美瑛

テレビドラマ「北の国から」の舞台になった富良野の隣町、美瑛は、全国的には知名度は今ひとつですが、その美しい街並みと景色は富良野以上かもしれません。

JR美瑛駅前の商店街は、3年ほど前に約67億円も掛けて大改築されたそうです。どこかヨーロッパの小さな田舎町のようで、異国の地に足を踏み入れた感じでした。商店の屋根裏部屋に当たる所、人間で言えば、おでこの辺りに「1920」とか「1951」とか、その商店が創業した年代が刻まれています。新しく見える床屋さんが意外と古かったり、駅舎の隣に「2002」と刻まれた新しい建物が建っていたりして、本当に見飽きません。

駅前から車で南東へ10分ほど走らせると、もう田園地帯です。とはいえ、まだ芽も出ていない時期なので、何を植えているのかわかりませんでしたが…。「丘のまち 美瑛」というキャッチフレーズで観光を売り出している通り、なだらかな丘がずーと続き、その先に教会でもあれば、スイスか南フランスかトスカーナ地方と見紛うばかりの景色です。

この風景の素晴らしさを全国に知らしめたのが、風景写真の第一人者・前田真三さんというカメラマンです。東京・八王子出身で、商社マンだったのに、45歳にしてプロのカメラマンになった人です。美瑛には、「拓真館」という前田さんのフォトギャラリーもあります。私は美瑛に行って、初めて前田さんのことを知りました。

美瑛に行けない人は是非、前田さんの写真集でも見てください。心が洗われますよ。

前田さんには及びませんが、最後に私の写真を。