渡辺淳一著「熟年革命」(講談社)を読了しました。
この本は一体何ナノかなあと思いましたが、熟年の皆さんに勇気と元気を与える本ではないかと勝手に解釈しました。
著者は医者らしく医学用語を多用します。例えば「廃用性萎縮」という整形外科で使われている用語です。これは、本来、骨折などをしてギプスで患部を固定して、1ヶ月ぐらいして、ギプスを取ると、普段使われなかったため、腕や脚などがかなり細くなっている症状を表す言葉です。
これが、脳にも適用するというのです。脳も使わないと、「細く」なるということです。言っている意味分かりますか?人間の身体は、スポーツにしろ、趣味にしろ、読書にしろ、やらなければ、やらないで済んでしまい「やらな癖」がついてしまうというのです。
この後、著者らしく、急に論拠は、恋愛に飛躍します。異性への好奇心も、「もう俺は駄目だから」とか「わたしなんか、もうオバサンだから、相手にされないわ」などと引っ込み思案になると、「やらな癖」がついて、脳も萎縮してしまうというのです。
そういえば、私なんかもつい最近まで、異性には痛い目に遭ってきたので、好奇心も関心も薄れてきたところでした。
渡辺先生はこう言います。
「とにかく、異性に対する気持ちを押さえ込まないことです。…いい意味で『好きになり癖』がつくと、その人は年齢よりも若々しく、前向きで、意欲的な人に見えてきます。これが結果として、その人を若く、チャーミングな人に変えていくのです」
ここまで言われてしまえば、先生にけしかけられて、勘違いする人も出てくるでしょうね(笑)。