果たして日本人は全体主義国家を望んでいるのか?

昨日は、メディア史研究家のA氏と会食する機会を得て、衝撃的な事実をそっと耳打ちされました。

このままでは、今のマスコミ、特に新聞業界は崩壊どころか、壊滅、死滅するという話でした。

極秘資料を内密にご教授頂いたので、茲ではあまり具体的な数字は挙げられませんが、数字なしでは雲をつかむような話になってしまうので、ほんの1部だけ御紹介致しましょう。日本を代表する朝日新聞です。

かつては、800万部とも850万部とも隆盛を誇っていた大新聞も、今や600万部を切ってしまったというのです。この数字は「公称」なので、いわゆる販売店への「押し紙」(広告費を換算するために、実際の配布部数より水増しした印刷部数)が3割とも5割もあると言われてますので、実売は420万部ということになります。もうクオリティーペーパーなどと胡坐をかいていた時代は終わったということです。

しかも、朝日はここ3年、毎年30万部も部数が激減しており、年間150億円の損失を出しているというのです。この3年で450億円の損失です。何故、倒産しないかというと、一等地にある不動産業で糊口をしのいでいるわけです。

天下の朝日がこの事態ですから、経営難の毎日、産経となると、もう風前の灯となるわけです。具体的な数字を聞けば、腰を抜かすことでしょうが、この実体は何処のマスコミも報じていません。

原因は色々あるでしょう。スマホの普及や若者の活字離れなどと言われてますが、新聞業界の「敗因」は、初期の段階で展望を誤って、ヤフーやグーグルなどネットメディアにただ同然でニュースをあげてしまったことにあります。

読者にとっては、ただ同然でニュースがネットで読めるわけですから、大歓迎です。新聞がつぶれようが、痛くもかゆくもないことでしょう。

しかし、ここに見落とされがちな陥穽、つまり落とし穴があります。

第一に、ネット企業は自分たちが取材してニュースを配信しているわけではないからです。それなら、ネットメディアがやればいいじゃないか、という話になりますが、話はそう簡単ではありません。「餅屋は餅屋」があるというわけです。「報道」は無駄が多く、人件費が嵩み、そう儲かる商売ではありませんし、報道機関として長年培ってきた「技術」は、そう簡単にできるものではありません。

◇◇◇

今朝、たまたまラジオを聴いていたら、経済評論家の内橋克人氏が、「経済財政白書」について、一家言申し立てを行っていました。

経済財政白書は、かつては「経済白書」といって、1947年から経済企画庁が発行していましたが、2001年から、小泉首相(当時)の規制改革、行政改革により経済企画庁が廃止され、代わって内閣府により「年次経済財政報告」(通称:経済財政白書)として発表されるようになりました。

内橋氏によると、かつての経済白書では、ある程度、時の政権から距離を置いて経済政策をやや批判的に解剖したり、展望したりする傾向がありましたが、内閣府になってからは、時の政権に沿った、追認するような白書を発行するようになったというのです(そういった趣旨の発言でした)。

例えば、「平成29年度 年次経済財政報告」の「はじめに」は、こんなことで筆が起こされています。

 我が国経済は、アベノミクスの取組の下、2012年末から緩やかな回復基調を続けている。
 2016年後半からは、海外経済の緩やかな回復を背景に、輸出や生産が持ち直すなど企業部門を起点にした好循環が進展しており、雇用情勢が一段と改善する中で人手不足感はバブル期並みに高まっている。少子高齢化・人口減少が進む中で、人手不足を克服し持続的な経済成長につなげるためには、働き方改革と新技術の導入を同時に進め、生産性の向上と多様な人材の労働参加を図ることが大きな課題である。こうした取組により、生産性が上昇し、内需の活性化につながれば、デフレ脱却への動きも確かなものとなることが期待される。

うーん、どうも「アベノミクス大成功、万々歳」といった官僚記者の「忖度」がもろに表れておりますねえ。

私も内橋氏の話を聴かなかったら、経済財政白書など読んでみようという気がしませんでしたが、国民のほとんどは関心がないことでしょう。

◇◇◇

つまり、話は戻って、何を言いたいかといいますと、一部の若者が「マスゴミ」と軽蔑している新聞などの既成メディアが倒産すれば、ほとんど「右へならへ」の政府広報か、時の政権に対する忖度情報しか、国民は目に触れることができなくなる恐れがあるということです。

これでは、国家がマスコミを支配した全体主義のソ連や中共(ふるっ)と変わらないということです。独裁国家北朝鮮並みです。

「自民党広報紙」「御用新聞」と言われる読売新聞だけ残ればいいんじゃないか、という意見もあることでしょう。しかし、メディアは、多ければ多いほど多彩な埋もれがちな意見が反映されるというのが私の持論です。チェック機能が無くなれば、喜ぶのは汚職政治家や役人や脱税企業ぐらいでしょう。

このままでいいはずはありませんが、中高年でさえ、新聞を読まなくなった現実ですから、打開策はないと言い切っていいでしょう。

堕ちるところまで堕ちて気がついた時は、手遅れだったということになるはずです。

トルコリラ暴落とジニ係数=馬鹿臭い日常より

銀座ソニープラザ公園

8月11日(土)の一般紙朝刊でやっと「トルコリラ急落 高まる金融不安」なる記事が出始めました。

実は私自身も昨日初めて聞いた話で、ある「国際金融アナリスト」が私の耳元で「ボクシジケン」と囁くので、何のことか分からず「えっ?何のこと?」と聞き返すと「そんなことも知らないのか!」と呆れたような表情で彼は立ち去るので、早速調べてみたわけです。

どうやら、2016年夏のクーデター未遂事件で、米国人のブランソン牧師が約2年間収監された後、今は自宅軟禁状態で、彼の釈放を求める米国とトルコとの間で関係が急速に悪化し、それがトルコ経済への警戒感につながり、リラ安に拍車がかかっているようです。

10日は、一時、1ドル=6リラ台と過去最安値の水準で、年初と比べると約40%も大幅に下落しました。

これに加えて10日、トランプ米大統領は、トルコからの輸入関税として、鉄鋼50%、アルミニウム20%と従来の2倍にも引き上げるんですからね。まさに貿易戦争そのものです。トルコに融資しているイタリアとスペインの銀行に飛び火するのではないかという投資家の観測で、金融不安が国際的に広がっているというわけです。日本も10日の日経平均が300円31銭も下落しましたからね。

このブログの読者の皆さんは富裕層が多いので、心配ですね。

そこで、一時的に《渓流斎日乗》から《場郭斎日乗》と趣向を変えてみました(笑)。《場郭斎日乗》とは「馬鹿臭い日常」という意味です(爆笑)。さて、いつまで続くのやら…。

東銀座・ねのひ揚げ定食800円(うまいめんこい村通信)

◇◇◇

ということで、最近は、学生時代は敬遠していた社会科学、特に経済学なるものを自ら進んで勉強しています。最近の経済は、前述のトルコリラ・ボクシジケンのように、日進月歩で展開があまりにも早く、書物になった段階で古色蒼然となってしまうので、「参考書」は専ら新聞です。切り抜いて、重要事項にラインマーカーを引いてスクラップするという、いかにもアナログ的手法です。

敬愛する投資ファンドマネジャーらは「やはり世界経済の動向を把握するにはウォール・ストリート・ジャーナルしかない。日本の新聞は読むに値しないよ」と馬鹿にしておられてましたが、私自身は、先日も書きましたが、今は読売新聞経済面が一番分かりやすくて丁度良いのです。

最近は、日本経済新聞が連載していた名物コラムの「経済教室 70周年」がためになりました。経済というのは、一応と言えば失礼かもしれませんが、一応学問ですから、「考え方」であり、哲学のような「思想」でもあります。経済予想は、天気予報のように当たらないことがありますが、私のように学生時代から経済学を敬遠してきた者にとっては、「へー、こんな考え方があったのか」という新鮮な驚きがあります。

ここで取り上げたいのは、吉川洋・立正大学教授が同紙8月8日付で「不平等・格差是正が大前提」「所得再配分での補完必須」のタイトルで書かれた「ジニ係数」についてです。

◇◇◇

ジニ係数とは、所得の平等度を表す指標で、最も不平等な社会は「1」、逆に完全平等の社会は「0」となります。

戦前の日本は、今と比べ物にならないくらい大変な格差社会だったと言われます。特に昭和初期の金融恐慌を経て、東北では娘を売りに出さなければならないほど貧困に追い詰められながら、財閥や華族階級は優雅な生活を送っていました。これらの矛盾が青年将校らによる「5・15事件」や「2・26事件」などの遠因になるわけです。

ジニ係数は1895年(明治28年)の0.43から、「2.26事件」の翌年で日中戦争に突入する1937年(昭和12年)には0.57にまで上昇します。吉川教授は「今日所得格差が大きいといわれる中南米諸国のコスタリカは0.48、チリが0.45。戦前の日本の不平等は現在の中南米諸国以上だった」と書きます。

ただ、戦後は、財閥解体や農地解放などで平等化が進み、1950年代から60年代にかけて、ジニ係数は0.35まで低下し、70年代は「一億総中流」という言葉まで生まれます。

しかし、80年代に入ると経済成長率が低下し、ジニ係数も上昇し、21世紀には「格差」が大きな社会問題として論じられるようになります。

吉川教授はそこまでしか書いておられませんでしたが、私が調べたところ、2014年の日本のジニ係数は0.5704にまで上昇していたのです(厚労省調査)。な、な、何と、戦前のあの1937年の最高を記録した0.57と同じではないですか。

でも、娘を売らなければならないほど貧富の差があるかといえば、今はそこまで聞かれませんよね。実は、「0.5704」という数字は実質の値で、再分配所得、つまり、累進課税(富裕層に高めにかかる税率)を差し引いた同年のジニ係数は0.3759になるというのです。これなら、平等化した1960年代の0.35と数値的に近いですね。

そこで、気になる累進課税を調べたところ、国税庁の「所得税の速算表」が出てきました。

課税される所得金額      税率    控除額

195万円以下         5%     0円

195万円を超え330万円以下  10%   97,500円

330万円を超え695万円以下  20%   427,500円

695万円を超え900万円以下  23%   636,000円

900万円を超え1,800万円以下 33%  1,536,000円

1,800万円を超え4,000万円以下 40%  2,796,000円

4,000万円超         45%  4,796,000円

こう見ますと、年収4000万円以上あると半分近く税金で持っていかれるようですが、実態はもう少し複雑な計算法があって、そこまでいかないようです。

色々調べていたので、どこの資料だったか忘れてしまいましたが(笑)、「年収1000万円以上は、給与所得者全体の4%」とありました。「えっ?わずか4%?そんなはずないだろう」と直感しましたが、恐らく、大金持ちの富裕層は、自営業か会社経営者であり、「給与所得者」ではないということなんでしょうね。

《場郭斎日乗》ですから、もうこの辺でやめときます(笑)。

鉄道系カード会社からの「脅迫」にお応えします

鉄道系のクレジットカード会社から「あなたの個人情報は相当古くなっているので、更新してください」との通告が来ました。

住所、職業、世帯の家族構成から年収まで、「どうせお前はもう碌な稼ぎはないだろうから、正直に申告しろ」と、暗に言うわけです。年収によって、1カ月に使えるクレジットの金額の上限が決まるようです。

「もし申告しなければ、上限枠を下げる可能性があります」という脅し文句もありました。

実は、私はこのクレジット会社には不信感を持っています。このブログで何度も書きましたが、私は、以前使っていたApple ID が、中国語で乗っ取られてしまいました。このIDに登録していたクレジットカードの会社がここだったので、電話で、「もし不審な多額の金額が使われたときに、事前に知らせてもらえないだろうか」とお願いしたことがあります。

そしたら、電話口に出てきた男は、ケンモホロロで、はっきりとこちらの要望に応じてくれなかったのです。(結果的に、登録していたクレジットカードの期限が切れていたので被害に遭わずにすみましたが)

ということで、この会社のカードは使うのはやめようと思ったのです。鉄道系なので、高額になる(笑)通勤定期などをこのカードで支払うとポイントが溜まるので、使うとしたらそれぐらいです。あ、プリペイドカードとしても使っています。生意気にも年会費が取られますが、ポイントでその分は賄える感じだからです。

◇◇◇◇◇

一方、他に私が持っている通販のクレジットカードは、その会社は人間的に大嫌いなのですが(笑)、登録費も年会費も無料。しかも、自分は忘れていたのに、何か、通販や店舗で使うたびに、しつこいくらい丁寧に「貴方は今回○○○○円使いました」と「使用報告」をメールで通知してくれます。他人がカードを拾って使ったり、サイバー攻撃でカード情報を盗んで使われたりした場合、「身に覚えがない」金額が請求されるわけですから、これならすぐ分かります。

ですから、クレジットを使う場合、専ら、こちらの通販系のカードを利用しています。

しかし、それにしても、鉄道系のクレジット会社の「情報更新」通告は、強制ではないとはいえ、「法令に基づき」とか偉そうなことを言って、上限枠を下げる魂胆が丸見えです。

どうせ、もう頻繁にクレジットは使いませんし、悪いですが、あんたんとこの会社、信用してませんから。

ロシア付加価値税増税と年金支給年齢引き上げ物語

いやあ、知らなかったですね。

サッカーのワールドカップで盛り上がったロシアで、こともあろうに、W杯開幕日の6月14日に付加価値税の増税と年金支給年齢の引き上げが提案されていたというんですからね。

プーチン大統領から「汚れ役」を拝命したメドベージェフ首相は、付加価値税の税率として、来年1月に現行の18%から20%に引き上げることを提案し、年金支給開始年齢は男性がこれまでの60歳から65歳へ、女性は55歳から63歳へ、来年から、男性は2028年までに、女性は34年までに段階的に引き上げるというのです。

何しろ、年金支給年齢は旧ソ連時代の1928年に制定されてから変わっておらず、約90年ぶりの引き上げとなるそうです。

大変失礼ながら、「どさくさ紛れ」とはこのことで、世界のどこの国の為政者も、やることは同じだなあ、と思わせるほど非常に説得力があります。

また、どこでも、先進国は、「少子高齢化」に悩んでいることが分かります。

写真が全く合っていない。木挽町の中華ランチ850円を使うなんて!

しかし、ロシア国内では早速、大反対ののろしが上がりました。反対の一番の理由は寿命です。年金を貰うまでほとんどの人が生きていないというのです。

「ロシア労働同盟」の反対声明によると、ロシア連邦の62の構成体での平均寿命は65歳未満で、3構成体では60歳未満(ロシア連邦統計局)だというのです。つまり、男性の40%、女性の20%が65歳までに死んでしまうというのです。

私の記憶が確かなら、ソ連時代のロシア人の男性の平均寿命は56歳ぐらいだったので吃驚したことを覚えています。社会主義は厳しい監視社会でストレスも高く、男は特にウォッカの飲み過ぎで死を早めているという噂を聞いたことがあります。

ですから、多くの人が年金を貰う前に亡くなっていたことでしょう。

現在のロシア人男性全体の平均寿命は66歳ですから、年金にありつける人はそれほど多くないということは変わらないでしょう。

消費税みたいな付加価値税は、来年1月から20%にもなるんですか。。。果たしてロシアは、スウェーデンなどと同じくらい福祉が充実しているのでしょうか?

まあ、為政者はお金を沢山持っていますし、長生きしますから、庶民がいくら騒いでも、痛くもかゆくもないということなんでしょうか。ロシアに行ったことはないので分かりません(トランジットはあります)。

剛腕投資家と恐々と懇談した夕べ

昨晩は、東京・銀座の歌舞伎座が見える高層ビルの13階ラウンジで、ニューヨークから一時帰国中のA氏と初めてお会いし、肝胆相照らす仲となりました。

A氏は、元大手銀行員でしたが、本店からの帰国命令に従わずにそのまま米国に住み着いてしまったテレビドラマに出てきそうな剛腕やり手大物(go-getter, or hotshot)です。現在、投資会社の社長といったところでしょうか。

2年ほど前に、会社の同僚を通じて知り合いましたが、何せお住まいは米国なので、メールで何回か、いや何十回かやり取りするだけの仲でした。いつか、お会いしましょうと約束していました。

彼は、何冊か金融関係の本を日本経済新聞社などから出版しており、私も少し読みましたが、当然、素人には理解することが限られているとはいえ、多くの点で勉強になり、私淑している感じでした。

その彼と昨晩、初めてface-to-faceでお会いしましたが、メールで予告されて覚悟はしてましたが、ぶっ飛びましたね(笑)。ラストエンペラーのような丸い薄いサングラスをかけ、日大アメフト部出身のような、見上げるような大きなガタイで、半ズボンを履き、靴は目がふらふらするようなショッキング・レッドのスニーカー。とても日本人には見えず、無国籍の大陸浪人のような風情で、帰国滞在先のホテルやレストランでは必ず英語で声を掛けられるとか。

はっきり言って強面のインテリやくざですね。ドスの効いた声で睨まれたら竦みますねえ(笑)。

帰国する度に、日本の金融庁の役人とサシで渡り合うそうですから、「存在が意識を規定する」ということでしょうか。

ここまで書いたら怒られますねえ。ま、彼はこんなブログを読まないから大丈夫でしょう(笑)。

私もジャーナリストの端くれですから、色々と下調べして彼とのインタビューに臨みました。とはいえ、表向きは単なるお酒の入った懇親会ですから、メモを取ることなく、言葉のラリーを楽しんだ感じでした。

彼は日本人なのに何故、米国に半永住しているのか、理由は伺うと、金融業界は日本は米国やシンガポールなどと比べると40年も遅れていることと、情報の質が天と地の開きがあるほど雲泥の差があるというのです。

日本の最高峰の経済紙である日経には、読むに値する情報がほとんど載っていないというのです。やはり、ウォールストリートジャーナル、もしくはフィナンシャルタイムズの足元にも及ばないと断言するのです。

彼は、趣味で自動車とゴルフが好きらしいのですが、日本のテレビのゴルフやカーレースの中継の解説にしても、ピンと外れが多く、おふざけみたいなもんだといいます。米国の中継の解説の的確さ、そして、的を射た発言とは段違いだというのです。

「どうして日本のレベルはここまで低いんでしょうかねえ」と彼は頭を抱えるのです。

彼は投資家ですから、ウォーレン・バフェットやFAANG(Facebook, Amazon, Apple, Netflix, Google)などの話もしてくれました。私は未読ですが、「バフェット・コード」という本も出しているそうです。あ、こう書くと彼の名前がバレてしまいますね(笑)。

昨晩、彼と話をしていて、一番面白かったのは、先進国の中で日本だけが、会社が銀行から借金した場合、経営者が最後まで責任を取らされるという話でした。「だから、日本の社長は最後に自殺したりするでしょ?でも、アメリカなんかは、倒産したら、チャラでそれで終わりなのです。経営者はもう一度立ち直って、新しく再建できるのです。もちろん、当事者の銀行はもうお金を貸してくれないかもしれませんが、他の銀行は貸してくれるかもしれません」

この話を聞いて、初めて、トランプ米大統領の逸話として、かつて、彼がアトランティックシティーでカジノ経営に失敗したり、何度も何度も会社を倒産させても復活できたのは、米国ではそういう商法だったので、再建することができたことが理解できました。倒産したら、前の会社の借金はもう返さなくていいのですから。

「そういった点、日本の場合、銀行に有利できているのです。いつまでも、借金を追うことができるからです。でも、日本は商法を変えて、もっとビジネスをしやすく、復活しやすくしなければならないのです。だから、今、私は金融庁と闘っているのです」と打ち明けてくれました。

なるほど、そういうことでしたか。

彼は目下、日本で会社を設立しようと奮闘中です。応援したい気持ちでいっぱいになりました。強面とか、インテリやくざ、とか書きましたが、根は、心優しい人でした。

「勃興するチャイナタウン 中国人激増の西川口をディープルポ」から多くを知りました

最近、電車に乗っても、街を歩いていても、外国人が増えたような気がしています。

それも、観光客ではなく、子ども連れ、乳母車で電車内に突進してくる赤ん坊を連れた母親など、どうみても働いて暮らしているような外国人家族です。数年前ではなく、1年前から急に増えた気がします。

先日、都心から離れた京浜東北線沿線の某駅で、目だけを出したブルカを着た黒ずくめの女性を、この年で、間近に生まれて初めて見たときは、さすがに驚きました。嗚呼、そういう時代になったのかと。

新聞の片隅に載ってましたが、今や、全国のコンビニでは約2万人の外国人が働いているそうですね。「留学生」とか「研修生」という「かたち」らしいのですが、実質、門戸開放ということなんでしょうね。超高齢社会の少子化で、霞ヶ関も財界も永田町も「人手が足らない」「人手が足らない」と恐怖心を煽ってますから。

京浜東北線といえば、東京の赤羽から二つ目に西川口という駅(埼玉県川口市)があります。ここは、かつては過激な風俗店がひしめく歓楽街だったのですが、いや、らしいのですが(笑)、2000年代前半から埼玉県警による一斉撲滅キャンペーンなどで店が激減し、「空白地帯」になったビルに中国人が大勢大挙し、今や、横浜や神戸と比べ物にならないくらい本場の中国料理店(日本人向けの中華料理ではなく、中国人による中国人のためのモノホンの中国人向け味付け料理)が軒を連ねるようになったそうです。

「日本にいながらにして本場中国料理が味わえる!」と「日本人観光客」も押し寄せているそうです。

この模様を現地ルポしたのが、高口康太さんというジャーナリストで、「週刊東洋経済」2018年2月3日号の「隠れ移民大国ニッポン」特集に「勃興するチャイナタウン 中国人激増の西川口をディープルポ」と題して、探訪してます。

もう4カ月以上前に出た雑誌なので、データがほんの少し古くなってしまいましたが、川口市に住む中国人は、2012年末~17年6月末で6222人増加し、1万8698人。市民の3・2%が中国人だといいます。今(2018年6月)は、これよりさらにもっと増えていることでしょう。

川口市は、東京都と埼玉県の県境の荒川を越えた埼玉県の街で、吉永小百合主演の「キューポラのある街」の舞台として知られています。東京と比べると物価も土地も家賃も安いことから、多くの外国人が住むようになったとも言われます。

特に西川口では、中国人が多く住み、中国語の看板が多くみられ、日本語ができない読めない書けない中国人でも生活に困らないため、いつの間にか集まるようになったと言われてます。

先ほど取り上げたルポでは、高口さんはよく取材しており、「飲食店は東北地方(かつての満洲)出身者が多く、水商売は福建省出身者が多い」とのこと。お互いに棲み分けしているらしいのです。

店舗を借りるのに高額の敷金がいるはずですが、ちゃんとそこには裏業者がいて、闇取引の地下銀行もあることも暴いてます。

この記事は、骨太のルポルタージュとして私は絶賛したいと思います。

ちなみに、高口さんの奥さんは中国・天津出身で、西川口駅前エリアを歩きながら「(ドラえもんの)どこでもドアで中国に帰ったみたい。懐かしい!」と感激したそうです。

電車内を見回すと、働き盛りの日本人の紳士淑女のほとんどがスマホのゲームに熱中してました。国際競争時代、これでは、日本人はハングリーな外国人に負けてしまうなあ、と思った次第。余計なお世話か?

ただのネット情報は「万引き情報」

福島の柴先生です。
渓流斎「おや、随分お久しぶりですね」
柴「おぬしは最近、六本木のデスコでブイブイいわせてるらしいじゃないか」
渓「何十年前の話をしてるんですか」
柴「おお、随分久しぶりだったからな。ところで、『米朝首脳会談』はマスコミの予想を大きく覆して『和気あいあい』で終わるでしょうなあ。『拉致問題』はどうなりますかなあ。注目しているのは日本だけの話で、刺身のツマにもならないかもしれませんぞ」
渓「急に随分大胆な発言…」
柴「まあ、長州の安倍首相が、単なる『米国頼み』で、自分では何も拉致交渉していない。そのことを全く批判しない日本のマスコミは痴呆老人と同じですよ。NHKを見ていたら『安倍の代理人』の岩田明子記者が『トランプさんが、このホテルを決めたのは、安倍首相が訪米した時に、板門店よりこちらが良いと進言したからです』と話していましたが、まさに、安倍政権べったりの御用ジャーナリスト田崎四郎の『女・田崎』版です」
渓「あらま、凄い言い方!」
Copyright par Kyoraque-sensei
柴「また、話が変わるが、電脳空間では色んな情報が飛び交ってますなあ。『金正日は日本人だった』なんという『説』まであります。金日成の右腕だった陸軍中野学校出身の畑中里の息子だったというのです。まあ『噂』ネタでしょうなあ(大笑)。近頃、ネットではなく、直接に個人と一対一で話をしたりする人や、直かに、おカネを投じて情報を入手する人が本当に少なくなりました。トランプ米大統領が『包括、多国間交渉』よりも個別の『一(国)対一(国)の交渉』を主張するのは時代のその先取りですよ(笑)。
 合理的に見えるようでも、もう、多国間、包括交渉の時代じゃないのです。WTOもG8もTPPもEUもすべて包括、団体の取り決めです。時代遅れなのです」
渓「おやおや、随分、話がバカでかくなってきましたね」
柴「マスコミ出身の貴人も御存知のように、直接の情報収集にはおカネがかかるので、その『値打ち』が分からない人間ではやれません。ただし、手間がかかっても直接情報は中身があります。だから、ただのネット情報は、いわば、安直な『万引き情報』なのですよ」
渓「うまいこと言いますね。カンヌ映画祭グランプリの是枝監督『万引き家族』をご覧になったんですか?」
柴「もちのろんだよ。それより、この映画は右翼からは頗る評判がよくないらしいな。いつも、アッキーと手をつないで映画鑑賞する映画好きの安倍首相も、この映画は全く無視。是枝監督の『公権力から距離を置きたい』とブログに書いたことに腹を立てているという噂が流れている」
渓「ははは、それも『噂』情報でしょう。昔、先生は、ネットなんて単なる『便所の落書き以下』と称されてましたが、最近は『万引き情報』に格上げですか?」
柴「格上げじゃないよ。今でも『便所の落書き以下』という思いは変わってない。ネット情報もSNSで故意にコンピューターで操作して、フェイクニュースを垂れ流したり、リツイートしたり、拡散したりしているらしい。おっそろしい世の中になったものだよ」
渓「御意。確かに。何を信用したらいいのか分からない時代になってきましたね。ネットには『万引き情報』といわず、『詐欺情報』が溢れてますからね」
柴「ま、気をつけることだね。自分だけは引っかからないと傲慢になったらおしまいだよ。…ということで、今日はこの辺で」

ミシュランの三ツ星に異議あり 世界を動かす投資会社は表で繋がっている

 京都の古刹 建丹寺の住職 怒庵路慶大禅師から飛脚便で、渓流斎の下に巻物で直筆の書状が送られてきました。
…前略 一筆啓上仕ります。
「ミシュラン」か「身酒乱」か知りませんが、あんな「インチキ番付」ガイド本を今なお信じている賢くないマスコミや人間が日本にはまだまだいるのですから、本当にどうしようもない日本及び日本人です。厭になります。…
 何か穏やかではありませんね。
 …低空飛行の安倍政権が生き延びられるのはよく分かります。何はともあれ、「京都で、”ミシュラン三ツ星店”が、火災!!」の報道騒ぎのことです。
 あの店は2010年に食中毒を出し、当時、新聞にも報道された「名店」(笑)なのです。食中毒はマスコミで言えば誤報と同じで、致命的な大事故です。「美味い!」「まずい!」の以前の問題で、飲食店では致命的な事件なのです。…
 あら、そういうことでしたか。
 …ところが、ミシュラン関係者は、日本語が読めないのか、それとも、食中毒でも評価するのか、この事件が起きてからも、三ツ星か、四ツ星か知りませんが、この店をずっと表彰してきたわけです。マスコミはそれを指摘しなかったのも酷い話ですが。…
 確かに酷い話。ミシュランの評価を見て、海外からわざわざ予約して来店する観光客も多いと聞きますからね。
京都市内
 …最近、スウェーデンの「ノーベル文学賞」の権威が堕ちて、馬脚を現しましたが、「番付」「権威付け」が、如何にいかがわしいものか、よく分かる例証ではありませんか。…
なあるほど。
 …そう言えば、「類は友を呼ぶ」とはよく言ったものです。火事を出した飲食店には、「ノーベル文学賞」関係者も出没しています。この際、かの著名な笈川探訪が作っている「マスコミ人犯罪帳」と類似の「名店・食中毒多発帳」を作ってみては如何ですか。これは人気を呼ぶでしょうね。…
はい、承っておきます。
 …あ、さて、三井物産の社内誌「中外商業新報」から幾星霜を経て、福沢諭吉が創刊した時事新報の廃刊によって日本を代表する経済紙になった日経が、5月15日付朝刊で、日本を代表するヤフーが「大企業病」になって、メルカリなどといった新興台頭を許して凋落している様を報じていますね。ヤフーが落ち目になれば、ソフトバンクも駄目になる。ソフトバンクが駄目になれば、何十兆円もの貸付があるメインバンクのみずほ銀行も危うくなるという、風が吹けば桶屋が儲かる逆のパターンが起きるやもしれませんぞ。…
 えっ!? そんな話、初耳ですよ。
…日本の経済メディアは何で真実を隠して、どうしようもない観測記事ばかり垂れ流すんでしょうかね。そんな神のみぞ知る占い師も分からない将来の業績など誰が分かるというのですか。…
 御意。
…それより、世界最大の投資会社米ブラックロックのことを日本のマスコミはほとんど報じませんね。何か、隠したいという裏でもあるんでしょうか?誰がやっても同じの日本の首相の一日の動静を報道するくらいなら、世界一の投資会社のローレンス・フィンク会長兼CEOの動向を追ってもらった方が、観測記事なんかよりも余程タメになりますよ。ある日はアラブの石油王に会ったとか、ある日は、アマゾンの社長と会ったとか、それだけで、ダウもニッケイも大幅に動くというものです。…
 えっーー?世俗を離れた御住職にしては、随分とお詳しいですねえ。。。
…フィンク会長が日本法人の会長兼CEOを委託した井澤吉幸氏は元三井物産副社長からゆうちょ銀行の社長まで務めた人。日本法人社長の若き有田浩之氏は、一橋大を出て、を興銀(現みずほ銀行)ニューヨーク支店勤務から、同地のブラックロック本社に転職した叩き上げの人ですが、めったに報道されないので、誰も知らないでしょう。…
 ええ、確かに知らないことばかり。。。しかし、出てくるのは、日経、三井物産、みずほ銀行、ソフトバンク…と何か、皆さん、裏じゃなくて表社会で繋がっている感じがしますね。
…ムワハハハ…その通りじゃ。…
あれっ? 大禅師! 何で、飛脚便で巻物書状を送って来られながら、私の所感にすぐ反応できるのですか?
…当たり前じゃ、書状が届いたかどうか確認したワシの電話で今、繋がっとるんやないか。…
あちゃあ、これまた失礼しました!

仮想通貨で300億円も資金洗浄されたとは驚き

いやあ、驚くばかり。

先週土曜日の12日に放送されたNHKスペシャル「仮想通貨ウォーズ ~盗まれた580億円を追え!~」は、自分の知らない「ホワイトハッカー」だの「カリスマ・プログラマー」だのといった存在を初めて教えてくれ、大変興味深く見ることができました。

コインチェック社の580億円もの仮想通貨「NEM」が、恐らく国際的な犯罪集団によって、どういう手口で盗まれ、換金されていったかを追うドキュメンタリーで、仮想通貨は、もともと匿名性の強いことが利点だったのが、これを逆手に取って犯罪に使われ、結局、追跡が困難か、長期戦になることで番組は終わっおりました。

仮想通貨は2009年のビットコインの誕生が初めてらしいですが、今や、1500種も発行され、時価総額40兆円なんだそうです。これじゃあ、ちょっとした国の国家予算規模です。驚きですね。

それが、今朝14日(月)の毎日新聞のスクープによると、東京に拠点がある指定暴力団が、振り込め詐欺や違法薬物取引などで集めた収益金を仮想通貨で資金洗浄したといいます。その額、何と300億円!なんだそうです。

記事によると、仮想通貨の中の「Zcash(ジーキャッシュ」「Dash(ダッシュ)」「Monero(モネロ)」は「匿名3兄弟」と呼ばれ、特に匿名性が強いことから、悪用されやすいそうですね。

「だんご3兄弟」じゃあるまいし。。。実行犯の仲介役の中国人の男性が、匿名3兄弟を使って、複数の交換所の口座間で移動を十数回繰り返して、追跡を困難にして、2016年から計約300億円を洗浄して日本円に換えたことを毎日新聞に、匿名で証言しております。

でも、こんことしゃべったら、分かってしまうに決まってます。東京に拠点がある指定暴力団も、実行犯も、その筋の関係者だけでなく、公安、警察関係も既に把握していることでしょう。

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今や、小学生でも簡単なゲームやハッキングのプログラミングができてしまうという時代です。生まれたときからパソコンやスマホがある、いわゆる、「デジタル・ネイティブ」世代の時代です。

誤解を恐れずに言えば、私のようなアナログ世代とは、何か、全く別の人類に思えてきてしまいます。

投資に大失敗した話

昨日は、北朝鮮のKimリーダーと、韓国のMoon大統領との歴史的会談の瞬間を会社のテレビで見ました。

午前9時29分、あの体格の良いKimリーダーが板門店の軍事境界線を徒歩で跨いで、韓国のMoon大統領とガッチリ握手した瞬間、とても信じられない気分でした。

思えば、去年の今頃、こんなことが起きるなんて夢にも思っていませんでした。北朝鮮は、ボンボン、ミサイルを発射して威嚇し、米国との全面戦争が避けられない雰囲気で、勿論、日本にもいつミサイルが落下してくるか分からない緊迫した状況でした。

この不安定な地政学的な世相の影響で株価が乱高下して、お陰で、私も生まれて初めて懸けた投資が大失敗して、かなり高額の損失を蒙ってしまいました。

この投資は、友人から勧められたもので、米国の投資会社が運用するファンドで、投資業界に精通した日本人の投資家ということで、盲目的に信頼して、預けたところ、「授業料」にしてはあまりにも高額で卒倒しそうな大損失を蒙ってしまいました。

この投資は、最初から不愉快な躓きがありました。まず、米国のファンドなので、ドル建て送金しなければなりません。その手続きのために、三菱東京UFJ銀行銀座支店の窓口に行ったところ、散々たらい回しして、散々待たせた挙句、何と、理由もなく拒絶するんですからね。(結局、ドル建て送金は、新生銀行で済ませ、為替に関しては、TTSだのTTBだの色々と詳しくなりました=笑)

おばさん銀行員の態度があまりにも傲慢で不愉快だったので、「潰れてしまえ!三菱UFJ!」と呪詛しましたが、いまだに潰れずに営業しているようですねえ(笑)。

銀行は庶民のことを陰で「ドブ」と呼んでいるらしいので、銀行の未来はないでしょう。どこの銀行もやっとリストラが始まりました。

あれっ?何の話をしてるんでしょうかね?(笑)

東銀座「中華料理店」レバニラ定食890円

米国に住む友人の今村君に投資の相談をしたところ、「投資は自己責任です」と、一言、英語で答えが返ってきました。

冷たい奴だなあ、と一瞬思いましたが、確かにその通りで、一番的確なアドバイスだと後で気がつきました。

実は、正直に失敗談を書いたのは、世を儚んで立ち上がれない程、落ち込んでないからです。痛い目に遭ったのに、まるで他人事です。これではいけない。自分に対する戒めとして忘れないようにするため告白しました。