが見どころ。ちょっと、やり過ぎかなあ、て感じでしたが…。

凄く期待して初日の最初の公開時間を観たのですが、まあ、何と言いますか、カタルシスがないので、つまらなかったでした。1970年代後半が舞台になっていますが、バルチャーは逃亡し、最重要指名手配犯となります(2011年に逮捕)。映画は尻切れトンボで終わって、後は、スクリーン上で文字で説明するハリウッド映画がよくやる手(例えば「アメリカン・グラフィティ」などで見られる)を使って終わり。何か、肩すかしに合った感じでした。

後味があまりよくなかったので、ランチを外で取って、もう一本映画を見てしまいました。今度は邦画です。安田顕主演の「俳優 亀岡拓次」(横浜聡子監督)です。

そう言えば、本編が始まる前にスクリーン上でコマーシャルが流れますが、「葬儀会社」が2社も出てきましたよ。しかも、両方とも有名俳優を使った凝ったつくりでした。今、成長産業なんでしょうね。勿論、ブラックジョークですが。

さて、この「亀岡拓次」もつまらなかった。つまらない、と言っては言い過ぎでしたら、ちょとsur(シュール)し過ぎて、彼らの世界について行けなくなり、途中で出ていきたくなりました。

売れない俳優が、売れない俳優の役をやるのですから、何とも奇妙奇天烈。しかし、初主演した安田顕は、この映画で飛躍して、相場か為替市場か分かりませんが、今後株が上がるかもしれません。

2本見る間に時間があり、食事の後、紀伊国屋書店にも立ち寄って、本を買ったので、やはり、ちょっと疲れてしまいました。映画が面白ければ、スカッとしでしょうけど、残念。

「ブリッジ・オブ・スパイ」は★★★★

Bamboo fille

昨年末の大晦日のドサクサ紛れに携帯のスマホをiPhoneに機種変更したことは、前にも触れました。

docomoからau へ、MNPを利用して、電話番号は変わらずに「一括0円」で、乗り換えたことも書きました。

しかし、そのおかげで、途中解約したdocomoに違約金9500円+税を払わなけらばなりませんでした。

ところが、古いdocomoの携帯を、データ初期化して、引き取りに出したところ、auから10,800ポイントも振り込んでくれたのです。同時にauカード(クレジットではなく、プリペイド)も送られてきて、ポイントをそのカードにチャージすれば、そのまんま、1万800円のお買い物(コンビニや居酒屋、スーパーなど使える指定店のみですけれど)ができるのです。

ラッキーです!docomoの違約金を取り返したようなものです(笑)。auは、映画館とも提携しているので、私は、今話題の「ブリッジ・オブ・スパイ」をこのカードを使って、「タダ」で見てきましたよ(笑)。

スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演のスパイ映画なので、面白くないわけありません。1960年の米ソ冷戦の真っ只中の話です。ちょうど、ベルリンの壁がつくられる場面も出てきます。

サスペンス映画なので、あまり中身に触れない方がいいかもしれません。ただ、ル・カレの小説のようなスパイらしいスパイはあまり脚光は浴びず、主役はあくまでも弁護士です。事実に基づく話で、この弁護士は実在の人物で、いわゆる「キューバ危機」でも、カストロ首相と会い、交渉役を務めたといいます。

私の大好きな60年代のファッションや車が登場します。その60年代の恰好をした台詞のないこれだけのエキストラを集めるのは大変だったろうなあ、と感心してしまいました。

「完全なるチェックメイト」★★★★

 When I was fine.

今年最後の、そして日本アカデミー賞協会会員としては最期の映画を観てきました。

何にしようか、迷いましたが、1972年にチェスの世界チャンピオンになったボビー・フィッシャーの実話を描いた「完全なるチェックメイト」(東京・日比谷シャンテGK)を観ることにしました。

私自身、チェスはやったことがないので、ルールも知らないのですが、そんな細かいルールを知らなくても十分に楽しめる映画でした。チェスって、サイコ・ゲームなんですね。サイコロ・ゲームでも最高ゲームでもありませんよ(笑)。psycho(精神病質的な)ゲームです。

原題は、「Pawn sacrifice」。意味が分からないので調べてみたら、両方ともチェス用語で、Pawnは、将棋の「歩」に当たる駒、 sacrifice は、「捨て駒」のこと。私の知っている範囲の単語力で、「担保の犠牲」かと思ったら、全然違いました(苦笑)。でも、「ポーン・サクリファイス」じゃ邦題にはなりませんよね。チェックメイトならチェスの話だと分かります。

ボビー・フィッシャーを演じたのは、スパイダーマンのトビー・マグワイア。彼は、あまりにも、スパイダーマンのイメージが強すぎて期待していなかったのですが、実は、プロデュ-サーも兼ねて、脚本からキャスティングまで関わったそうなので、この映画に賭ける意気込みもスクリーンに出ていました。

米ソの東西冷戦の最中の1972年のチェスの世界選手権(アイスランドのレイキャビク)で、ソ連の王者のボリス・スパスキーを米国人のボビーが破って世界チャンピオンになる話ですが、結果が分かっていても、手に汗を握るほど、ヒヤヒヤします。ソ連のブレジネフ書記長や米国のニクソン大統領、キッシンジャー国務長官が、直々に電話をかけてくるなど、まるで、国家の威信を賭けた冷戦の「代理戦争」みたいでした。

世界トップのチェス・プレイヤーともなると、芸術家の域に達するのか、我儘で、癇癪持ちで、傲慢で、気分屋。気に入らないと試合を放棄したり、閉じこもったりします。まさしく、天才(ボビーはIQ187もあったらしい)ゆえの、奇人、変人です。

ボビー・フィッシャー(1943~2008)は伝説の人物ですから、1970年代当時から太平洋を渡った島国でも広く知れ渡っていました。一時、日本(東京・鎌田)に住んでいて、国外退去になった話題も私は、ニュースで知っていました。彼は、奇しくも、世界選手権の行われたアイスランドが亡命を受け入れて、レイキャビクで64歳で亡くなります。

彼が、日本に、しかも、渓流斎が生まれた蒲田に住んでいたとは!そのせいか、奇人とはいえ、随分、身近に親しみを持って見ることができました。

「リライフ」は★★☆

Acodatee

ま、クリスマスもお正月も関係なく、何とか生きている、という感じでしょうか。

昨日は、ついにスマホの制限データ通信量(3G)を超えてしまい、また、極端にアップが遅くなってしまいました。もう、動画は見づらいでしょうね。モバイルWiFiも契約の5G/月を既に半月で超えてしまい、データ通信速度が重くなってしまいました。ちょっと、使い過ぎたんでしょうね。これまで、スマホのデータ量が超えることはなかったし、以前に契約していた阿漕なYモバイルも、月4G契約なんか超えたこともなかったでした。

要するに、デジタル機器に頼りすぎってことでしょうね。これから、手帳もやめて、スマホのカレンダーに予定登録しようかと思いましたが、せめて、手帳ぐらい、アナログを残しておいた方がいいかもしれません。

さて、先日、映画「リライフ」を日比谷シャンテで観てきました。ヒュー・グラント主演のそれだけの映画でした。特に、「スターウォーズ」ほど話題になっていませんでしたが、タイトルが気に入っていました。「人生をやり直す」ということですから…。アカデミー脚本賞を獲った脚本家が、その後、ヒットに恵まれず、田舎の大学の客員教授に就任するという話です。

何か観てて、「ありえない」展開ばかりが続き、物語に全く関係ないのに、コーシャが出てきたりします。そう言えば、主演のヒュー・グランドは生粋の英国人とはいえ、この映画の舞台は米国だし、そもそもハリウッド映画だったんだなあ、ということを忘れていました。

そういえば、サリンジャーの名作「ライ麦畑でつかまえて」は、第二次大戦後まもなくの米国が舞台に設定され、主人公のホールデン・コールフィールドがニューヨークを放浪する話ですが、確か、最初の出だしで、ハリウッドの脚本(家)の話が出てきました。もう何十年も昔に読んだので、うろ覚えですが…。

韜晦的に書いているので、これで、何を言いたいのか分からないと思いますが、分かる人は何を示唆しているのか、すぐ分かると思います。

「母と暮らせば」★★★

 L’automne deja

今年いっぱいで、「日本アカデミー賞協会会員」の資格が剥奪されてしまうため、12月は、せめてあと2~3本の映画は見たいと思っています。今年はほとんど映画が見られなかった年でした。

取り敢えず、山田洋次監督、吉永小百合、二宮和也主演「母と暮らせば」を東京・有楽町の丸の内ピカデリーまで、映画料金と同じぐらいの交通費を払って(笑)見に行っててきました。

とにかく、観終わった第一感想は「長いなあ…」でしたけど、後で調べてみると、上映時間は2時間10分しかなかったんですね。わずか、2時間余の時間、じっとしているのができない身体になったのか、作品自体が間延びしていたのか、どちらか分かりませんが、山場と谷場のギャップは確かにありました。

もう少し、カットを減らせば、最高傑作になっていたと思われます。大船松竹直系の最後の大物には誰にも文句が言えませんからね。

主に長崎に原爆が落ちて、3年後が舞台になっています。ほんの少し落ち着きを取り戻した時代、ということになっているのですが、いくら長崎郊外だとはいえ、あんな無傷のままでいられたのかなあ、というのがまずの感想。吉永さんが何かあまりにも若過ぎて美しすぎるんじゃないのかなあ、というが第2の感想。

要するに、そんじょそこら辺の庶民とあまり変わらない感想しか持てませんでした(笑)。

主演の嵐の二宮(32)は、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」にも出演した俳優ですね。演技がうまいのかどうか分かりませんが、私生活は謎に包まれているそうです。とはいえ、申し訳ないですが、あんまし、興味がありません。チャーリー・シーンとは違うと思います。あ、余計なことを書いてしまいました(笑)。「一緒にするな」と熱狂的なファンに怒られそうですね。

山田監督については、ファンタジーはあまり似合わないですね。来年公開予定の「家族はつらいよ」の予告編を観て、こちらの喜劇の方が面白そうに見えました。

「007 スペクター」は★★★★

Paris

何を隠そう、とは言っても、別に隠す必要もないのですが、私は映画「007シリーズ」の大ファンで、大人げもなく(笑)小学生の時から観ております。全作を観ています。もっとも、子供の時は、映画館には行けませんから、テレビで見ていましたが。

けれど、確かに全24作を観ています。そして、細かい内容は全部忘れています(笑)。でも悲観してはいけません。また、新たに、新鮮な気持ちでビデオを観られるという特権を持つことができるということですから(笑)。

扨て、今鳴り物入りで、ロードショー公開中の最新作「スペクター」を観てきましたよ。

ジェームス・ボンド役は、やはり、初代のショーン・コネリーがあまりにも恰好良すぎて、ナンバーワンだと思いますが、6代目のダニエル・クレイグもなかなかのものです。第4代ティモシー・ダルトン、第5代ピアース・ブロスナンとハンサムが続いたので、クレイグはどう見ても、真逆(失礼!野性的と書けばよかった)。あまり期待していなかったのですが、彼の第1作の「カジノ・ロワイヤル」と観ると、何か一番ボンド役にふさわしいような、人間味を感じて、すっかりファンになってしまいました。

「スペクター」はよかったですよ。難癖つければ、もう少し短くしてもいいかな(つまり間延びするシーンがあったということ)と感じましたが、まあ満足な出来でした。最初から、荒唐無稽なフィクションだということは分かっていても、ハラハラドキドキ。どんな銃弾の嵐を浴びても007は死なないですからね(笑)。

最初の「つかみ」のメキシコの「死の祭り」(確か)のシーンは、どうやって撮ったのか、凄いアクションで度胆を抜かれてしまいました。

どう考えても、本物の祭りに潜入して撮影できるわけがなく、要するに多分、あれだけ多くのエキストラを集めたということでしょう。もしかしたら、CGかもしれませんが、とにかく「製作費をかけているなあ」と圧倒されました。

これから観る皆さんに遠慮して内容については、触れないことにしましょう。

ただ、一点だけ、気になったことがありました。それは、「食事する場面」が一つもないということです。もちろん、お決まりのドライ・マティーニなどお酒を飲むシーンはありますが、レストランが出てきても、食べ終わった後、何か食べ物を美味しそうに、もしくは淡々と食べるシーンがないのです。それに舞台となっている場所が、砂漠のど真ん中だったり、雪深い山奥だったりして、コンビニがあるわけでなく(笑)、「どうやって食糧を調達するのだろう」と思ってしまいました。

かつての007シリーズも食事のシーンは出てきたでしょうか?全作観ても、私は忘れています。読者の皆さんの中には小生より「マニア」がいることでしょうから、コメントでご教授ください。

最後に、ボンドガールは、昨年観た「アデル、ブルーは熱い色」に主演したフランスの女優レア・セドゥーでした。彼女がボンドガールに抜擢されたというゴシップ記事を昨年読み、是非観たいと思っていたのですが、やはり、良かった。ボンドガールにピッタリでした。

007シリーズが続いているのも、product installation(確か)と言って、車や時計などの小道具に製品を忍ばせて、「宣伝費」として莫大な製作費の穴埋めをしているからでしょう。今回もボンドは、オメガの時計に、トム・フォードの高級スーツをばっちり決めてました。あ、宣伝の尻馬に乗ってしまった!(笑)