豊田真由美議員、激白「何か、問題でも?」

豊田真由美です。

えっ? あたしのこと知らない?

まあ、あの有名になった方とは一字違いますけど、今、雲隠れしてます。

はい、はい、秘書への暴行、暴言?やりましたよ、やりました。あれだけ、ICレコーダーで証拠を取られて「週刊新潮」に暴露されちゃあ、もう無理でしょう。

「このハゲー!」とか、「この野郎~」とか、「交通事故でグチャグチャになって死ね」とか言いましたよ。
だから、自民党に離党届出したじゃないですか。それとも、何か問題でも?

桂林から陽朔までの、漓江川下り Copyright par MatsuokaSousumu@Kaqua

ええ、確かにあたしはエリートですよ。女子御三家の桜蔭から東大法学部。国家公務員上級試験に合格して、厚生省に配属されましたけど、あたしの希望する役所じゃなかったの。何処が志望だったのか、別に言う必要ありませんけどね。

だから、上司に掛け合って米ハーバード大学に留学させてもらったの。今は「学歴ロンダリング」が流行ってるでしょ?東大なんて、世界ランキングでは39位。北京大学(29位)より劣るのよ!

ハーバード大学の学費と滞在費?勿論、税金よ。決まってるでしょ。何か問題でも?

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でも、あたしの野望は、こわっぱ役人で終わることじゃないの。天下国家のために国際的な仕事をしたかったの。だから、阿保な民主党が自分でこけて、国民の信頼を失ったから、そのチャンスを逃さず、さっと高級官僚は辞めて、安部チルドレンになる覚悟を決めたのよ。何か、問題でも?

えっ?暴行、暴言の話?

ええ、週刊新潮に書かれたことは、間違いもあるけど、まあ、幹は合ってたわね。あのボケカス、あつ、失礼、あの55歳の娘もいる秘書がトロいもんだから、支援者の配送先を間違えたんですよ。心を痛めたのはこっちなんですからね。あいつの運転中に、後ろの座席から殴ろうが、蹴りを入れようが、自業自得でしょ?

議員は辞めませんよ。マスコミは、盛んに、女のスキャンダルで離党したり辞めたりした不祥事が続く当選二回生議員を非難してるけど、お門違い。あたしは、そんじょそこらの二回生とは違うのよ。

何か問題でも?

えっ?あたしのカモメのような太い眉毛が気に食わないって?

何?怖いって?

ほっといてよ!

【追記】
どうやら、この人は、埼玉県選出の豊田真由子衆院議員とは別人のようです。

「いきなり!ステーキ」に行って参りました。

「いきなり!ステーキ」銀座店

行動の人、渓流斎ですから、今日のランチは早速、「いきなり!ステーキ」銀座店に行ってきました。

場所は、調布先生が言うところの「寿司界の東大」こと二葉鮨のお隣です(笑)。

別に世界中に愛読者がいる人気ブログ「渓流斎日乗」で宣伝する必要ないんですけどね(笑)。

ステーキ定食200グラム 1188円

大先生がお召し上がりになったのは、ステーキ定食200グラム 1188円。ライスとスープとサラダも付きます。注文を聞いて焼きますから、15分は待たされます。

狭い空間の中で、24人が立ちながら黙々と食べる光景は異様です。何か、ブロイラーの鶏になった気がして、落ち着きませんでしたね。

味は二の次でしたし、私は「ははあ、これが例の原価率55%か!」と考えながら食べていましたので、美味しい食事とはいきませんでした(笑)。

ついでながら、例のソフトバンクの元副社長のアローラ氏の退職金が88億円だったということを書きましたが、今朝の日経を読んだら、ソフトバンクがアローラ氏に支払った報酬は、退職金と諸経費も含めて、総額348億円なんだそうです。

唖然、呆然…です。

しがない普通のサラリーマンの生涯収入は、3億円と聞いたことがありますからね。

もう一度、唖然、呆然。

会計のお勉強で世の中が違って見えてきた!

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もう2週間以上も前に発売された古い週刊誌を新刊として正規の価格(740円)で買ってしまいました。えっ?(笑)。

「週刊ダイヤモンド」6月10日号の特集「これからの必須スキル 会計&ファイナンス まるごと一冊 超理解」が読みたかったからです。バックナンバーとして書店で購入しました。

私もかつて、すめらまじきことは宮仕えなりをしておりましたが、仕事がスポーツ観戦だったり、映画や演劇鑑賞だったりしたものですから、ついに最後までとうとう、会社の経理会計関係を勉強せずに中退してしまいました(笑)。

要するに、決算書も貸借対照表も読み解くことができないのです。単なる数字の羅列しか見えず、見ただけで頭が痛くなりました(苦笑)。

しかし、自己責任、都民ファーストの時代になると、そんなこと言ってはられません。この週刊誌を読んだ私は、声を大にして言いたい。「人間は二種類しかいない。決算書が読める人間と読めない人間の二種類だ!」

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さて、例によって、特集の内容をほんの少しメモってみます。

●経理専門でないのなら、まず、小難しい簿記や仕訳の知識は必要ない。「財務3表」がざっくり読めればそれで良い。

●「財務3表」とは、(1)損益計算書(PL)(2)貸借対照表(BS)(3)キャッシュフロー計算書(CF)のこと。

●損益計算書(PL)は、(1)売上総利益(2)営業利益(3)経常利益(4)税引き前当期利益(5)当期純利益ーの五つの利益を抑えれば良い。

●貸借対照表(BS)は、(1)流動資産(2)固定資産=以上「資産」(3)流動負債(4)固定負債=以上「負債」(5)純資産ーの五つの箱で考える。

●貸借対照表のBSは、balance sheet(バランスシート)のこと。このbalanceは、均衡という意味ではなく、残高という意味で使われている。よって、バランスシートの正確な和訳は「残高一覧表」となる。(知らなかった!)

●キャッシュフロー計算書(CF)は、(1)「営業活動によるキャッシュフロー」(本業で現金がどれだけ増減したか)(2)「投資活動によるキャッシュフロー」(投資でどれだけ現金が増減したか)(3)財務活動によるキャッシュフロー」(借金や返済でどれだけ現金が増減したか)ーの三つの袋を見れば良い。

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★2016年度決算で、ソフトバンクは日本企業としてはトヨタに次ぎ2番目となる純利益1兆円を達成した。しかし、その一方で、ソフトバンクには有利子負債が実に14.9兆円もある。有利子負債率は60.3%。
有利子負債とは、いわば銀行などからの借金。ちなみに帝国ホテルの同期の有利子負債はゼロ、つまり無借金経営だ。
戦後最大の大型倒産は、2000年10月の協栄生命保険で、負債総額が4.5兆円だから、14.9兆円の借金がいかにも桁違いだということが分かりますねえ。(あたしなら、枕を高くして眠れない)

★ついでながら、ソフトバンクの孫社長は、後継者に一旦指名しながら、やっぱりやーめたインド系の副社長だったニケシュ・アローラさんに88億円もの退職金を支払ってお引き取りを願いました。

88億円でっせ!!

他人事ながら、そして、本当はどうでもいいことですが、孫さんの金銭感覚は人智を超えてます。

★外食産業には、原価である食材費が30%、人件費が30%、家賃や諸経費が30%、残りの10%が利益となるようにする「黄金比率」がある。経営者は、原価率と人件費を抑えて収益を確保しようとする。
ところが、今、サラリーマンの間で爆発的に人気になっているのが「いきなり!ステーキ」。ここの原価率は破格の55%なのだ。1000円のメニューならそのうち550円が原価となる計算。「いきなり!ステーキ」は、店を立ち食いにして回転率を高くして、人件費を抑えて販管費率を極力下げて、利益を確保している。

ふーん、なるほどね。目から鱗が落ちます。

専門家に限って、「二流の経営者は数字ばかり見てる」と貶し、「夢と希望がなければ勝ち残れない」なぞと宣いますけど、やはり、世の中、数字で動いてます。

13連敗(読売軍)とか、28連勝(藤井四段)とかね。

昔話「将軍様のご意向 御犬様施療師養成所物語」

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時は元禄十四年。

三代将軍安倍心臓は、全国に生類憐みの令を発しました。

その結果、江戸市中を始め、諸藩では野犬や狂犬が巷に溢れ、困り果てました。

将軍様のご意向を受けた筆頭家老萩生田抜三郎は、将軍の腹心の友、籠池こと加計主水(かけ・もんど)が治める伊予の國に御犬様施療師養成所を作らんと、あらゆる方策を練って画策しておりました。

そこに立ちはだかったのが、仁木弾正こと原田甲斐。越後屋から揺すった賄賂(まいない)五百両を懐にして、諸藩の大名を折伏して、味方につけておりました。
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困った筆頭家老抜三郎は、伊賀者と甲賀者を使って、諸藩に「伊予の國に、御犬様施療師養成所を作るは元禄三十年四月開学とおしりを切ったり」との高札をあらゆる街道の宿場町に立てさせました。

高札に群がった水呑百姓どもは、字が読めません。

近くにいた坊主を捕まへて、「和尚さま、一体、何と書いてあるだんべ?」と尋ねました。

学識のある僧侶だったので、字は読めますが、「元禄三十年とおしりを切る」の意味が分かりません。

百姓どもから「和尚さま、おしりとはどういう意味ですか?」と聞かれた坊主は、苦し紛れに「おしりとはな。臀部のことじゃ。決まっとるがな。つまり、元禄三十年は、臀部のように盛り上がる。そうそう、御犬様施療師養成所が伊予の國に元禄三十年にできるが、その年は大いに盛り上がることだろう。そう書いてあるのじゃ」と、説明しました。

桂林から陽朔までの、漓江川下り Copyright par MatsuokaSousumu@Kaqua

それを聞いた百姓どもは、「安倍将軍、万歳!安倍将軍、万歳!」と万歳三唱したとさ。

めでたし、めでたし。

(幕府の御用瓦版「参詣」「読切」からの抜粋です。明らかに現代では使ってはいけない差別用語が含まれておりますが、当時を再現するために、敢えて使用させて頂きました)

総理大臣日乗の答えと政治闘争に揺れたフランス19世紀

寿能城跡

昨日の答えです。

(い)首相の一日=東京新聞
(ろ)安倍日誌=産経新聞
(は)首相官邸=日経新聞
(に)首相動静=朝日新聞
(ほ)安倍首相の一日=読売新聞
(へ)首相日々=毎日新聞

如何ですか?

総理大臣日乗に、わざわざ安倍の名前を冠する新聞社は、安倍首相に忠誠を誓って、時の権力者の太鼓持ちか、御用新聞に徹していることがよく分かります。

寿能城守潮田出羽守

先日、フランス文学者の鹿島茂教授の講演を聴いたおかげで、数十年ぶりにフランス史の復習を始めています。

何しろ、フランスは、自分たちの王様(ルイ16世)の首をはねてしまった超過激の国である一方、ジャン・ジャック・ルソーに代表されるように「自由、平等、博愛」の人権主義の国でもあります。

特に19世紀が見離せません。

18世紀末(1789年)にフランス革命を成功させると、19世紀は、第一共和政、第一帝政(ナポレオン1世)、王政復古(ウィーン会議)、七月革命(1930年)、二月革命・第二共和政(1848年)、第二帝政(ナポレオン三世)、パリ・コミューン、第三共和政(1870年)と実にめまぐるしく変わります。

この間、王党派と共和派と皇帝派が入り乱れ、極右と極左が権力闘争に明け暮れて、政治体制が振り子のように右から左へ揺れ動きます。

ちなみに、仏革命後の国民公会で、議長から見て右側に王党派、左側に共和派が席を占めたことから、右翼、左翼の概念が歴史上初めて生まれたという説があります。

その後、今の「テロ」の語源にもなったテロリスムが横行し、クーデタ未遂(ブーランジェ将軍事件など)も再三再四ありました。

面白いことに19世紀の唯一のマスメディアだった新聞が政治運動の先頭に立ち、時の権力者を批判し、一方の権力者は、ジャーナリストを監獄に入れたり、反政府新聞の発行禁止処分をしたり、御用新聞に耳触りのいい情報をリークしたりして対抗します。

第二帝政の下、ヴィクトル・ノワール事件で過激な反ナポレオン・キャンペーンを張ったアンリ・ロシュフォール、七月革命から19世紀のほとんどの革命に参加し、75年の生涯のうち33年間も監獄で過ごしたオーギュスト・ブランキらが当時を代表するジャーナリストと言えます。

いやあ、何百年経っても、人間のやることですから、何処の国でも変わらないことが起き、未来永劫続いていくわけですね。

驚きの総理大臣日乗

何処でせうか?

モリ、カケ問題を国会閉幕でうまく乗り切ったかのように見える安倍晋三首相ですが、納税者である国民の不信感は募るばかりです。

どうも、彼の場合、国民のための政治ではなく、古いイデオロギー、もしくは「腹心の友」のための政治を行っているように見えます。

「一強多弱」の独裁政治とも言われることから、彼がフランス第二帝政のナポレオン三世になぞらえるかどうかは、後年、歴史で証明されることでしょう。

教えましぇん

さて、日本の最高権力者である総理大臣が、毎日、誰と会って、何をして、何処で夜の会食をしたのか具に時系列で新聞の片隅で報道されておりす。

実は、私は、この欄を読むのが一番楽しみです(笑)。これまで、何と言っても、読み甲斐があったのは、麻生太郎首相でしたね。麻生財閥の御曹司ですからお金の使い方が半端でなく、夜行くお店も誰も行けない会員制クラブばかり。あれは勉強になりました。

ところで、この総理大臣の日録は、実際は、共同と時事の両通信社のいわゆる若い「首相番」と言われる記者が、全国のマスコミを代表してフルカバーしています。

だから、どの新聞を読んでも同じ文面が載っているわけです。ただし、タイトルが違います。そこで問題!以下のタイトルは、何新聞でしょうか?その新聞とは、朝日、毎日、読売、日経、産経、東京の都内で発行されている6紙です。

(い)首相の一日
(ろ)安倍日誌
(は)首相官邸
(に)首相動静
(ほ)安倍首相の一日
(へ)首相日々

フランス第三共和政と大仏次郎

港の見える丘公園
▽Amazon
昨日、米通販最大手のAmazonのことを書いたら、偶然にもニュースが飛び込んできました。

アマゾンが、生鮮食品も扱う米大手スーパーのホールフーズ・マーケットを1兆5200億円で買収するというニュースです。アマゾンは、この買収額をすべて現金で支払うそうですが、凄いシンクロ二シティ。

バーチャルが現実に追いついたということなんでしょうか。

フランス総領事館

今日は、土砂降りの中、横浜まで遠出して、フランス文学者鹿島茂・明大教授の講演「大仏次郎生誕120年記念 今、民主主義は何かを問う 『フランス第三共和政と大仏次郎』」(神奈川近代文学館・1108円)を聴きに行きました。

日本の知性を代表する第一人者の大御所様がどんな背格好で、どんな声色で、どんな性格の方なのか、いつか、いっぺん謦咳に接したいと思っておりましたから、早めに並んで一番前のかぶり付きの席を確保してやりやんした。

やはり、風合いは写真でお見受けする人相に現れておりました(笑)。かなりの早口で漲る自信。非の打ち所がない学識の権威。天下無敵。博覧強記の人とはまさにこの人のために作られた言葉なのではないかと思わせるほど迫力がありました。

フランス山

何しろ、鹿島先生は、ナポレオン三世の第二帝政時代の首相格だったルエールの子孫から白羽の矢を当てられ、急に電話でパリでの講演を頼まれ、そこで先生が「今のパリは、第二帝政時代のオスマンが全て都市計画で作り直したもの。ですから、第二帝政がなければ今のパリはない!」と演説したところ、聴衆から拍手喝采され、講演後、多くの聴衆(実は、殆どが第二帝政時代に政権中枢にいた人の子孫)から「本当のことを言ってくれるのは貴方しかいない。有難うございました」と感激の握手攻めにあったといいます。

意外にも、現在、第五共和政のフランスではナポレオンは、一世も三世も人気がないのだそうです。国家の英雄ではないそうです。つい最近まで、全土でナポレオンという名のついた通りや橋はなかったそうです。それは後述しますが、理由があります。(ちなみに、フランスで最も人気がある偉人はビクトル・ユゴーで通りや橋に一杯名付けられてます。次は、ドゴール将軍。日本ではあまり知られていない急進共和派のガンベッタも人気が高いようです)

ナポレオンの代わりに、苗字のボナパルトの方は、既に通りに付けられています。それには、カラクリがあって、アンリ四世にしろ、ルイ十四世にしろ、最高の権力者である王様には苗字がありませんよね?

この伝でいくと、皇帝ナポレオンも、本来なら苗字のボナパルトは割愛されて、通りや橋にナポレオンと名付けられても不思議ではありません。ということは、ボナパルト通りと付けられた通り名は、皇帝ではなく、ボナパルト将軍の名前から取ったという苦肉の策になったというわけです。

何故、このような七面倒臭いことをしたのかと言いますと、第三共和政が第二帝政を否定(打倒)して成立した経緯があるからなのです。今も共和政(第五)が引き継がれているので、帝政はタブーになってしまったわけです。

だからこそ、「第二帝政時代にはそれなりに、良いことがあった」と鹿島先生がパリでの講演会で持ち上げたところ、帝政時代の支配者階級の子孫が大喝采したわけです。

フランス山

さて、私は大仏次郎に関しては全くの不勉強で、読んだことがあるのは「鞍馬天狗」ぐらいで、あと有名な「天皇の世紀」など単に名前だけ知っているだけで、読んだことはありませんでした。

大仏次郎の代表作で「フランス・ノンフィクション四部作」と言われる「ドレフュス事件」(天人社 ・1930年)、「ブウランジェ将軍の悲劇」(改造社 ・1936年)、「パナマ事件」(朝日新聞社・1960年)、「パリ燃ゆ」(朝日新聞社・1964年)もそうで、恥ずかしながら、今になって、慌てて読んでいるところです。

鹿島先生の講演は、これらフランス四部作が全て、1870年9月4日(ナポレオン3世がプロシアに敗れて捕虜に)から1940年6月22日(ナチス軍パリ無血入城でドイツ軍に降伏後、コンピエーニュの森で独仏休戦協定締結)にかけてのパリ・コミューン~第三共和政の時代であることに着目して、第三共和政とはどういう時代だったのか、政治的、文化的特徴を細かく講義して下さったわけです。

大仏次郎博物館

詳細は長くなるので書けませんが、久し振りの骨太の講義で、感動し、大変勉強になりました。

ところで、演題にある「今、民主主義とは何かを問う」というのは、先のフランス大統領選挙の結果を引き合いに出しての面白い分析結果でした。

哲学者のエマニュエル・トッドの学説を引用します。

トッドは、家族形態を大きく四つのパターンに分けます。
(1)「共同体家族」(共産主義、一党独裁型資本主義)(親子同居、兄弟相続)=ロシア、中国
(2)「直系家族」(自民族中心主義、社会民主主義、ファシズム)(親子同居、長男のみ相続)=ドイツ、スウェーデン、スコットランド、日本、韓国
(3)「平等主義核家族」(共和主義、無政府主義)(親子別居、兄弟相続)=スペイン中部、ポーランド、イタリア南部
(4)「絶対核家族」(自由主義、資本主義)(親子別居、長男のみ相続)=イングランド、北米、豪州

そして、面白いことに、今回の大統領選挙の第一回投票で、一番多くの票を獲得した候補と地域を見てみると、まず、(1)共産主義的「共同体家族」が多いフランス中央部では、極左のメランショ候補がトップ。(2)の親子が同居して長男のみ相続する直系家族の形態が多い北東のベルギー国境やドイツ国境のアルザス・ロレーヌ地方と南仏は、極右のルペン党首が一位を獲得。(3)の「平等主義核家族」が多いパリ周辺は、中道マクロン氏がトップだったというのです。

いやあ、この話も大層面白かったのですが、残念ながら、長くなるのでこの辺で。

Amazonは良い会社です

滝の城祭り

先日、クレジットカード会社からメールに利用通知(速報=金額のみ)がありました。

以前は、このようなメールを受け取ってもさして注意を払いませんでしたが、ある事件をきっかけに細心の注意を払うようになりました。

その事件とは、某地方自治体から都税の徴収連絡があり(あら、バラしちゃった)、その納税を窓口ではなくオンラインでクレジット決済したことがありました。

そんなことを忘れた半年ぐらい経ってから、都税事務所から丁重なる手紙が来て、「実は都税事務所のコンピューターがハッカーにやられて、貴方のカードの番号、住所、氏名、年齢、職業等が盗まれた恐れがある。ついては、不審なカード利用にはお気をつけください」との、まあ、何とも優しい忠告をしてくれるんじゃあーりませんか。

そんな事件があったものですから、カード利用に関しては、細心の注意を払うことになったのです。

で、先日のことです。カード会社からの利用お知らせには、その前日に私が3900円使ったというのです。しかし、その日はカードで買い物したことはないし、通販で決済したこともない。前日のことですから、記憶も確かです。

昔なら、3900円など端金でしたから、その程度の金額でしたらやり過ごしていましたが、今は稼ぎがないので、3900円はかなりの大金です(笑)。そこで、カード会社に問い合わせてみようかと思い、問い合わせ先のサイトを見たら、「覚えがない利用でも以下の可能性があります」と、数件のケースが並べていました。「他の家族の誰かが利用した」とかそんなもんです。その中に、Amazonプレミア会員の会費の可能性もあったので、念のため、調べてみました。

実は、Amazonは、もう1年近く利用してません。ですから、あり得ないと思っていました。でも、本当に久し振りに自分のAmazonのサイトにログインして、登録情報を確認したところ、な、な、な、何と、Amazonプレミア会員になっていたのです。その会費が3900円だったことも初めて知りました。

いつ、プレミア会員になったのか、全く覚えていません。何かの拍子でクリックしてしまったのか、本来は、気をつけて、会員にならないように、バッテンを外したりしなければならないのに、それを怠ったせいかもしれません。

プレミア会員になっても、荷物が当日に届くとかいう程度で、自分には別に必要がないので、早速、会員脱退の手続きをしました。

そしたら、Amazonから「お客様は、まだプレミア会員として利用していないので、3900円はご返却します」との返信があったのです。

まだ、その返金は確認していませんけど、意外にも、Amazonはいい会社なんですね。街の小さな本屋さんも沢山潰してくれますしね。

ちなみに、Amazonは、意外と純利益率は低い(薄利)らしいですが、創業者ジェフ・ベゾスさんの保有資産は8兆2000億円で、世界の大富豪ランクで第3位(2017年速報版)です。

萩生田光一内閣官房副長官とは

藤井四段 26連勝

文部科学省の再調査で、 安倍晋三首相のお友達「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、内閣府から「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などという極秘忖度文書が、あの菅官房長官が放言した怪文書ではなくて、本物だということが昨日やっと確認されました。

一体最初のやる気のない調査は何だったんでしょうかねえ? 「国民の声」を真摯に受け止めた松野博一文科相が渋々再調査を命令しましたが、その結果については、紙に書いてある謝罪文めいたものを軽く棒読みしただげで、心からの反省の言葉はなし。

やはり、国民を舐めきってます。

獣医学部新設選定では、実質的に加計学園しか応募できなくなる要件を指示した安倍ご総理の側近中の側近である萩生田(はぎうだ)光一内閣官房副長官のメールも公表されましたが、当の萩生田副長官は「知らぬ、存ぜぬ」と、敵前逃亡の構え。

こんなこすからい人間を国会議員に選んだ有権者はどこのドイツだ、イタリアか、と思ったら、今は簡単に調べられますね。

◇◇◇◇◇

1963年、東京奥多摩地区八王子市生まれの53歳。明大商学部卒。八王子市議などを経て、2003年衆院議員当選(4回)。極右団体「日本会議」国会議員懇談会事務局長。
安倍総理のお友達「加計学園」千葉科学大学客員教授。身長180センチ、体重100キロ。

このほか、離婚しているとかしていないとか、息子が早稲田実業高校野球部の助監督とか、そうではないとか、色んな未確認情報もありますが、これで十分でしょう。

本当は、顔写真でも載せようかと思いましたが、著作権侵害の共謀罪で逮捕されるのも馬鹿らしいのでやめておきました。

いよいよきな臭くなった市民監視法成立

銀座

共謀罪の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が今朝の参院本会議で、自民党、公明党などの賛成多数で可決、成立しました。

ネーミングが良くないですよね。

テロ準備罪とか、共謀罪とか言われてもピンと来ない。はっきりと、「市民監視罪」とか「言論封鎖罪」とでも言ってくれた方が分かりやすい。

いずれにせよ、その目的は、反政府運動の取り締まりであり、反政府主義者の封じ込めであることがミエミエだからです。

元CIA(中央情報局)とNSA(米国家安全保障局)の局員だったエドワード・スノーデン氏(亡命中)は、2009年にNSAの仕事を請け負うコンピューター企業デルの社員を隠れ蓑にして来日し、東京都福生市の横田基地内にある日本のNSA本部で2年間勤務していました。

そこでやっていたことは、日本では今年1月に公開されたオリバー・ストーン監督の映画「スノーデン」でも如実に描かれていましたが、通信傍受と一般市民の盗聴、メール解読など、あり得ないほどの監視活動でした。

渓流斎が御幼少の砌、夏はよく埼玉県新座市の「外人プール」と呼ばれていたプールで泳いで鍛錬したものでした。(そこで、FENから流れていたジミ・ヘンドリクスやクリーム、ドアーズなどを知りました)

外人プールは、まさしく本来なら外国人専用のプールで、鉄条柵で囲まれ、やたらと大きなアンテナが目につくため、何も知らない子どもでも、そこは治外法権の米軍基地であることはそれとなく分かりました。

ただ、基地と言っても、沖縄のように爆撃機が大騒音で飛び立つことはないので、鉄条柵と門前に立つ銃を抱えた兵士を見なければ、誰もそこが基地だということは分からないかも知れません。

これは、後に長じてから分かったことですが、そこは、在日米空軍基地施設「大和田通信所」(新座市西堀、東京都清瀬市)でした。

ウィキペディアによると、戦前の大日本帝国海軍大和田通信隊所属「大和田無線通信所」が、無線通信の受信・傍受施設として使用し、戦後、気象通信所を経て米軍基地として接収された、とあります。

また、日本共産党埼玉委員会によると、埼玉県には、大和田通信所以外では所沢市に「所沢通信基地」があり、新座市の大和田基地は受信、所沢基地は送信を任務にしているそうです。横田基地にある短波通信基地と3基地で一つの構成になっているようです。さらに、所沢通信基地は、米軍の核兵器部隊などへの緊急行動メッセージを伝える通信機能を担っているそうです。

子どもの頃、米軍基地内の外人プールで泳いでも、何ら軍事施設らしい所と分からず、静かだったのは、そこは受信、傍受する基地だったので、静かにするのは当たり前だったんですね(苦笑)。

私が子どもの頃に育った東京郊外の北多摩郡久留米町(東久留米市)は、随分と田舎なのにアメリカンスクールがあり、外国人をよく見かけました。

なるほど、中には米軍基地で勤務する人もいたのかもしれません。