知床大団円

ついに知床の大団円。知床岬を目指して、クルージングに出かけました。

いつぞや話した通り、前日、満員で観光船に乗ることができず、翌日にクルージングの「ドルフィン号」(定員25人)に予約して乗ることにしました。

この写真は、「ドルフィン号」から撮った観光船「オーロラ号」です。

「ドルフィン号」は、午前10時出発。約3時間で8千円でした。

しかし、乗船した途端、雲行きが怪しくなりました。

な、な、何と、不吉にも雷が鳴っているではありませんか。小雨も振り出しました。

「これからの天候次第では、知床岬までは行かず、途中で引き返すことになります」という船長のこれまた不吉なアナウンス。

私は撮影のための好位置をキープするため、吹きさらしの2階席に陣取っていました。乗船時に、ビニールのレインコートを渡されて着込んでいましたが、序々に雨が勢いを増してきました。撮影どころではありません。

雨粒は、まるで石粒のようになり、当たると本当に痛い。風で帽子も飛ばされました。

観念しましたが、それでも撮影を諦めませんでした。

何でもないような写真ですが、撮るのに、本当に必死でした。
木口小平は死んでもラッパを放しませんでした。

そのうち雨が小止みになってきました。

かもめも近くに寄ってきました。

湯の華滝の付近で、ほかのクルーザーを見かけました。

やっと知床に着いた気がしました。

しかし、この時です。船長さんのアナウンス。
「天候がこれからも荒れ模様が続くようです。これ以上、行くと、帰れなくなります。誠に申し訳ないのですが、これで引き返します」

まだ、1時間もクルージングしてません。話が違う…。
しかし、船長の方針に従うしかありません。

しかし、これは本当に素晴らしい船長の決断でした。この後、またまた台風のように海も陸も荒れたからです。

船長さんは、最後にサービスとして、ヒグマを見せてくれました。この黒いしみのような点がヒグマです。クルーザーから500mくらい離れていました。分かりますか?

本当にいい思い出になりました。

知床さん、有難う!!!!

ちなみにクルージングは3時間の予定が1時間半くらいでした。
すると、下船後、半額の4千円も返却してくれたのです。実に良心的な「船宿」でした。「ドルフィン号」です。皆さんにもお奨めです。