人生に上下も勝ち負けもない、という発想=老荘思想

所沢航空公園 大正天皇御駐輦(ちゅうれん)碑 Copyright par Keiryusai

 大型連休期間中は、「不要不急の外出は控えよ」「自粛せよ」「酒は店で呑むな」といった政府の法令に圧倒されて、結局、遠出はできませんでした。よゐこなもんで(笑)。

 不良になって、ちょっと近場のお城巡りでもしたかったんですけど、それも控えました。天気のせいもありましたが(苦笑)。ただ唯一例外として出掛けたのは、お墓参りといいますが、お墓のお掃除と草むしりでした。

 お墓は、埼玉県所沢市の航空公園駅からバスで5分ぐらいの所にあります。亡き父親が購入しましたが、結構広大です。同じ霊園に、お笑いの三波伸介さんのお墓もありますが、ウチはその3倍以上の敷地面積はありました。草むしりも大変でした(苦笑)。

 何故、九州出身の父親がここを最期の地として選んだのかといいますと、御縁があったからでした。もともと、航空公園は明治44年(1911年)、日本で最初に開設された飛行場でした。戦時中には陸軍航空整備学校なども開校し、陸軍に志願して入隊した父は、最初は飛行士を目指すものの、色覚異常のため、飛行機の整備員に回され、この所沢にも配属されたことがあったと聞きます。他に青森県の三沢基地にも配属されたらしく、生前にもっと詳しく話を聞いておけばよかったのですが、整備した飛行機の中に、確か「飛燕」があったと記憶しています。

紫蘭(Y氏から御教授賜りました) 所沢航空公園 Copyright par Keiryusai

 戦後になって、父は運輸省(現国土交通省)の航空管制官になり、長らく東京交通管制部に勤務しましたが、その本部が1963年から77年まで東京都東久留米市、77年以降に所沢市に移転したので、他にも成田や釧路など色々と転勤しましたが、東久留米と所沢での勤務が一番長かったのでした。

 そういうわけで、父と所沢とは不思議な縁でつながっていたわけです。

 私は、自宅から所沢の航空公園駅まで電車とバスで行きましたが、車内でずっと読んでいたのが、この野村総一郎著「人生に、上下も勝ち負けもありません」(文響社、2019年4月初版)という本でした。著者の野村氏は、読売新聞の「人生案内」の回答者としても有名な精神科医です。

 内容はタイトル通りで、それで終わってしまいますが、著者は、「上り坂の儒家、下り坂の老荘」という言葉を引用して、元気な時は、「論語」の孔子の思想が良いかもしれないが、いまいち元気がなく、行き詰っている時は、無為自然に任せて気楽に生きろという老子の方がいいんじゃないか、と提案しているのです。

 確かに、先日、このブログでも、今最も注目されている渋沢栄一の「論語と算盤」を御紹介しましたが、500もの企業を起業したイケイケドンドンのいつも「人生上り坂」の渋沢栄一なら、そのブレーキ役のような孔子の「論語」が必要とされるかもしれませんが、何をやってもうまくいかず、いつも劣等感に苛まれているような人(私もその典型かなあ~~)にとっては、老荘思想の方が心の薬になるかもしれません。

 45年間、延べ10万人以上の患者さんと向き合ってきたという野村氏によると、ヒトの悩みや不安の根本的な原因は、他人と比較するからだといいます。そこで、人と比較したり、判定したりするような、つまり、ジャッジすることを意識的にやめることを勧めています。

 また、精神科医野村氏によると、心の問題を抱える人の傾向には4種類あるといいます。それは、(1)自分は駄目な人間だという「劣等意識」(2)自分は損ばかりして、やられてばかりいるという「被害者意識」(3)自分は完璧でなければいけないのに、それができないとう「完璧主義」(4)自分のペースに拘る「執着主義」

 これらを乗り越えるために、どうしたらいいのかー。やはり、考え方や、思考傾向を変える必要があり、それには老荘思想が役に立ち、タイトルの通り、「人生に、上下も勝ち負けもない」ことを悟るべきだと著者は言うのです。本書では老子の言葉を易しく「意訳」ではなく「医訳」してくれます。例えば、老子の「人に勝つものは力あり。自ら勝つものは強し」は「人に勝つ人というのは力(権力、経済力、腕力)がある。しかし、本当に強いのは『自分の弱さに勝つ人』だ」と医訳しています。

散歩途中で見かける花の名前が分からず困っていたので、植物の名前が瞬時に分かるアプリを発見して導入しました。このアプリは千葉工業大学が開発したAI「ハナノナ」です

 もう一つ、私が好きな老子の言葉「恨みに報ゆるに徳をもってす」は、「酷い扱いを受けても、まるで恩を受けたように、そっと優しく返してあげるのが徳というものだ」などと医訳しています。

 どなたも、気分が落ち込んだ時、この本を読めば、少しは、気持ちが楽になるかもしれません。

花の美しさはない=雲の波間に消え去った彼

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 雲をつかむような話です。

 遠く異国に棲む旧友であり、都会の賢人でもあるT君が夢枕に立ち、「美しい花がある。花の美しさというようなものは無い」と急に言い出しました。

 急に何のことなのだろうか、と訝しがっていると、彼はこう続けました。

 一匹の猿が山桜を眺めていたとしましょう。果たしてこの猿は、山桜の美しさを愛でていたのでしょうか? 恐らくそうではあるまい。花や葉に隠れて、何か食べられる実でもなっているのかどうか、確かめていたに違いないのです。同じように、川面に立つシロサギが一心不乱に川の流れを見つめています。果たして、このシロサギは光が屈折して反射する美しい川の流れを我を忘れて眺めていたのでしょうか? そうではなく、生きる糧である小魚でも探していたに違いないのです。

 つまり、美しい山桜があるが、山桜の美しさというものはない、のです。

 美しい川はあるが、川の美しさというものはない、のです。

 翻って、ヒトは何故、桜を愛でたりするのでしょうか? 美しい桜はあるが、桜の美しさはないというのに…。

うーむ、そう言われてみると、そうなのかもしれません。

 彼はさらに続けます。

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「欲望の資本主義」が最期に行き着く所は、貧富格差の膨大な拡大と人類の破滅です。現代の経済学は、数理化、数値化し、金融工学として発展し、人間一人ひとりの感情を置いてきぼりにして、疎外していきました。

 今一番、見直さなければならないのは、宇沢弘文(1928〜2014年)が唱えた社会的共通資本です。地球環境も、医療も教育も人類が持つ社会的共通資本です。これらが、金融工学のような功利主義や儲け主義と合うわけがありません。そもそも、環境保護も医療も教育も投下資本に見合った見返りがあるわけがなく、最初から採算が合わないものなのです。

 僕も、毒された欲望資本主義には異議を唱えたい。

 冷静に考えれば、文学も美術も音楽も芸術など表象(シーニュ)に過ぎないのです。ブランドに過ぎないのです。何?ベートーヴェン? 交響曲7番? サントリーホールで、クラウディオ・アバド指揮のベルリン・フィル? そりゃあ何万円しようが、チケットは手に入れなければー。といった調子で、人々はシーニュに踊らされているだけなのです。それが貴方の人生なのですか?と言いたい。

Cloud  Copyright par Keiryusai

 僕はね、そんな毒された欲望資本主義には背を向けて、この世に生まれて来たからには、何でも自分でやろうとしてきたんだよ。ピアノとギターを独習して、何十曲も自分で作詞作曲してきたし、下手なりに油絵も水墨画にも挑戦してきた。

 料理も自分なりに工夫して作ってきた。食べられるキノコや雑草まで散々調べたし、美味い野菜を作るために土壌の勉強までしてきた。これもそれも、オーダーメードの、ありきたりの、お膳立てされたものばかりでは飽きたらなかったからなのです。味噌も作ったし、漬物もパンもお手製で作ってきた。

それが人生ってもんじゃないのかい?親や教師や上司がお膳立てした道を歩めば、そりゃ楽だろう。でも、そんな他人が決めた人生をなぞって何が面白いのだろう?

僕はもう若くないし、後戻りはできないけど、自分なりに苦労して切り開いてきた道に関しては、一点の曇りもないほど後悔はしていませんよ。功成り名遂げたわけではないけれど、少なくとも自分は強欲ではなかったし、常に謙虚であることを心掛け、他人を利用したり、踏台にしようとしたことなど一度もありませんでしたから。

そう言うと、彼は、雲の波間に吸い込まれるように消えていきました。

映画字幕で楽しく英語のお勉強

富士山 Copyright par Duc de Matsuoqua

  昨日のこのブログで「予想が裏切られた時、深い情報処理が起こる=『英語独習法』」のタイトルで、映画の字幕を活用した英語独習を紹介(というか引用)させて頂きました。

 自分では易しく、つまり分かりやすく書いたつもりだったのですが、皆さま御存知の釈正道老師から早速反応がありまして、「私には難解です。貴兄の原稿は、素人にはチンプンカンプンでした。」とのコメントを頂きました。

 あれえ~?私には大した学も教養もないので、小生のようなレベルの文章は朝飯前のはずです。しかも、釈正道老師は現役時代、誰でも知っている大手マスコミのエリート幹部としてブイブイ言わせた御仁です。難解、なんて言ったら御卒業された福沢先生が泣きますよ。

 その一方で、フェイスブックで繋がっているK氏から「我が意を得たり!」と同感して頂きました。私の嫌いなフェイスブックのサイトでこのブログをお読みの方は10人ぐらいでしょうから、敢て「本文」に再録させて頂きます(笑)。ちなみに、K氏は謙遜されておられますが、東京外国語大学英米語学科を卒業された「英語の達人」です。

(すみません、勝手ながら、引用文は少し加筆、改変してます)

築地「ふじむら」 カキフライとなかおちのハーフ定食1100円

 …「英語独習法」の著者今井むつみ氏の提唱される「映画熟見」は、まさに僕が貧弱な英語力を落とさないよう細々と続けているメソッドとよく似ており、一番効果的と感じるものの一つです❗️何たって、楽しみながら謎解き気分で熱中できるところがいいですね。コロナ禍で、NHK BS や Amazon Prime の名画を楽しむ機会も格段に増えましたが、まさに目からウロコの連続です。

 予期せぬ副産物もあります。例えば、「カサブランカ」のボギーの名セリフとされる「君の瞳に乾杯」Here’s looking at you, kid.は、続けて観た「旅情」では、キャサリン・ヘプバーンが宿屋の女主人、つまり同性から言われており、男女のロマンとは関係ないことが分かりました。(ちなみに、「君に乾杯」は、Here’s to you, とも言うらしい。おお、サイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」の出だしに出てきますね!=この項、渓流斎)

 また、「マイ・フェア・レディ」でオードリー・ヘプバーンが使うコックニー(英労働者階級が使うとされる英語)には、女性が普通使わない表現や、文法上おかしい表現が混じっていることを発見したりして、とてもここには書き切れません。(中略)貴兄のおかげで、英語へのアプローチで同じような楽しみ方をなさっている方がいるのがよく分かりました。…

 いやはや、勝手に引用されて、K氏も怒っておられるかもしれません。こうして、私もブログで何人もの大切な友人を失って来ました…。「日乗」と銘打っている関係上、ほぼ毎日更新しているため、どうかお許しを。

ヒスパニックか?エイジアンか?=それが問題だ

銀座・ひょうたん屋 Copyright par Keiryusai

  この話は、都内で語学学校を経営されていると思われる中村治氏にとってご参考になる話かもしれません。いきなり、御指名されて、さぞかし驚かれていることでしょうが(笑)。

 英語の話です。

  先月4日に、「杉田敏先生のラジオ講座『実践ビジネス英語』が今月で終わってしまうとは!=33年で幕」という記事を書きましたが、この中で書いた通り、「杉田ロス」にはなりたくないので、商魂たくましいNHK出版が発行する季刊ムック「杉田敏の現代ビジネス英語」を聴き始めました。ラジオ放送はなく、スマホにアプリをダウンロードして聴く方式です。 

 今のところ、公私ともに多忙で、なかなか聴く時間が取れないのですが、レッスン1の「The Power of Diversity 多様性の力」は、なかなか考えさせられる濃い内容でした。

 移民の国アメリカですから、米国には多様な人種の人が住んでいます。現在は、白人系が大半を占めていますが、2045年には、ヒスパニックや黒人(アフリカン・アメリカン)、アジア系などのマイノリティ(少数派)が人口比で白人を上回り(もしくは白人が50%を切り)、minority majority(マイノリティ多数派)の時代になるというのです。

 テキストの物語は、ニューヨークに本社を置く世界的な消費財メーカーを舞台に、日本人の主人公・井出恭平が米国に渡り、Diversity Marketingチームに配属されるところから始まります。チームのトップは、ユダヤ系のジェーン・ローゼンバーグ、同僚に、ヒスパニックやネイティブ・アメリカンのチェロキー系やレバノン系らがいてダイバーシティに富みます。

銀座・ひょうたん屋 鰻丼(昼のみ)1850円 Copyright par Keiryusai

 さて、このレッスン1の中で、ヒスパニックの話が出てきました。文字通りスペイン語を話す人という意味で、中南米系の人たちを指します。他にLatino(ラテンアメリカ人=男性)とかLatina(女性)という場合もありますが、男性女性関係なくジェンダーフリーでLatinx(ラティネックス)という言い方があることをこのテキストで初めて知りました。

銀座・みゆき館 Copyright par Keiryusai

 また、さて、なのですが、このことについて語学学校の講師を務めるウンベルト君に聞いてみました。彼はロサンゼルス生まれ、育ちの米国人ですが、メキシコ系です。両親が20代の時に、メキシコからロサンゼルスに移住して来ました。ちなみに、この両親の出身地は、ロックバンド「サンタナ」のカルロス・サンタナと同じメキシコ・ハリスコ州アウトラン・デ・ナヴァロです。今でも彼の祖母ら親戚がそこに住んでいるそうです。となると、彼は「ヒスパニック」の典型ですね。家庭内ではスペイン語が使われていたといいますから。

 そこで彼に聞いてみました。「あなたはヒスパニックで、ラティーノですか?それとも、ラティネックスと言われた方がいいですか?」

 彼は、浮かない顔で、しばし考えた後、「うーん、ラティネックスって聞いたことないですねえ。日本に来てもう5年になるから…。今向こうで使われているかもしれないけど…」と正直に答えました。そして、またしばらく間を置いて、

「うーん、ヒスパニックもラティーノもねえ…間違いじゃないし、問題ないんですけど…。そうだ、やはり、メキシカン・アメリカンが一番だ」と言うではありませんか。

 今度は、こちらが考える番です。「それが一番良いの?」

 すると、彼は「もし、エイジアンと言われてどう思いますか?インド系も中国系も韓国系も皆、エイジアンです。やはり、自分はジャパニーズ(日系)・アメリカンと言われた方がすっきりしませんか?」

 なあるほど、凄い明解ですっきりしました。つまり、エイジアンやヒスパニックではあまりにも範囲が広すぎるのです。

銀座・みゆき館 モンブランとコーヒー 1265円 ランチとデザートで3000円超えてしまった!

 テキストでは、黒人のことを、Black Americanまたは African American という他に、BIPOC(blackIndigenous and people of color)と呼ぶようになったというので、このことも彼に聞いたら、「BIPOC? うーん、知らない。聞いたことないですねえ」とまた正直に答えました。このテキストを創作した杉田敏先生は、毎日欠かさず、ウォールストリート・ジャーナルとニューヨーク・タイムズとザ・ガーディアンの3紙には目を通しているといいますから、ジャーナリズムの最先端に出てくるフレーズや言葉には精通しています。まあ、ネイティブ以上と言えます。逆に新聞を読まない世代は、米国人でも異国に住めば最新用語を知らないのかもしれません。

 この後、私も色々と考えて、「黒人の人も、ヒスパニックの例と同じように、アフリカン・アメリカンと言われるよりも、ケニアン・アメリカンとか、タンザニアン・アメリカンとか言われる方が嬉しいかもしれないね」と言うと、彼も「そうですね。その通りかもしれませんね」と相槌を打つのでした。

 テキストだけでは絶対に分からない微妙なこと(ニュアンス)まで学べた、というお話でした。

 

山形は堅かった=銀座食べ歩き「山形田」の肉蕎麦

  いつの間にか、「銀座食べ歩き」ブログの様相を呈してきましたが、恥じ入ることなく、正々堂々と真っ向勝負していきましょう(笑)。

 職場の同僚O君は、席が隣り同士なので、プライベートなことまでよく話をします。今日は、彼の義兄さんの話でしたが、その方が亡くなられたという話を聞いて吃驚してしまいました。一昨日、その方の話を初めて聞いたばかりだったからです。

 義兄さんは、普段は健康そのもので、病気一つしたことがなかったのですが、半年前に急に胆石が見つかり、手術をしなければならなくなり、入院したら、他にも悪い箇所が見つかり、結構長い間入院されていたようです。そして、医者が宣告した通り、半年後の昨日、急死されたというのです。行年67歳だと聞いています。

 60代だと病気の進行は早いし、「あっけなかった」とO君も言っていました。

 まだ、元気だった半年前。O君は偶然、その義兄さんと銀座でバッタリ会ったというのです。どうやら、胆石の手術をしなければならないことをその時初めて聞いて、吃驚したといいます。義兄さんは、御徒町で長年続く宝石店の二代目だったらしいので、銀座に出てくることは滅多にないのですが、何かの用事があったらしいのです。

 その時に教えてもらったのが、この「山形田」というお蕎麦屋さんです。「美味いから一度行ってみたら」と言われて、その日は別れたそうです。後日、出かけたそうですが、彼も美味かったというので、本日、私も行くことにしたのでした。

 場所は松屋デパートの裏手、王子製紙本社ビルの近くにありました。何しろ、とても古いビルの地下にあり、表の看板も目立たないので、「口コミ」がなければ、通り過ぎて、絶対に行かないような店でした。

 それでも、狭い店内の壁には有名人らしきサイン色紙がいっぱい飾られていたので、知る人ぞ知る、通が集まる有名店なのでしょう。

 私は、この店で人気一番で、地元では「肉そば」と呼んでいる「蔵王冷やし地鶏そば」960円を迷わず注文しました。

 最近、戦国武将に凝ってしまったせいか、山形といえば、すぐに、初代山形藩主も務めた最上義光を思い浮かべます。この蕎麦は、最上義光も食べたのかなあ、と想像しながら食してみました。

 そしたら、吃驚(いつもビックリしていますねえ)、お蕎麦が太くてゴムのように堅い!―なんて書いてはいけませんね。実にコシがあって、噛み応え十分だった、と正確に書かなければいけません。そうでなければ、また、あの釈正道老師から「大間違い。他人のミスに気が付くのは超キモチイイー」などという投書が来るかもしれませんからね。

 出汁に何を使っているのか分かりませんが、スープがまろやかでとても美味しかったでした。リピーターが多いはずです。

 再び、「最上義光もこういうお蕎麦を食べていたのかなあ」と感嘆、感服することしきりでした。

 

マスクが暴落=昨年の10分の1に

 またシャープさんから「マスク当選のお知らせ」がメールで届きました。これで何度目なのでしょうか? 余程、売れなくて余っているんでしょうか。

 マスクが品薄で、あれだけ欲しかった時に、シャープのマスク購入で応募したところ、残念ながら「落選」。すっかり諦めていたところ、厳選なる「再度の」抽選の結果、見事に当選したというのですが、「遅かりし、蔵之助」です。既に、通販で安いマスクを見つけて200枚ぐらい溜まっております。

 抽選倍率が100倍だった頃の昨年5月のシャープマスク50枚入りの価格は、送料込みで3938円でした。今でも3610円するようです。

 私が、マスク品薄のピークだった昨年5月にマッサージ店の店頭路上で買った時は、50枚入り3300円でした。

 その後、2000円、1000円と、どんどん価格が下がり、昨年末に通販で100枚入り900円(税、送料込み)を見つけた時は、思わず小躍りして買ったものでした。

 まさにシメシメでした。

 そしたら、がび〜んです。東京都内の某所で本日、マスク工業会認定マスクが7割引で売られていました。50枚入り800円が250円、900円が299円だというのです。

 それほど欲しくはなかったのですが、安さに負けて、またまた買ってしまいました。50枚入り299円のヤツにしましたが、表示価格は税抜だったので、結局329円でした。

 それでも、ちょうど一年ほど前は3300円でしたから、価格は10分の1です。こんなにも暴落するもんなんでしょうかねえ? 驚き以外何ものでもありません。

 驚きといえば、ついでながら、東海地方にお住まいの旧い友人T君が、心筋梗塞一歩手前の何とか狭心症で入院していたことが分かり、ビックリ。

 SNSに不可解な写真や抽象的な散文を投稿したりしていて、どうも斟酌や忖度がしにくかったのですが、彼には持病があったので、何やら定期検診でもしているのかなあ、と思ってました。

 でも、流石に病院食がアップされるようになって、あれっ?もしかして入院しているのではないかと思い、尋問したら、彼は救急車で搬送されたことをあっさり白状しました。

 今現在は、彼もやっと、どうやら安定したらしいので、私も少し安心しています。梨園の世界では、「五十、六十は鼻垂れ小僧」と言われるくらい、まだまだこれからの年頃なんですから、一刻も早く社会復帰してほしいと思っています。

愉しみながら米国史が学べる=松岡將著「ドライビング・ヒストリック・アメリカ 懐かしのヴァージニアに住まいして」

銀座スイス ランチセット1760円

  まさに有言実行の人です。昨年末か、今年に入ってからか、かの満洲研究家の松岡將氏から「今、また本を執筆中です。内容は秘密です」との連絡が入りました。秘密とは…、何か隠したいことでも、御執筆遊ばされているのかと思いつつ、忘れかけていた数日前に、出版社から私の陋屋に「著者謹呈」で本が送られてきました。

 それがこの本「ドライビング・ヒストリック・アメリカ 懐かしのヴァージニアに住まいして」(同時代社、2021年3月26日初版)です。

 「いやあ、凄いなあ」というのが第一感想です。何しろ、本の略歴に書かれていますが、著者の松岡氏は1935年2月7日生まれ。御年86歳ではありませんか!恐ろしいほどの体力、知力です。瀬戸内寂聴さんも吃驚です。

 読み始めてみると、これがめっちゃ面白い。楽しみながら、アメリカの歴史(特に独立戦争と南北戦争)を学ぶことができ、著者ファミリー(御令室、御子息、御令嬢の一家4人)と一緒に米国の名所旧跡を回ることができるからです。

 途中で、「あれ? この話、どっかで読んだことがあったような…?」と思っていましたら、著者が30年ほど前に出版された「ドライビング・アメリカ」(ジェトロ出版部、1992年)から部分的に借用していることが分かりました。私も昨年10月3日付の渓流斎ブログで、「南北戦争と和製英語の話=松岡將著『ドライビング・アメリカ』から」のタイトルで取り上げております。

 「借用」と大袈裟に書きましたが(笑)、本人が書いたものを「引用」しているわけですから、何の問題もなし。この本では、先行の本とは違って、グーグルマップや名所旧跡を訪れた際のプライベートな家族のカラー写真がふんだんに掲載されているので、類書ながら格段の違いです。

 それにしても、86歳の著者の記憶力には驚愕します。

◇スーパー爺ちゃん

 本の巻末やネットの著者略歴に書いてあるので、書いてしまいますが、著者の松岡氏は農水省のエリート官僚で、1972年から76年まで4年間、外務省に出向し、米国の在ワシントン日本国大使館に勤務した人でした。満洲関連本以外に昨年、現地での副産物として、「ワシントン・ナショナル・ギャラリー 三十六肖像」と「ワシントン・ナショナル・ギャラリー 参百景」を立て続けに上梓し、そのスーパー爺ちゃんぶりを発揮しました。

 私が大先生に対して、「スーパー爺ちゃん」などと気安く書けるのは(怒り心頭でしょうが)、御本人とは面識があり、御自宅にも何度もお邪魔したことがあるからです。ほとんどの読者にとって、本の著者とは面識を持つ機会に恵まれることは少ないのですが、(作家が故人なら尚更!)、幸運にも私はかつて、文芸記者という仕事の関係で多くの著者本人とお会いすることができました。そうなると、本を読むとその著者の声や言い回し、時によっては笑い声や怒りの声まで活字を通して聞こえてくるのです。この本を読んでいても、松岡氏の微苦笑が何度も目に浮かび、聞こえてきました(笑)。

 「記憶力抜群」というのは、例えば、在米4年間に乗ったフルサイズ車は、GM、フォードの2台で走った総距離は6万マイル(10万キロ)とか、その間使ったガソリンが6000ガロン(2万3000リットル)とか、サンクスギビングデーで食したディナーが、スッタフドローストターキーとクランベリーソース、それにスイートポテトとパンプキンパイ…等々、もう半世紀近い出来事なのに、よく覚えていらっしゃること! …んーむ、そんなことないですね。恐らく、細かいメモや毎日、日記を付けていて、それを参照されたことでしょう。

 とにかく、逸話が満載です。

銀座スイス ランチセット 元祖カツカレーとしゅうまいも 1760円

 例えば、米大陸最初の英国人による植民は、メイフラワー号ではなく、それに先立つ13年前の1607年、スーザンコンスタント号、ゴッドスピード号、ディスカバリー号の3艘で、場所はヴァージニア州のジェームズタウンだったこと、南北戦争で南軍の総司令官になったロバート・E・リー将軍の夫人アーリントンは、初代大統領ワシントンの夫人マーサの連れ子パーク・カスティス(後にジョージ・ワシントンの養子)の娘だったことから、南部軍総司令官になるまでリー将軍は、カーティス・リー・マンションに住んでいたこと、ヴァージニア州とウエスト・ヴァージニア州の違い…等々、あまり書くとこの本を読む楽しみが減ってしまうのでやめておきます。

◇超大金持ちのR氏とは何者か?

 とは言いながら、どうしても書きたかったことは、松岡氏と大富豪R氏との交歓です。たまたま、世界一周旅行をしていた米国人のR氏夫妻と東京で知り合った二十代後半の松岡氏は、彼が大富豪だとは少しも知らずに、自分の自宅に招いたりして交際し、その後もクリスマスカードをやり取りする仲を続けていました。そして、ワシントンに赴任している際に、ニューヨークに住むR氏の自宅を訪れると吃驚。マンハッタン島の中心地に聳える1棟5階建てのマンションが、彼の自宅。あのジョン・レノンでさえ、ダコタハウスの何階かのフロアーを所有していただけですから、1棟丸ごと所有するR氏は、超大金持ちです。

 それに加えてロングアイランド島東端イーストハンプトンにある別荘が凄い。松岡氏ファミリーはこの別荘に招待され、車で駆け付けますが、ワシントンから飛ばして6~7時間かかる距離。R氏が住むニューヨークからイーストハンプトンまで2時間半。別荘の間取りの広さや絵画や彫刻が飾られた美術館のような部屋は当然のことながら、キャッチボールどころか軟式野球ができそうな広い芝生の庭。そして、何よりも、R氏一家(とそのゲスト)しか入れないプライベートビーチまで付いているのです。

 プラチナ価格のニューヨーク・フィルの年間席を持ち、冬はフロリダを越えてバハマやバミューダにまで足を伸ばし、何年かに1回は世界旅行をする超富裕層であるこのR氏の職業は何で、どんな人物なのか、最後まで書かれていませんでしたが、あのロックフェラーさんなのかなあ、と思ったりしました(笑)。多分違うと思いますが、この本のエピソードの中で、在米日本大使館勤務の松岡氏の御令室が、当時の副大統領だったロックフェラー氏とあるパーティーで出会った時、向こうから「私はバイス・プレジデントです」と名乗るので、御令室はどこかの中小企業の副社長のおっさんか何かと勘違いしたかどうか分かりませんが、「どちらのバイス・プレジデントですか?」と尋ねたそうな。そしたら、本物の副大統領だと分かって後で冷や汗をかいた、といったことも披露されてます。

 まあ、私から言うのも変ですが、面白い本なので、お読み頂ければ幸いです。

 ちなみに、プライバシーになりますが、写真と文章に頻繁に登場する松岡氏の御子息は今では有名なスーパーコンピューターの世界的権威、御令嬢は、大手国際企業の重役さんです。この本を読むと、子どもの時から好奇心旺盛のようでしたから、大物になるはずです。

通訳団体、退会するしかないか?

 最近、プライベートで色々あったりして、テレビを見るどころか、落ち着いて本も読めません。机の上に「積ん読」状態です。死んだら持っていけないので、なるべく「モノ」は買わないようにしているんですが、どうも本や雑誌は買ってしまいます。

 もう一つ、落ち着かなかったのは、以前にもこのブログで書きましたが、私も会員になっている通訳団体内のいざこざです。(2021年3月1日「通訳団体で内紛勃発=世間は関心なく週刊誌ネタにもならず」)今の執行部が今月下旬に、問題のある3人の理事を解任する議案を中心にした臨時総会を開催するというので、私は、スターリンの粛清の臭いを感じ、「総会開催反対」の趣旨で、会員向け一斉同報メールに初めて投稿したのです。

 この会員向けメールには、ここ数カ月、執行部派と反執行部派との間で、暴言や口汚い罵り合いめいた紙爆弾が飛び交い、かなり閉口しました。最後は執行部が反対派のメールを遮断して終わりましたが、この点に関しては、私は言論封殺の何ものでもないと確信し、憲法が保障する言論の自由の侵害だと思ったので、執行部に対しては不信感を抱きました。

 それでいて、執行部派は「会長様が、無料で釈明会見を開いてくださり、大変大変お忙しい中、誠に誠に有難う御座いました。」と歯の浮くような賞賛、礼賛の言辞を並べ立てて、どこか独裁政権の報道か、朝鮮放送を聴いているようで、違和感といいいますか、はっきり言って、会員であることの居心地の悪さを感じました。

 イザコザの遠因は「パイの奪い合い」です。コロナ禍で通訳の仕事がなくなったことも要因です。執行部は、観光庁から依頼された講師派遣などの仕事を会員に通知せず、仲間うちだけで相談して決めてしまったとか、要するに経済戦争がバックグラウンドにあったわけです。

 私自身は、13年在籍するこの通訳団体から仕事を斡旋してもらったり、講師を頼まれたりしたことは一度もないし、期待もしていないので、中立的立場を取ることができますが、内部事情を知っている人にとっては、「現執行部は7年超も長期独裁政権が続き、執行部とその息のかかったものだけがいい思いをしてズルい」と考えるわけです。こちらの方が真っ当ではないでしょうか。

 今回、会員向けメールに自分の考えと不快感を表明したのですっきりしました。が、これで、ブラックリストに載ったも同然なので、私のメールアドレスも遮断されたり、冷や飯を食わされたりすることでしょう。退会するしかないのかもしれません。

早生まれか、遅生まれか、それが問題だ

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 懲りないですねえ(笑)。皆さまお馴染みの釈正道老師から、またまた暗号が送られて来ました。

 懐具合は大丈夫?煉瓦亭に資生堂パーラー? 銀座の高級レストランばかり。青色申告で、経費で落とすのがマル分かりですね。(以下略)

 本当は(以下略)の所にいっぱい暗号が織り込まれていて理解不能の部分が多いのですが、理解できる前半部分については、何としてでも、反論を申し述べておきたいと存じます。

 まず、何と言っても、釈正道老師は、長年、超一流企業にお勤められて任期も全うされた方だと漏れ聞いております。ということは、生涯で一度も確定申告はやったことがないと思われます。つまり、帳簿の勘定科目だとか、あれだけ、面倒で、緊張を強いられ、複雑煩雑な確定申告とはどういうものか御存知ないと思われます。

 もし、一度でも青色の確定申告をやったことがある人なら、普段の食事代は、経費として落ちないことぐらい分かりきっているはずです。勘定科目として、個人事業の円滑な業務遂行のための「接待交際費」なら、税務署さんも渋々認めてくれるでしょうけど、個人の外食代は無理ですよ。

 釈正道老師は、残念ながら、まだまだ修行が足りませんねえ(笑)。

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 ところで、全くプライベートな話ながら、このほど、私にとっては3人目の孫(娘)が生まれました。母子ともに健康で、神様、仏様、ご先祖様に感謝したいです。ブログなんかに書くような話ではないとは思いましたが、この孫娘に関して、ちょっと哲学的考察を強いられたので、そのことを記そうかと思っています。

◇to be or not to be

 孫娘が生まれたのは、4月2日午前7時37分でした。この日付が大変重要な分岐点になってしまったのです。

 日本では毎年4月から新学期が始まります。となると、3月生まれまでが、前年度で4月生まれから新年度だと思いきや、4月1日生まれまでが、早生まれとなり前年度、4月2日生まれ以降からが遅生まれで、新年度になるというのです。

 となると、私の孫娘は、4月2日生まれですから、新年度のトップバッターとなるわけです。でも、朝の7時37分生まれですから、もし、その7時間38分前に生まれていたら、4月1日午後11時59分生まれとなり、早生まれの前年度生になっていたわけです。

 極端に言えば、4月2日の深夜零時に生まれたら、遅生まれとなり、あと1分1秒でも早く生まれていたら、前年度生まれになるわけです。逆に、4月1日深夜11時59分に生まれたら、あと1分で遅生まれになることができたのです。

◇コロナで出産助成金も

 こういう微妙なケースの場合、困るのは両親です。早生まれにすれば、同学年と1年間近くも大差があり、体力的、知力的にかなり遅れが出てしまう。遅生まれだと、新学期になるとすぐに誕生日が来てしまい、入学式や新学期の前に年を取ってしまい、可哀そうだ…等々。

 しかも、今年度の場合は、コロナ禍で、ある都道府県では、4月1日生まれまでは、コロナ見舞い名目で10万円の「出産助成金」まで出るということで、微妙どころではない違いがありました。

 そしたら、情報に詳しい会社の人がいまして、出産届は2週間以内に役所に提出すればよく、その際、親の意向で、実際生まれた日とは違って、早生まれか遅生まれに変更する人もいるというのです。そう言えば、明治や大正の昔は、結構いい加減で、名前が間違って登録されたり、父親が酔っ払って、よく覚えていなくて適当な日にちを申請したりした話を聞いたことがあります。

 現在は厳格になって、産婦人科医の証明書がないと役所は受け付けてくれないのかもしれませんが…。

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 そんな話を孫の母親である娘にしたら、「この子はきっと自分が生まれる日を自分で選んで生まれてきたに違いないと思う。学年のことは気にしてたけど、給付金の話はあってもなくても、生まれた日は正確に届けた方がいいと思う」と言うではありませんか。

 親の都合で、早生まれにしたり、遅生まれにしたりするケースがある話をしましたが、娘は親の都合ではなく、子どもの都合を優先にしたい、というわけですから、我が娘ながらアッパレと感じた次第です。

 またまた、実に個人的な話でしたので、この記事はあまり多くの人には読んでもらいたくないなあ、と正直思いました。どうか広めないでくださいね。

 

厚労省官僚が深夜宴会した銀座の居酒屋=監視社会の賜物か?

 銀座6丁目

 最近、ブログを書くネタがなくて困っています。以前ですと、西国方面から阿弥陀如来さまのような方が写真と一緒に玉稿まで送ってくださり、年中行事の風物詩の記事を添えることができたのですが、昨年6月からそれもプッツリ切れてしまいました。

 その代わりに帝都の高級住宅街にお住まいの釈正道老師が「暗号」を送ってくださるようになりました。「放送なら基準?違反かな」という見出しでいきなり次の文章が追い込みで始まります

タップリのCM量で、本文の写真か糊口のタネか分からないというあくどい商法かな。銀座周辺の昼メシ情報で活路を見出したかな、と安心していたら、元の木阿弥で、独り善がりの映画、書籍などのウンチクブログに戻ったのは、悲しい限りです。非行少年が、真の道を歩めないのと同様です。悟りの道を求める釈正道が、改心のお手伝いをしましょう。

 これを「暗号」と呼ばずに何と呼ぶことができるのでしょうか? 諜報機関の方々には、是非、この暗号を解読してもらいたいものです。

 まあ、あっしは非行少年みたいなもんなんでしょう。それなら、釈正道老師のお導きで是非とも改心しなければいけませんね。

 さて、厚生労働省老健局の職員23人が過日、東京・銀座の居酒屋で深夜まで送別会を開催したことで、主催した老健局の課長が更迭を含めた懲戒処分、田村厚労相まで閣僚給与2カ月分を自主返納する事態にまで発展しました。

 正直、ここまで厳しい「判定」が下されるとは思いませんでしたが、他にニュースがないので、マッチポンプのテレビがこの話題で大騒ぎしてましたし、引っ込みがつかなくなったということなんでしょう。ただ、コロナ禍で夜の宴会は私自身も自粛していますし、率先垂範して国民に綱紀粛正を求める側のお役人さんが、深夜まで浮かれて騒いでいては、示しがつかないことは確かです。

 実は、個人的には、厚労省の処分よりも、「東京・銀座の居酒屋」が何処なのか気になってしょうがありませんでした。知らなければ、銀座を縄張りにしている渓流斎としては、「銀座博士」の称号を返納しなければなりませんからね(笑)。

 そしたら、意外にも簡単に見つかりました。恐ろしい世の中になったものです。偶然なのか、張り込みなのか、東洋経済の記者が「3月25日0時近くにようやく居酒屋を出て帰路に向かう厚労省官僚たち」の証拠写真まで撮っているではあーりませんか!

 こわ~。ジョージ・オーウェル「1984」の世界です。

 現場は、会社から歩いてすぐの所ですから、すぐ分かりました。

 ちなみに、ビルの名前であるLa Paix(ラペ)とは、フランス語で、「平和」という意味です。渓流斎の野郎にまで写真を撮られて、このビルは平和を乱され、いい迷惑だったかもしれません。

 でも、23人の団体客を受け入れて深夜までやっている薩摩料理の店ということですから、美味しそうですし、楽しめそうです。いつか機会があれば、御一緒しませんか?(笑)。