さいたま新都心でジャズ祭り

9月8日~9日に首都圏を襲った台風15号の影響で、千葉県はいまだに9万軒が停電のままで、苦しい不便な生活が続いております。熱中症で亡くなった方もおられたということで、お見舞い申し上げます。

 そんな折に、呑気に趣味の神社仏閣と城歩きをしていては駄目でしょ、と気が引けたので、3連休は近場で過ごしました。

 どうも埼玉県民は漢字が読めないので県庁の所在地を「さいたま市」と、ひらがなにしたという根強い噂がありますが、この3連休、その「さいたま新都心」で、「ビール祭り」が開かれているというので、出掛けてみました。

 よく調べずに勝手に行ったら、会場でのビール売り場はたったの1軒だけ。確か、10年ぐらい前に行った時は、ドイツビールから全国の地ビールに至るまで何種類ものビール売店が並んでいましたから、拍子抜けしてしまいました。

その代わりに、ジャズの野外コンサートをやっていました。印象で判断するのは怒られそうですが、超有名バンドではなく、セミプロみたいな感じでした。でも、無料で聴けるわけですから、ビール片手に何か得した気分です。

 あまり知られていませんが、さいたま新都心は、東京・霞ケ関の官庁の支所がほとんどあり、もし、東京が壊滅的被害に遭った時に、臨時的に官庁業務を代行するという噂を聞いたことがあります。

 さいたま新都心は、東京都心から急行で40分ぐらいの所ですが、埼玉県は、関東大震災の際に被害に遭った都心の盆栽屋が大宮に移転したり、太平洋戦争の際に、都心の子どもたちの疎開先になったりしています。避難場所ですね。

 そう言えば、埼玉県は大きな地震や風水害に襲われたという話はあまり聞いたことがありません。

暇人が多く、1000人ぐらいの観客が聴き入りました

今でこそ、東京・墨田区に「東京スカイツリー」が鎮座していますが、大胆不敵にも、さいたま新都心は、「第2東京タワー」の設置場所として立候補したことがあります。墨田区に敗れはしましたが、世が世なら、「埼玉スカイツリー」になっていたのかもしれません(笑)。

あまり、皮肉を書くと埼玉県民の皆様に怒られるのでやめておきます。そう言えば、さいたま新都心にある「埼玉スーパーアリーナ」は、来年の東京五輪のバスケット会場になりますね。酷暑に開催される東京五輪は大反対ですが、アリーナは室内で冷房も効いているので、体調不良を訴える人は少ないことでしょう。

 さいたま新都心駅は、2000年4月1日に開業した比較的新しい 駅で、官庁街とショッピングモールで出来た人工的な街です。

 でも、500円の生ビール片手にジャズの生演奏を聴いていると、どこかヨーロッパの古い都市にいるような感覚になれました。埼玉県は意外といい所ですよ。

【後記】いつも、このブログに書いたことと現実とのシンクロニシティを感じていますが、さいたま新都心駅を設計したのが著名な建築家エドワード鈴木氏で、同氏は9月15日に71歳で亡くなっていたことが、9月18日に分かりました。

私がさいたま新都心駅を訪れたのは、何と9月15日でした。エドワード鈴木氏の御冥福をお祈り申し上げます。