実姉のシンデレラ物語?

「渓流斎日乗」は、個人のブログではありますが、あまり身内のことは恥ずかしいので書きたくないというのが正直なところです。

でも、題材に事欠きますとそんなことを言ってられなくなります(笑)。

昨日、私の実姉が突然、長文をラインで送ってきました。内容は、学生時代に付き合っていた人が急に気になって、ネットで検索したところ、某製薬会社の常務か何か偉くなっているらしく、もし、フェイスブックやツイッターなどに載っていたら、情報を教えてほしい。自分は一切、ソーシャルネット(SNS)はやっていないものでよろしく、といった依頼でした。

どうやら、その方とは、当時はいいところまで行っていたらしく、21歳の誕生日は、東京・西麻布の高級レストラン「P」を貸し切って、友人を集めて誕生会を開いてくれたというのです。

まあ、別に知りたくもない情報でしたが(笑)、姉の要望でもあるので、その人をSNSで調べてみました。私自身、気持ち的には(笑)SNSはほとんど利用していませんが、この「渓流斎日乗」を拡散するためだけに、IT実業家の松長社長の至上命令で、仕方なく嫌いなフェイスブックとツイッターをやっております。主に送信として(笑)。

で、調べてみましたら、その方は、フェイスブックもツイッターもやっていないことが分かりました。でも、会社広報の報道資料が出てきて、それによると、当人は、常務どころか、社長どころか、今年4月には会長にまで出世されていたのです。名前を聞けば、日本人なら誰でも知っている有名な製薬会社のです。

浅草・雷門

姉は別の人と結婚しておりますし、その方とは「別に会うつもりはない」というので安心しましたが、「世が世なら、今頃、会長夫人だったんだあぁぁ…」と変な喜びようです。

そう言えば、思い出すと、姉は子どもの時から妙な幸運に恵まれた人でした。クジ運が良いといいますか、雑誌やラジオ(テレビじゃないでーす)番組などの懸賞に出すと、必ずと言っていいくらいよく当たるのです。

もう半世紀ぐらいの昔の話ですが、何かのラジオ番組で、1万円が当たったことがあります。今の1万円は、銀座に行かなくても、一晩飲んだらすぐなくなってしまうような金額ですが、半世紀前の1万円は、今の10万円近い価値がありました。

今、50年前、1968年の大学卒の初任給を調べたら、3万0600円でした。2018年、大卒一部上場企業の初任給の平均が21万1039円ですから、50年前の1万円は、現在の7~8万円てとこでしょうか。

その当選金の1万円で、家族5人で新宿にあった「中国飯店」(今はないと思います。グルメ王の辻下さんなら御存知かもしれませんが)でお腹いっぱい食事してまだ余り、残りで真冬用の毛布を買ったことを覚えております。

姉は、1万円以外にも、数千円ぐらいの商品もボンボン当たっていました。

あ、付け加えておきますと、彼女の人生最高の「当選」は、今の旦那さんじゃないでしょうか。職業は秘密ですが、都内一等地に一戸建てを持ち、毎年、海外旅行するなど庶民の私から見ると実に羨ましい暮らしを送っていますからね(笑)。