またまた甘粕さんの話、または満州

またまた甘粕正彦の話です。

林真理子著「RURIKO」によると、満映理事長の甘粕は、満州国務院の役人だった浅井源二郎の4歳の娘・信子を見てこう言ったといいます。

「信子ちゃんは近い将来、とてつもない美女になるはずです。そうしたらぜひ女優にしてください」

浅井信子、1940年、満州の新京(現・長春)生まれ。後に浅丘ルリ子の芸名で大スターになる人です。

変な言い方ですが、満州は、意外にいろんな人を輩出しています。漫画家の赤塚不二夫、ちばてつや、森田拳次らは満州生まれ、もしくは満州育ちだし、指揮者の小澤征爾も、満州生まれの満州育ち。歯科医師で、協和会創設者の一人だった父親の小澤開作が、親交のあった板垣征四郎と石原莞爾から一字ずつ貰って第三子に「征爾」と命名したことは有名ですね。

佐野眞一著「甘粕正彦」にも出てきた人で、満州・関東軍司令部に配属され、敗戦後、ソ連に抑留され、戦後、ロシア文学者になる「内村剛介ロングインタビュー」が、恵雅堂出版というところから出版されたようです。この本も読んでみたいと思いました。

“またまた甘粕さんの話、または満州” への4件の返信

  1. みやさんへ
    内村剛介氏の本をやっと注文して手に入れました。
    いつか、書評で取り上げますので、引っ越し先http://blog.goo.ne.jp/takasin718をご参照くださいね。

  2. 内村剛介
    宣伝で申し訳有りません。
    なにしろ一人でも多くの方に知っていただかなければなりませんので。
    内村剛介という偉大なロシア学者でもあり、独立した思想家について皆さん再認識してください。
    「内村剛介著作集」(全7巻)も発行予定です。吉村隆明、佐藤優、沼野充義の3氏が推薦文を書いてくれました。有り難いことです。
    (あれー!これも宣伝になってしまったかな)

  3. みやさんへ
    あれー!?みやさん、これは、宣伝じゃないですか?
    でも、こういう宣伝は大歓迎ですよ。僕は、出版界には少しは詳しい方なのですが、御社は知りませんでした。恐らく小出版社でしょう(失礼!)そうなると、応援せざるをえません。2冊は買えませんが、1冊は買いますよ。
    書評も、雑誌以外は目を通しました。意外と評判なのですね。おめでとうございます。みやさんのような気概を持った出版人は応援します!!!

  4. 内村剛介
    「内村剛介ロングインタビュー」を取り上げていただき有り難うございます.
    おかげさまで『内村剛介ロングインタビュー』は

    「東京新聞」 7月5日 大波小波
    「毎日新聞」 7月6日 書評欄
    「諸君!」  8月号  書評欄(2頁)
    「論座」   8月号  書評欄(2頁)朝日新聞社発行 
    「読売新聞」 6月29日  書評欄
    「週刊文春」 6月5日号 書評欄(2頁)
    「朝日新聞」 6月5日 文化欄

    の7誌で取り上げられ好評、紹介されました。

    『内村剛介ロングインタビュー』ISBN 978-4-87430-040-4
     内村剛介著、陶山幾朗編
     恵雅堂出版発行
     A5判 上製本 412頁
     定価2940円(本体2800円)
    ======================================
     恵雅堂出版
      〒162-0053 東京都新宿区原町1-28
      電話 03-3203-4769  fax 03-3207-5909
      http://www.keigado.co.jp
      info@keigado.co.jp
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