自分のためより他人のために生きた方が幸福度が高い

 本来なら、昨日否決された「大阪都構想」や、2日後に迫る米大統領選挙について書くべきかもしれませんが、現場に行って取材しているわけではないので、またまた個人的なことを書かせて頂きます(苦笑)。

 私は今の会社に就職して40年にもなりますが、社内で知っている人は驚くほど少ないのです。ほとんどの先輩が定年退職したということもありますが、局部制度のため、局や部が違うと社内で知人を作るには、組合関係で知り合うしかないせいかもしれません。むしろ、仕事面では同業他社の人との交流の方が深く、自分の会社の人間よりも他社の人間をよく知っていることが多いのです。

 ということで、今、社内で知っている人は20~30人ぐらいで、残りの何百人はほとんど知りません。同じフロアにいれば、顔見知りにはなりますが、挨拶を交わすほど親しくにもなりません。小泉改革で、雇用形態が複雑になり、社員ではなく、アルバイトだったり、嘱託だったり、派遣だったりして、どこか見えない壁があり、お互い深く立ち入らないといった暗黙の了解があるような感じだからです。

 で、先日、同じフロアの人ですが、名前もどこの所属かも分からない40代後半と見られる女性が、1階のエレベーターフロアで、警備員の人とやり合っていました。その女性は同じフロアなので顔はよく見ますが、話したこともありません。その人は、マスクをしておらず、警備員から「館内ではマスクをしてください」と咎められていたのです。

 普通だったら、「はい、分かりました」と言って、マスクをするんでしょうけど、彼女は、マスクすら持っていないようで、「そんな注意されたことは今まで一度もない」などと言って、強引に自己主張しておりました。それを見た私は、顔を知っているだけの人だったので、正直、「知らなかったけど、実は凄い人だったんだなあ」と個人的にビビってしまいました(笑)。

 マスクをする、しないは、個人の勝手かもしれませんが、今のようなコロナ禍では、マスク着用は自分のためではなく、他人のため、と私なんか割り切っています。勿論、マスクをしない人はそれなりのポリシーを持っていたり、肌荒れや呼吸困難になるといった理由があるかもしれませんが、やはり、私なんかマスクをしないで堂々と道端を闊歩している人を見ると、ぎょっとします。別に自警団をつくって、おせっかいな注意をするつもりは全くありませんが、自由と放縦とはき違えている気がしています。

 その点、秋の褒章で今回、緑綬褒章を受章した「スーパーボランティア」の尾畠春夫さん(81)は凄い人ですね。2年前に山口県で行方不明になった2歳の幼児を発見して一躍名を上げた人です。彼は、相手から謝礼どころか、水いっぱいも、爪楊枝一本ももらわないというポリシーでボランティアに勤しんでいます。それでも、彼の笑顔は素敵です。自分の利益は考えず、他人に対する無償の奉仕で生きているというのにです。でも、心理学者に言わせれば、自己の利益を追求するよりも、他人に役立つことができたという達成感の方が、遥かに幸福度が高いといいます。尾畠さんも、本人なりに満足して無償奉仕して、幸福感を味わっていると思われます。

50年前は150センチぐらいだったのに、今は3メートルを超えてます

 さて、まだ個人的な話が続きますが、サラリーマン生活も終末に近づいてきたということで、今度、個人事業主になろうかと思っております。面倒臭い、年度末の確定(青色)申告も自分でやるつもりです。納税者としての義務ですからね。

 以前、ちょっとお世話になったことがある税理士さんに、ちょっと相談してみたところ、結構、申告手続きが煩雑なようでした。ということで、経費がどこまで認められるのか、何を申告したら良いのか、まだ自信が全くありません(苦笑)。このブログの広告収益はありますが、副業申告の20万円(年間)にはまだまだまだ遥かに及びません。早く、業績を上げたいものです。これも皆様の御協力次第ですので、宜しくお願い申し上げます(笑)。

 税務署の人に聞いたら、経費の領収書は7年間も保存しなければならないそうですね。高級官僚が時の政権に忖度して公文書を破棄したり、改竄したりしているというのに、庶民に対しては、公文書たる領収書を7年間も保存させるとは長過ぎる、随分身勝手だなあ、と生意気な私は思ってしまいました。

 あくまでも、個人的感想ですが、個人事業主になったら、忘れた頃に査察がやって来る、と覚悟しておいた方が良さそうです。