貧困層が5000万人

上士幌町

公開日時: 2007年1月6日 @ 10:09

今朝の朝日新聞連載「ロストジェネレーション」には、生活保護を受けている北海道の夕張市出身の25歳の男性が登場しています。とにかく職がなく、高校卒業後、4回の失業を体験し、この3ヶ月間で16社で面接を受けて落ちたといいます。時給800円のコンビニの夜勤のバイトも倍率10倍だったとか。

家賃3万3千円のアパートに独り暮らし。ガスは契約せず、銭湯まで徒歩15分。「冬は髪が凍るので、部屋で体を拭くだけ」という言葉が空しい。

日本だけが、この有様かと思ったら、「世界の覇者」アメリカも悲惨な状態です。日経で連載された「3億人のアメリカ」によると、米国は昨年10月に人口が3億人に到達。人口2億人となったのが1967年なので、39年で1億人増えたことになります。1967年には、白人の人口比率は約82%も占めていましたが、昨年は、約66%に低下。代わってヒスパニック系が4%から14%まで増加しています。

3億人のうち、年間所得が2万ドル(約230万円)以下の貧困層が韓国の人口に匹敵する5千万人もいるそうです。全米で最も貧しい地域はテキサス州キャメロン郡で、貧困率41%。住民の8割以上がヒスパニック系だというのです。

米国の農業従事者は、1950年代には全米で400万人いましたが、現在はその半分の200万人。昨年の農産品の貿易黒字は47億ドルと10年前の6分の1に落ち込んだといいます。農務省の07年予想でも、小麦の生産量は前年比14%、大豆が5%、トウモロコシが1%減少するそうです。

こいつは、春から縁起の悪い話ばかり列挙してしまいました。

ただ、アメリカがくしゃみをすれば風邪をひく日本のことです。この実態から予測される将来から我々は逃れることはできません。