ポイント還元で8円儲かった、と思ったら、越後屋…!

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

森林ジャーナリスト田中敦夫氏の公式ブログの「自己紹介」で、こんなことが書かれています。

ブログとは、書く瞬間の瞬発力で記すものだと考えています。意見も、その場の思いです。意見は時間とともに変わることもあります。だから、日時がたってからブログ記事を読んで、どうこう言わないでください。

書かれた情報や意見も、確実な裏を取ったり、熟考していません。そのつもりでお読みください。だから責任も負いません。その点は、仕事で執筆する雑誌や書籍の記事とは明確に一線を引いています。

「うまいこと言うなあ」と思い、勝手ながら引用させて頂きました。

 私も毎日、ころころと意見が変わるからです。節操がない、と言われればそれまでですが、仕方がないのです。「だって、人間だもん」です(笑)。くどくなるのでこれ以上書きませんが、昨日はそんなことを考えていたら、一行も書けなくなってしまいました。

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 さて、10月1日から消費税が10%に上がりました。しかし、軽減税率やら、ポイント還元やら、店内飲食なら10%なのに、お持ち帰りなら8%…等々、複雑でよく分かりません。

 一番笑ったのは、「オロナミンC」は8%なのに、「リポビタンD」は10%だとかで、「何じゃ、これ」ってな感じです。

 ポイント還元は、キャッシュレス化をもくろむ政府の企てですが、来年6月までということで、効果覿面とまでいくんでしょうか?ラヂオで聴いたのですが、今回の消費増税で、ざっくり言って、5兆円の税金が入りますが、軽減税率やらポイント還元やらで3兆円払い戻すので、結局、2兆円しか国庫に納まらないんだとか。「社会保障費が足りないから」と始めた消費税です。そんな中途半端でいいんですか?昔、奥村チヨさんも唄っていたじゃありませんか。「中途半端はやめて~」と。(この曲を知っているのは、55歳以上か?)

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 そんなことを言いながら、浅ましい庶民の私は「ポイント還元を受けたいものだ」と望んでいました。まず、スマホ決済なるものは、信用できないのでやらないことにしています。ネット上に銀行口座がダダモレで、信用できないからです。いつ、何処で、○○を買った、と個人情報まで抜き取られるそうじゃありませんか。嗚呼、怖ろしい。

 持っているカードは、通勤にJR東日本を利用しているので「スイカ」です。バスでも使いますが、スイカを使うと195円だったのが、10月1日から199円に跳ね上がっていました。「なあんだ、恩恵ないじゃん」と思っていたところ、今朝、携帯電話会社のプリペイドカードで、コンビニで週刊誌(420円)を買ったら、何と、「キャッシュレス還元」として8円も戻ってきました。

 「8円儲かった」と喜んでいたら、世間では、菓子折りの下に15万円の小判が10枚も忍ばせていたものを受け取った電力会社の社長はんがいてはったんですね。(関西電力の岩根茂樹社長、と書いても、辞任も時間の問題だと言われていますから、来年の今ごろは誰も覚えていないでしょう)

 でも「いいなあ…」。私も一生に一度でいいからそんな役柄を演じてみたい。勿論、台詞は、

 「ムフフフ、越後屋、お前も悪やのお~」

山名文夫を御存知でしたか?

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 10月1日だというのに、東京都心は気温29度と蒸し暑く、半袖で出勤しました。こんなこと、長い長い俸給通勤地獄生活で初めてです。

 昔は「暑さ、寒さも彼岸まで」とよく言ったものです。彼岸を過ぎれは猛暑もやんで、一気に秋らしくなっていました。10月1日は衣替えじゃなかったでしたっけ? 異常気象ですね。

 さて、話は変わって、今日も私が知らなかったことを書きます。

東京・銀座の資生堂本社

 大正から昭和にかけて活躍したグラフィックデザイナーの山名文夫(やまな・あやお、1897~1980)のことです。この方、御存知でしょうか? 私は不勉強にも知りませんでした。

 山名を最も有名にしたのが、化粧品の資生堂の蔓バラの「花椿マーク」です(原案は福原信三)。著作権やらうるさいので、このブログにその写真を掲載できませんが、誰でも御存知でしょう。資生堂の意匠部の社員だったこともあり、化粧品「de Luxe」の唐草模様などもを手掛けたのは山名だといいます。

とは言いながら、銀座の資生堂本社にある山名がデザインしたロゴマークを撮影してきました。これですの。

  昭和史に関心がある人はよく知っていますが、山名は昭和9年、名取洋之助が主宰する日本工房に参加して対外宣伝誌「NIPPON」の表紙絵まで描いておりました。へー、そうだったのか、ですよ。

 山名は戦後、多摩美大の教授なども務めますが、新潮社の新潮文庫の葡萄のロゴマークも彼のデザインでした。読書家の皆さんですから、あの葡萄のマークはよく御存知ですよね?

 山名文夫は戦前から有名で、太宰治の小説「皮膚と心」(昭和14年11月「文学界」初出)のモデル(主人公の若妻の旦那さん)だったのです。これまた、へー、そうだったのかあ、です。この作品、今では青空文庫で読めます。