動画サイトは「承認欲求」の強さの表れか?

 旧い友人のAさんは、忘れた頃にやって来る人です。もう疎遠になったのかな、と思った頃に、急に、メールを送って来たりするのです。昨晩も突然でした。履歴を見たら、実に約1年ぶりのメールでした(笑)。

 内容は大したことではありません。「このYouTubeに出ている元朝日新聞記者・ジャーナリストの〇〇さんは御存知ですか?」といったものでした。メールにリンク添付されていたので、早速見てみましたが、私は存じ上げない方でした。(でも、間接的には彼の周囲の人の中で私が昵懇にさせて頂いている人もおりました)

 「マスコミでは語られない報道の真実。日本と報道を滅ぼす存在達との戦い。特別動画講義」と題して、政財界のスキャンダルの真相に斬り込み、舌鋒鋭く、口角泡を飛ばして、語りとばしておられました。何十万という読者さまがいらっしゃるようで、コメント欄には「情報量の多さに驚きました」「表に出ないカラクリを知るたびに日本の衰退の加速を感じます」「正義の味方」などといった賛美のオンパレードです。

 その方は、かなり自信満々の語り口でしたが、そのYouTubeは、約1時間とあまりにも長いので全部を見ませんでした。とはいえ、ジャーナリズムの世界もここまで来たか、と思いましたね。他のYouTubeを見れば、ジャーナリストと称する有名無名の有象無象の皆様方が「我よ、我よ」とばかりにサイトをアップされておりました。今の若い人たちは、新聞も週刊誌も、もう面倒臭い活字は読まないんでしょうね。YouTubeは、お笑いや映画、音楽、演劇、美術などのプロモーションに最適だとは思っておりましたけど、ジャーナリストもYouTubeで稼ぐようになったんですね。

Tsuquiji

 ジャーナリストという世間では一応「潔癖」だと思われている商売も、YouTubeの視聴者を引くためにはある程度過激でなければいけません。「絶対に儲かります」とか不確実性のことでも自信満々に断言しなければいけません。(予言が外れたり、間違っていたりしたら即、削除!)そして、アクセス数を稼ぐには肩書がモノを言います。ジャーナリスト以外に「元朝日新聞記者」とわざわざ名乗っているのは、朝日新聞がマスコミ界一の知名度と信頼度があると思っていらっしゃるからなのでしょう。確かに、大変失礼ながら、「元産経新聞記者」とか「元時事通信記者」では格が落ちますからねえ。「元読売新聞記者」も残念ながら弱い…。

 でも、ここだけの話ですが、(ブログではありえない!)正直、見ていて恥ずかしくなりました。いくら、それが真実で、正義であっても、雁首を晒して、ジャーナリストを称して登場して持論を展開するなんて、まず、私にはあり得ない。ブログで精一杯ですよ。ブログでも恥ずかしいぐらいなのに(笑)。

 それにしても、旧友のAさんは、何でこんな動画を送って来たのでしょうか?

 一応、それとなくワケを聞いてみますと、こんな答えが返って来ました。

 「この『元新聞記者』は、現役時代の空気が忘れられず、ネットの渦に巻かれて、いつまでも承認欲求が強いのかもしれません。老婆心ながら、良からぬ外的ストレスも抱えることでしょうに」

 動画サイトは、「私を見て、見て!」「ねえ、私の話を聞いて、聞いて!」のオンパレードです。普通の正常な人が見たらウンザリします。そのような作為を、Aさんは「露出狂」とは言わずに、「承認欲求が強い」なんて、随分、上手い事を言うなあ、と思いました。座布団2枚あげたいぐらいです。

 本人が至って生真面目で、悪や不正を追求している姿は美しくもありますが、世の中、そう単純ではありません。欧米諸国から「戦争犯罪人」と訴追されているロシアのプーチン大統領でさえ、中国や北朝鮮などにとっては、欧米の悪と対峙する正義の味方ということになっていますからね。

 いくら高邁な精神で、自己の良識を信じて、ネットやメディアに登場したりしても、「どうせ金儲けだろ?」と見透かされます。だから、私は、結果的に、自分で金儲けでブログを書いていることを棚上げにして、動画サイトはあまりにも露骨なせいか、「恥ずかしいなあ」と思ってしまうのです。

皆様からのご意見募集

銀座インズ内黒豚トンカツ定食1000円

昨日、総務省が発表した衆院選の投票率は小選挙区、比例代表ともに53.68%で、戦後2番目に低かったそうです。

「台風21号の影響」と政治評論家は分析してますが、それだけじゃないでしょう。期日前投票が過去最高とはいえ、日本人は政治に関心がない、もしくは、政治より優先にしたいか、しなくてはならないことが多いということになりますね。

よく言われていることは、投票率が低ければ低いほど組織票が有利ということです。組織票というのは、はっきり言えば、宗教団体や熱烈な政党応援団ということになります。まあ、しがらみがあるってことですか。

それが自公連立政権が3分の2の議席を獲得した要因になりました。

いわゆる無党派層と言われる人たちは、「自分の一票など大したことはない」と思ってますから、台風が来てるし面倒臭いから投票に行かない。結局、自公連立政権の持続を結果的に黙認したことになります。

京都 建仁寺

これから安倍一強政権は「国民からの負託を得た」として、公約通りの政策を実行することでしょう。

まずは憲法改正の発議。議会承認はもう決定的ですから、国民の過半数の承認を待つだけ。あとは北朝鮮に祝砲を打ってもらい、平和ボケの臣民を震えあがらせてもらえばいいだけです。

2019年9月からの消費増税8%も粛々と遂行するでしょう。今日発売の女性週刊誌の見出しを見ていたら、「安倍首相は消費税を5%に戻す」なんて書いてましたが、そんな誤報して大丈夫なんでしょうか。

今回も小選挙区制の恐ろしさを見せつけられました。1区に一人しか当選しませんから、当選者以外の残りの投票数がいくら多くても報われず死票です。

まるで、丁半博打か、オセロゲームです。自民党が小選挙区で8割を制したらしいですが、野党が共闘してボタンのかけ違いをしなければ、これが全く逆の結果になったことはあり得ます。

このことは、小泉進次郎議員だけが冷静に分析してました。まだ36歳ですが、確かに将来、首相になれる素材を持ってます。

私も日本国民の一人ですから、面従腹背などせず、間違った方向に行かないようにあからさまに(笑)政権批判していきたいと思ってます。

まあ、「単なる犬の遠吠え」「蟷螂の斧」と言いたい人は言えばいいだけです。

せっかく、この「渓流斎日乗」も今年9月1日から世界最小の双方向性メディアとして再出発しましたから、読者の皆様からのご意見や情報をお寄せ頂きたいと存じます。お待ちしております。

※コメント投稿は、サイトのホーム画面トップにある「about」をご参照ください。

渓流斎敬白

勝利宣言

ローマ コロシアム

パリにいる小池さんには感謝の言葉しかありませんね。彼女の「排除」の一言が我々に勝利を導いてくれました。危ないところでした。

東京では党の顔だったパシリの若狭君が、見事こけてくれましたね。早晩、希望は党として分裂、壊滅することでしょう。立憲民主は騒がられるほど大した力はないでしょう。所詮、野党です。

国民からの信託を得たからには、あたくしは、来年9月の総裁選三選に向けて地歩を固めて、65歳の定年を延長して戦後最長の首相として、任期を全うしたいと存じます。

まずは、森友加計問題は、有耶無耶にして説明責任を果たし、あるものをなかったことにします。

与党3分の2の議席は確保できましたから、憲法を改正して、自衛隊を合憲にし、近いうちに国防軍と明記します。教育勅語を復活させ、国民皆兵の義務観を待機児童を含めて幼稚園から徹底させます。

国難である北朝鮮のミサイルはサードの次のフォースを配備して宇宙空間で撃ち落としますから、御安心ください。

台頭著しい軍事覇権大国中国とは、日米同盟を軸に対峙します。究極の選択として、白人なら我慢できますが、華人の下に甘んじるわけにはいきません。日本人として恥であり、プライドが許しません。

韓国に対しては、慰安婦像撤去を早急に進めるよう圧力をかけます。

基地問題は、国難ですから沖縄県民には引き続き我慢してもらいます。

拉致問題は、…あ、忘れておりました。詳しくは、読売新聞か産経新聞を熟読して下さい。

他のメディアはマスゴミです。相手にしてはいけません。

今後も、驕らず、高ぶらず、謙虚に反省して参りたいと存じます。

動乱の始まりの始まり

京都・旧二条離宮

22日の投票日を間近に控えて、選挙運動真っ盛りです。

「教育費無償化します」

「消費税凍結します」

「憲法改正します」

「原発ゼロにします」

「北朝鮮ミサイルには対話より圧力かけます」

まあ、次々と、出来もしない耳触りの良い公約を並べたててます。

私は天邪鬼ですから、「教育無償にして財源あんの?どうせ、貧乏人の血税でしよ?」「1100兆円の財政赤字はどうすんの?」「有事になったら、政治家とその親戚はどうせ兵役逃れすんでしょ?」と、チャチャを入れたくなります。

京都・首途八幡宮

そもそも、世の中、「あちらを立ててれば、こちらが立たない」という矛盾だらけなのです。それなのに、政治屋さんたちは「あちらも立てて、こちらも立てます」と、出来もしない嘘を並べます。

所詮、権力を握って楽をしたいだけなのです。政策なんか二の次なんです。

だから、保守もリベラルも関係ないんです。面白いことに、右翼の人の中には「安倍首相は保守じゃない」と断罪する人がいます。立憲主義を主張する立民党の枝野代表も「自分はリベラルじゃない」と言ったそうな。

何じゃこりゃ、ですが、得てして政治とはそんなもんでしょう。単なる政権奪取闘争。だから、マスコミは政局しか報道しないのです。

お隣の中国では今、5年に一度開催される最高意思決定機関「中国共産党大会」の真っ只中です。習近平国家主席は、中国を30年以内に「社会主義強国」として、世界一の軍事大国にすると宣言しました。

恐らく、30年以内に、中国はGDPで米国を抜いて、世界一の経済大国になっていることでしょう。「中国は覇権主義にならない」とも宣言しましたが、そんなこと、誰も信じていませんよ。

対米従属の日本は、30年以内にどんな国づくりをするのか、この選挙で誰も語る人はいません。恐らく、2010年代からのネトウの登場と嫌中嫌韓、ヘイトスピーチの横行の中、この先、多くの日本人は中国の台頭を好ましく思っていないでしょうが、対米従属の見返りである、票にもならない、沖縄基地問題を語る候補者はいません。

何が「しがらみのない政治」ですか。笑ってしまいます。しがらみがあったからこそ、加計学園は、無償で土地を払い下げられ、50年間自民党によって築かれた岩盤を突破して安倍首相という個人によって獣医学部を認可されたのです。安倍首相は、習近平さんと肩を並べるほど権力を握っているという証左です。しかも、国民の投票によって。

今朝の朝日新聞に、今上天皇は2019年3月31日に退位され、平成が終わるというスクープ記事が一面に載っていました。

何か、これから激動の時代が始まるような予感がします。私自身、30年後に生きている自信はありませんが、その30年後の世界を見てみたい欲望に駆られます。

そしたら、「2017年10月が動乱の始まりの始まりじゃったなあ」と振り返ることができるかもしれません。

またまたの税金談義

京都三条商店街

2017年9月6日に「追徴課税の恐怖」、翌7日に「領収書がすべて!だがやな」と題して書きました確定申告の件ですが、あれで終わりかとばかり思っておりました。

ところが、すっとこどっこい。

市役所税務課から、またまた、「税金払え。11月3日まで納入しなきゃ、追徴課税となりますよーん」と、おっとろしい脅迫状が届いたのです。

えっ?何? こないだ確定申告して納税したばっかじゃん!ちゃんとその領収書もあるし、ネジ込んだろか、とイキがりたくなりました(笑)。

ところが、また、すっとこどっこい。

会社の方にも税金変更の通知が来ていて、何じゃこりゃ、二重取り、ダブってるんじゃないかという疑惑が浮上したので、市役所に問い合わせてみました。

そしたら、そしたらですよ。素人の浅はかさでした。9月に書いた通り、私は40年近くサラリーマン生活をやっていたので、税金は全て給与からの天引き。自分が一体幾ら納税しているのか金額さえしっかりと確認していませんでした。

それが今のような窮すれば貪す状況になって、漸く眼が覚めたわけであります。

市役所とのやり取りで分かったことは、確定申告で納税したのは所得税だけ。これにプラスアルファ市民税まで掛かるというのです。

私の自宅に来たのは「普通徴収」、会社に来た通知は「特別徴収」で、ダブっていたわけでなく、普通徴収は平成28年度分、特別徴収は平成29年度分だったわけです。

私の場合、翻訳原稿料が「その他の雑収入」とみなされたわけで、年間20万円以上あると申告しなければなりませんでした。

おおよそ、所得税が2割、市民税が1割の計3割。仮に年間100万円の雑収入があると、ざっと30万円の税金ということになりますか。

まあ、それは普通徴収ですが、会社から天引きされる特別徴収となると、給与プラス雑収入の合計に市民税が掛かってくるので、かなり割り増しになることが分かりました。

私の場合、現役時代の昨年度の給与に掛かって来たので、松岡総裁が以前に御指摘されたように、これでは税金を払うために、今はせっせとアルバイトをしているようなものだということを再認識しました。

ちょっと難しかったかな?(笑)

税金の使い道は、政治家が決めてます。これでは、政治に関心を持たざるを得ないですね!

総選挙、間も無く投票日です

中秋の名月

選挙選、真っ只中です。長期入院中の友人も、病院内で投票ができるということで、今の時代は至れり尽くせりです。

入院している人でさえ、こうして頑張って投票するのですから、18歳以上の有権者は、棄権などせず、清き一票を投じてもらいたいものです。と、選管の人みたいな口癖です(笑)。

私は学生時代、言語学という何の社会科学的にも役に立たない、中小企業の儲けのカケラにもならない学問を専攻しましたが、お陰さまで、人の発する言葉の裏の裏の真意を斟酌する極意に長けるようになりました。

そこで、最近、発売された自動音声本音翻訳機に掛けて、政治家の本心に迫ってみたいと思います。

【北朝鮮のミサイルがいつ飛んで来るか分からない。まさに今、国難の危機です】

●北朝鮮がやれるわけあらしまへん。あんな経済小国、餓死者出てる国に何ができるおましょか。阿保な日本の国民に危機感を煽っとけば、我が党に票が入るというもの。日本人は、脅かされるのが大好きやけんね。煽れば煽るほど、ウチらの勝ちや。

【消費増税はしません。8%に上げただけで、これだけ消費が冷えてデフレ脱却できません。10%どころか、むしろ、5%に戻すべきです】

●財源どうするんや、一体。財政赤字どうするんやんね?今、国と地方の借金の合計は1100兆円もあるんやで。GDPの2倍や。誰がこのツケ払うんや。子どもや孫か? 自分たちだけええ思いするちゅう魂胆か?それならワシら政治屋と変わりゃおまへんか!

【原発は廃棄してゼロにします】

●そんなことできますかいな?!せっかく半世紀かけて利権の構造をつくったのに、今さら手放せますか。仕事や産業がない田舎だって、ぎょうさん補助金が出まっせ。電力会社、電機メーカー、ゼネコン、機会部品裾野産業、派遣業、裏社会、そしてマスコミ…皆んなグルや。利権の構造で回ってる。

経営者だけでないんやでぇ。労働組合だって再稼働は大賛成なんや。

【全身全霊を尽くして国民の皆様のために身を粉をして働く所存で御座います】

●アホくさ。誰が国民のためや。年収2500万円もろうて、2〜3人公設秘書を雇って大名暮らしするのが目的や。新幹線はグリーン車、飛行機はファーストクラス。皆んな庶民の納めた税金や。気遣いなくバンバン使わさせてもらいまひょ。やめられまへん。だから、政治屋は子や孫、ひ孫、やしゃ孫まで末代まで継がせます。特権やからね。手放しまへん。選挙でこれだけ金掛かるわけや。4年続かなくても、せめて3年間は楽さしてもらいますぅ。

孫には総理大臣になってもらいたい!

22日の総選挙に札束が飛ぶのか?

ミラノ

22日の総選挙に向けて、野党も与党も右往左往です。こういう時こそ、政治家の本性が現れます。

長年、新聞社で政治部記者を務め、政界の裏表に精通している名古屋にお住まいの篠田さんに解説してもらいました。

…要するに、金の話だぎゃな。(お、いきなりですか)

新党「希望の党」の小池なんて、カイロの日本料理店の娘だぎゃな。金などあらへん。

そこに渡りに舟や。民進党代表の前原が、ネギ鴨背負って、じぇんぶ、貢いでくれたわけや。いわゆる政党助成金ちゅうやっちゃ。前の代表の岡田が吝嗇やから、殆ど使わなかったと言われてるから、ワシの情報だと130億だったんだぎゃ、150億だとゆっちょる奴もおる。

まあ、会社でいやあ、前原は背信行為じゃな。希望の党は、金もなければ組織もないわけだから、それを全国の地方組織まで前原がごそっと持ってきてくれるわけじゃから、こんな濡れ手に粟の話はないわな。

あの厚化粧のおばはん。金がない証拠に、自分とのツーショットを撮りたい候補者には3万も取るらしいやないけ。チンケな話や。これまで聞いたことないで。ま、候補者も、小池人気にあやかろうとしちょるわけやから、どっちもどっちだぎゃな。

しかし、政治家ちゅうもんは、節操ないの。あんだけ、安保法制に反対した民進党の一部の連中が、踏み絵を敷かれ、簡単に転んでしまうんやからな。その点、立憲民主党を立ち上げた枝野は筋を通した。だぎゃ、金はどこまで引っ張ってこられるか。民主党はもともと、鳩山の金でつくったことは有名やしな。

まあ、小池のおばはんのやっちょることは、レッドパージや。今、マッカーシズム旋風が吹き荒れてるのに、どこのマスコミも書かんな。

マッカーサーじゃないで。共和党のマッカーシー上院議員や。1950年代、いわゆる進歩的文化人にアカのレッテルを貼って追放したんや。特に、ハリウッドの映画界が凄かった。お陰で、チャップリンは亡命するし、「ローマの休日」の脚本を書いたトランボも干されたことは有名じゃけど、若いもんは知らんだろうな。

希望の党のスポークスマンになっちょる若狭とかいう検事上がりの議員は、漫才師のオール巨人に似とるな。おばはんの操り人形みたいで見ておられんわ。

おっと、あんまし、新党の悪口ゆうたら、自民党に有利に働くだけやから、この辺でやめちょくか。付け加えるとしたら、民進党のバックにいる連合とかいう労働団体も曲者じゃよ。神津の顔見りゃ分かるやろ。労働貴族の顔や。特権階級や。連合は原発反対じゃないし、労働貴族の集まりやで。

要するに、政治家に政策も信条もあらへん。政権与党になって権力を握りたいだけや。政治なんて、金がある奴が余興でやってるだけや。だから、元文科相事務次官の前川にしろ、ナチスをよく引用する麻生はんにしろ、問題発言の多い鴻池はんにせよ、みーんな、金があるから喋っとるんや。

金がない奴は、黙って目立たぬようついていってるだけや。22日が楽しみやで。諜報部隊が暗躍してマスコミへのリーク合戦が始まり、宝の蜜に群がる山賊どもが分け前を求めて、離合集散、贈収賄、何でもありや。見えないように札束の実弾戦が始まるでえ。…

(一部敬称略)

これは、あくまでも、あくまでも篠田氏個人の感想です。

渓流斎 敬白

希望の党とは

カキフライ定食1080円

あまり、トーシローが政局なんか予想するもんじゃありませんね。

先日は、貧すれば貪した自民党が小池さんの新党と連立を組まざるを得なくなり、結局、小池さんが天下を取るでしょう、なんて予測しましたが、事態は急展開して、全く予測もつかないとんでもない方向に政局はダッチロールしております。

とにかく驚いたのが、最大野党の民進党が、小池新党の「希望の党」に合流したことです。と、昨日の28日付の殆どの新聞朝刊が書いてましたが、合流なんて、そんな生易しいもんじゃありません。産経と毎日だけが、はっきり「打った」ように「解党」でした。

実態は、解凍かもしれないし、とにかく自壊、自滅、消滅です。前原代表は、次の選挙では無所属で立候補するらしいですが、何じゃこりゃです。

ところが、俄かに出来た烏合の衆の希望の党も何か胡散臭い。小池都知事は、その時、その時の最高権力者に寄り添って甘い汁とおこぼれに預かってきた政界の渡り鳥ですから、あまり信用置けません。

そしたら、関西広域を活動拠点にしている京洛先生から今朝、ちょうどこんな飛脚便が舞い込んできました。

…ご存知ですか?今話題の金子修介監督の短編映画「希望の党」です。12年前に総務省の依頼で製作されたこの映画、無知な有権者の啓蒙とともに、今の現実を予測した映画です。無料で見られますから、ご覧になると良いでしょう。
「小池新党」と同名というのも偶然、傑作です。平凡なサラリーマンが「どうせ投票しなくても世の中変わらない」と棄権すると・・・・。次々、過半数を得た新政党「希望の党」が支持を得て、斬新な改革をしていく。最初は「動物虐待」の重罰、痴漢は死刑、3年間選挙に行かなかった有権者は選挙権を剥奪、そして、選挙権の年齢引き下げ、最後は徴兵令となるのです。

恐ろしいでしょう(笑)。パソコン検索すればユーチューブで見られますよ。…

へー、12年前から未来を予測していたとは!

しかし、安倍自民党には絶対入れたくないし、対抗馬の希望の党も、自民党よりもさらに極右路線を展開するようでは、どうしたものか。

10月22日の投票日まで、納税者として、じっくり、じっくり、研究しますよ。

「国難突破解散」なのか、「敵前逃亡解散」なのか?

日比谷公園(本文と関係ありません)

安倍首相が昨晩記者会見しまして、28日の臨時国会召集日に、演説も質疑応答もなく、問答無用の「冒頭解散をする」と宣言しました。

解散の理由が、遠い先の2年後の消費税増税の使い道の変更を国民に問いたいからだそうな。そして、北朝鮮ミサイル危機に対処するためというもの。自ら「国難突破解散」と命名しましたが、本音は「今がチャンス」と思ったからでしょう。スキャンダルにまみれ、離合集散してる今の野党では勝ち目がない、と踏んだのでしょう。

「国難」を煽り立てれば、国民は不安になり、付け込む隙を確保できますからね。

早速、民進党の前原代表は「森友学園、加計学園問題隠しの責任逃れ。『敵前逃亡解散』だ」と口汚く罵っております。

有難いことに今の時代は、男女同権の民主主義ですから、最終的に、この顚末は国民の判断に委ねられます。前回の選挙でも、国民の判断で安倍さんを選んだのです。

とはいえ、投票率は2014年12月の衆院選は、52.66%、2016年7月の参院選は54.70%。半分近くが棄権してるわけです。つまり、半分ちょっとの国民から25%ぐらいの支持を得れば、好きなことが何でもできますよー、というのが、今のお寒い日本の実態なわけです。

自民党の暴走に歯止めをかけたいという人たちの間では「受け皿がない」という不平不満が広がってます。もう、民進党では頼りないし、まさか共産党に入れるわけにはいかない、というわけです。

今夏の都議会選挙では、「都民ファースト」が反自民の受け皿になり、内閣支持率も下がり、安倍首相が「反省」する題材を与えました。

今回、そのフィクサーの小池都知事が、都政を投げ出して、自ら新党「希望の党」の代表に就任するということですが、これで、彼女は都知事より総理大臣の椅子を狙っていることがはっきり分かりましたね。

恐らく、10月の総選挙で自民党が議席を落として、希望の党と連立を組まざるを得なくなり、党首の小池さんが主導権を握るのではないでしょうか。

政治の世界は「一寸の先は闇」の世界ですから、この先どうなるか分かりませんが、税金を払っている国民がもっともっと責任を持たなければなりません。

まさか、中川秀直さんや宮崎謙介さんや山尾志桜里さんといった不倫スキャンダル議員や豊田真由子さんといった暴言暴行議員をまた選ぶんじゃないでしょうね?

今読んでいる「江戸の銭勘定」の中で、江戸時代の不倫のことが出てきましたが、南町奉行の大岡裁きによると、不倫は姦通罪で、男も女も、市中曳き回しの上、斬首され、浅草で獄門の刑に処されたそうです。(白子屋お熊事件)

件の議員さんたちは、江戸時代に生まれなくてよかった?

左傾青木とスシロー田崎との対立は左翼と右翼との対立ではないということ

Roma

この春先から夏にかけての森友学園、加計学園問題、いわゆるモリカケ・スキャンダルが怒涛の如く報道されました。(お陰で自民党の支持率が急落しました)

この時ほど、メディアの旗幟が鮮明になった時代はないですね。つまり、安部政権批判の「朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、共同通信」対安倍政権擁護の「産経新聞、読売新聞」連合の構図です。

「場外乱闘事件」として 話題になったのが、前川喜平・前文科省事務次官の新宿・歌舞伎町の「出会い系バー」通いを報じた読売新聞でした。

ちょうどモリカケ・スキャンダルの真っ最中でしたから、「核心を熟知している当事者の口封じではないか」「何で現役の時に言わないのか」などと侃侃諤諤の議論が展開されました。

あれから、その総括ではないでしょうが、一連のスキャンダル報道にも関連して、「journalism」(朝日新聞社出版局)9月号が「問われるメディアと権力 ジャーナリスト座談会 政治権力とどう向き合うか 監視か提言か、その役割」と題して19ページの長い特集を組んでます。

座談会の出席者は、司会役が渡辺勉朝日新聞編集委員(元政治部長、1961年生まれ)。ほかにジャーナリストの青木理(元共同通信社会部記者、1966年生まれ)さん、倉重篤郎毎日新聞専門編集委員(1953年生まれ)、田崎史郎時事通信特別解説委員(1950年生まれ)、薬師寺克行東洋大教授(元朝日新聞政治部長、1955年生まれ)の4人。

どういう根拠でこの4人か5人が選抜されたのか分かりませんし、これだけ、読売新聞の「前川喜平・前文科省事務次官口封じ問題」を取り上げているのに、読売新聞関係の人を一人も呼ばず、「欠席裁判」の形で座談会をやるなんて、いかにも朝日新聞社の発行するメディアらしいといえば、メディアらしい(笑)。

世の中のメディアの世界は、いくら花田さんが、御自分の出身母体である文藝春秋が朝日化したと糾弾しても、朝日新聞社中心に回っているのは確かで、そのおこぼれを産経新聞や文春が預かっているという構図は変わらないわけです。(「朝日はおかしい」と書いて、お金をもらっているという意味)

つまり、その一例として、大手の朝日新聞社なら、政治部長さえ務めれば、薬師寺さんのように、東洋大教授のポストが用意されていることが分かるのです。

で、この座談会は、見事、旧態依然の教条主義的左翼の共同通信出身の青木さんと、時の権力者の擁護者というより、安倍の代弁者以上のイタコのような発言をテレビのワイドショーに出まくって、獅子の如くまくしたてる政権護持、極右反動主義的な時事通信出身の田崎さんとの対立が浮かび上がっておりました。

田崎さんは「安倍の提灯持ち」「ジャーナリストなのに安倍と毎月のように夜に会食して、権力に擦り寄っている」と批判されても馬耳東風。「よく、安倍さんとの会食は、官房機密費から出ているという人がいるが、自分たちで払っている」「僕は、家で読売と朝日しか取っていないけど、朝日は間違ってる。読売の報道の方が正しい」と主張するばかり。

それに対して、青木さんは「ジャーナリストは、ウオッチドッグ(権利の監視者)に徹するべきで、読売新聞のように、『改憲草案』を出すようなことは報道機関の仕事ではない。そんなことした瞬間、メディアではなく、政治団体化するではないですか」と、真っ向から見事に田崎論を痛烈に批判するのです。

ここで、本来ですと、読売新聞関係者か渡辺恒雄さんに登場してもらって、持論を展開してもらいたいところですが、それはないものねだりです。

要するに、若い青木さんは、ジャーナリストは「社会の木鐸」であるべきで、反権力志向でなければいけないという書生論。老獪な田崎さんは、所詮、情報なんぞは権利者と寝てナンボといった、ちょっと下衆な言い方ですが、権力者の懐に飛び込んで情報を獲得するというスタンスの違いなだけなのです。

そこで、この二人の論争についてどう思われるのか、ジャーナリスト経験の長い京洛先生に伺ってみると、実に的を射た的確な意見を開陳するのです。

…(京洛先生曰く)青木さんは、いみじくも「このままではメディアが政治団体化してしまう」と仰ってましたが、昔から、メディアそのものが政治団体なのです。不偏不党だの中立公正などありえないのです。だから、本質論に欠けてます。

政治とはなんぞやという書生論を置いといても、自分たちの利益になるように我田引水するのが政治です。明治の成島柳北の朝野新聞も、幕府の旗本だった柳北らが発行した、薩長土肥の藩閥政府に対する反権力的な政治新聞で、権力者を批判し大新聞と呼ばれてました。

だから、新聞の根本は政治だということを若い社会部出身の青木さんは分かっていない。

そもそも、情報産業というのは帝国主義的、植民地主義的なところがあり、ロイター通信が大英帝国の尻馬に乗って、欧州の片田舎から1840年、ついにアヘン戦争を起こした中国大陸の香港に支局を開設するまでに至るのです。

青木さんの共同通信の先輩に当たる魚住昭さんが「メディアと権利」(講談社)の中で、ナベツネさんが、1965年の日韓基本条約締結の際に、右翼の大立者児玉誉士夫ととともに、黒子として暗躍したことを事細かく詳細してますね。

つまり、渡辺恒雄さんは、日韓交渉を第三者の傍観者として取材したのではなく、プレーヤーとして、当事者になっていた様が描かれてました。これでジャーナリズムとは、政治団体そのものだということが分かります。

要するに、ジャーナリストとはスパイなんですよ。あっちに行っては情報を貰い、こっちに来ては情報を漏らし、二重、三重スパイを働いているわけです。

ジャーナリストなんて、広告主や権力者の宣伝ビラを書く、代弁するコピーライターみたいなもんですよ。

だから、テレビに出るようなコメンテーターは、中立ではなく、どこからか金を貰っているスパイだと思えばいいのです。

政権護持の発言ばかりしているスシローはスパイだ、と思えばいいのです。ジャーナリストなんて体裁よく呼んでいるから誤解するのです。戦時中の影佐機関、里見機関、許斐機関と実質変わらない、と思っておけばいいのです。

大学の肩書を持っている人間なら、その大学を宣伝をするサンドイッチマンなんです。

 鶴田浩二の「街のサンドイッチマン」さえ、知らなければ、サンドイッチマンと言われても、何なのか分からないでしょうけどね(笑)。…

おしまい