イタリア余話

ラオコーン ヴァチカン

困りましたなあ。
天下のyahooが、ハッカーによって情報漏洩したらしく、小生のところにも、旅行中にメールで連絡がありました。

笑ってしまいますが、深い謝罪の文面なし!とにかく、情報漏洩の事実経過と、「早くお前のパスワードを変更しろ。さもないと痛い目に遭うぞ」と、事務的な文句を並べるだけ。いかにもアメリカらしい(笑)。

そう、いつのことか忘れましたが、私も一度、日本のヤフーではなく本家アメリカのyahooに登録していたのです。しかし、アドレスもパスワードも忘れてしまい、変更どころではありません。

何しろ、登録していたこと自体すっかり忘れていたので、どこまで個人情報を登録していたのかさえ覚えていません。住所氏名はともかく、まさか、銀行口座まで登録していないことを願うばかりです。

◇ヴェローナにはコロッセオまであった!

イタリア旅行の余話ですが、今回初めて訪れたヴェローナという街は、意外にも大きな街だったので驚いてしまいました。

シェークスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台になった街で、戯曲の世界なのに、ちゃんとロミオやジュリエットが住んでいた館があり、特にジュリエットの館にはジュリエットの像がありました。

そのジュリエットの像の胸を触ると幸福になるという言い伝えがあるらしく、観光客は列をなして、公序良俗に反する行為を白昼堂々と行って、あろうことか、男も女も写真まで撮って歓呼の雄叫びをあげておりました(笑)。

このヴェローナの街は、自然のアディジェ川と高さ5メートルぐらいの要塞に囲まれて、敵からの浸入を防ぐようになっていました。

そして、驚いたことに、ローマと同じようなローマ帝国時代のコロッセオがあり、その日は、何かの音楽公演で使われていました。2000年以上前に建てられたのに、いまだ現役とは!

「ロミオとジュリエット」は、確かにシェークスピア作ですが、10年程前に、ポーツマス大学のブレンダ・ジェームズ講師らによって、一連の作品の作者は、外交官で国会議員だったヘンリー・ネビル(1562~1615)ではないかという説が提起されました。

10年も経っても、定説が覆っていないので、シェークスピアとは今でもグローブ座の座付作家兼俳優ということになっていますが、このシェークスピアは、庶民階級で一度も英国外に出たことがないというのが、長年、疑惑の一つになっています。

シェークスピア作品の中で、「ロミオとジュリエット」と「ヴェニスの商人」「ジュリアス・シーザー」などはイタリアの話ですし、「ハムレット」もデンマークが舞台です。

ネビルは、オックスフォード大学を出て外交官になり、フランス大使にまでなった人で、海外経験は豊富です。貴族出身なので、宮廷や貴族マナーに精通しています。シェークスピアより2歳年長で、ネビルのいとこがシェークスピアの友人であったことから、いとこを通じて二人は知り合ったのではないかといわれています。

ネビルは、作品を通して政治的メッセージを伝えるのに、シェークスピアのゴーストライターになる必要があったというのがジェームズ氏らの説です。

(中途半端ですが、一旦ここまで)