動乱の始まりの始まり

京都・旧二条離宮

22日の投票日を間近に控えて、選挙運動真っ盛りです。

「教育費無償化します」

「消費税凍結します」

「憲法改正します」

「原発ゼロにします」

「北朝鮮ミサイルには対話より圧力かけます」

まあ、次々と、出来もしない耳触りの良い公約を並べたててます。

私は天邪鬼ですから、「教育無償にして財源あんの?どうせ、貧乏人の血税でしよ?」「1100兆円の財政赤字はどうすんの?」「有事になったら、政治家とその親戚はどうせ兵役逃れすんでしょ?」と、チャチャを入れたくなります。

京都・首途八幡宮

そもそも、世の中、「あちらを立ててれば、こちらが立たない」という矛盾だらけなのです。それなのに、政治屋さんたちは「あちらも立てて、こちらも立てます」と、出来もしない嘘を並べます。

所詮、権力を握って楽をしたいだけなのです。政策なんか二の次なんです。

だから、保守もリベラルも関係ないんです。面白いことに、右翼の人の中には「安倍首相は保守じゃない」と断罪する人がいます。立憲主義を主張する立民党の枝野代表も「自分はリベラルじゃない」と言ったそうな。

何じゃこりゃ、ですが、得てして政治とはそんなもんでしょう。単なる政権奪取闘争。だから、マスコミは政局しか報道しないのです。

お隣の中国では今、5年に一度開催される最高意思決定機関「中国共産党大会」の真っ只中です。習近平国家主席は、中国を30年以内に「社会主義強国」として、世界一の軍事大国にすると宣言しました。

恐らく、30年以内に、中国はGDPで米国を抜いて、世界一の経済大国になっていることでしょう。「中国は覇権主義にならない」とも宣言しましたが、そんなこと、誰も信じていませんよ。

対米従属の日本は、30年以内にどんな国づくりをするのか、この選挙で誰も語る人はいません。恐らく、2010年代からのネトウの登場と嫌中嫌韓、ヘイトスピーチの横行の中、この先、多くの日本人は中国の台頭を好ましく思っていないでしょうが、対米従属の見返りである、票にもならない、沖縄基地問題を語る候補者はいません。

何が「しがらみのない政治」ですか。笑ってしまいます。しがらみがあったからこそ、加計学園は、無償で土地を払い下げられ、50年間自民党によって築かれた岩盤を突破して安倍首相という個人によって獣医学部を認可されたのです。安倍首相は、習近平さんと肩を並べるほど権力を握っているという証左です。しかも、国民の投票によって。

今朝の朝日新聞に、今上天皇は2019年3月31日に退位され、平成が終わるというスクープ記事が一面に載っていました。

何か、これから激動の時代が始まるような予感がします。私自身、30年後に生きている自信はありませんが、その30年後の世界を見てみたい欲望に駆られます。

そしたら、「2017年10月が動乱の始まりの始まりじゃったなあ」と振り返ることができるかもしれません。