世界で一番美味しいお酒

これでも飲酒歴30年になります。

若い頃は、お金がないので安酒ばかりで、目こそつぶれませんでしたが、翌朝の二日酔いはひどいものでした。頭痛が激しく、翌日は何もできず、仕事もずる休みしたものです。そうです。私は、二日酔いのおかげで、普通の人の半分しか生きていないのです。年は食っているのに若いはずです。

まあ、酔うために飲んでいたものですからね。

さて、やっと、この世とは思えぬうまい酒に出会うことができました。

それが、酒ではありません。焼酎なのです。しかし、とても、焼酎とは思えません。浄水のような、まろやかで、お酒のようにくどくなく、それでいて、ほろ酔い気分になれる。しかも、翌日はまったく持ち越さない。つまり、二日酔いがないのです。

百点満点で150点は付けられます。合格、大合格です。

その焼酎の名前は、皆さんだけにお教えしましょう。

宮崎の京屋酒造の「甕雫」です。

こんな旨い酒は今まで飲んだことがありません。

天保5年(1834年)創業。代々受け継がれてきた大甕で仕込まれ、外部より熱を加えない自然環境の中で発酵させているそうです。原料の甘藷、米などは有機栽培に拘っています。保存料等が入っていないのでで、開封後はなるべく早く飲まなければなりません。

京屋酒造は、宮崎県日南市油津2-3-2 です。

もちろん宣伝料をもらっているわけではありませんが、私が保証します。

でも、量が少ないので、手に入らないと思われます。

そのあたりは、私は保証しません。

新富寿司

宮内庁御用達。銀座の老舗の「新富寿司」に行ってきました。

やはりこわいお店でした。40代後半の親方と20代後半の若手の二人で、客を品定めしてねめ回し、席はガラガラに空いているのに「そこに詰めて座って」などと指図されました。「あー、まずったなあ」というのが第一印象でした。

昼飯時。先客は金持ち風の親子3人連れ。娘さんは20代前半の感じでした。中小企業の3代目といった感じの旦那さんは、銚子のピッチがあがって、バカバカ注文してましたが、恐らく3人で10万円くらいいったんじゃないでしょうか。

親方は「お飲み物は!」と客の顔を見ないで言うので、最初、私に聞かれたかどうかわからなかったのですが、どうもそうらしいので、小さな声で「お、お茶でいいです…」というのが精一杯。「あがり」などと業界用語を使えば、どやされる雰囲気でした。

「何にしましょう!」と言うので、「い、い、いちにんまえで…」と俯き加減で注文しました。10分くらい待たされて出てきたのが、鮪とスミイカと鰹と穴子と縞鯛とイクラと玉子と河童巻きの8カンだけ。茶碗蒸しも汁物もなし。

お金を払おうと、席を立ったら「そこに座ってて」と命令されてしまいました。

締めて2,625円。

味は?

わかりませんでした。

とても池波正太郎にはなれませんね。

 

寿司界の東大 アラカルト

 

会社が築地に近いので、さすがに寿司屋さんが多い。30メートルごとにあると言っても過言ではありません。

 

私はお寿司が大好きなので、毎日食べても飽きません。有り難いことです。とはいっても、専らお昼の安いランチに限っていますが…。

 

4月に東京に戻ってきて先輩に連れて行ってもらったのが「すし好」(★★)という店です。850円のランチで、ボリュームがあり、安くてうまい!迷った時は、この店に入ります。チェーン店なので、築地を歩けば「すし好」は見つかりますよ。

 

歌舞伎座の裏通りで見つけたのが「宮澤」()という小さな店です。看板は小さく、地下なので、場所はわかりずらいでしょう。親父は歌舞伎役者のような顔をしてます。「(しょうゆ)づけ」が得意らしく、この店の売りになってます。わさびがちょっときついかな?3度目くらいに11時半に行って、店内はガラガラだったのに、「席つめてください」というので、それからあまり行っていません。

 

芥川・直木賞の選考委員会が開かれる「新喜楽」の近くに「すし鮮」(★★)があります。小さな茶碗蒸しとエビのお吸い物が付いたランチが1050円。さよりの軍艦巻きかと思ったら、白魚らしく、板さんは大変正直な人で、「魚はみんな養殖ですよ。天然はこんな安い値段では出せませんよ」と話してました。

 

築地の「寿司岩」(★)もチェーン店で、あちこちに見かけます。茶碗蒸しと赤だしのなめこ汁が付いたランチが1050円。とにかく貝が好きな人にはお奨めです。

 

松竹ビルの1階にある「樹太老」(★★)は、期待していなかったのですが、1000円のランチで十分楽しめました。創作料理っぽかったですが、親方の心意気を感じました。

 

銀座の「びっくり寿司」(★)は、客を馬鹿にしている名前ですが、合格点でした。場所柄、外国人観光客向けなのでしょう。表通りの目立つ所にありますが、奥まった2階で、雰囲気が良く、若い二人のデート向きかもしれません。

 

そして、そして、「寿司界の東大」というのがあるそうですね。後藤さんに承認を得ないで紹介してしまいます。

 

三原橋にある「二葉寿司」です。昭和初期に建てられたような風情のある仕舞屋で、ちょっと暖簾をくぐるには勇気がいる店です。私はまだ行ってません。ここで、修行すると、この業界では一人前と認められ、どこでも独立できるそうです。まさに「寿司界の東大」。

 

あづま通りの「新富寿司」も宮内庁御用達の店で、味、値段ともに超高級だそうですが、まだ行ったことがありません。

 

もう20年近く昔に岳父らと銀座の「次郎」(★★★★)に行ったことがありますが、そこの寿司は本当にネタがとろけるようで、口いっぱいに幸福感が漂いました。釣が趣味だった今は亡き岳父も、「あそこの寿司はうまかった」と1年近く言い続けていました。
ちなみにお値段はそれなりでした。

カレー屋「東印度会社」

久しぶりに帯広市東1南5にあるカレー屋さん「東印度会社」に行ってきました。

カレーを食べるだけでなく、ここのマスター村井さんと止め処もない話をすることが楽しみになっています。

初めて行ってからもう2年以上経ちますが、最初は渋いブルースがかかっていたので、音楽談義をしたのがきっかけで彼と親密になりました。そこで、ライトニング・ホプキンスやバディ・ガイといったブルースマンを沢山教えてもらいました。

何やかやがあって、その店に行くのは数ヶ月ぶりでした。マスターは笑顔で迎えてくれました。

今晩は、ハッパの話をしました。ここ十勝には、そのハッパが自生しているらしいのです。タバコより害はなく、試すと、ハイになるそうです。もちろん実際に使用すると、投獄されます。これ以上続けるのはヤバイのでやめておきます。

あと、三月三日にオープンする帯広市立の新図書館のシンボルマークに高校生の作品が採用されましたが、どうみても「ブックオフ」の会社マークに瓜二つだと彼は言うのです。図書館に問い合わせると「知らなかった。せっかく将来のある高校生が作った作品なので、マスコミに知られたヤバイ」と言ったとか言わなかったとか。市内の「ブックオフ」に言うと「本部に確認します」と答えたそうです。いずれにせよ、「被害届け」が出ない限り、この話は、なかったことになるでしょう。

今日はヤバイ話ばかりでした。

 

中札内村の『百鬼』

帯広市の隣に人口4000人ほどの村、中札内(なかさつない)があります。車で40分ほどです。
その村にあるパスタ屋さん『百鬼』に行ってきました。地産地消の精神で村で採れた新鮮な有機野菜を使った料理が有名で、早く行かないとすぐ満員で断られます。

と、ここまで、携帯メールで投稿しました。しかも、写真もです。

しかし、残念ながら、わずか3行くらいしか送れませんでした。仕方がないので、これから追記します。

『百鬼』は、知る人ぞ知る隠れファンの多いパスタ屋さんです。以前、一回行ってみたのですが、満員で断られてしまいました。

で、今回は是非とも、ということで開店の朝11時半に訪れ、余裕で間に合いました。でも、料理長一人しかいませんので、注文して30分くらい待たされます。お客さんも15人くらい入れば、満員になってしまいます。

ランチ2200円。サラダと豆腐のサラダ、蟹クリームスパゲティー、玉蜀黍を漉したクリームプリン。オレンジジュースは、黄色ではなく、天然の臙脂色でした。

窓外は一面の銀世界ですが、遠く日高山脈が見え、視界良好です。部屋にはマッキントッシュのステレオセット。ビル・エヴァンスかジョージ・シーリングのピアノトリオの曲が流れていました。

スパゲティーはちょっとしょっぱかったかなあ?でも、自家製のドレッシングがかかったサラダは、これまで食べたことがないほどの美味。デザートも甘さを抑え、全国の品評会に出せば、必ず上位入賞する代物でした。

だから、何なの?と言われれば、そうなのですが、ご報告迄。

ちなみに『百鬼』特製のドレッシングは市販されています。インターネットで手に入るかどうか分かりませんが、北海道というか、中札内にお出での節は、是非にお土産に買っていけば喜ばれることでしょう。

楽園ベーカリー

公開日時: 2005年5月7日 @ 17:41

10年ほど前に東京から北海道に移住してきたBさんは、すべて国産の小麦と天然酵母を使ったこだわりのパン屋さんを帯広市内に開いています。

その名も「楽園ベーカリー」。店においてあったパンフレットには、そこまで拘る理由が書かれていました。例えば外国産の小麦の場合、長い時間の輸送に対応するために小麦を粉にしてから農薬がかけられるそうです。いわゆるポストハーベストですね。国産の小麦には独特の豊かな風味と繊細で奥深い味わいがあるそうです。

また、市販のパンには、パンを真っ白にするための漂白剤、少しの生地を大きく膨らませるための膨張剤、パンに弾力を与える柔軟剤、皮をパリッとさせる改良剤、香ばしい香りを付ける香料、その他、防腐剤、防カビ剤など、大量の添加物が使われているそうです。

そのパンフレットの最後にはこう書かれていました。
「楽園ベーカリーではもちろん添加物は一切使っていません。安心して毎日食べてください」