続アッキード事件 中華料理屋を開店したら?

伊太利亜ローマ

またまたアッキード事件。安倍首相が「あたしも妻も一切関係ない」と胸を張り、「何なら、会計検査院に調べさせればよござんす」と宣っておられましたが、この肝心要の会計検査院とやら、実に頼りないですねえ。

取り調べができるのは、関与した国土交通省航空局と財務省理財局だけで、全てのカギを握っている森友学園の籠池理事長に対する事情聴取が法律上、一切できないというのです。

まさに片手落ち。騙るに落ちた話。片腹痛しとはこのことかと言いたいですね。

籠池理事長にお話を聴けない理由は、「民間人」だからだそうですが、都合の良い時だけによく「民間人」なるカテゴリーは持ち出されることは相場が決まっておりまする。

伊太利亜ローマ

しかも、財務省は、既に森友学園との交渉内容機密文書は、「適切に処理した」という理由で全て破棄したらしいじゃありませんか。

そして、情報公開法で明らかにされた森友学園との国有地売却契約書も、肝心要の金額にはベットリとノリ弁ののりのような黒マーク。戦前の伏字と全く瓜二つで変わらない。これまた嗤うしかありませんね。

国会で答弁する財務省理財局の佐川局長は「法に則り適切に処理致しました」と、能面のような面構えで、一切の笑顔どころか表情もなし。ここまで冷徹、いや沈着冷静にならなければ局長まで昇り詰めることができないものなのか?立身出世した霞ヶ関の超エリート官僚様の姿を拝見すると、思わず手を合わせて拝みたくなります。

きっと何かの御利益があるかもしれません。

伊太利亜ローマ

で、ここにきて、森友学園の稲穂の國記念小學院については、色んな虚偽申告と補助金不正受領疑惑と時代錯誤な教育方針を理由に、開校認可が取り消される模様になってきました。

国は、売却した同額で国有地を買い戻すことができるようですが、残るはあの小學院の赤い異様な建物です。

オバハンに「無礼者」と言って、コンニャクを突き返した鴻池参院議員は、「中華料理屋みたいなやつ」と上手く比喩しておりましたが、一層のこと、あの建物はそのまま生かして中華料理屋にしたらどうでしょう?

看板を剥すのは大変でしょうから、上に「中華」とだけ書いて、「中華 瑞穂の國記念小學院」でええじゃないすか。

ワイドショーを見たオバハンが殺到しますよ。きっと。

豊中市の元国有地と金融リテラシー

バチカン市国

昨日、毎日新聞の名物政治コラムを読んでいたら、国有地がお話にならないくらい破格的安価で売却された今話題沸騰の森友学園瑞穂の國小學院の敷地がもともと何であったかについて触れていて、昭和42年の時点の登記簿では「池沼(ちしょう)」だったことを書いていました。

大阪府豊中市は、その後市内は急速に宅地化して、その沼池も間も無く埋め立てられて、住宅地か何かになっていたのでしょう。

そこで思い出しました。

バチカン市国

渓流斎の叔父さんがこの豊中市に住んでおりまして、私めは大阪で万国博覧会が開催された年の夏休みに1週間ぐらい泊まらせてもらったことがありました。

昭和45年、1970年のことですから、もう47年も昔です。そんな遠い昔の記憶を辿り寄せてみると、その叔父さんの自宅の近くに確かに沼池があったのです。

我々は、叔父さんの自宅からその池沼を迂回して最寄り駅に行き、そこから、モノレールに乗り換えて万博会場に行ったことを覚えています。私は、当時最先端の(笑)コダックのインスタントカメラを片手に大興奮で、「月の石」を見たり、当時珍らしかった「歩く歩道」に乗ったりしたものでした。

こんな体験をした人は、今では50歳は軽く過ぎているんでしょうね。御愁傷様でした(笑)。

ということで、半世紀近く経って、あの豊中市が脚光を浴びて「へー」と思ってしまったわけです。
嗚呼ローマ

ところで、話は変わって、最近、年を取ったせいか、学生時代の友人らは疎遠となり、殆ど滅多に電話がかかってこなくなりました。

その一方で、急激に増えたのが、売り込みやセールスです。昨日なんか、口座のある銀行から2件もありましたからね!

庶民ですから大した金額じゃないんですよ。なけなしの、という表現がありますが、無い袖は振れない金額です(笑)。

それなのに、「いい投資があります」だの、「効率的な運用は如何ですか」だの煩い、煩い。

私は、東洋経済とダイヤモンドと週刊現代の「騙されるな」シリーズと山崎元先生の本を読んで勉強してますから(爆笑)、単に銀行証券金融機関は、手数料を荒稼ぎしたいがために商売としてやってるだけだといことを知っております。はい。

だから、奴らは阿漕ですね。実に不埒ですね。羊の皮を被った狼です!

何と言っても、奴らは軍資金をただ同然で仕入れて、高額な利息を取る脱法スレスレの商売をしているわけですから。

とにかく、アホノミクス(浜矩子教授命名)とバズーカ黒田のおかげで、マイナス金利ですからねえ。どうにかならないもんですかね?

皆さんは大金持ちだから、今の金利を知らないでしょうが、現在銀行の定期預金の金利をご存知ですか?僅か、0.01%でっせ、銭形の親分。

1000万円預けても、年間たったの1000円。いや、国税、地方税とで搾取されますから、手取りたったの800円程度。今、1000万円も1年間預けて、銀座でロクなランチも食べられないようでは、大いに笑ってつかわさい。

その一方、法定貸出金利は18%ですからね。100万円で18万円も取られます。森脇将光の世界です(笑)。やはり、氷貸しが一番ですよ。

過日、ネットの無料メールを使っていたら、無料ですから、うるさい広告が入ります。その広告はプロ野球チームも持つ会社の系列の広告で、貸出金利が年率17.8%なぞと法定金利を意識して設定していたので微苦笑を禁じ得ませんでした。

こんなこと、最高貸出金利が18%だという金融リテラシーがなければ、可笑しみが分からなかったことでした。

金融リテラシーは、あらまほしけれ。

気になる絵島・生島事件

森田座跡

最近、どうも正徳4年(1714年)に起きた絵島・生島事件(えじま・いくしま・じけん)が気になってしょうがありません。

ここ数年、この事件は映画やテレビドラマの「大奥」もので、必ずと言っていいくらい取り上げられますから、今では知らない人はいないかもしれません。

絵島(江島が正式の説も。1681~1741)とは、大奥女中の総頭の大年寄で、老中に匹敵する格が高い地位だったそうです。

生島とは、当時大変人気のあった歌舞伎役者生島新五郎のこと。今で言えば、片岡愛之助か尾上松也あたりか?

この2人の禁断の恋愛沙汰が発覚したことで、大事件となり、死罪や遠流となった者数知れず。しかし、実は、6代将軍家宣の正室天英院ら譜代大名・旗本ら守旧派が、7代将軍徳川家継の生母月光院(6代将軍家宣の側室左京局)派を追い落とすために図った冤罪、もしくは城内クーデターだったという説が今では有力です。

守旧派は、新参者なのに権勢をほしいままにしていた家継の側用人(そばようにん)間部詮房(まなべ・あきふさ)や儒学者新井白石らに反感を持っていたという説もあります。

私がこの事件を最初に興味を持ったのは、当時「江戸四座」の一つで、江戸最初の劇場と言われた山村座が、この事件のとばっちりを受けてお取り潰しになってしまったことでした。残る江戸三座(中村座、森田座、市村座)もこの事件がきっかけで、浅草の猿楽町に移転を余儀なくされます。

それまで、芝居小屋が何処にあったのかと探したところ、木挽町、今の東京・東銀座にあったんですね。

上の写真は、森田座(後の守田座)の跡として、昭和通り沿いにある看板を見つけました。

で、お取り潰しにあった山村座はこの森田座の目と鼻の先にあったはずですが、今では影も形もなく、看板すらありません。

ここら辺だったという今は、コートヤード・マリオット銀座東武ホテルが建っている所だったらしいので、下の写真を撮ってきました。

コートヤード・マリオット銀座東武ホテル

拷問に近い厳しい取り調べの末、評定所の判決は、絵島は死一等を減じ遠流とされ、月光院の願いによって高遠藩主内藤清枚(きよかず)・頼卿(よりのり)父子に預けられることになり、身柄は信州高遠(長野県伊那市)に移されます。
 相手の生島は三宅島に流罪。そして、不可解にも絵島の兄の白井勝昌(かつまさ)は、「監督不行き届き」ということで、死罪に処せられます。しかも、武士らしい切腹ではなく、斬首だったとか。

ほかにも旗本、奥医師や絵島を芝居小屋に案内したと言われる呉服屋、山村座の座元と役者らも連座し、その刑罰も死罪、流罪、改易、追放、閉門蟄居などに及び、大奥女中は67人が親戚に預けられたそうです。

高遠藩と言えば、江戸内藤新宿(今の新宿御苑辺り)に上屋敷がありましたね。

絵島は高遠の囲い屋敷に幽閉され、そこで27年もの歳月を過ごし、寛保1年(1741年)に61歳の生涯を閉じたそうです。

生島は翌年、江戸帰還を許されたとも、そのまま三宅島で亡くなったという説があります。

今では、週刊誌が飛び付きそうな芸能スキャンダルですが、その裏には激しい権力闘争やら派閥争いがあったようで、今でも謎は解明されていません。

そのせいか、単なる過去の出来事ではなく、現代人にも身につまされる事件として、興味が持たれているのかもしれません。はい。

石原元都知事は無実か?

バチカン市国

小生は、これでも、どういうわけか、東京都民でもないのに御縁が御座いまして、東京都主税局に毎年納税している身分(笑)ですので、「豊洲問題」については、発言する権利があるのではないか、と勝手に思っております。

3月3日の雛祭りに、石原元都知事が、東京・内幸町の日本記者クラブで、約300人の若い記者の前と老人たちの横で、連綿と釈明しておりましたが、あれは、本当に見苦しい言い逃れ、責任逃れの何ものでもなく、都民は実につまらない人間を最高権力者に選んだものだと痛感しました。

最高権力者が責任を取らなければ、責任は誰が取るのかと言えば、結局、周り廻って、石原を都知事に選んだ有権者ということになるでしょう。

バチカン市国

3日の記者会見を振り返ってみますと、元都知事石原は武士でもないのに「座して死を待つつもりはない」などと前置きが長過ぎ。報道陣から「何で土壌汚染がいっぱいの豊洲なんかに食べ物の市場を移転させなあかんねん?」なぞと質問されると、石原は「ワイ一人で決めたちゃうねん。議会も一緒に皆んなで決めたんねん。そもそも、ワイに専門的知見かてないもんねー」と関西弁でまくしたてたようにみえましたが、私の聞き間違いだったようです。

まあ、元都知事石原は、遠回しに、俺にだけ責任ねえ、と言いたかったんでしょう。

しかも、俺は忙しいんだ。豊洲のようなちいっちぇーことなんかに構っておられん。ぜーんぶ、「浜渦君(当時の浜渦武生副知事)に任せていた」と、さも当然のように、悪びれた様子もなく、いけしゃあしゃあと言い放つんですからね。

もし、専門知識がないことを理由に、部下にメクラ判を押させていたとしたら大問題ですし、そもそも最高権力者の知事なんて必要ないことになってしまいます。

 あと、本人は「裁可をした責任は私にありますよ」と、責任の「所在」だけは認めましたが、この「裁可」という言葉は都庁で普通に使われているのでしょうか?裁可とは、本来は、君主や天皇が許認可するときに使われる言葉です。

まあ、在任中の石原さんは、待遇面では君主以上でしたからね。

バチカン市国

では、元都知事石原にとって、ちっちぇー豊洲移転問題より重大な案件は何だったのか?

それは、都民の血税を使って、仲間うちで一本10万円以上するワインを飲むこと、都政とは直接関係ないガラパゴスにVIP待遇で遊興すること、とにかく、外遊しまくって、アラブの大富豪以上の豪華なスイートルームに連泊すること、「余人をもって代え難い」芸術家と称する実の息子の下手な絵を如何に何百万円かで都に買わせるか、ぐらいではなかったでしょうか?

目下、週刊文春があれだけ、石原の金権体質を批判する記事を連載しているのに、なんで、何処の記者も質問しなかったんでしょうかね?

石原さんは、庶民が汚染に晒された危険食品を喰おうが、知ったーこたあねえ、という考えなんでしょうか?分かりませんが。ただ少なくとも彼の都知事時代の振る舞いを見た限り、都庁へは週に1回か2回出勤するだけで、王侯貴族並の生活をしゃぶり尽くしたいという野心で満ち溢れていました。

同年輩の評論家の江藤淳は、石原について「無意識過剰」と評したらしいですが、うまいこと言ったなあと思います。

ネス湖のネッシー探検で石原と一緒に仕事をしたプロモーターの康芳夫氏は「石原?突拍子もない男だよ」と笑いながら言っていたことを思い出しました。

アッキード事件、欧米人の方が教育勅語に詳しい?

中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 日本に住んで、日々、何気なく生活していますと、世間で起きていることが極めてドメスティックなことで、異国の方とは関係がないので、外国人には興味がないだろうなあ、と思い過ごしがちです。

 でも、そんなことはないんですね。

 先週、「月末の金曜日は午後3時で帰っていいよ」(まあ、そんなことできるのは大企業だけだろうけどね)という「プレミアム・フライデー」(プレ金)なるものが初めて導入されました。

 霞ヶ関の官庁にお勤めの人まで、率先垂範して、非常にワザとらしく早めに仕事を済ませて、ビアホールに行ったり、ヨガ教室に行ったりする様子がテレビのヒマダネで取り上げられたりしていました。私なんか、見ていて白けて鳥肌が立ってきましたけどね(笑)。

 そしたら、翌日たまたまフランスの「フランス2」テレビのニュースを見ていたら、このワザとらしいプレ金が取り上げられていたので、吃驚。でも、このフランス人が取材編集したニュースでは、日本人の働き方について、昨今、大手広告会社での過労による自殺事件まで取り上げて、変革が求めれている背景があるとまで解説していたので、これまた吃驚仰天でした。

 へえ、あの独立独歩のフランス人が、遠く離れた極東の地で起きたことまで丁寧に扱っているんだなあと感心したものです。

 同時に、グローバリズムとは、当たり前のことながら、「ヒト、モノ、カネ」だけでなく、情報が瞬時に伝わるんだなあ、と今さらながら感心した次第です。(何を今さら!と「失業中」さんの声が聞こえてきました!)

 中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 今、日本で最も注目され、この渓流斎ブログでも、世間があまり注目していない早い段階から取り上げてきた(笑)森友学園問題ですが、今では、アッキード事件の別名もあるらしく、英国の高級紙ガーディアンは、何と既に2月24日付の時点で、ジャスティン・マッカリー東京特派員が記事を書いていたんですね。

 この方、かなりの日本通、いや、アジア通で、お隣の韓国の政変や金正男氏暗殺事件まできめ細かくフォローしており、これまた当たり前のことながら、読む限り、かなり優秀な記者です。

 Shinzo Abe and wife under pressure over ties to ultra-nationalist school ←The Guardian Fri 24 Feb 2017はこちら

ご覧の通り、マッカリー記者は、森友学園の籠池理事長が開校しようとしている「瑞穂の國小學院」のことを、ウルトラ・ナショナリスト・スクールとまで言っておりますね。

 そして、本文の中では、籠池理事長が運営する塚本幼稚園で教育勅語を暗唱する教育方針まで取り上げて、欧米人では教育勅語と言っても何のことか分からないだろうという配慮で、リンクを貼って、教育勅語がどういった内容なのか詳しく説明した文書まで添付されているのです。

 教育勅語のこと英語で、The Imperial Rescript on Education というのですね。

 皆さんもこの英文を読まれれば分かりますが、教育勅語を起草した井上毅(いのうえ・こわし)の名前まで出てくるんですからね!

 今の日本人でさえ、井上毅と言われて、すぐ分かる人は少ないでしょう。

 こうなれば、もうドメスティックなんて言ってられません。

 そこら辺のボンクラな日本人よりも、欧米人の方が遥かに教育勅語(日本語よりも英訳の方が分かりやすかったりして)のことも、井上毅のことも詳しかったりするわけです。

 中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 ということで、最近、こうしてiPadで、何か文字を読んでいると「読書」の仕方がすっかり変わってしまったことに気づかされました。

 特に、美術や音楽や映画など芸術関係の本を読んでいると、その登場人物の画像やプロフィールなどを知りたくなって、検索して、取り上げられた絵画や彫刻の画像や、音楽を実際に聴いてみたりしてしまうのです。

 例えば、ビートルズ(「アンナ」)やローリング・ストーンズ(「ユー・ベター・ムーブ・オン」)が好んでカバーした曲を歌ったアーサー・アレクサンダーという黒人歌手がいますが、昔なら、「そうなのか」で終わっていたのに、今では簡単にその歌手の経歴から画像まで見られ、オリジナルの原曲まで聴くことができるんですからね。

 百聞は一見に如かず、どころか、百読は一見、一聴に如かずということなのかもしれません。

 まさに、革命的ですねえ。私も、紆余曲折がありましたが、幸せな時代までよく生き延びたものです(笑)。

国有財産を食い物にする輩

雛祭り(二木屋)

大阪府豊中市の国有地超格安売却の森友学園問題は、結局、政治家による「口利き」があったことは明白なようです。

鴻池事務所の秘書が作成した「陳情整理記録書」には、森友学園との経緯が事細かく書かれていまして、当該秘書は、完璧に大阪府や財務省などに問い合わせをしており、いくら「口利きをしていない」と弁解しても、受けとめる側は「無言の政治的圧力」を感じたはずです。

そうでなければ、10億円近い土地が、「高過ぎる」(森友学園)ので、地代年間4000万円の借地となり、「それでも高い」ので、年間2000万円となり、ええい一層のこと、俺の土地じゃないから、ということで、今度は賃貸ではなく、わずか10分の1の1億円で、財務省官僚はバナナの叩き売りのように売却してしまうようなことはありえませんからね。
雛祭り(二木屋)

今回、分かったことは、国土交通省官僚様も財務省官僚様も、いとも儚く脆くも、政治家先生からの圧力に弱いということでした。

別に、政治家は官僚を接待しなくてもいい。金銭を渡さなくてもいい。恫喝しなくてもいい。「分かってるな」と確認しなくてもいい。ただ一言、「よろしく」でいいんですからね。こんな簡単な商売はないわいな。

雛祭り(二木屋)

森友学園の籠池理事長の実体もだんだん分かってきました。文部科学省も、大阪府も、よくぞ彼を教育者として塚本幼稚園の設立を認可したものです。

まだ頭が柔らかい幼稚園児に、戦前回帰の教育勅語の文言を暗記させ、ヘイトスピーチと見紛うばかりの隣国人蔑視発言を斉唱させ、「安倍首相、万歳」とまで言わせる。

それどころか、新設する小学校の名誉校長として、安倍首相の昭恵夫人を任命して、本人から快諾を得て、当事者の預かり知らぬところらしいですが、安倍首相の名前で寄付活動までする。

挙げ句の果てには、政治的圧力をチラつかせて国有地を破格的なダンピングして奪取する。しかも、分割払いとは。

超国家主義者のやる手口は、国家を食い物にすることだと疑いたくなります。

国有財産を食い物にする輩を黙って見過ごすことは、納税者として如何なものかと思い、つい檄文と相成り候。

鴻池議員の浪華漫才

バチカン市国

森友学園問題、鼠一匹も出ないだろうという渓流斎の甘い予測に反して、昨日になって、動きがありましたね。

火の無いところに煙は出ない、てなとこでしょうか。

埼玉県三芳町での文房具通販大手のアスクル倉庫火災も、一階の段ボール置場で煙があったことが昨日の任意の事情聴取で分かったらしいですからね。

昨日は、鴻池祥肇参院議員が緊急記者会見を開いて、身の潔白を証明しようとしたらしいですが、公表されたその会見内容を読んだだけでも、失礼を承知ながら、河内漫才を聞いているようで、面白かったです。

バチカン市国

何しろ、三年前に、鴻池議員が、東京の参院議員会館で、森友学園の籠池理事長夫妻と面会した際、オバハン(鴻池議員談)の方から泣きながら、「これでお願いします」と、紙に何か入ったものを渡されたそうです。

その時、鴻池議員は「ただ、それがカネであったか、コンニャクであったか。カマボコかういろうか知らん。確かめてへんから」と、やはり漫才のような口振りです(笑)。

それでも「25年も30年もやった政治家に、金で動かそうという根性が気に食わん」と、突き返したそうです。

鴻池さんが、江戸大坂の両替商鴻池(後の三和銀行→三菱東京UFJ銀行)の流れを汲む方なのかどうか知りませんが、「浪華のど根性」を見せつけたわけですね。

バチカン市国

森友学園が経営する塚本幼稚園で、園児たちに教育勅語を暗唱させたり、「安倍首相頑張れ」と言わせたり、自衛隊見学会を行ったりする教育理念に、鴻池議員も最初は共鳴したらしいですが、この今世間で最も注目を浴びている籠池理事長については、「あんなん教育者にしたらいかん。ああいう人は。いわゆる学校の、幼稚園はよくないよ、もう閉じたほうがいいよ。あれどうすんのやろな、あれ。よう出来上がっとるやん。何か真っ赤な、中華料理屋みたいなやつ。あんなん認可せんほうがええ」と、目下建設中の「瑞穂の國小学院」の建物のことを「中華料理屋」とまで、言ってのけるです。

やはり、浪華漫才ですねえ(笑)。

木戸銭払ってでも聞く価値がありました。

【追記】
(1)今日発売の「週刊文春」によると、「バリバリの保守」を自認する大阪で経営コンサルタントを営む川田裕介氏(41)という人物が、「鳩山邦夫事務所 参与」の肩書と名刺で近畿理財局と接触し、「籠池先生は、色んな政治家とお付き合いがあることは御存知ですね。よしなに」と無言の圧力をかけたことを告白してました。

川田氏は「鳩山邦夫先生がご健在なら告白していなかった」と正直に打ち明けていましたから、この事実は、闇に葬られていたかもしれません。成る程ね。

(2)もう一つ、鴻池事務所は、かなり頻繁に籠池理事長と会って、買収価格まて細かい打ち合わせをしていたことが、今日の朝日新聞の夕刊でスクープされてました。何?鴻池さん、事務所が勝手にやったことで、ワシ知らん、という話でっか?

日本民族という奥床しきサガ

バチカン市国

皆さま、いつも渓流斎日乗の御愛読有難う御座います。

最近、あまり、いや、ほとんど全く反応が御座いませんが、宇宙の何処かの片隅に住む生物様がお読み頂いているのではないか、と柔らかな感触を得て毎日執筆活動に勤しんでいるわけで御座いす。

皆さま、毎日、嘸かし、お読みになることは大変なことでしょう。

でも、毎日、ボランティアで書き続けている私の方がもっと大変かもしれませんよ(笑)。
バチカン市国

ブログで、毎日起こる同時進行の事案を取り上げたりすると、すぐ風向きが変わってとんでもないことになったり、書いていた当時とは想像もつかないことが起きたりします。が、これも愛嬌ということで、当時はそう考え、予想したということですから、ま、そのままにしておきましょう。

最近の世相でいいますと、何処もかしこも、「アメリカ・ファースト」だの「都民ファースト」だの「ファースト」「ファースト」と喧しいですね。

「2番じゃダメなんですか?」と誰かさんの声が聞こえてきそうです。

バチカン市国

とにかく、「俺様最優先」なんてのは、ガキ大将が使う言葉でした。

往年のプロ野球選手の中にもそう言う人がいましたが、組織人とはいっても、自営業の人ならでは、そんなことができる宣言でしょうね。(トランプさんも自営業?)会社員や公務員や団体職員がこんなこと言ってたら、潰されますからね(笑)。

何とかファースト以外の似たようなことで、最近、ネットやメディアで目立つのは、「日本人は素晴らしい」「勤勉な日本人」「世界的にも優秀な民族日本人」といった日本人賛歌のオンパレードです。

こんなことを書くと、「それでもお前は日本人か!」「出ていけー」などと極右から糾弾されそうですが、あたしの場合は、国粋主義など遥かに上に行っていて、そんなこと殊更取り上げなくても当たり前でしょ?声高に叫ぶこと自体が恥ずかしいでしょ?といった考えなのです(笑)。

博多の丼卓先生曰く、やたらと日本人、日本人と強調したがる奴に限って、日本人じゃないからそんなことを言い立てるんじゃないですか?本来の日本人ならそんなこと言いません。もっと奥床しいものですよ。

ハハハ、私も同感です。

アカデミー賞誤読騒動に於ける歴史哲学的省察とポスト真実

バチカン市国

昨日の米アカデミー賞当選者発表会で、最も注目される部門の作品賞で、間違えてアナウンスしてしまうハプニングがありました。

これも今流行りの「ポスト真実」「オルタナトゥルース」なんでしょうかね?(笑)

プレゼンターは、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。おお、何と、懐かしの「俺たちに明日はない」の名コンビじゃありませんか!

お二人ともさすがにお年を召されました。数々の女性スキャンダルで浮名を流したベイティもすっかり好々爺になり、面影すらありません。

「俺たちに明日はない」は1967年製作ですから、何と、もう半世紀も昔の映画だったんですね。無理もないか。

バチカン市国

で、プレゼンターのフェイ・ダナウェイが、本来なら作品賞は「ムーンライト」のはずが、13部門の獲得を狙っていた「ラ・ラ・ランド」とデカイ声で発表してしまい、関係者も壇上に上がってスピーチしている途中にスタッフが割り込んで「間違えーた。これ、冗談ちゃうねん」と言って、スピーチを止めさせておりました。

私はこの場面をテレビではなく、ワシントンポストが配信している動画で見ました。

89年のアカデミー賞の歴史で初めてらしいですね。

伊太利亜ローマ

何で、フェイ・ダナウェイは間違えちゃったんでしょうかね?

確かに、ウォーレン・ベイテイが、作品賞名が書かれた封筒を開けて、隣りのダナウェイに渡して、彼女はその中身を見たような、見てないような…。

で、結局、見てなかったんでしょうね。

もう、前評判通り「ラ・ラ・ランド」が獲得すると固定観念に凝り固まっていた可能性もあります。

しかし、逆に言えば、あの当選発表会には全く演出はなく、プレゼンターでさえ、事前に知らされていなかったという証明にもなりますね。

これは素晴らしいオルタナトゥルースです!(笑)

糠喜びした「ラ・ラ・ランド」さんには気の毒ですが、こういうハプニングは大歓迎です。

※例によって電車内で記憶で書いてますので、ポスト真実の間違いは訂正致します(笑)。

【追記】プレゼンターには、間違って「ラ・ラ・ランド」の主演女優賞のエマ・ストーンが書かれた封筒を渡されたらしいです。

ということは、フェイ・ダナウェイが誤読したわけではなく、エマ・ストーンが主演した作品の名前を先走って、読んでしまったということになります。

でも、このブログを書き換えると論理的破綻してしまいますので、このままにしておきます。

それにしても、スタッフが手渡すのを間違えますかねえ?
封筒に「作品賞」と表書きしてないんでしょうか?

謎の謎です。

キング・カズとキャステラ1番

伊太利亜ローマ

キング・カズことFC横浜の三浦和良が、50歳の誕生日だった昨日、Jリーグ公式開幕戦に先発出場を果たし、最年長プロ記録を更新しました。

スポーツ選手で、50歳ですからね。50歳でもプロとしてやっていけるものなんですね。不断の努力の賜物でしょうが、それにしても凄過ぎる。人間の域を超えている!

このカズのことは、日本人なら誰でも知っているでしょうが、プロの世界ですから、色んなチームに移籍しています。今、どのチームにいるのか調べたところ、カズの実父は、「覚醒剤密輸で3回も逮捕歴のある人だった」という天下の「アサヒ芸能」の記事がありました。

へー、知りませんでしたね。(ネット時代は、いやなもんですねえ)

私は、カズのことを知ったのは、もう30年以上昔の日本リーグの読売クラブの頃で、父親は静岡でスポーツ用品店をやっている人だとばかり思っていたのですが、色々あるんですね。

伊太利亜ローマ

もう一つ、昨日は、東京マラソンが行われ、男子はケニアのウィルソン・キプサング(34)が2時間3分58秒で初優勝。世界新記録には届かなかったものの、日本国内のレースで初の2時間3分台となるの快記録をマークしました。

そこで今の世界記録を調べたところ、2014年9月28日、ケニアのデニス・キプルト・キメットがベルリンで出した2時間2分57秒でした。えっ!?私のような古い人間は驚くしかありませんでした。

私が集中してマラソンを見ていた頃、世界記録は2時間8分程度でしたからね。

1970年代後半から80年代。日本の瀬古や宗兄弟、中山あたりがまだ世界の強豪と互して闘い、オリンピックでも金メダルを獲得できるポジションにいた頃でした。

伊太利亜ローマ

そう言えば、1981年の福岡国際マラソンで、オーストラリアのロバート・ド・キャステラが2時間8分18秒の当時の世界第2位の記録で優勝したことがあります。

その時のスポニチの見出しが、「キャステラ1番、記録は2番」というスポーツの見出しの歴史の中でも今でも忘れない名セリフでしたから、よく覚えています。

ま、この見出しも文明堂のカステラのコマーシャルを知らない若い世代では全く通用しないでしょうが。

あれから35年も経てば、世界記録が2時間8分台から2時間2分台にまで短縮していたとは、迂闊にも気がつきませんでした(笑)。

これじゃあ、世間から置いてけぼりになるはずですよ。