入院中のGさんに贈る花の写真=名声求めず慎み深くあれよかし

躑躅

 私は、スマートフォンの「位置情報」はオフにしています。ウイルス警告アプリが「位置情報がオフになっています」と、何度も何度も警告してきますが、そのままにしています。位置情報はマップを使う際、重宝ですが、それ以外でいつでも「オン」にしている人の無防備ぶりは信じられません。

 それほど自分のプライバシーには敏感になっているのに、ブログにプライベートなことを書くことがあります。矛盾していますね(苦笑)。だって、ブログだもん(はかまみつお)。

 そこで、本日は個人的な話をー。

 5年前の私の入院中の際に大変お世話になった旧友のGさんに今日、久しぶりに連絡を取ったら、ご本人が先週から入院していたというので吃驚してしまいました。詳細は書けませんが、自宅で転倒したとかで足を骨折し、しばらく掛かるということでした。このご時勢ですから、家族との面会やお見舞いも叶わず、必要な物や荷物は、家族が病院の1階のロビーにまで運べるだけ。あとは看護師さんが病室に持って来てくれるそうです。

 新型コロナ禍のせいで、今はオチオチ、病気もケガもできませんね。

紫陽花

 そう言えば、会社の後輩の高齢の母親は養護施設にいて、もう何カ月も面会できないそうです。高齢者が感染すると重篤になるといいますからね。

 コロナは人を引き裂きます。

 新型コロナは、「濃厚接触」による感染が多いと言われているのに、東京の人たちは、わざわざ「3密」のホストクラブやキャバクラに行って、お金を払って、ウイルスに感染してきます。ご苦労様です。だって、人間なんだもん、ですか?

 私は、他人のプライバシーを業者に販売して商行為を展開しているフェイスブック(FB)は嫌いだ、といつも公言していますが、このブログを発信する手段として仕方なくFBを使っています。でも、そのFBのおかげで、卒業以来40年も会っていない学生時代の友人たちと少しずつ繋がっています。

 40年も経っていますから、若い人から見れば、ギリシャ・ローマ時代か、化石時代みたいなもんでしょうが、皆、それぞれ、山あり谷ありの人生だったようです。

 事業に失敗して破産した人。慢性病で仕事を辞めざるを得なかった人。大した出世もできないまま精神科に入院して人生を棒に振った人。離婚した人。愛する奥様に先立たれた人…。うーん、これでは、山がなくて、谷ばかりですね(苦笑)

 まあ、40年間もブランクがありますから、その間の事情について何も知らないのは当たり前です。でも、改めて知ると、それまで知らずにいたことが申し訳なく思ったりします。

 逆に言えば、昔だったら知らずに済んだのに、プライバシーを転売するFBのおかげで知ることができた、とも言えるかもしれません。キツイ皮肉ですか?

 私はこの40年、ずっとマスコミ業界の片隅で棲息してきたので、色んな有名人とお会いしたり、表に出ない裏の社会を見てきたりしました。でも、失礼ながら、有名人だからと言って、その人が一点の曇りもない人格者かと言えば、疑問符がつくことがあり、普通の人と変わらない所があります。よく有名な学者や作家や評論家に原稿を書いてもらいましたが、「えっ?この程度の人だったの?」と文章の拙さに驚いた経験もあります。

 こんなことを書いて、自分でも何を伝えたいのか分からなくなってきましたが(笑)、こうして私の周囲にいる近しい人たちが、世間では無名でも、色んな禍いに襲われながら、本当に一生懸命に生きていて、名声を求めず慎み深いということを伝えたかったのかもしれません。

 テレビでは、「リモート」になっても、タレントさんやコメンテーターさんたちが名声を求めて「出演」していますが、そこまでしてテレビに出て有名になりたいのかなあ、と思ってしまいます。有名になって、CMに出て、お金を稼ぐのが目的なのかもしれませんが、それなら、そういった商業主義には染まりたくない、と反発したくなります。そんな顔は見たくありません。共同正犯になりたくもない。

 今日はまとまりのない話になりましたが、入院しているGさんもこのブログの愛読者で、「この前の花の写真がよかった」というものですから、今日は散歩中に見かけた美しい花の写真を掲載するために、こんな個人的なブログを書いたようなものです。

 Gさん、お見舞いにも行けず、大変失礼致します。外出できないことでしょうから、せめて、綺麗な花の写真でも眺めて心を癒してください。(花の名前を知らずゴメンナサイ)