「宅配便」詐欺メールには十分にご注意を

 あちゃー、ついに引っかかってしまいました。

 詐欺メールです。

 随分、気を付けていたつもりなんですが、つい、クリックしてしまいました。

 詐欺は、普通のメールに、ではなく、「メッセージ」といって、電話番号で送り付けることができる「ショートメール」でした。

先日、そのスマホの「メッセージ」に「お客様宛にお荷物をお届けにあがりましたが、不在のため持ち帰りました。下記よりご確認ください」という丁寧な文面のショートメッセージがあり、「宅配便かな」と思い、その「確認のサイト」を反射神経で、間違えてクリックしてしまったのです。

 しかし、すぐにサイトには繋がらず、その趣旨の画面が出てきたので、ここで初めて詐欺メールだったことが分かったのです。

 ヤバイ!

 もしかしたら、このままだとクレジットカードの番号やら個人情報が盗まれるのではないかと心配です。

 送り主は、電話番号「090-2755-1952」でした。これが宅配便のドライバーさんだったら、安心ですが、掛け直してみたら「現在、使われておりません」のメッセージが流れるだけでした。

 やはり、騙された!

 皆さんも、同じようなショートメッセージが来たらご注意ください。

 その後、どうなったか、もし、変化があればまた皆様に御報告致します。スマホの「ウイルスバスター」をスキャンしたら、悪意のあるウイルスに感染していないようでしたので、半分だけ安心しているのですが、どうなることやら…。

 それにしても、世の中には、悪い人がいるもんですね。そんな悪人でさえ救われるのでしょうか?

 悪人こそが救われる「悪人正機説」の場合、この悪人とは、「煩悩にとらわれた凡夫」のことを指すはずです。殺人者、泥棒、詐欺師、犯罪者らを含んでいいものか?高僧に御高説を賜りたい。

京都・泉涌寺で「練り供養」

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こんにちは、京洛先生です。

ラグビーが終わったと思ったら、即位の礼。国民皆が、テレビの画面に集中するさまは異常です。マスコミは煽るのが商売ですが、それに煽られている方はもっと冷静に考えて、「バカバカしい」と思えないのですかね。

台風の被災者を考えてパレードを延期したのは天皇陛下の御意向と安倍首相の判断で賢明な選択だと思いますが、ラグビーにせよ、即位の礼にせよ、テレビの報道の仕方は異様でした。

 本来はラグビーなんかで浮かれていないで、「台風の被害で苦労している人のために、被災者にもっと援助をしないといけない」と情報発信する責務がありますが、思慮分別の無い軽薄メディアには無理でしょうね(笑)。

 ワタシのような天邪鬼はいつの時代でも少数派ですが、「ダイバースティ!多様な時代、多様な時代!」と言われているというのに、実態は「画一化の時代」ですよ。

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 これでは安物の造花の花を振り回して、喜んでいる北朝鮮と同じですよ(笑)。あちらは「演技でやらされている」と自覚して、反発して人もいるようですが、日本は「本気」ですから、もっと怖いですね。ラグビーなんかは「優勝」もしていないのに、記者会見をセットして、それを報じるとは「恥を知れ」ですよ。

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ところで、10月20日(日)は、「練り供養」、正式には「聖衆來迎練供養会式」が、東山のふもと“天皇の御寺(みてら)“である「泉涌寺」の塔頭の一つ「即成院」でありました。

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 「練り供養」は、奈良の「当麻寺(たいまでら)」で、中将姫の命日である旧暦3月14日(新暦4月14日)に行われたのが始まり。それに習って、全国各地のお寺で、春に行われるのが一般的です。この「即成院」は毎年秋の10月の第三日曜日に行われています。

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阿弥陀如来が25菩薩を引き連れ、金色の仮面を被って金襴の豪華な装束を着て、境内に作られた仮設の50メートルの「来迎橋」の舞台の上を練り歩きます。

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  仮面をつけているので、付き添いの人がつかないとスムーズに前に進めません。文楽人形の人形と遣い手に似た雰囲気もありますね。

 お練りのバックには、笙や竜笛の音色が響き渡り、平安期の来迎思想の一端を今の世に伝え、醸し出していると言えます。

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 午後1時から始まりましたが、意外にも観光客が少なく、落ち着いて、ゆっくり2時間ほどの極楽浄土絵巻を拝まさせて頂きました。

 そうそう、東京では、来年5月5日、貴人も御存知の世田谷区奥沢の浄土宗「九品仏浄真寺」で、江戸時代から続く「練り供養」が行われます。

 正式には「二十五菩薩来迎会(おめんかぶり)」といい、3年に1度しか行われませんので、またとない機会ですよ。

 以上

「アビイ・ロード」の証拠写真=40年前の若き私

1979年7月19日(木) ロンドン

この横断歩道を渡っている青年は、40年前の私です。

単なる横断歩道ではありませんよ。ビートルズの4人が歩いたロンドンのアビイ・ロードです。

1979年7月19日(木) ロンドン

 昨日は、ビートルズがレコーディングとして使った「EMIスタジオ」と書きましたが、写真で見ると、「EMI アビイ・ロード・スタジオ」でしたね。

 ビートルズが解散して10年も経っていなかったのですが、世界中から観光客が押し寄せるほどでもなかったでした。

 確か、一部のマニアを除いて、ビートルズ人気は下火でした。

1979年7月19日(木) ロンドン

 はい、証拠写真です。

 押し入れの奥からアルバム写真を見つけて引っ張り出してきました。

 右隣は、同じツアーだった久保君だったと思いますが、何しろ40年も昔のことで忘れてしまいました。この写真を写してから一度も会っていません。

1979年7月19日(木) ロンドン

これは、ロンドンのリージェントパーク近くのポール・マッカートニーの邸宅の門前です。修繕工事をしていました。

こうして、外国人観光客が勝手に近くで写真を撮れた時代でしたね(笑)。

1979年7月20日(金) ロンドンのホステル「インターナショナル学生センター」1泊2300円

 大学4年の夏休みに1カ月間、欧州を旅行しましたが、結局、一緒に写っている今村哲郎君がずっと付き合ってくれました。

 先程のアビイ・ロードの写真を始め、私が写っている写真は、ほとんど彼が撮影してくれました。

1979年7月22日(日) リヴァプール ジョン・レノンが住んでいた家 

 ビートルズの生誕地リヴァプールにも行き、ジョン・レノンが少年時代にミミ伯母さんと住んでいた自宅にも行きました。勿論、当時は別の人が住んでいたのですが、「せっかく来たんだから」と、呼び鈴を鳴らして、住人に話を聞いてしまいました。

 奥さんは「今は(ジョンは)ここにいませんよ。13年前に引っ越しました」と困り顔でした。

 今はそんな勇気はありませんけど。

 13年前というと1966年のこと。また、1979年のこの時はまだジョン・レノンは生きていたんだ!

1979年8月7日(火) ローマ 左からサンティーナ、イザベーラ、ドナテーラさん

 わが生涯、人生で一番、もてた時でした。

 こんな写真を公開するなんて、我ながらかなりの露出狂です(笑)。

 もう40年も大昔なので、今は全く面影もなく、「別人28号」ですから、写っている人も他人みたいなもんです。

 アルバム写真も、本人が死ねばゴミとして捨てられ、永遠に消え去るわけですから、「ま、いっか」てな感じですよ(笑)。

埼玉選管は何をやっているのだ!

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埼玉県にお住まいの白羽先生が怒っていました。

10月27日(日)に参議院補欠選挙があるのですが、17日現在でも、いまだに「投票所入場券」が自宅に送られて来ないというのです。

というのは、11日(木)から期日前投票が行われるという「選挙公報」が来て初めて分かったというのです。それなら、11日(木)には投票所入場券が届いていなければなりませんよね(告示は10日)。

白羽先生は、埼玉県選挙管理委員会に「どうなっているのか」問い合わせをしようと、電話番号確認のため、ホームページを探したところ、そこにネットで問い合わせする欄があたので、質問状を送りました。午前9時半ごろです。回答はなかなか来ません。やっと来たのはその日の午後5時15分だったというのです。

 その回答は「御心配をおかけして申し訳ありません」とまずは謝罪で始まっていながら「お問い合わせの投票所入場券は市区町村が配送を行っております。大変恐縮ですが、お住まいの市区町村にお問い合わせください」とあったというのです。

 「馬鹿にするんでねえだあ!二度手間じゃねえかあ!!」と、白羽先生は怒りで手が震えたそうです。

 白羽先生はマスコミ関係の不規則な仕事で、日曜出勤が多く、選挙は大抵「期日前投票」をしているので、怒りに油が注いだ格好になりました。

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 しかも、この今回の埼玉参院補選は、全国的にも注目されているのです。 NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52)と無所属で前埼玉県知事の上田清司氏(71)との一騎打ちになっているからです。

 N国党首の立花氏は、何かと話題が多い方で、参議院議員を辞職しての出馬です(立花氏の代わりにN国党比例名簿で次点だった新人の浜田聡氏が繰り上げ当選。立花氏の補選出馬は、N国党議員を増やす魂胆も)。 同氏は9月、世界的な人口増への対応で「虐殺」に言及し、東京都中央区議への脅迫容疑で書類送検されるなど言動が物議を醸しています。

 なるほど、これなら如何に補欠選挙といえども、どうしても投票所に行きたくなりますね。

 埼玉選管は何をやってるのだ。しっかりせい!

 

台風19号の猛威と横浜カジノ誘致の裏側

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「今まで経験したことがない」「数十年ぶりの大雨」「命を守る行動を取るようにしてください」ー。これを書いているのは10月12日(日)午後2時頃ですが、昨日の11日(土)に伊豆半島に上陸して、東北地方まで縦断した台風19号は、東日本に甚大な被害を及ぼしました。

 今回は堤防の決壊などで多くの川が氾濫しましたので、これから、さらなる被害状況が徐々に明らかになっていくことでしょう。 氾濫した川は、島崎藤村が叙情的に詩(うた)いあげた長野県の千曲川、それに私も「山城歩き」で側を歩いた埼玉県の都幾川や富裕層が住まう東京と川崎の多摩川などでした。

 昔は「地震、雷、火事、親父」と言われてましたが、親父の権威は急降下して地底深くに潜り、今は「地震、台風、雷、火事、洪水、土砂崩れ、雪崩」ということになるんじゃないでしょうか。

 被害に遭われた皆様には御見舞い申し上げます。

 私は、激しい雨で夜は眠りにくかったですが、幸いなことに、自宅周辺での被害がなく、断水も停電もありませんでした。

 テレビを見てたら、宇都宮市内の道路が冠水していたので少し心配になりました。今週末に(そう言えば)生まれて初めて宇都宮に出掛けて、地元の栗原先生に宇都宮城などを案内して頂く予定でしたから。また、来月行く予定の唐沢山城のある栃木県佐野市も今回、川が氾濫して、低地は水浸しになっていました。改めて、御見舞い申し上げます。

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 さて、「毎日一日も欠かさない執筆」が建て前のこのブログ「渓流斎日乗」ですが、もうそんなことを言ってられなくなりました。日々、仕事でのパソコン作業とスマホ中毒で眼精疲労で眼痛が酷くなってきたからです。

 特に先週末に、パソコンのWindows10のアップグレードがあるとかで、自宅に光ケーブルも無制限Wi-Fiもないため、ある喫茶店(のWi-Fi)でチャレンジしたところ、3時間以上も掛かってしまいました。お蔭で、眼痛が酷くなり、視力も一気に落ちた感じになりました。

 この喫茶店は名古屋発祥の超人気店で、週末は超満員で、店内にパソコンを持ち込む若者も多く、そのせいか、「お一人様、2時間制」という時間制限までやりやがって、時間が過ぎると、肩を叩かれます。私は仕方ないので、飲みたくもない珈琲を2杯も注文しましたよ。1杯450円、フィッシュフライバーガー480円で、計1380円也。

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 嗚呼、せっかくブログを再開したというのに、あまり個人的なことばかり書いていてはいけませんね(笑)。

 京洛先生のお薦めで、10日発売の月刊「文藝春秋」11月号で、「ハマのドン」と言われる著名な藤木幸夫氏の「菅官房長官、カジノは筋悪だよ」を読みました。

 あれほど、カジノに大賛成だった藤木氏が、何で急に、大反対に回ったのか、これを読んで、よく分かりました。ギャンブル依存症の怖さを痛感したことと、同氏は、米国筋からの圧力があったのではないか、と推測しています。

 米国筋とは、トランプ米大統領の選挙資金として2000万米ドル(約22億円)を用立てした「カジノの帝王」こと「ラスベガス・サンズ」社のシェルドン・アデルソン会長のことです。当選したばかりのトランプ氏にいち早く面会したい安倍首相が、ソフトバンクの孫正義会長を通して、アデルソン会長に仲介してもらったそうです。その恩返しとして、アデルソン会長⇒トランプ大統領⇒安倍首相⇒菅官房長⇒林・横浜市長の流れで、横浜市が「カジノ都市」として立候補するように、陰に陽に圧力があったのではないか、というのが藤木氏の見立てでした。

 このほか、同誌では、「新天皇・雅子皇后『65人の証言』」が特集され、この中で、皆様ご存知の八牧浩行氏の「証言」も掲載されておりました。御同慶の至りで御座います。

「他人を見たら泥棒と思え」の世界

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 (昨日の続き)

 昨日は、あのようなブログ(「他人は変えられない」)を書いた後になって、やっと、弱者を蔑(ないがし)ろにする出世欲の強い自己保身の塊の男から返信メールが来ました。

「至らぬことがあれば、遺憾に存じます」

 何じゃ、こりゃあ? まるで政治家の国会答弁じゃないですか!

 この「至らぬことがあれば」の「あれば」が曲者です。本心は、至らぬことがあったとは、少しも思っていない。「あれば」は、よしんば仮に、という話です。あるとしても百億万分の一ぐらい。あったとしても知ったことはない。あくまでも、俺は何も悪いことはしていない、という主張です。

 この「遺憾」も謝罪になっていない。あくまでも他人事。百歩譲っても、「わーるいねえ、わーるいねえ」といった感じで、言い方も小松政夫風。反省も何にもしていないのです。

赤坂不動さんの好きな「義を見て為ざるは勇無きなり」の精神で思い切って、上申書を提出しても、本人は、今後の自分の出世に害が及ばぬよう、穏便に済ませたいだけですから、もう何をしても始まりませんね。暖簾に腕押しでした。

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 さて、先日は、偽メールに見事騙されてしまいました。アフリカの某国の御夫人で、これから日本に夫婦2人で行くので1週間、通訳ガイドしてほしい、といった英文での依頼です。ガイド料は、1週間で9000ユーロを予定している、といったものでした。

 私はその料金の多寡をよく確かめず、単に1週間という長期の期間は無理なので、真面目にお断りの返信を送ったのでした。そしたら、このメールは私以外に2人の日本人の通訳ガイドにも、同じ文面が送られていて、そのうちの1人から先ほど、「アフリカ人と称する人からメールが届いたと思いますが、それは詐欺メールです。私は8月20日にも同じようなメールが届き、今回が2度目です。御存知だったかもしれませんが、一応連絡を差し上げました。気をつけてくださいませ」と私に連絡をくださったのです。

 驚きました。同時に、わざわざ連絡してくださった面識の全くないMさんには感謝のメールを返信しておきました。

 詐欺グループの目的は分かりませんが、このままいけば、振り込みをするからという理由で、銀行口座を聞かれたり、何やかやと交渉してくることでしょう。

 詐欺も国際的になりました。しかも、メールという実に簡単な手段で。他にも毎日のように、「高額賞金が当選した」だの、「子どもが大病にかかり手術代が必要だ」だの、「亡命資金のための寄付をしてほしい」だのといったメールが飛び込んできます。そういう疑惑メールは、すぐ見破れますが、今回の「通訳依頼」メールには見事、騙されてしまいました。そうそう、いつぞやは、「Apple ID 変更」のお知らせには、まんまと引っ掛かるところでした。Apple のロゴや電話番号は本物と同じでしたが、メールアドレスが、変でした。Appleの Aの文字も入っていない、何か怪しげな、架空のメールアドレスでした。

 こういうメールは私だけに来るのかと思ったら、周囲にも結構、いることはいるんですね。とはいえ、このままでは「他人(ひと)を見たら泥棒と思え」の世界を地で行くしかない世の中になってきました。

 受信メールには、今後、細心の注意を払うことにしますが、随分せちがない世の中になったものです。

 

 

 

他人は変えられない

 浄土宗廓信寺

 私自身は、天才でも秀才でもなく、お金持ちでも富裕層でもない、単なる迷える凡夫ではありますが、世の中には自己保身が強く、自己の出世のために汲々としている人間を見ると怒りさえ覚えます。

 それが「社会の木鐸」と呼ばれ、裁判官のように関西電力の幹部を批判しているようなマスコミの人間となると尚更です。自分の出世のためなら、平気で嘘をつき、人を裏切り、逃げ隠れする卑怯な行為をしても何とも思っていません。

 先日、ラジオを聴いていたら、日本のジャズ界の至宝北村英治さんが見事なクラリネットのライブ演奏を聴かせてくれました。今年満90歳だというのに、失礼ながら全く音色は衰えていません。

 司会者が長生きの秘訣を聞いたところ、彼は「嫌な奴と付き合わないことかなあ」と即、答えていたので納得してしまいました(笑)。でも、仕事上、嫌な人間と付き合わざるを得ない人も多いはず。接客業となると相当大変です。アーティストだから、長生きできるのかもしれません。

 北村さんによると、ジャズ界にも嫌な奴がいるらしいですね。驚いたことに、大変著名なベニー・グッドマンやスタン・ゲッツなんかも非常に「嫌な人」らしく、北村氏も「いくら演奏が素晴らしくても、個人的には付き合いたくないなあ」と本音を漏らしていました。そう言えば、ジャズ・マンは個性的な人が多く、カルテットやクインテットを組んでも長続きするケースは少ないですよね。

浄土宗廓信寺  法然上人

 ということで、ここ2~3日は、人間関係で不愉快な日々が続きましたが、相手は梃子でも動くわけがなく、考え方も行いも変えるわけがなく、結局、こっちが変わるしかないんですよね。

 自然災害と同じです。いくら科学や技術が進歩しても、人間が台風の進路を変えたり、噴火を止めたりすることは不可能でしょう。

 そう言えば、人間も自然の一部でした。自然を変えられないと同じように、他人も変えられないのです。そう考えたら、スッキリしました。

悪名高き経産省と業界との癒着

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 岐阜の高山先生です。

 日本は「情報格差」が大きいと言われていますが、おそらく貴人の視野にも入っていないでしょう。

 一昨日から「競輪」のシステムに大障害が起こり、10月3日(金)、4日(土)の2日間、競輪が開催中止され、今日以降も開催が出来るかどうか、復旧のメドもたっていない状況です。

 スポーツ新聞各紙は、出走表が掲載できないので「お断り」を載せていますが、一般紙は勿論、テレビの低俗なワイドショウも全く取り上げていません。

 主催者の「JKA(公益財団法人)」の責任は大きいですが、この「JKA」は、競輪、オートレスを運営している経済産業省所管の団体で、霞が関の天下り組織なのです。

 JKAは「オッズデータの提供が出来なくなり、番組編成などの入力処理もできない。原因不明で、開発メーカーが今、調査している」としていますが、競輪の売り上げが、ここへきて急激に落ち込んでいます。近年は、開催地の自治体が続出しているだけに、これはその組織存在に大きな痛手になりそうです。

 恐らく、開発システムを委託した業者の手抜きがシステムダウンの原因だと思いますが、「JKA」とシステム委託業者との受発注にも、不明朗な関係や癒着があると疑われても仕方ないことでしょう。

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 福井県高浜町の森山栄治元助役が、関西電力会長以下20人へ贈与した巨額な賄賂もそうですが、経産省関連に、こういう不祥事は頻繁に起こっています。経産省と業者との腐れ縁は、こうした「原発ビジネス」に象徴されるように構造的にあるからです。

 業界は天下りを受けることで、利権を得る構造は、そう簡単に断ち切れるものではありませんね。そこに政治家も関わるわけです。今回の関電シンジケート事件では、安倍晋三首相の大のお気に入り、地元福井県選出の稲田朋美元防衛相、現自民党幹事長代行が、高浜町の森山元助役が取締役を務めていた警備会社から2013年までに計36万円の寄付金を受け取っていた事実も判明しました。

 しかも、今や「これが見えぬか!」と安倍首相の印籠を振りかざして、首相官邸で大権勢をふるっているのが、この悪名高き経産省出身の今井尚哉首相補佐官(安倍家と今井家は親戚)なのです。「選良」の国会議員よりも政治力があり、霞が関の官僚も人事での制裁を恐れて、今井補佐官のご機嫌を伺わないとどうにもこうにもならないわけです。

 これは、永田町で取材している政治部記者の間では常識ですが、大手マスコミはどこも書きませんね。渓流斎ブログも、知っていて書かないでしょう?(笑)

 「競輪の開催中止など、たいした問題じゃない」と考える人は、エスタブリッシュメントか似非エスタブリッシュメントなのです。

 こんないい加減なシステムを「公共財団法人」が採用していて、何が「カジノ誘致」ですか!競輪ファンしかこの事実を知らないというのは、いつもながら、いかに、問題ある事実や情報が、ごく一部にしか伝わっていないということの証左なのです。

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 そもそも、日本人の金持ちは、日本国内でカジノなんかやりませんよ。マネーロンダリングを兼ねてラスベガスやマカオに行くわけですから。「個人番号カード」で税務署に筒抜けの国内で誰がやりますか。

 だから、日本の賭博は、貧困層によって支えられているのです。麻雀もパチンコも、競輪も競馬も競艇も、現場に行けば、そりゃあ、1%ぐらいは貴賓席でふんぞり返っている大金持ちがいても、99%は貧民ですよ。

 つまり、日本の賭博業界は、貧困層によって支えられているわけです。一攫千金を夢見る庶民のささやかな楽しみであるわけです。だから、毎回「オケラ」になっても、彼らは死ぬまで賭博(ギャンブル)をやり続けるのです。

ポイント還元で8円儲かった、と思ったら、越後屋…!

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森林ジャーナリスト田中敦夫氏の公式ブログの「自己紹介」で、こんなことが書かれています。

ブログとは、書く瞬間の瞬発力で記すものだと考えています。意見も、その場の思いです。意見は時間とともに変わることもあります。だから、日時がたってからブログ記事を読んで、どうこう言わないでください。

書かれた情報や意見も、確実な裏を取ったり、熟考していません。そのつもりでお読みください。だから責任も負いません。その点は、仕事で執筆する雑誌や書籍の記事とは明確に一線を引いています。

「うまいこと言うなあ」と思い、勝手ながら引用させて頂きました。

 私も毎日、ころころと意見が変わるからです。節操がない、と言われればそれまでですが、仕方がないのです。「だって、人間だもん」です(笑)。くどくなるのでこれ以上書きませんが、昨日はそんなことを考えていたら、一行も書けなくなってしまいました。

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 さて、10月1日から消費税が10%に上がりました。しかし、軽減税率やら、ポイント還元やら、店内飲食なら10%なのに、お持ち帰りなら8%…等々、複雑でよく分かりません。

 一番笑ったのは、「オロナミンC」は8%なのに、「リポビタンD」は10%だとかで、「何じゃ、これ」ってな感じです。

 ポイント還元は、キャッシュレス化をもくろむ政府の企てですが、来年6月までということで、効果覿面とまでいくんでしょうか?ラヂオで聴いたのですが、今回の消費増税で、ざっくり言って、5兆円の税金が入りますが、軽減税率やらポイント還元やらで3兆円払い戻すので、結局、2兆円しか国庫に納まらないんだとか。「社会保障費が足りないから」と始めた消費税です。そんな中途半端でいいんですか?昔、奥村チヨさんも唄っていたじゃありませんか。「中途半端はやめて~」と。(この曲を知っているのは、55歳以上か?)

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 そんなことを言いながら、浅ましい庶民の私は「ポイント還元を受けたいものだ」と望んでいました。まず、スマホ決済なるものは、信用できないのでやらないことにしています。ネット上に銀行口座がダダモレで、信用できないからです。いつ、何処で、○○を買った、と個人情報まで抜き取られるそうじゃありませんか。嗚呼、怖ろしい。

 持っているカードは、通勤にJR東日本を利用しているので「スイカ」です。バスでも使いますが、スイカを使うと195円だったのが、10月1日から199円に跳ね上がっていました。「なあんだ、恩恵ないじゃん」と思っていたところ、今朝、携帯電話会社のプリペイドカードで、コンビニで週刊誌(420円)を買ったら、何と、「キャッシュレス還元」として8円も戻ってきました。

 「8円儲かった」と喜んでいたら、世間では、菓子折りの下に15万円の小判が10枚も忍ばせていたものを受け取った電力会社の社長はんがいてはったんですね。(関西電力の岩根茂樹社長、と書いても、辞任も時間の問題だと言われていますから、来年の今ごろは誰も覚えていないでしょう)

 でも「いいなあ…」。私も一生に一度でいいからそんな役柄を演じてみたい。勿論、台詞は、

 「ムフフフ、越後屋、お前も悪やのお~」

W杯ラグビーで日本がアイルランドに勝った、とはいえ、目眩しではないか?

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 ワールドカップのラグビーで、日本代表は、ついに歴史的快挙を成し遂げてくれましたね。大興奮です。

 今まで一度も勝ったことがない世界ランキング第2位のアイルランドに逆転勝ちして、決勝トーナメント進出を濃厚にしました。このまま、目標のベスト8どころか、ベスト4まで行ってほしい。私も、にわか国粋主義者になりました(笑)。

 正直、私はラグビーの熱心なファンではありませんでした。仕事で、寒風吹き曝しの正月の花園ラグビー場で開催される全国高校選手権に取材に行かされ、辟易していました。

 ところが、世界の頂点のW杯と高校ラグビーでは月とスッポンでしたね。怒られる比喩ですが、高校ラグビーがボクシングの新人4回戦なら、W杯は、世界ヘビー級チャンピオンシップです。

また、テレビ観戦すると、分かりにくいルールも字幕で解説してくれます。上空からも撮影してくれます。攻撃と防御の構えも、歌舞伎や大相撲のような「様式美」を感じました。

そんなこんなで、大いに感動していたら、名古屋にお住まいの篠田先生から警鐘のメールを頂きました。

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拝啓 渓流斎さま

昨日は、貴人もラグビー中継を見ていたでしょう。日本が勝って、大騒ぎで嫌になります。ワタシは天邪鬼ですからね(笑)。スポーツほどファシズムに走るものはありません。朝日も日経もグローバリズム大礼賛するなら、それと、全く逆で、正反対の「自国第一主義」のスポーツを大きく礼賛するのは可笑しいのですがね。

 トランプ米大統領をマスコミは「自国第一主義だ」と、よく批判できますね。トランプも迷惑な話です(笑)。トランプが日頃「お前らは嘘つきだ!」とマスコミ批判するのは理解できますね。ワタシは「自国第一主義」ですが、スポーツは冷めた目で見ています。「わあわあ」と言っているのは、吉本の三流芸人の、どうでもいいようなアドリブを喜んでいるのと同じです。

アイルランドは、初戦で太ももを痛めたセクストンという優秀な司令塔が不在欠場で、だいぶ戦力が落ちていたようですね。そんなことは少しも解説しません。

「NHK」はラグビーで大騒ぎですが、「関西電力」の原発マネー疑獄があるのに、この調子では、ラグビーが、目晦ましになりかねません。関電経営陣を究極の「役得」で終わらせたら駄目です。関西電力首脳が「お金を返したら、助役さんが激怒されるので…」と言ったのを、会見で記者が「死人に口なしですよ!」と反論しなかったのも、今の新聞記者の体質が表れています。

 喧嘩腰でやり取りしたら、ほかのメディアが大きく取り上げるので、関電側は窮地にさらに追い込まれるのですがね。

草々

…あらまあ、さすが篠田先生、目の付け所が凡俗な衆生とは違いますね。