アニータ

日刊スポーツの記事から

 

青森県住宅供給公社をめぐる14億円横領事件で服役中の千田郁司受刑者(49)のチリ人妻アニータ・アルバラード(34)が3日午後、成田発フランクフルト行きの日航機で離日した。飛行機に乗り込む直前まで「オカネ!」と絶叫、自分で航空券購入したことを強調し、さらに4日間の日本滞在で行動をともにした日本テレビの番組スタッフに金銭要求までした。千田受刑者から約11億円を受け取りながら、最後まで金への執着を見せた。アニータは、今回の日本旅行の費用について「ワタシ、チリ(の飛行機代)から全部払ったよ。5000ドル(約60万円)ね。日本でセッタイ受けたのに、オカネもらえなかった」と日本語で口走った。さらにスペイン語でも「どこからも何ももらっていない。いったい日本のマスコミはなんなのよ」と吐き捨てるように毒づいた

アニータは、「バンキシャ!」が青森市で事前に予約したタクシーを使い、1日は12時間かけて山形市まで移動。タクシー会社関係者によると乗車料は約19万円になるという。陸路移動のタクシー代を「バンキシャ!」に支払ってもらったことで、アニータは日本での滞在経費なども負担してくれるものと思っていたようだ

飛行機に乗り込む直前に日本語で「飛行機も宿泊代も全部ワタシが払った。チリに帰ったらテレビで話す」と鼻息を荒くし、自筆のスペイン語で書いた「来日に当たっては日本人から航空券を買ってもらったのではない」との紙を日本テレビのカメラクルーに渡した。横領金額14億4600万円のうち11億円を受け取ったにもかかわらず、最後まで金にこだわった。