子どもよりペットの方が多い日本

佐久間象山塾跡

今朝は、早朝、福島を震源とする地震で目が覚めました。

震度5弱だそうですが、関東地方も結構揺れましたね。

福島原発第3号機の冷却装置が停止したそうで、心配です。

東日本大震災から5年経ち、喉元過ぎて忘れるころです。そんな中で、福島の震災から避難して横浜に転校した子どもさんに、非情な悪戯やいじめ、というより、「賠償金出ているんだろう?」と言って、金品を強奪する犯罪が発覚して、何ともまあ、何も変わっていない日本人の心因性に呆れるばかりです。

最近の日本人で目立つのが、サイコパスです。平気でウソをついても、良心の呵責も罪の意識も全くなし。20万円拾えば、ネコババしても平気でしょう。

私の周囲にもサイコパスはいましたから、よく分かります。

◇子どもよりペット

2016年もあっという間に、もう直ぐ終わりですか。

最近のニュースでビックリしたことは、今、日本では空前のペットブームだそうで、何と、人間の子どもの数より、ペットの数の方が多いそうですね。

今年5月の時点の日本の子ども(15歳未満)の数は、1605万人(5年連続の減少)。一方、犬は992万匹、猫は,987万匹で、合計1979万匹なんですからね。驚くばかりです。

【追記】

このブログには、「リアルタイム解析」機能がついています。

たった今、電車の中で、スマホで書いて発信したところ、もう13件もアクセスがあり、この記事もすかさず読まれているのですからね。

たった今、送信したばかりですよ!

ビックリしたなあ、もう。

優待パスは神様の思し召し

見つけた!

昨日は正倉院御物展、今日は文楽と関西ライフを満喫されておられる京都にお住まいの京洛先生から御下問が御座いました。

「最近、ブログではロードーショー公開映画を取り上げていませんね。あまり、御覧になっていないようですが、どうされましたか?今、東京でしたら、日比谷のシャンテでやっている映画『手紙は憶えている』は必見の価値がありますよ」

「はあ、ちよつと、色々ありまして…。フランス革命で没落しましてね…。その映画、そんな面白いのでしたら、半年経ったらレンタルで借りてみましょうか」

「あらあら、そんな寂しいことを言っちゃだめですよ。濁流斎か、清流斎か、渓流斎か知りませんが、何でも、すぐ行動に移す!何でも新鮮な時期に見ないとダメなんです。売れ残りの一昨日のパンを『安いから!』と言って齧っているのは悲劇ですよ。
1カ月前の新聞を読んで、『米国大統領選挙はどうなるのかなあ、やはり、クリントンかなあ…?』と言ってるような話ですよ(笑)」

「はあ…」

「今は毎日、築地市場に通い、新鮮なネタを扱っている仕事なんですからね。古い缶詰を食べていちゃあ、話になりませんね。
やはり、市場にいるのですから、高級魚の頭やヒレだけでも、役得で手に入るです。うまく情報を手に入れる工夫をしないと、加須に毎日、常駐しているのと同じになりますよ(笑)」

「はあ…」

「お勧めの映画は、目的はいろいろあっても、探訪精神が画面に充満しています。私立探偵みたいなもので、人間、探訪精神がなくなったらお終いです。人間、最初は、頭から腐っていきますからね」

「はあ…」

「小生はこれから大阪に『文楽』を見に行きます。人形浄瑠璃の『勧進帳』を見るためです。好奇心をなくすとボケが始まりますからね(笑)。入場料2400円は二等席ですが、ボケ防止の治療・防止薬になりますよ」

「はあ…」

「それはそうと、京都市は、70歳になると、高齢者優待で、市バスや市地下鉄などがパスで無料になることを御存知でしたか?」

「いえ、知りませんでした」

「毎年、介護保険料が8万円差し引かれるのですよ。市バスに乗れる程、外出できて、元気なお年寄りを増やして、医療費も削減するというのが目的なのです」

「へー、そういうことだったんですか」

「ただし、パスが有効なのは、京都府は京都市ぐらいです。宇治では無理です」

「嗚呼、それじゃあ、宇治出身の『京都嫌い』の井上先生なら、怒りはらひまへんかえ?」

「何を気持ち悪い下手な京ことばを使ってるですか!確か、東京都も優待パスがあるはずです。周辺の埼玉県や千葉県や神奈川県は、あるかどうか…。多分ないかもしれませんね。東京都のパスは、都営地下鉄も都バスも都電も何でも乗れますからね。梨馬さんなんか、遠回りしてでも、都営地下鉄を使っていると言ってますからね。世の中、そんなもんですよ。たとえ、最高学府を出て超一流企業に勤めても、退職して年金生活ともなれば、誰でも苦しくなるものですよ。渓流斎さんは、年金生活などまだまだ、先の話だと鷹揚に構えてますが、アッという間に年は経ちますよ」

「はあ…」

「それではお元気で」

日本に来て下さい、トランプさん

伊太利亜ヴェニス

何これ?!

11/17(木)274ページ 92人 11,554位
11/16(水)362ページ 124人 7,731位
11/15(火)372ページ 136人 8,586位
11/14(月)353ページ 119人 10,462位
11/13(日)416ページ 155人 6,752位
11/12(土)334ページ 140人 6,487位
11/11(金)239ページ 111人 9,590位
※ランキングは上位100,000件まで表示されます

えっ?昨日のアクセスは、僅か92人でしたか。久しぶりの二桁です。1日1000人を目指しておりますから(笑)、もう、やめようかしら。

◇韓国と米国

韓国では、いつの間にか、「朴大統領よ、早く退陣しろ」と上から下から大騒ぎです。

先日は、ソウル中心部で36万人もの民衆がデモに参加したとか。うーん、とてつもない国です。

何やら、朴大統領は怪しげな新興宗教の教祖の娘と数十年にも渡って公私共々交際があって、朴大統領自らがその特権を利用して、その教祖の娘が経営する関連事業に便宜を図ったり、人事にまで介入させたり、その教祖の娘の娘の有名大学への裏口入学の口利きをしたなぞといった疑惑が数多浮上しているからなんだそうです。

民衆は、教祖の娘が、選挙で選ばれた公職者でも何でもないのに青瓦台に顔が利くことが許せないようです。縁故主義を批判しているわけです。

しかし、です。

次期大統領に決定したトランプさんは、次期政権運用に当たって、かなり、露骨な縁故主義を導入しています。前妻の長男や長女は当たり前。ハーバード大学を出たユダヤ系の実業家である娘婿まで、ホワイトハウス入りを画策しております。

それなのに、米国民は誰も批判していません。(いや、何人かは批判しているかもしれませんが…)

これは、人間は、もともと、縁故主義の動物だということを証明しているようなものです。

王制貴族社会から逃れて、民主主義国家をつくった米国でさえそうなんですからね。

◇日本の米軍駐留経費負担率は74.5%

ところで、次期大統領のトランプさんは、駐留米軍の日本人の負担が少な過ぎる。増額しなければ、引き揚げると、大統領選で「公約」しておりました。

米軍が出て行ってくれるのなら、フィリピンの大統領なら、大喜びなんでしょうが、日本の首相は慌てふためいて、直談判のために訪米するほどです。

しかし、日本の負担はそんなに少ないのか?

昨日の東京新聞が表入りで解説してくれました。

何と、日本は米軍駐留経費の74.5%も負担しているじゃありませんか。同じ、敗戦被占領国のドイツなんか、わずか32.6%ですよ!

韓国でさえ、40%です。

右派の外交評論家でさえ、「これ以上、日本が負担したら、米軍は日本の傭兵になってしまう」と指摘するぐらいですからね。

実業家のトランプさんは、経済政策理論も、日米貿易摩擦が激しく、三菱地所がロックフェラーセンターを買収したバブルの1980年代の印象で止まっています。

トランプさんよ、今の日本にお忍びでもいいから来てみてください。

【追記

韓国の教祖の娘の娘さん(20)が裏口入学したのは、名門梨花女子大学のようですね。馬術に熱中して、高校も大学も殆ど授業に出席せず、特待生扱い。

韓国は、極端な階層社会で学歴だけが、庶民が這い上がることができる「最後の砦」として知られています。

それなのに、何の苦労も知らない娘さんは「金も実力のうち。悔しかったら、親を憎め」とネットに投稿して、火に油を注ぐ格好になったようです。

まあ、真実ではありますが、橘先生の御著書ではありませんが、「言ってはいけない」。

20万円拾いました

伊太利亜ヴェニス

民主主義は衆愚政治に、資本主義は強欲主義になるのが現代の、そして人間の宿命的陥穽である。ーオノレ・ドゥ・キリヒラク(仏の哲学者、1916~2000)

大金を拾いました。10万円、いや20万円ぐらい入っていたかもしれません。中身は詳しく確かめていません。カードらしきものも入っていたので、「これはヤバイ」と思い、店員さんに届けました。

そうなんです。拾ったのが都内の喫茶店の中だったのです。後から、「喫茶店じゃなかったら、警察に届けて、謝礼に1割貰えたかもしれないなあ」と、強欲主義が頭を掠めました(笑)。

でも、渓流斎は善人ですから、悪いことはできません。ネコババすれば、正真正銘の窃盗罪ですし、夜も眠れませんからね(笑)。

それは、テーブルの下の隅に、小汚いマフラーと一緒に落ちていました。ゴミのように汚らしいので、拾うのも嫌でしたが、まあ、エチケットとして持ち上げました。財布ではありません。よく「百均」で売っている小さい筆箱のようなビニール製のファスナー付きのケースです。

もう何年も使っているような汚いケースでした。一応、中を確かめようとファスナーを半分開けたところで、吃驚。一万円札と千円札がビッシリ詰まっていたのです。細かく数えませんでしたが、数センチありましたから、もしかしたら、20万円ぐらい入っていたかもしれません。

店員に渡すと、彼女は「はい」と無感動で事務的に受け取っただけでした。周囲が煩くて、私の「お金が入ってましたよ」という声が聞こえていなかったのかもしれません。

彼女があまりにも、事務的だったので、私は「警察に届ければよかった」と思ってしまったわけですよ。

それにしても、考えてみれば、私はよく他人様のお金を拾います。大金を拾ったのは、子どもの頃を含めて、これで5回目ぐらいじゃないかと思います。

警察は、子どもを馬鹿にしているので、届けても、謝礼の連絡は来ませんでした。

大人になった時に見つけた大金は、中に入っていた身分証明書の連絡先に電話して渡したこともありました。

情けは人のためならずで、いつか、自分が紛失した時に、誰か他の正直者が、届けてくれるという期待感があるせいかもしれません(笑)。

いやいや、善人渓流斎の生活信条ということにしてください(笑)。

直接統治の時代

伊太利亜ヴェニス

清流斎です。

僕は分かりました

銀行員は、自分たちが販売する金融商品は、自分たちでは決して買わないんですね。

高額な手数料と馬鹿みたい信託報酬が課せられた、割りに合わない大損する商品だということが分かっているからです。

僕は分かりました。

ファストフードの企業幹部は、自分たちが売り込んでいる商品は、超派手に宣伝するものの、自分たちは決して口にしないんですね。

食べると身体に良くないことが分かっているからです。

僕は分かりました。

世界的なコーヒー・チェーンの多国籍企業幹部も、自分たちが売り込んでいるコーヒーは、超派手に宣伝するものの、自分自身は決して飲まないんですね。

生産過程を知ってるからです。

僕は分かりました。

既存の既得権益メデイアは、自分たちが報道する内容を信じていないんですね。

もう、代理店やメデイアを介在しないディスインターメディエイション、つまり、今や、直接統治の時代に入ったからです。

今さらTPPとは

富士山

今日は、新聞休刊日です。

ということで、渓流斎ブログも休刊日としたいところですが、一言言いたい!(笑)。

TPPは、次期米大統領のトランプさんは、「やらないよ」と公約してます。

それなのに、日本は、早々と衆院の偉い国会議員さんが野党の欠席で可決し、今日にも参院で通ってTPP法案は成立するようです。

アメリカの参加しないTPPなんて意味ありますか?

間が抜けてますね。

そもそも、TPPで益する団体は、輸送機器関連輸出産業ぐらいで、日本の零細農業は壊滅的被害を被るはずです。

それを知ってる農業団体は、手を拱いているだけなのでしょうか?

何と言っても、曲者はISD条項です。日本の多くの人は知らないでしょう。

ISD条項とは、「投資家対国家間の紛争解決条項」(Investor State Dispute Settlement)の略語です。主に自由貿易協定(FTA)を結んだ国同士で、多国籍企業が相手国の政府を訴えて賠償請求できる、という至って多国籍企業向けの有利な条項なのです。

もし、何らかの小賢しい多国籍企業が、日本政府にケチを付けて、いや、訴えて、賠償金を勝ち取れば、そのツケは日本国民に回ってくるわけです。

他人事じゃあないんですよ。そうなったら、手遅れなのに、誰も教えてくれません。

こうなったら、百蔵山からの富士山(=写真)を見て、心を洗うしかありませんよ。

喜劇とは笑わすだけにあらず

三波伸介さんの墓誌

今日は小春日和ということで、父の命日(11月18日)が近いこともあり、お墓参りに行ってきました。

私は、スマホ中毒依存症の病気ですから、ブログを書いたり、最寄り駅から霊園へのバスの時間などを調べたりしているうちに、亡父の眠る霊園には、有名人として、コメディアンの三波伸介さんのお墓があるということが分かり、吃驚。序でではありましたが、お参りすることにしました。

広大な敷地ですので、霊園事務所で、場所を伺って行ってみたら、あの一世を風靡した有名な爆笑王が眠る墓にしてはあまりにも小さいので驚いてしまいました。

三波伸介は、1982年に、52歳という若さで亡くなりました。もう、34年も昔なので、今や不惑以上の方でないと知らないかもしれません。

実は、先日、高校の先輩OBから、開校125周年を記念して卒業生の文集を出すので、一筆思い出を書いてくれないか、といことで、大昔の高校生時代を思い出しながら、書いたものでした。

その中で、ちょうど三波伸介さんの思い出があったのです。彼は、ちょうど我々が卒業した都内の高校の隣に住んでいて、仕事に出掛ける度に、黒塗りの車で若い衆が出迎えに来ていました。どういうわけか、鼻の効く奴がいて、三波さんが出掛ける瞬間を嗅ぎつけて、窓際に釘付けになって、皆を呼びに来るのです。

そして、何人か集まると、悪ガキどが一斉に「しんすけー」と叫ぶのです。

すると、サングラスを掛けて、ヤクザの親分さんのような風体の三波さんは、ゆっくりと右手を挙げて車に乗り込むのでした。

今から考えると、サービス精神旺盛な方でした。ですから、今日は、奇妙なシンクロ二シティにまたまた驚いてしまったわけです。

ぎょうざの満洲

お墓参りした後、バスで駅に向かっていたら、「ぎょうざの満洲」の看板が見え、お腹も空いていたので、飛び込んでみました。

私は、満洲に目がないですからね(笑)。

しかし、ここでも驚きました。

お向かいがベトナム人の青年3人。左隣が、フィリピン人三世代家族、右隣が中国人でした。

餃子と塩ラーメンセットに中瓶を頼みました。
モアリズム

この後、近くの広大な国有地公園を散策していたら、無料野外ライブをやっていました。

「モアリズム」というギター2人、ベース1人の3人組のジャズ・ブルースバンドで、初めて聴きましたが、これが破格的にうまい。ボーカルもギターも、テクニックが半端じゃない。思わず聴き惚れてしまいました。

今日は、驚くことも沢山ありましたが、何か、凄い贅沢をしたような、得した気分になりました。

神職資格取得試験のあれこれ

伊太利亜ヴェローナ・ジュリエットの館

◇氷雨

急に寒くなった今日この頃。氷雨が降るので、バスに乗ったら、大渋滞で普段なら駅まで5、6分のところ、全く身動き取れず、35分も掛かりました。笑うしかないです。

◇神道

現役の神職さんによる神道に関する講演会があったので、昨日は、半休を申請して、時間とお金をたっぷり掛けて聴講したのに、内容が薄くてガッカリ。

「これなら、自分の方が知識があるのでは」と、トランプさんのように傲慢になってしまいました(笑)。

講師はまだ、30代の若い人なので、人生経験も文献知識も少ないので仕方ないかもしれませんが、参加者の質問にまともに答えられないケースが多かったので、残念な気がしました。

唯一の収穫は、神職の資格取得試験に、伊勢神宮で一週間の「合宿」が必須だということぐらいですかね。文字通り、同じ釜の飯を喰って、朝の5時から夜の8時ぐらいまで、祝詞修行三昧のようでした。

あと資格試験には、雅楽も必須なんですね。笙や篳篥といった笛のほか、糸ものと言われる琵琶か琴はどちらか選択しなければならないそうです。このほか、色々な太鼓や小鼓などの打楽器です。

もう一つの必須科目は舞踊で、左舞が中国大陸から、右舞が朝鮮半島から伝わってきたそうです。

雅楽も渡来人が伝えたことが文献に見られるように、「日本古来」というのも怪しくなってきます。

以前にこのブログで書きましたが、全国3万社ある稲荷神社の総大社「伏見稲荷」を創建したのは、新羅からの渡来人秦氏で、秦氏は松尾大社も創っております。

京都の有名な祇園祭は、平安時代に疫病の流行や怨霊の祟りを鎮めるために始まったものですが、お祀り自体は、朝鮮半島の高句麗系の渡来人が創建した八坂神社(祗園社)の祭神をまつったものだということも何度も書きました。

さて、以前聞いた話では、神官だけで生業として生きていける人は、本当に少ないようです。確か、7割ぐらいの神官は兼業のようです。

そのせいか、記紀もまともに読んでいないような「戦後世代」も多いようで、実に勿体無い気がします。

講演会で面白かったのは、講師がわざわざ狩衣に着替えて笏まで持って登場してくれたことです。彼は、狩衣のことを「今で言うジャージですね」とうまいことを言っておりましたが、私の関心事は、烏帽子と笏でした。

講演中にこっそり、スマホで検索したら、奈良平安時代の頃は、この笏に祝詞か何かを書き付けて、チラチラ見ていたようですね。なあーんだ、カンニングペーパーじゃないですか(笑)。今は、この笏は、威厳を正すためだけに使われ、必ず右手で持ち、左手を添えるそうです。

トランプ次期大統領を予期できなかったマスコミ

伊太利亜ヴェニス

あんりま、マジっすか? てな感じですね。

米次期大統領に当選したドナルド・トランプさんのことです。(発音からは、ダーン・タンプが正しい表記ですが、このまま続けます)

マスコミは、クリントンさんの楽勝を予想していたはずです。取材能力が低下したのか、世論操作に失敗したのか分かりませんが、とにかく、マスコミは、「英国EU脱退」に続き、見誤りました。

長丁場の劇場型の米大統領選。メデイアは、「善人ヒラリー=安定」「悪党トランプ=暴言、不安定」の報道一色でした。結果だけみれば、ヒラリー当選確実報道は、単なる希望的観測に過ぎなかったのですね。

しかし、蓋を開けてみたら、トランプ圧勝です。よほど、ヒラリーさんは、富裕層と既得権益者のためだけの利益誘導型政治家とみなされ、かなりの嫌われ者だったわけですね。

一方のトランプ勝利は、このブログで先日触れたように、企業倒産による中間層の没落、格差拡大、薬物中毒、家族とアメリカンドリームの崩壊、自殺者急増といった病理がマスコミが報道する以上に深刻だったということでしょう。と言いますか、メデイアはそんなダークな部分を見て見ぬふりをしていただけなのかもしれません。それが、番狂わせのような報道をして言い訳しているように見えます。

世の中の進歩のお陰で、昨日はネットで米ABCの生中継を見ておりましたが、著名な政治アナリストや解説者や番記者が口を揃えて、「トランプが大統領になったら、これから先、一体どうなるのか分からない」と告白していたことが印象的でした。

その通り。超能力を持った予言者ならともかく、誰も分からない、というのが正解ですから。

「メキシコの壁」も「イスラム教徒の入国禁止」なども、大統領に就任して実際に着手するのか、そして、保護貿易主義で内向きになるのかどうかも含めてです。

日本の政治家で、トランプさんとのパイプを持っている人は、ここ数日で急に浮上した(笑)亀井静香さん以外誰もいないでしょから、これから、TPPや米軍基地など日米間に問題が山積していて、大変でしょうね。

それにしても、アメリカは凄い国です。これから、トランプさんがプーチンさんや習近平さんらと口角泡を飛ばして論争する姿が、もう目に浮かぶようです。

民の究極

伊太利亜ヴェローナ・ジュリエットの館

陥没した博多の丼拓先生です。

あ、扨て、そもそも、経済とか金融工学とか小難しい理論を持ち出すからややこしくなるだけなのです。所詮、人は商売で稼いでいるだけなのですよ。

商売とは、安く仕入れて高く売る。もしくは、安くつくって高く売る。単純な話です。

民間は皆、商売をして生きています。商売をしないのは、政官ぐらいです。

政官の仕事は、差配、分配、手配、許認可、捜査などです。民から集めた税金の上澄みを貰って生きています。

そこでもって、今世間で大問題になっているのが、例の代理業者です。

これは、政官と民の中間みたいな商売です。安く仕入れて高く売る基本は変わらないものの、差配や手配をします。ただし、政官のような質が高いものではなく、同じ民が嫌がる、やりたがらない、品質がやや落ちる業態を、です。

ですから、24時間、売主や喧伝主の要望に応えなければならないのです。いくら労働基準局が捜査に入ったところで、それが代理業のサガなのですよ。

民は、いつまでも官の差配に従っていては、おまんまの喰い上げに遭うわけです。

そもそも、民は、9時~5時のサラリーマンや官のような堅気の出勤業態ではやっていけないのです。

民には、時には、恫喝まがい、恐喝まがいめいた手口や事案もなきにしもあらずなのです。

ただし、そこは法治国家。法の支配の下で何とかギリギリ鎬を削っているわけです。

そこを抜け出てしまったら、裏社会になるわけですから。

つまり、民の究極社会です。