アンチエイジングの話

アッピア街道

最近、人と会う約束しても、ほとんど断られてしまいます。理由は「忙しい…」「急に仕事が入った」「日程が合わない…」

要するに、プライオリティの問題なのでしょう。北海道に行く前は、毎月1回は会っていた人でも、東京に戻ってくると「流れ」が変わっていて、「私なし」で物事が進んでいて、特別に時間を作って、あまえなんかと会って話すこともないということになっていました。

会社の組織でも同じでしょう。いくら「この会社は、俺で持っている。俺がいなければこの会社は動かない」と気張っていても、「俺」がいなくなれば、代わりのものがいくらでもいるし、何事もなかったように組織は動きます。

創業者でさえ、裁判沙汰を起こせば、いくら株式を所有しても、後任者から「もう、創業者とはコンタクト取るつもりはありません」と言われる時代なのですから…。

ところで、人が会ってくれないおかげで、最近、素晴らしい本に巡りあっています。これも「偶有性」ですが、嬉しいことに「はずれ」がありません。2日に一冊の割合で読んでいます。このブログの熱心な読者の方は、ご存知ですが、面白い本は、追々このブログで紹介しています。最近、「誰それと会って、どこに行った」という話がないのは、そういう事情です。

前置きが長くなりました。とはいえ、この後も前置きになると思います。この本に関して、何回か分けて、じっくりと紹介したいと思うからです。

浜田和幸著「団塊世代のアンチエイジング」(光文社)です。

この本を何で買ったのかと言うと、著者を知っているからです。一度、仕事で帯広でお会いしました。大変、大変、饒舌な方で、1時間半の講演のあと、一人で2時間くらい喋り続けていました。時間があれば、5時間は平気で喋っていたと思います。

「フランスでは、すでに、水で走る自動車が開発されたが、石油業界の猛烈な反対と陰謀で、その実用化が封鎖されている」といった眉唾ものの話から、自宅が東京の高級住宅街にあり、銀行から高額の借入金(金額まで教えてくれました)のために、原稿や本を書き続けなければならないこと。この高級住宅街に住む某有名女優が、年間3千円の町会費を払わないこと。某有名ニュースキャスターの家庭が、ゴミの日を守らず、周囲で顰蹙を買っていること。その息子が親の権威を笠に着て、悪さをすることーなどを、あっけらかんと話してくれました。

さて、この本に関しては明日。