新型コロナで大打撃の飲食業界、芸能界…クラウドファウンディングに挑戦する店も

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

 東京・銀座の歌舞伎座近くにある居酒屋Wは、昼は火木金だけランチをやっていて、私も週に1回は行く馴染みの店なのですが、昨日はそこの御主人が嘆いていました。「夜はほとんどお客さんが来ないのでどうしようかと思ってます」と。

 新型コロナの影響で、何処の飲食店も同じような状況だと思います。そこの御主人は30代後半といった感じで、最近、2番目のお子さんが生まれたばかり。昨年は、臨月の奥さんがギリギリまで給仕で働いておりました。「これから子どもに手がかかるので、どうやったらいいのか…」と頭を抱えていたので、私も「夜、お客さんが入らないんだったら、ランチを毎日やるしかないんじゃないですか。協力しますから、頑張ってください」と慰めておきました。

 このほか、観光サービス業界が一番の打撃を受けたことでしょうが、映画、演劇、音楽、芸能、スポーツ関係は軒並み大ダメージを受けています。高校時代の友人佐藤史朗君はプロのアコーディオン奏者で、舞台音楽の作曲など幅広い音楽活動を続けていましたが、ライブハウスでの活動の自粛で、4月の公演も延期せざるを得なくなったようです。

 そう言えば、このブログの技師長である松長氏から紹介された高校時代の後輩に当たる坂元さんが東京・湯島で経営している居酒屋「純酒肴 吟」という店が、お客さんの激減で存続が危ぶまれ、クラウドファウンディングを募集し始めました。例えば、1万円寄付すれば、2カ月間ドリンクが半額、3万円なら半年間は半額、…そして30万円なら3年間、ドリンク代は無料といったリターンがあります。資金は他に、給排水管工事費用にも充てる予定のようです。(私もわずかながら支援しました。他に「システム手数料」もかかります)

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 あまり暗い話ばかりでは、読まれている方も面白くないでしょうから、くだらないジョークをー。

 我らが一国の首相安倍さんのマスク姿がダサい、と米通信社ブルームバーグの記者から嘲笑されています。「もはや、アベノミクスではなく、アベノマスクだ」という見出しで写真入りで報道してます。余計なお世話ですけどね。

 でも、安倍首相のガーゼマスクは確かに珍竹林で、みっともないですね。アベノマスクとはよく言ったもんです。

 あれっ? ジョークにならないぞ!

 それなら、もう一つ。

 最近、急に「三つの密」とか話題になっています。「密集」「密閉」「密接」の三つの密を避けてください、との自治体の長からの要請なんだそうです。

 しかし、そんなことと知らず、初めて「ミッツのミツ」と聞いたおじさん。それは、ミッツ・マングローブとやくみつると壇蜜のことかいな、と誤解したそうな。

 何?おもろうない? 失礼しました~

新型コロナで世界は激変=緊急事態宣言はメリットだけなのか?

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 まあ、何と言いましょうか、新型コロナの影響で、世界が一変しました。どう考えても良い話は一つもありません。(おかげでブログを書く気力が失せました)

 何しろ、二律背反。あっちを立てれば、こっちが立たず。究極的な話は、経済を優先すれば、健康を脅かし、健康を優先すれば、経済が駄目になる、という話です。まあ、ヒトが死んでは元も子もないですから、株価が大暴落しようが大不況になろうが、とにかく、ウイルス感染拡大阻止と終息に向けて、当面、世界規模で全力を挙げるしかありません。

 それでも、観光業を始め、航空・バス輸送業、飲食業、サービス業、エンターテインメント業界を中心に大打撃どころか、辛うじて社員だけは確保して立場の弱い非正規雇用者は見捨ててる状況です。日本の基幹産業である自動車業界も生産どころではないので、その裾野産業の部品関連も目を当てられない深刻事態です。

 卒業式も入学式もできず、アパレル業界もレンタル業界も大打撃。マスコミもイベントやセミナー、講演会等が開催できず、面接調査もできないので、テレビもラジオも新聞も代理店も大幅減収で、実はヤバイ状況です。

 夜の街の徘徊も自粛されましたから、友人と会って情報交換もできません。暗い話ばかりです。

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 さて、久しぶりに京都にお住まいの京洛先生に安否確認してみました。つい先日まで、鷹揚に構えていらっしゃったのですが、今週になって京都産業大学の学生さんの集団感染が明らかになり、京都も緊迫した雰囲気のようです。5月15日に開催される京都三大祭の一つ「葵祭」は、今年は中止が決まったそうです。

 いつも世の中を斜に構えて冷ややかに眺めている京洛先生のことですから、今の状況に対する批判は辛辣です。

 …京都は知事、市長が2日に、共同記者会見して「不要不急で、首都圏や大阪、兵庫に行かないでくれ」と、禁足令が出ました。東京は事実上”封鎖都市”ですね。
 戦時下と同じですが、そういう見方をする人は少数で、テレビは「早く!緊急事態宣言を出せ!」と安倍首相の尻を叩く大合唱です。安倍さんが気の毒になりました(笑)。緊急事態宣言を出したら凄いことが起きますよ。買い溜めなどをして高く転売する人間が増殖し、治安も悪くなり、予想もしない副作用や反動が起こります。

 安倍さんは、それを、恐れて慎重になっているんです。「医師会」は医療体制の視点だけで「医療崩壊する。早くしろ!危機的状況で俺らは大変なんだ」とだけ言っているのです。私も病院業界に少しだけ首を突っ込んだことがありますけど、開業医の団体は、エゴだけです。本当に大変なのは黙々と、新型肺炎の治療に当たっている現場の人達です。テレビに出て喋っているドクターと称する輩に対しては「テレビに出るより、現場に出たらどうなのだ!」と言いたいですね。「謝礼」だけもらって、「私の知り合いが、本当に大変だと言ってました」などと言ってるのですから酷いものです。専門家だけが正しいわけでも、正義でも何でもないのです。逆に言えば、専門家って、その世界のことだけしか知らない人のことでしょ?専門家の中には非常識な人間もいるです。
 今やテレビに引っ張りだこの岡田女史も、もはや「医療関係者」「専門家」でなく、女優サンです(笑)。ドラマ「看護師は見た!」を企画して、その主演に起用したらどうですかね。あの程度のルックスのタレントは少ないですから、丁度いいですよ。…

 いやはや、大笑いです。これだけシニカルに世の中を見られる人はいません。日本人は、集団ヒステリー気味のところがあります。戦時中、イケイケドンドンと声高に叫んだのは軍人だけでなく、隣組の庶民たちでしたからね。

 ラジオを聴いていたら、実にアンケートを取った85%もの人が「緊急事態宣言」を出すべきだと主張しておりました。恐らく、メリットしか頭になく、副作用やデメリットは全く考えていないからなのでしょう。マスコミが「早く出せ」と世論を煽っている側面もあります。
 フィリピンのドゥテルテ大統領は4月1日夜、国民に向けてテレビ演説をし、移動制限など政府の政策に抗議した場合、射殺を含めた強硬措置をとると宣言したそうじゃないですか。「射殺」ですよ、射殺。日本は良識ある国だから、そんなことありえない、というのは浅はかな考えでしょう。緊急事態宣言で、土地や建物の接取に抗議したり、品不足のスーパーでデモ抗議したり、自粛要請を無視したりすれば、まず公務執行妨害で即、逮捕かなあ。。。