ゆりさん追悼

私事ながら、私淑する後藤さんの奥さん、ゆりさんが今日未明、亡くなられました。Hさんが知らせてくれました。

ゆりさんは、病気で入退院を繰り返していましたが、まさか、亡くなられるとは思ってもみませんでした。まだ、40代の若さです。

数年前、ゆりさんと偶然、東京の日比谷図書館で会ったことがあります。お互い、別に悪いことはしていないのに、どこか気恥ずかしかったことを思い出します。

ゆりさんは、大変な勉強家で、小脇に数冊の本を抱えていました。

こんな私ごときでも、ゆりさんは気に掛けてくださったらしく、後藤さんを通して、「全財産を投げ打ってでも、上司に対して盆暮れの挨拶は欠かさない方がいい」とか、私にとっては、これまで全く考えられなかったような行動パターンを伝授してくださいました。

先程、後藤さんと電話で話しをすることができました。ゆりさんは、私に対して「軽挙妄動は控えてください」と最期の「伝言」をしてくださったそうです。
頭に血が上った私がすぐ軽率な行動をすることを見透かした発言でした。私の性格を見抜いていたようです。

私は滂沱の涙を流しました。

責任者、出て来い!

大学の会報に「懐かしい方はメールください」と書いたところ、ただ一人、同期のF君からメールが来ました。
大学を卒業して四半世紀も経ってしまったのですが、彼とはそれ以来、全く音信不通でした。

それでも、学生時代のように気軽にメールで「会話」できることは、夢のようであり、本当に嬉しいことでもあります。

私は、学生時代はいつも他の友人たちとふざけてばかりいたので、真面目なF君からはいつも「君たち、一体何やってんの?」と真顔で言われておりました。まるで、その顔は「もう少し大人になったら」といった表情で、彼に関して覚えているのは、漫画「こまわり君」のような顔をしたF君の、鼻の穴を広げたその表情だけでした。

そのF君は、20個を超える職業を経験し、今では本も出しており、それは、自分のロンドン体験記から翻訳物までバラエティーで、D大学の非常勤講師なども勤めています。作家兼翻訳家兼通訳といったところでしょうか。自由業のようで、私のあこがれの職業ですが、F君は「収入は少ないよ。東京で下宿している大学生の授業料を含めた支出分くらいだから」と言うのです。(あ、ばらしてしまいました)

通訳案内業試験には、25歳で合格している秀才のF君ですが、ホリエモンの年収の何十分の、いや何十万分の一なのか見当もつきませんが、あまりにも、報酬が少な過ぎますよね。

F君に代わって、私が怒りたいと思います。
「おい、こら!責任者、出て来い!」

白樺

新しくC社の一眼レフの高級デジタルカメラを買いました。
今度のカメラは18㍉から200㍉までの望遠付きなので、色んなアングルから撮れるようになりました。

しかし、性能が良すぎて、800万画素の画像が取れてしまうので、1枚が4MBから6MBぐらいになってしまうのです。

このブログには残念ながら、1MBまでの画像しか掲載できません。

誠に残念です。

是非、掲載したいので、gooさん、どうにか改善してください。

タンポポ

都会に住んでいた頃は全く見向きもすることがなかったタンポポが、北海道では本当に見事に満開に咲いていました。その花の数は10個や20個ではないのです。一度、1ヘクタールくらいの広さの野原すべてが、1万本あるか、2万本かあるか、わかりませんが、タンポポの花で満開で、その真黄色に染まった草原の壮大さに圧倒されたことがありました。

それは、わずか一週間ほど前のことだったのですが、さっき、道を歩いていると、あんな色鮮やかだったタンポポもすっかり、白髪の綿帽子姿になっていました。あっけないものです。

これまで「雑草に毛がはえたようなもの」と、馬鹿にしていたタンポポの花も、急に愛しく感じられてしまいました。彼らにとって、1年に1回の晴れの舞台だったのですね。

来年、また、立派な花を咲かせてください。

時事通信社

私のブログにコメントを寄せてくださった方で、ハンドルネームが「時事通信」というのがありました。関係者の方でしょうか?

時事通信といえば、今日5月11日の夕刊紙「夕刊フジ」に「異例のトップ交代」の記事が載っているそうです。私は北海道に住んでいるので、残念ながらその記事は読めません。

ああ読みたいなあ~

地主、間違い、痔主になった話

いやあ、タイトルだけ読んで戴いて、できれば、この先はもう読まないでください。恥ずかしい話なので…。

あれ?まだ読んでいるんですか?
やっぱり止めたくなったなあ…。良心のある方はこの先、読まないで下さい。

それ以外の方は続けてください。

はい。それ以外の方たちですね。

昨日の日曜日、帯広市の緑ヶ丘公園で市長さんも参加して花見がありました。本当は土曜日に開催される予定だったのですが、帯広に5月としては実に9年ぶりに雪が降って、順延されたのです。昨日も、もちろん、寒くて桜(そう例のエゾヤマザクラです)は、それほど咲いていませんでしたが、「花よりお酒」ということで、宴会になりました。北海道名物のジンギスカンです。こちらでは、肉を大量に注文すると、いわゆるバーべキューセットが貸し出しで付いてくるんですね。それが、付くのは当たり前で、付かないと「何を考えているんだ」と地元の人は怒るそうです。

ともかく、最初はビールから始まって、日本酒、十勝ワインとピッチが上がっていきました。気が付いたら4時間半も、ジンギスカンを焼きながらずっと立ちっ放しで飲んでいました。体に良いわけありませんね。万事休す。終わった頃、お尻が痛くてしょうがないのです。腫れていました。生まれて初めての経験です。どうしたらいいか分かりません。まあ、病院に行けばいいんですけどね。翌日、つまり、今日も痛みは治まりませんが、不思議なことに、仕事とか考え事とか、何かに熱中したりしている時は、全く痛みがありません。それで確信しました。「気のせいだ!」

でも、こんなこと書いていいんですかね?頃合いを見て削除しようかと思ってます。

北海道の桜

北海道帯広にもやっと遅い春がやってきました。
5月7日に桜が開花宣言されるのです。
昨年、初めて春をこの地で迎え、周囲が「桜が咲いた!桜が咲いた!」と浮かれているものだから、「え?うそー!何処に?」にといった感じで周りを見渡しても桜は見当たりません。

それもそのはず。内地人の私にとって、桜といえば、即、ソメイヨシノのこと。残念ながら、ソメイヨシノは、函館辺りが「最北端」で、北海道の殆どでは見られないのです。(そういえば、今日は函館で桜が満開だそうです)

こちらで「桜」といえば、エゾヤマザクラのこと。内地でいえば、ソメイヨシノが終わって、申し訳なさそうに日陰で咲いている八重桜に近い感じです。道理で「桜」と気が付かなかったはずです。「桃の花」と思ったくらいですから。

ともかくとして、明日は帯広の桜が開花宣言します。生憎の大雨予報で桜見は明後日に順延されましたが、まあ、花より団子、いや花よりお酒になることでしょう。

gooブログに大不満

使わせてもらって文句を言うのも何なんですが、このgooブログ、夜間の投稿があまりにも多いせいか、「投稿」しても消えてしまうか、ちゃんと掲示されたのか、さっぱりわからず、何度も同じ原稿を投稿してしまう羽目になることが間々あります。

わずか10行くらいの原稿でも、2時間も3時間も無駄に時間を費やしてしまい、つい「こんなことやってられない」と、デエーと卓袱台を引っくり返したくなります。

恐らく、サーバーの能力の問題だと思われますが、「改善しろ」というのも無理難題ですね。

でも最近、読者の方も増えたようなので、もう少し続けてみようと思います。

今日は、北海道池田町にあるワイン城に行って来ました。三十周年を迎えた2004年から、2年間、約9億円をかけて全面的な改修工事が終了し、4月17日にリニューアル・グランドオープンするのです。

地元に名産らしいものがなかった時代の1963年に、当時の町長で後に参議院議員にもなった丸谷金保氏の音頭で、ワイン作りを始めたそうです。今では池田町の「十勝ワイン」といえば全国的に有名です。そういえば、夕張市の「夕張メロン」も、斜陽になった炭鉱のまちを如何に復興するか考えた挙句、地元名産として開発したものです。

歴史を辿れば、今では全国のブランドになった静岡茶も、明治になって食い扶持を失った没落した武士、それも旗本階級が始めた名産です。静岡は、「最後の将軍」徳川慶喜公が、只管恭順の態度を示して蟄居した所ですからね。調べれば、全国の名産品もそれ程、歴史が古いわけではないことがわかるでしょう。

ボツにされた原稿

以下は、先日、ボツになった原稿です。「何故こんなものが…」と思われる方もいらっしゃるのではないかと思い、掲載することにしました。これが、取材も執筆も編集も発表の場も「自己責任」で行えるブログの特典かもしれません。

◎自動車の燃費向上機器を発明
=帯広大谷短大生の財田直哉さん=
北海道帯広市に住む短大生が、自動車の燃費を向上させる機器を発明して、特許を申請。インターネットでも販売を始めたところ全国から問い合わせが殺到している。
この学生は、帯広大谷短期大学二年生の財田直哉(たからだ・なおや)さん(二〇)。 大学での専攻は「日本語日本文学科」で、全く専門外だが、中学時代からパソコンに熱中し、学生企業家としてホームページなどを製作するパソコンスクールを自宅で開業。機械いじりが得意で三月に卒業後はそのまま企業家として独立する。図書館に通い詰めて燃費向上機器を独学で開発した財田さんは「これほど全国から問い合わせがあるとは思わなかった。環境にもやさしく、燃費代が節約できます」と話している。
財田さんが開発した機器は「メガコンパクト」と命名された。縦5㌢、横7・5㌢、厚さ3㌢のプラスチックのケースにコンデンサー、ヒューズなどが入っている。運転席のたばこ用電源ソケットにプラグを差し込むだけで機器が作動するため、機械が苦手な女性や年配の人にも簡単に装着できる。
この機器を接続するとコンデンサーで蓄電されて電流が増幅され、安定的な電気の供給が可能になる。アクセルを踏んだり、エアコンや音響機器を使用したりする際もバッテリーへの負担が軽く済み、燃費の向上につながる。財田さん自身が高速道路で同じスピードと距離で実験したところ、ガソリン1㍑当たり10㌔だった走行距離が12㌔に向上したという。「僕自身は年間、2万㌔くらい走行しますが、ガソリン代が年間3万円以上浮きました。二酸化炭素などの排出も減少し、環境にもやさしい」と財田さん。当初はエンジンルームのバッテリーに直接接続する機器を開発したが、「プラスとマイナスを間違えてしまう。機械を触るのが怖い」という要望に応え、今年一月に新製品として開発に成功した。
バッテリーに直接接続する類似品は、1万円から2万円で市販されているが、簡単に取り付けられる「メガコンパクト」は3980円から発売。財田さんの手作りで年間約1万個の製作を目標としている。
問い合わせは、帯広市の雑貨店「タジーマジー」 フリーダイヤル0120-241332。http://www.rakuten.co.jp/tussie-mussie/ (了)

されどNHK

今日、3月22日は、NHKが(ラジオ)放送を始めて、ちょうど80周年だそうです。
そんなおめでたい年なのに、皮肉にも、昨年来の職員の不祥事で、大規模な受信料不払い運動に発展し、今のNHKは恐らく創業以来最大のピンチと言っていいでしょう。
海老ジョンイルを引き継いで新しくNHKの会長になった橋本元一さんは、小生、その昔、NHKの記者クラブに詰めていた頃、衛星放送の仕組みなどについて事細かく教授してもらい、大変お世話になった人なので、「頑張ってほしい」と陰では応援をしているのですが、何せ、技術畑出身の人なので、会長のような政治的な、俗人的な、野蛮的な、人間の欲望がとぐろを巻いているような重職には、絶対に向かない人で、何であの橋元(はしげん)さん(皆そう、親しみを込めて言ってました)が、会長なんかになってしまったのだろうか、と今でも不思議でしょうがありません。
と、書くのは今日の趣旨ではありませんでした。
私は正直、あまりテレビを見ません。むしろ、ラジオ党と言っていいでしょう。音楽好きというのが、1つの理由ですが、ラジオは、何かしながら、できるからです。食事をしながら、体操をしながら、勉強しながら…。そういえば、昔は「ながら族」と言われたことがあります。(これは死語?)とにかく、テレビだど、画面を見なければならず、思考もストップしがちで、想像力も退化する気がします。何にしろ、面白くなければテレビではないらしいので、ついつい見てしまいます。そして、後からすごい後悔が押し寄せてきます。「時間を奪われてしまった!」モモの心境です。
今日、ラジオで面白い話を耳にしました。NHKの80周年記念の特集の中で、ゲストに脚本家の早坂暁さんが登場しました。彼はこんなことを言うのです。
「今はやりの『オレオレ詐欺』なんか、ラジオを聴いて、しっかり耳の訓練をしていれば騙されないはずです。恐らく犯人は、刑事役にしろ、テレビドラマの口調を真似たと思います。それは、無駄な言葉が一切ない。しかし、本物の刑事は、台詞を読むように無駄な言葉がないような話し方はしないはずです。むしろ、無駄だらけです。『ところで、あの件はどうだったでしょうかねえ』といった感じで、本筋には全く関係ない話を急にしたりします。余分な無駄のない話に騙されるということは、やはりテレビの影響ではないでしょうか」
そこで早坂さんは、ラジオドラマの復権を主張するのです。
私は、さすが、鋭い点を衝くなあと感心しました。