久しぶりに映画を見に行きました。
今話題の「シンデレラマン」(ロン・ハワード監督)。某週刊誌の映画欄で、辛口で知られる評論家が二人も5つ星を付け「アカデミー賞の有力候補」なんて書いてあるので、急に見たくなってしまったのです。
それで、出来は?
評論家のようにタダで見ていないので、正直に書きますと、3つ星といったところでしょうか。1930年代の大恐慌時代を背景に、3人の子持ちのロートルのボクサーが、見事、ヘビー級の王者に登りつめるという、まさにシンデレラ・ストーリーです。
この話は実話だそうでして、ボクサーのジム・ブラドックにラッセル・クロウ、その妻をレネー・ゼルウィガーが演じています。
クロウは、同じ監督の「ビューティフル・マインド」で、天才数学者ジョン・ナッシュを演じているので、どうも、身だしなみの良いスーツ姿になると、インテリっぽく見えて、ボクサーに見えないのが残念でした。
この映画は、いわゆるアメリカン・ドリームがテーマです。最近のハリウッド映画は、タネが尽きて、日本の映画をリメイクしたりしてますが、この「アメリカン・ドリーム」だけは、アメリカ映画の不朽のテーマなのでしょう。
なぜなら、ハリケーン「カトリーナ」の例を出すまでもなく、現実は、あまりにも「ドリーム」からかけ離れているからです。
せめて、映画でも見て憂さを晴らすしかないー。そう確信しました。