ジョージ・マーティン、ディカプリオ、ジョン・スメドレー 13th edition

 コムソモリスク郊外で Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 8日にジョージ・マーティンさんが亡くなりました。享年90。一応、長命を得たとはいえ、ビートルズのフリークの私としてはショックでした。

 彼は「5人目のビートルズ」と言われていますね。なぜ、「5人目」が、ジョン・レノンの親友で初期のベーシストだったスチュアート・サトクリフでもなく、リンゴ・スターの前のドラマーだったピート・ベストでもなく、「レット・イット・ビー」でバックミュージシャンとして活躍したビリー・プレストンでもなく、ジョージ・マーティンなのでしょうか。

 答えは、皆さんご存じの通り、それだけ、ビートルズの音楽づくりに「メンバー」として貢献したからです。

 有名な逸話は、「イン・マイ・ライフ」のバロック調のピアノ演奏は彼でした。「イエスタデイ」のストリングスのアレンジをしたのも彼でした。クラッシックの素養があったジョージ・マーティンでしたから、「エリナー・リグビー」も、「愛こそはすべて」も、「ピギーズ」も「グッド・ナイト」もオーケストレーションは、ほとんどすべて彼だったんでしょうね。

 何故なら、ビートルズの4人とも五線譜が読めなかったからです。

 そもそも、ビートルズが、大手レコード会社「デッカ」のオーディションに落ち、格下の「パーロフォン」レーベルのオーディションで彼らの才能を見抜いたのはジョージ・マーティンでした。

 勿論、お会いしたことはありませんが、典型的な英国のジェントルマン風で、品格のある人物に見えました。彼も亡くなって、歴史上の人物になってしまい、何となく寂しいです。

 コムソモリスク郊外で Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 話は変わって、映画スター、レオナルド・ディカプリオは、「タイタニック」でブレイクする前の、ヴェルレーヌとランボーを描いた「太陽と月に背いて」(1995年)から注目して、大体彼の主演作は見ているのですが、最近は、「華麗なるギャツビー」にせよ、「ウルフ・オブ・ウオール・ストリート」にせよ、人相が悪くなり、何か灰汁の強さばかり目立ち、あまり好きではなくなっていました。

 それが、今年のアカデミー賞で、5度目のノミネートでやっと主演男優賞(「レヴェナント」=4月22日公開)を獲ったということで、「観に行こうか、どうしようか」と迷っていたのですが、断然、観ることにしました!

 その理由は、彼の逸話に感激したからです。

 それは、「アビエイター」(2004年)で、大富豪ハワード・ヒューズ役を撮影した時です。ヒューズは「強迫性障害」にかかり、晩年は、誰とも会うことはなく、引き籠りになってしまったことは有名ですが、ディカプリオは、演技のために、この病気を研究し、実際に精神病院に行ったりして、役に没頭しました。まさに、迫真の演技で、マーティン・スコセッシ監督も大絶賛したのですが、撮影が終わると、ディカプリオは、本当に自分自身が強迫性障害に罹ってしまったことが分かったのです。

 とてつもない役作りです。ボクサー役で想像を超える減量したり、役作りに没頭することで有名なロバート・デニーロも真っ青です。

 その後、ディカプリオは、「患者」として精神科に通い、今までとは逆、つまり、強迫性障害にならないように脱却を努めて、治したそうです。

 この話で、渓流斎もディカプリオには感心してしまったのです。

 詳細はこちら →「フォックス教授の白熱教室」 

 コムソモリスク郊外で Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 さて、今日も、昼休みに「銀ブラ」をしました。

 いつぞや、博多のどんたく先生がこんなことを話していました。

 「スティーブ・ジョブズがプレゼンなどで着ていた黒いタートルネックシャツをご存知ですか?ご存じない?ジョン・スメドレーという1784年に英国で創業された老舗ブランドです。日本の格安量販着とはえらい違いです。恐らく、1着5万円ぐらいはするでしょう。ジョブズは、いつも同じ服を着ているようにみえましたが、この同じスメドレーを何着も買って、毎日のように着替えていたそうですよ。この同じブランドを愛用していたのが、アンディ・ウォホールですよ」

 へー、ジョン・スメドレーとは初めて聞きました。ゾルゲ事件関係のアグネス・スメドレーは知っていましたけどね(苦笑)。

 それが、今日、銀ブラしていたら、偶然、この「ジョン・スメドレー」店が、銀座のみゆき通りの、まさに私の通勤路にあったのです。さすが、銀座!

 とは言っても、怖くて入れませんでしたけど…(苦笑)。

銀座「ジョン・スメドレー」(証拠写真)

小さな声で一言云いたい!

コムソモリスク駅正面 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 これでも、実は、会社で毎朝、新聞は色んな種類を読んでおりまして、あまりにも多くの新聞を読んでしまっているため、深く心に突き刺さった記事が、いつ、何新聞に掲載されていたのか、忘れてしまうことがあります。

 弁解がましいですが、今回はそのケースです。

 確か、毎日新聞か日経新聞だったかと思います。著者は、変わった名前の詩人さん(女性)だったと思います。違うかもしれません(苦笑)。

 記事をスクラップしたり、コピーでもしていれば、はっきりするでしょうが、そんなことしなかったので、タイトルも忘れました(笑)。

 とにかく、体験談に基づいたエッセイでした。

 コムソモリスク寺院 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 まるで、糸電話のように、実際の記事とは、全く違ったものになるかもしれませんが、その点は大目にみてください(笑)。間違っても悪意はありませんから、お許しを。

 それは、著者が、あるママ友と一緒の時でした。そのママ友の5歳の息子さんが近寄ってきて、「ママ、ゴキブリが来たよ」と言うので、本物のゴキブリかと思ったら、彼女のご主人らしき人が来たそうです。著者は、はっはーん、そっか、彼女の家では、子供の父親、つまり自分の夫のことを普段から「ゴキブリ」と呼んでいるのか、と納得します。

 コムソモリスクで新婚さん Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 これは、まだ良い方で、年配の奥さん方が、街中か喫茶店か何処か忘れましたが、とにかく周囲に聞こえるぐらい大きな声でしゃべっていたそうです。その中の一人の奥さんが「実は、あたしの主人、定年退職した途端、亡くなってしまったのよ」と告白したところ、話を聞いた奥さんは「まあ!」と驚きの表情を浮かべながら、「うらやましい!」とのたまわったそうです。

 そりゃあ、妻にとって、稼ぎの無くなった夫はもう男じゃないんですね。昔は、定年退職後の夫のことを、部屋でゴロゴロして掃除の邪魔になるので「濡れ落ち葉」と命名したり、妻が行くところを何処でもついてくることから、「ワシも族」と呼んだりして、相当、親父の権限も地に堕ちたものだと思いましたが、この「うらやましい!」は、本当に極め付きです。

 もう、うざったい旦那の世話をしないで済むし、サラリーマンなら遺族年金が入ってきますから、生活には困らない。好きな韓流ドラマを見て、追っかけでもしていれば、人生万々歳ですからね。

 男のこかん、いや沽券に係わることなんですが、今の旦那衆には反駁する元気もないんでしょう。

 そういうか弱い老人に代わって私が声を小にして言いましょう。

 「そんなこと言ったら、化けて出ますよ!」

ついにネット市場で

東京・銀座「和らん」 胡麻ダレ海鮮丼 1000円。実に美味!

ついに、とうとう、ネット市場で、超高級品を買ってしまいました。

パテック・フィリップの腕時計、520万円です。

勿論、嘘です(笑)。一度、言って見たかっただけです。

でも、国産の高級腕時計です。こんな高い買物をネットでやったことは初めてです。カード会社から「◯◯という会社から、高額のお金が引き落とされていますが、お心当たりはありますか?」と、確認の電話が入ったくらいですから。

有難いですね。連絡して下さって感謝してます。最近、カードの詐欺事件が多発してますからね。カード会社も気を遣って、態々電話を掛けて下さったのです。助かります。私のカードは、以前にも書きましたが、JR東日本のVIEWカードです。丁寧な仕事をしてくれます。

さて、皆さん、その腕時計は、何処のメーカーで、幾らしたのか?と様々な質問があることでしょうが、ぜーんぶ、秘密です(笑)。

まあ、この腕時計をすると、背筋が伸びて、責任感が生じてくる気がします。長生きしたくなります(笑)。

兎に角、目立ちます。その筋の人が嵌めてもおかしくないかもしれませんが、ロレックスではあるまいし、ダイヤなんか付いてません(笑)。

作りは、実にシンプルです。何の飾りもありません。長針と短針と秒針だけです。文字盤もアラビア数字ではありません。カレンダーは付いてますが、曜日はありません。でも、クリスタル時計で、誤差は、何と年間±10秒という正確さです。

何で、私は、お金持ちでもないのに、大金を払ってまで、こんな買物をしたのか?父の形見の腕時計の遅れが目立ち始め、買い換えなきゃいけないかなあ、と思ったこと(電池を換えたら、また正常に動きました=笑)と、まあ、一種の厄落としですかね?

ただ、もう人生の半分はとっくに過ぎて、キリのいい歳に自分を鼓舞したかったからかもしれません。子孫に美田は残さず、です。

そう言えば、私の両親は、二人とも十代の時に父親(私の祖父に当たる人)を亡くしております。二人の祖父とも享年40そこそこでした。

両親は、美田の恩恵に預かるどころではなかったのです。

マイナンバー・カード放浪記

ワニノ街頭 Copyright Par Duc Matusocha-gouverneur

 行政当局から「マイナンバーのカードができたから取りに来い」との出頭令状が自宅に来ました。

 これでも、私の住んでいる行政区はだだっ広く、区役所まで自宅から歩くと60分、最寄の駅から歩いても17分は掛かる遠方にあります。交通費ぐらい払ってほしいくらいでした(笑)。

 ワニノ市役所 Copyright Par Duc Matusocha-gouverneur

 カードは、事前にスマホで送った自分の写真付きで、身分証明書として使えるということですが、当局者に「このカードで何ができるんですか?」とわざと尋ねてみました。

 すると、当局者は「もちろん、身分証明書として使えて、確定申告がネットでできます。そして、このカードと暗証番号でコンビニで住民票などが発行できます」と仰るではありませんか。

 そして、「カードの有効期限は10年ですが、電子証明書の発行は5年ですので、新たに申請しなければなりません。もし、お使いにならないのでしたら、そのまま仕舞っておいてもかまいません」と仰るではありませんか。

 ワニノ港 Copyright Par Duc Matusocha-gouverneur

 あんりゃまあ!ですよ。このままでは、私のマイナンバー・カードは、即「御蔵入り」です。

 まず、身分証明書は、免許証を使っていますから、マイナンバーは必要ありません。

 そして、私は極力コンビニでの買い物は避けておりますので、コンビニで住民票を発行してもらうつもりはありません。

 最後に、会社員なので、確定申告はしなくて済むので、e―TAXとか言われるネット申告はしません。

ワニノ港 Copyright Par Duc Matusocha-gouverneur

 ということは、マイナンバー・カードはいらなかったのです!

 そう言えば、カード発行代金は取られませんでしたから、「マイナンバー」で恐ろしい予算が使われていることでしょう。

 ただし、紛失したり、傷つけたりして再発行を申請したら、有料だそうです。

 何だ、やっぱり、これでは、本当に「御蔵入り」するしかないじゃありませんか!

トランプ氏もヒラリーさんも同じ?

 ワニノ・ホテル Par Duc Matsuocha-gouverneur

今日は、飯場でちょっとしたことがありまして、ほんの少し思うところがありましたが、まあ、それはそれで、また明日からも頑張ることにしました。哀しい哉、それしかありませんからね。

ワニノ・ホテル Par Duc Matsuocha-gouverneur

とは言っても、今日は別に書くことはないのです(笑)。

まあ、スーパーチューズデイで共和党候補のトランプ氏が圧勝して、もしかして、もしかして、民主党候補のクリントン女史を圧倒して、彼が大統領になるんじゃないか、と、今、世界中で大騒ぎです。

日本も多大な影響があるので、見過ごすことはできません。彼の一挙手一投足に眼が離せませんね。

ワニノ公民館 Par Duc Matsuocha-gouverneur

不動産王の異名を持つトランプ氏は、フランスの極右政党国民戦線のル・ペン氏みたいなもんでしょうかね?―と、こんなことを書くと本人から、いや両者から怒られますかね?

トランプ氏の個人資産は5000億円以上とも言われ、お金は泉のように湧いて使えないほどありますから、何処の組織、団体に遠慮することはなく、まさに言いたい放題です。ウオール街を敵に回しても、何のそのです。

それでも過激な発言には恐怖すら感じさせます。中には、「マジ?」「本気?」と言いたくなる程で、「イスラム教徒の(米国)入国は、禁止する」とか、「メキシコ国境に壁をつくる」とか、「米国の雇用が落ちているのは、中国と日本のせいだ」とか…。

当選したいがためのリップサービスなのか、本気なのか、ちょっと判断に苦しみます。

実際にトランプ氏にあったことがある日本人の国際経営コンサルタント氏は「非常に頭が切れる人で、彼ならやれる」といった趣旨の発言をしていましたが、「日本は米国に防衛を押し付けて、ただ乗りしている」といった発言は事実誤認でしょう。トランプ氏は、政治家経験がないので、「おもいやり予算」のことなど知らないんでしょうね。

 海の向こうは樺太 Par Duc Matsuocha-gouverneur

一方のヒラリー・クリントン氏も、急に「TPP反対」を言い出したり、「日本はわざと円安にして貿易で利益を挙げている。米国の雇用を守ろうではないですか」と、これまた事実とは異なった演説をしたりして、有権者に対するリップサービスなのか、「反日的」です。

要するに、民主党=左派、共和党=右派というのは間違っていて、民主党も共和党も大差はないエスタブリッシュメントだということです。奴隷を解放したリンカーンは共和党ですし、広島・長崎の原爆投下にゴーサインをしたトルーマンは民主党ですからね。

スーパーチューズデイで大勢が決すると言われてますから、恐らく、ヒラリーさん対トランプ氏の決選投票になることでしょう。

どちらになっても、「強い米国」を復活させるために保護貿易に徹底しそうですから、日本にとっては手強い相手だということは確かです。

驚いた話

 樺太の対岸ワニノ駅全景 Par Duc Matsuocha-gouverneure

驚きました。近くて遠い東京・東銀座の歌舞伎座。1等席が、な、な、何と1万9000円ですか!つい数年前まで、1万5000円だったんじゃなかったでしたっけ?今では、その値段では、2等席しか買えません。

1等席が2万円近いとは驚きの値段。一体、どういう階級の方々が行かれるのでしょうか?

やはり、私にとって、近くて遠い歌舞伎座になってしまいました。

ワニノ駅 Par Duc Matsuocha-gouverneure

京洛先生のご指南の通り、「新潮45」を某本屋さんで立ち読みした後(コラッ!)、ふと目に入ったユダヤ人脈関係の本を棚から取り出し、パラパラとページを捲っていましたら、吃驚しましたね。

これでも、ユダヤ系の人々については、かなり知っているつもりでしたが、結構意外な人もユダヤ系だったのです。

私は別に差別主義者ではなく、ユダヤ陰謀説は信じない方で、むしろ、アインシュタインやマルクス、フロイトをはじめ、何で、こんなにユダヤ系の人は頭が良くて、優秀なんだろうという不思議さでいっぱいで、色々と調べたりしているのです。

今回驚いたのは、アップルの共同創設者故スティーブ・ジョブズもユダヤ系だったんですね。複雑な家系で育ったことは知っており、何冊か評伝も読んだことがありますが、知りませんでした。フェイスブックのザッカーバーグ氏もユダヤ系でした。

ワニノ駅 Par Duc Matsuocha-gouverneure

映画界では、チャーリー・チャップリンをはじめ、ハリウッドの映画製作配給会社のほとんどがユダヤ系の方々とは知っていました。俳優もカーク・ダグラス、マイケル・ダグラス親子、ポール・ニューマン、ナタリー・ポートマンらは知っておりましたが、オードリー・ヘップバーンもユダヤ系だとは知りませんでしたね。

音楽界での活躍も目覚ましいです。メンデルスゾーン、マーラーをはじめ、現代ではボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクル、ビリー・ジョエル、ニール・ヤングらは有名ですが、演奏家のギドン・クレメール(V)やアルゲリッチ(P)、アシュケナージ(C,P)バレンボイム(C,P)と錚々たる顔ぶれです。

文壇論壇界では、プルースト、ベルグソン、サリンジャー、ノーマン・メイラーあたりは有名ですが、サルトルとボーボワールの写真も出ていたので、そうかなあ、と思ってしまいました。

餌場に困らない Par Duc Matsuocha-gouverneure

ネット通販のX社からメールが来まして、「あなたのアカウントで、別のメールアドレスでオークションに出品しています。ご本人で間違いありませんか?」とありました。これにも、驚きました。

「心当たりがない」と応えたところ、向こうで調べてくれて、「もしかしましたら、ウイルスに感染した恐れがあります。しかし、メールアドレスは暗号化しているので、当事者同士しか分からないようになっておりますから、大丈夫です。ただ今、侵入したメールアドレスを削除しましたので、ご安心ください。できましたら、今後、セキュリティを強化され、パスワードの変更をお勧めします」と、本当に丁寧に解決法を書いて送って下さったのです。

私は20年以上パソコンを使用していますが、「ウイルス感染」の疑いはこれが初めてです。勿論、セキュリティを強化して、パスワードも変更しました。

ただ、怪しいなあと思ったことは、私が取引をしていない某銀行から「御本人確認」のメールが来て、「ここをクリックしてください」と青いリンクが張ってありました。勿論、私は、「石橋を叩いても渡らない」性格(そうでもないか?=笑)ですから、そんなもんはクリックせず、削除しましたが、そもそも、このメールを開けただけで、ウイルスに感染したのかもしれません。

驚いたというより、実に恐ろしい。皆様もくれぐれもお気をつけて下さいね。

マイナス金利と日銀総裁

プーシキン像 Copyright par Duc Matsuocha-gouverneur

申し遅れましたが、最近、松岡総裁秘蔵お隠れ百年に一度の御開帳写真集をお借りして、このブログに掲載させて頂いております。
松岡総裁におかれましては、全く本文と関係ないのにも関わらず、渓流斎の勝手で使わせて頂いていることを改めて感謝申し上げます。

アムール河 Copyright par Duc Matsuocha-gouverneur

さて、今朝の新聞の週刊誌の広告を見て吃驚。日銀の黒田総裁が、あのお年で(大変失礼!)、東京は豪邸街のシンボルである世田谷区の億ションを購入された、と報道されておりました。大体中身は想像つきますので、その週刊誌は買いませんでしたけど(また、失礼!)、今はマイナス金利ですから、住宅ローンの金利も想像を超えるほど異次元のレベルで下がったそうじゃありませんか。

黒田総裁も、この時期を見逃さず、早速、「買い」に入ったということなんでしょうね。

ん?何かおかしいですね。

そもそも、マイナス金利政策を決めたのは、黒田総裁じゃありませんか。マイナス金利になるからそれを見越して買ったわけではなく、マイナス金利にして買ったと疑われても仕方ありませんよね?

アジャパーですよ(古いギャグなので、知らないかもしれませんが)!何か、たとえが悪いですけど、胴元が都合の良いようにルールを変えて賭場を開いたような気がしてしょうがないのです。

 レーニン像 Copyright par Duc Matsuocha-gouverneur

いつぞや、このブログにコメントして下さった金融リテラシーの非常に高い名文家でもある「金満家」さんのお気に入りの経済評論家山崎元さんによりますと、日本の宝くじというものは、世界トップレベルのボッタクリギャンブルなんだそうですね。その理由は、還元率が約45%だから。つまり、宝くじを1万円分ずっと買い続けたら、平均で4500円ぐらいしか戻らない。また、つまりですが、最初から55%の5500円が「胴元」の懐に入る仕組みなんだそうです。

ちなみに、競馬の場合は、還元率は75%で、残りの25%が胴元である運営者側の懐に入る。つまり、馬券をずっと1万円買い続けたとしても、大体払戻金は7500円になる。損する分は、2500円ということになります。

宝くじの損失(5500円)と比べれば安いもんだと、山崎氏は言います。ちなみに、宝くじで損する部分は「無知の税金」と呼ばれるそうです。正しい知識があれば、失うことがないお金だからです。そもそも、まともな人なら宝くじは、買わないということです。

 アムール河 Copyright par Duc Matsuocha-gouverneur

そう言いながらも、山崎氏は競馬だけはやるそうです。その理由は、競馬は2500円で熱狂できる「教養娯楽費」だからだそうです。くだらない映画を観るより全然いい、と山崎氏は断言されていました。

でも、映画好きの私は、2500円があれば、映画を2本見ますね。

そりゃあ、くだらない映画も沢山ありますが、正直、私自身にギャンブル運があまりない、という理由(せい)かもしれません(苦笑)

【追記】今月の「新潮45」で、作家の加藤廣氏が連載中の「昭和からの伝言(9) 『角さん』との出会い」の中で、皆様御存知のTタイムズのGさんが「名編集者」として一番に清々しく登場しておりまする。ご興味のある方は是非。

ポイント病

銀座「和らん」懐石ランチ1000円(7カ月ぶりに行ったら、女将さんから「久しぶりですね」と言われてしまいました)

 最近、すっかり、「ポイント病」になってしまいました。

 ポイント病とは聞き慣れない言葉だとは思いますが、私の造語です(笑)。とにかく、この世知辛い世の中で、小賢しく生きるために、ポイントカードを集めて、ポイントを増やして、そのポイントを使いたい症候群に襲われてしまったわけです。

 私の持っているクレジットカードは、JR東日本鉄道のSUICAと一緒になった「ビューカード」(年会費あり)です。ポイントが貯まると、400ポイント=1000円で、チャージができます。このカードがあれば、コンビニや本屋さんや自動販売機などでチャージ分がEdyカードとして使えるので大変便利です。

ハバロフスク街並み par Duc Matsuocha

 これに、ドラッグストアの「ウエルシア」やレンタルビデオの「蔦屋」などでよく使われるTポイントがあり、最近、「ヤフー・ジャパン」もその「Tカード」に提携参入して、一気にカード戦争が勃発しました。

 私はほかに、「ビックカメラ」や「ヤマダ電機」や「三省堂書店」や「伊東屋」といった個別のカードや「ローソン」の「ポンタカード」などを持っていましたが、これに加えて、今年に入って、携帯をiPhoneに換えたおかげで、「auウオレットカード」が転がり込んできました。

 前にもこのブログに書きましたが、古い携帯を下取りに出したら、このauカードに1万円ちょっとのポイントが振り込まれて、これを使って映画を「ただ」で観ることができました。これで、すっかりポイントに味をしめてしまいました。

 しかし、これで留まることはありませんでした。

ハバロフスク街並み par Duc Matsuocha

 ついに、宣伝に負けて「楽天カード」まで申し込んでしまったのです。何しろ、入会金も年会費もなしで、クレジット機能付きだったからです。しかも、宣伝では、今入会すると5000ポイント=5000円分の商品券が振り込まれるというのです。このポイントは、楽天市場などでしか使えないようですが、商品が5000円引きで買えることは魅力的です。

 しかも、送られたカードには、入会したら「もれなく2000ポイント差し上げます」とあるではありませんか。その他、何かクリックすると20ポイントやら50ポイントやらが手に入るというので、早速応募してみました。

 実際にポイントが付くのは、2~5営業日後というので、まだ、ポイントは付いていませんが、もしかしたら、7000ポイント以上付くことになるかもしれません。こんなことありえるのでしょうか?ーそれにしても、一体どんなカラクリになっているのでしょうか?

 また、しかもですよ。この楽天カードは、Edyカードの機能も付いていて、最初から500円もチャージされているというのです。これは、ネットではなくて、地上の(笑)コンビニなどで使えます。

ハバロフスク街並み par Duc Matsuocha

 本当に、全く、何もしていないのに、楽天の戦略とはいえ、こんなに「不労所得」をもらっていいのでしょうか。何か、カラクリや仕掛けがあるような気がしてしょうがないのです。

 そこで、どなたか、このカラクリをご存知の方、どうか、ご教授願えないでしょうか? 

祇園祭も知らずに…

Kyahuteaux

これでは、大恥をかいて、京洛先生に怒られてしまいそうですが、京都の「祇園祭」の山鉾巡行は、神輿の渡御・還御の前に悪疫を退散させるための「露払い」のような働きをするお祭りだったのですね。

メーンイベントは、神輿の渡御・還御なのに、祇園祭は、山鉾巡行が主体だと勘違いしておりました(苦笑)。

私も何度か、京都に足を運びましたが、混雑が嫌いなので、せめて「宵山」を見て、雰囲気に浸るだけで、本場の山鉾巡行を見るどころが、神輿なんか見たことがなかったので、勘違いしてしまったわけです。まさに、「生兵法は大怪我のもと」ですね。

基本的に、祇園社(八坂神社)の神事であるということを理解しておかなければなりません。山鉾の「山」は、依代で、そこに神様が降りて清める役割をします。「鉾」は武器の「矛」からきてまして、悪病神を鉾に集めて祓い清める役割をします。

祓い清められた神聖なところを、やっと神輿がまわるということだったんですね。

八坂神社も、もともと、牛頭天王(ごずてんのう)をお祀りした社で、この牛頭天王は、インドの祇園精舎を守護する神だといわれます。日本人は何という寛容な民族といいますか、異国のインドの神様を長らく守護神として崇め奉っていたんですね。

唯一絶対神を信じる人々にとっては信じられないことでしょう。

その後、八坂神社には、出雲の神話に出てくる須佐之男命も牛頭天王と並行して祀られましたが、「国家神道」を施策とした明治新政府以降は、須佐之男命のみになったといいます。

「そんなことも知らなかったのですか!?」と京洛先生の怒る顔が浮かびます(笑)。

六曜は迷信か

Noukavilla

新聞休刊日ですと、どうも張り合いがなくなりますね(苦笑)。

こういう日に限って、ネットサーフィン(古いですか)なんかして、時間を潰してしまいます。

最近、気になっているのは「六曜」です。旧暦の元旦(今年は2月8日)を「先勝」とし,続いて「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の吉凶日を繰返して日に割り当てたものです。

この「六曜」を明記した手帳やカレンダーが「差別につながる」として、昨年末大分県などで回収騒動があったことが記憶に新しいですね。

私も、六曜についての知識がなく、結婚式は「大安」がよく、「仏滅」の日は避けるべきだとか、葬儀は「友引」を避けた方がいい、というぐらいの、その程度の知識しかありませんでした。

六曜も「ろくよう」と読んだり、「りくよう」と読んだりして、その起源も中国にあるとしながら、諸葛孔明が始めたとか、唐の学者が発明したとか、いろいろ諸説あってはっきりとしないようです。
ただ、明治新政府は、六曜は迷信として使用を禁止するよう布告を出したのですが、庶民の間では深く低く浸透して、21世紀にまで続いているというわけです。

「仏滅」とあるので、仏教と関係があるのかと思いましたら、全く関係ないそうですね。もともとは、「空亡」とか「虚亡」と言われていたのが、「物滅」となり、近世になって「仏滅」となったらしいのです。仏が亡くなった日とは関係ないので、こじつけです。一部では、暦商売の人が売るために創作したという説もあるそうです。

序ながら、「先勝」は「せんしょう」「せんかち」「さきがち」などと読まれ、先手必勝の意味。もともとは「速喜」「即吉」と呼ばれていましたから、こちらが本来の意味なのでしょう。午前中は「吉」、午後2時から6時まで「凶」。

「友引」は、もともと勝負事で引き分けになる日で、「共引」「留引」と書いていた。午前は「吉」、昼は「凶」、夕は「大吉」、ただし、「葬儀は忌む」と言われています。

「先負」は、「せんぶ」「せんぷ」「さきまけ」「せんまけ」などと読み、もともとは「小吉」「周吉」と書かれていた。午前は「凶」で、午後は「吉」。それは、先んずれば負けるという意味なので、分かりやすいように、「先負」と呼ぶことにしたのでは?これも誰か日本人が考えたのでしょう。

「大安」は、もともと「泰安」と書かれていたので、読み方も「たいあん」と濁らない。何事も「吉」、成功間違いなし。内閣組閣もこの日を選ぶなんて、本当ですかねえ?

最後に「赤口」は「しゃっこう」「しゃっく」「せきぐち」などと読み、六曜の中で、唯一、もともとの名称のまんま。「赤舌日」(しゃくぜつにち)から由来し、不吉な日とされるそうです。赤舌日は、陰陽道の影響があるようです。

大陸や半島から入ってきたものは、日本人は何事も、日本風にアレンジしてしまうものなんですね。