人生で一番美しい日

 

慶応大学医学部教授の坪田一男氏の「老けるな!」(幻冬舎)には、脳と体を若返らせる68の方法が書かれています。大きな活字で、文字数も少なく、通勤電車の中で30分ほどで読了してしまいました。

内容は、目次で充分、分かります。抜粋すると…

●今日は、人生で一番美しい日と思え

●自分をほめろ

●いい言葉しか使うな(汚い言葉は使うな)

●心を許せる友を持て

●嫌いなヤツのグッドラックを祈れ(ポジティブ思考)

●危険を感じたら迷わず逃げろ

●ゴキゲンな人になれ

この中で、「おとといの夜ごはんを思い出せますか」というのがありましたが、オーマイガー!私は昨晩何を食べたのかさえ、思い出せませんでした。これは重症ですね。

最近の脳医学で、特に記憶力や集中力といった脳の働きは、4つの脳内物質(神経伝達物質)がコントロールしていることが分かっています。それは、以下のものです。まるかっこの中は、その物質が少なくなると陥りやすい病気です。

1、ドーパミン(パーキンソン病)

2、セロトニン(鬱病)

3、ギャバ(躁病)

4、アセチルコリン(アルツハイマー病)

これらの物質が欠けるのは、遺伝的な面やライフスタイルに関係しているようです。まだ、分かっていない要素が多いのですが、せめて、毎日、心身ともに健康的な生活を送れば、ある程度のリスクは避けられそうです。

汚い言葉を使わず、人には優しく、自分もたまには褒めてあげて、感謝の気持ちを忘れずに…

厭離穢土

 帯広動物園

 

人の心は移ろいやすく、愛は不滅ではなく、何はともあれ己の都合が最優先。すべて自己保存本能があるのみ。
人は簡単に人を裏切り、その手段を選ばず。
前世も後世もなく、ただあるのは地獄の苦しみの現世のみ。
生きることとは、苦しきことのみ、多かりき。
生きる目的はなく、生き甲斐もなく、人生に意味も意義もなし。辛抱と我慢と忍耐があるのみ。
恩知らずの人間が巷に溢れ、いとも容易く友情も愛情も反古にし、その行為すら忘却す。そこにあるのは、己の出世欲と権力欲と名誉欲があるのみ。
人前で平気で化粧し、ヤンキーの如く、歩きながら物を喰うようになった日本人。
恥も外聞もなく、まさしく恥知らずで、恩知らずで、破廉恥に成り下がった日本人。
己の自尊心と体面を守ることのみ汲々とし、まさに犬畜生以下の無益な存在なり。
人の金で採算を度外視して保養施設を造り、天下り先で多額の退職金をむしり取って、田園調布に豪邸を建てる高級官僚。雨水で消毒した賞味期限の切れた肉で偽装ミンチを作っても、買う方が悪い、と開き直る社長。自己保存本能を満たすために手段を選ばず。
エネルギー資源獲得のために、自衛と称して戦争をばらまくアメリカ人。自分たちが口にしないからと言って農薬漬けの農産物と有毒物質の入った薬物を世界に輸出する中国人。天然ガスと漁業資源を死守するために無理難題を押し付け、占領地を返還しないロシア人。他国の人民を拉致し、自国の人民を迫害し、麻薬を密売し、偽札を流通させて私腹を肥やす北朝鮮幹部。
世の中、不正と悪と不条理がはびこっている。
人の世は弱肉強食、勝てば官軍。負ければ賊軍。歴史は勝者の側から書かれ、敗者は末代まで汚名を着せられる。
勝つために、手段を選ばず。世に汚職と賄賂と追従と諌言と謀略がはびこり、人を出し抜き、裏切ることなど朝飯前。
人間かくも醜悪で汚辱に満ちた世の中。
そこに救いはあるのか? 新興宗教家は、人の不安につけこみ、多額の献金を詐取して、大学を作り、政治家を作り、医者弁護士を作り、マスコミを作り、芸能人を作り、美術館を作り、領地を作り、時の権力までも手にする。人呼んで、これが衆生救済。
しかし、朋之介さん、それでは身も蓋もない。それを言っちゃあ、おしめいじゃござせんか?
あ、私ですか?
どんなに、もがこうが苦しもうが、純粋さを忘れないようにしているのです。ドビュッシーの言葉ですけどね。
そしたら、信じられないくらい幸運に恵まれ、生きているだけで楽しいのです。本当についているのです。悪いことが起きないのです。うまくできているのです。すべて順調で、いい方向に向かっているのです。離れていく友人もいますが、それは彼が必要なくなったからなので、お互いのためにもよかったのです。良い事だから起きたのです。万事塞翁が馬。私には良い事しか起きないのです。。。そう思えば気が楽ですよ。
序でながら、あなたも好い人をやめると気が楽になりますよ!

達観の境地

 十勝岳

 

会社の先輩の水川雅紀さん(仮名)と昨日、昼食を一緒にして色々とお話を伺いました。

 

水川さんは、大学の先輩でもあり、私より6歳年長です。でも、童顔でほとんど白髪もないので、私より6歳以上若く見えます。そんな先輩が、大病を患ったのは、昨年の春先。生死を彷徨うほどの大病で、約1ヶ月間の入院で、まさに九死に一生を得て、この世に生還を果たしたという感じでした。

 

病名は「急性大動脈乖離」。石原裕次郎やドリフターズの加藤茶とほぼ同じ病名です。ある日、突然という感じではなく、何か徐々に徐々に体調が思わしくなくなり、救急車で運ばれた時は全く歩けない状態だったそうです。下半身に血の巡りが悪くなり、医者が脚の脈を取ったところ、脚の脈がなかったそうです。

 

約1ヶ月間は、絶対安静の状態で、手術をすると、何か、鉛のような金属を埋め込まなければならなかったそうですが、そこまでしなくても回復してきたので、退院したそうです。しかし、今でも「いつ再発してもおかしくない」時限爆弾を抱えているようなものです。

 

原因を考えても、仕事のストレス以外はあまり考えられないそうです。健康には一応気を使い、食事にも気を使っていた。強いて挙げるとすると、、倒れる前は、よく、焼酎を原酒のまま飲んでいた。それぐらいだったそうです。

 

この世に生還して1年余り。私が「人生観は変わりましたか」と質問すると「変わったなんてもんじゃないよ」と先輩は答えました。「ああ、このまま死んじゃうんじゃないかなあ、と思ったけど、もう少しだけ、生きてみたい。何をしたいというわけじゃないんだけどね。別に何か書いてみたいということでもない。とにかく、細々と、でいいから、生きてみたい。そう思ったんだよ」

 

先輩は、特に宗教や信仰を持っているわけではなく、言葉を巧みにして表現するようなタイプではありませんが、「達観の境地かな」と言いました。私が「路傍に咲く花が一段と可憐に見えたりするんじゃないですか」と言うと「そうそう、その通りなんだよ。うまいことを言うねえ」と声のトーンを上げました。

 

「いつも、家の近くで散歩していた所で、入院前は通り過ぎていた『おせんべい屋』さんがあってね。そこでは80代のお爺さんとお婆さんが店を切り盛りしているんだけど、そこで、色んなおしゃべりをしたりしてね…。細々と生きるということがこんな素晴らしいことなのか初めて気がついたよ」

 

「そうなると、会社の人事とか出世なんかには興味なくなるんじゃないですか」と私。

 

「そう、まったーく、どうでもいい。出世したからと言ってどうなの?ウチの会社の人を見ても、出世しても可哀想なくらい惨めでしょう?人間、生きるということは、そんなもんじゃないということに気付いたんだよ」と、先輩は自信満々の表情でした。

 

これこそ、まさに「達観の境地」です。

私などのように修行の足りない人間は、毎日、焦ったり、後悔したり、地団駄を踏んだり、恨んだり、羨んだりしてばっかりなので、まだそんな境地にまで至りませんが、非常に腑に落ちる話ではありました。

ハンドパワー

 帯広

 

四国に住む浜松輝彦氏(仮名)からメールが来ました。「朋之介さん、実は私には超能力があるのですよ」

 

何のことかと、思いました。予知能力?透視能力?それとも、忍者のような雲隠れの術?色々考えてみましたが、よく分かりませんでした。それから、何日か経って、また彼からメールが来ました。

 

「朋之介さんの書いていることに驚きました。実は、私もハンドパワーの能力を持っているのです」

 

「なあんだ」と、私は思いました。別に、驚きません。まだ、目の前で見たことはありませんが、否定はしません。目の前で見せてくれれば信じでもいいのですが…。そのことを伝えました。「別に驚きませんよ」。

そしたら、浜松氏はがっかりした様子でした。「なあんだ、もっと驚いてくれると思ったのですが…」

 

聖書で書かれているいわゆるイエス・キリストの奇蹟は、今で言うハンドパワーのことだと私は思っています。新約のマタイによる福音書には「らい病を患っている人をいやす」「百人隊長の僕をいやす」「多くの病人をいやす」(8章)、「中風の人をいやす」「二人の盲人をいやす」(9章)、「手の萎えた人をいやす」(12章)、」「大勢の病人をいやす」(15章)など、たくさんの病人をいやす様が描かれています。聖書記者がイエスの超人ぶりを強調したかったからでしょう。

 

しかし、これらの話は、文学的比喩とか、誇張とか、伝説とかではなく、実際に、人々の目の前でイエスがハンドパワーを使って、病人を癒したのではないかと私は思っています。

 

ということは、何もイエスだけ特殊に与えられた才能ではないのではないかと思っているのです。ハンドパワーの超能力を持つ人は、今の日本でも数万人はいるのではないかと私は勝手に推測しています。

 

ただし、そういう能力があるからといって、誰もがイエスになれるわけではありません。「逆も然り」は成り立たないのです。あと、2千年経っても、この地球上にイエスのような人間は現れないと私は確信しています。

努めて明るく前向きに

米国パーデュー大学などが最長12年間にわたって調査した結果によると、性格が穏やかな人の方が神経質な人よりも長生きするそうです。

同大学のムロザク准教授は「血圧を下げようと心掛ければ、心臓発作のリスクが減るように、性格を円くしようと考えれば、死を避けられる」などど面白いことを言っています。

心掛け一つで長寿が約束されるのなら、これほど安上がりのアンチエイジングもないですね。何があっても、「決して怒らず、いつも静かに笑っている」。努めて明るく前向きに過すしかないようです。

そういえば、「世の中に存在する悩みは大したことはない」という人がいました。

確かに人間ですから、悩みのない人はいないでしょう。嫁姑の問題、子供の非行、夫婦関係の危機、進学就職結婚問題、遺産相続、倒産転職、病苦、多重債務、容姿、疎外感、虐め、絶望、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦…

本人にとっては、地獄の苦しみでしょうが、ただ、健康で、明日の食べ物のことで心配することなく、雨露をしのぐ寝所を確保さえできれば、これほど幸せなことはない、ということをその人は言いたかったようです。

要するに、これらの四苦八苦の悩みは、そもそも人間に生まれてきたからには解決できないものなのです。

となると、悩まないのが一番なのです。

それでは、悩まないためには、どうしたらいいのでしょうか?

私は、一人のプロ野球の老監督のことを思い出しました。この人は、功なり名を遂げて既に鬼籍に入られた方ですが、四六時中、野球のことばかり考えていました。ゲーム、練習中はもちろん、夜の街に繰り出してグラスを傾けている間でも、話すことは野球のことばかり。まさに寝ても醒めても野球のことばかり考えていました。

1年365日、野球のことばかり、考えていたのでは、悩むことを考える暇はないでしょうね。もちろん、老監督も人間ですから、人並み、いやそれ以上に悩みはあった(存在)でしょうが、考えの中に悩むが入り込む隙がなかったのではないかと推測しているのです。

やはり、解決などできないのですから、底なし沼の泥に足を取られる前に、悩まないのが一番なのです。

私はそう考えています。

邪気をはずす

ローマ

天外伺朗氏の「宇宙の根っこにつながる生き方」(サンマーク文庫)を読了しました。
この本で、氏は、はっきりと「あの世はある」と断定しているので、世に言うトンデモ本の類いではないのかと思われるかもしれません。

しかし、天外氏は、大手企業の研究所で、先端技術の研究開発に携わっている人なのです。どこの企業なのか、略歴には具体的に書いていませんが、CDレコードやロボットのAIBOを開発したというのですから、恐らく、ソニーなのでしょう。
少しだけ彼の言うことに耳を傾けてみましょう。まず、彼は「あの世」とは言っても、死後の世界とは言ってません。あの世とは、今、生きているこの世と同時進行で連動している精神的な世界だと言っているのです。
要するに、心の持ちようでどんな世界でも作れるというのです。少なくとも、私はそう理解しました。

「カルマの法則」というものがあります。自分の言動が自分に跳ね返ってくるということです。前世まで持ち出す人がいますが、私には前世があるとは思っていません。現実の世界あるのみだと思っています。それでも、その現実の人間界は、言葉の世界だけではありませんから、心の中で、相手を嫌っていると、必ずと言っていいくらい、相手も嫌っていたりします。

「人は陰徳を積むと報われる」と聞いたことがあります。「情けは人のためならず」ともいいます。こうして、人に対して良くすれば、やった分だけ、必ず自分に跳ね返ってくるのです。その逆に、人に意地悪すれば、いつかは、自分の身に天罰が落ちるものです。

この本の中で、著者は、悪いカルマ、つまり、邪気から逃れる方法を伝授しています。
1つは、自分の感情を無闇に押さえ込もうとしないこと。

1つは、あるがままの自分をそのまま受け止めて、肯定すること。

1つは、流れに身を任せること。

云々…

とにかく、邪気が外れる様子を自分で観察してみることが大切なのだそうです。そのためには、絶えず、前向きに明るく、すべてを肯定的に捉えて生きることが大切なのです。

その手段として、瞑想が一番の早道で、本書では、その瞑想法まで紹介されています。

と、ここまで書いて、「人間は何を考えても自由なのだ」という確信を強くしました。

天外氏の言っていることを「嘘だろう」と思う人は、ありえない話なので、全く、意味もなく、効果もないことでしょう。しかし、「ありえるかもしれない」と、思う人には、その程度の効果があり、「絶対にそうだ」と確信する人には、因果応報も、天罰覿面も、カルマの法則も、百%的中することでしょう。

そうできていると思います。

かの松下幸之助氏の口癖は「僕は運がいいよ」だったそうです。

その口癖が彼に運を引き寄せていたのかもしれません。

この話をバカらしいと思うか、なるほどと納得するか、それも自由です。

心の持ちよう

ローマ

アンチエイジングの続きです。

例の本によると、長寿の秘訣は、第一に煙草は吸わず、肉食やお酒を控える。塩分が多く、化学調味料、人工着色、甘味料、各種保存料満載のコンビニ弁当や外食は避けるといった食生活に気をつけるほかに、ユーモアのセンスを忘れないといった「心の持ちよう」が肝心だということを力説しています。

世界の100歳以上の長命を保っている人たちに共通していることはー

1、人生で大切なことは、モノやお金ではないという発想を持つこと。(大切なのは人の気持ち)

2、周囲の人は、自分が思っているほど、自分のことに関心を持っていないということを悟ること。(皆、自分のことで精一杯。自意識過剰は単なる取り越し苦労。自分の思ったことを、思ったように発言して、行動することが若さの秘訣)

3、どうしてもという時でない限り、他人に対して否定的な発言をしたり、衆目の面前で批判したりしないこと。(怨嗟の負のエネルギーが一生つきまとってしまうから)

4、自分自身の弱点に拘りすぎないで、自分が気に入った、得意な分野を積極的に伸ばすこと。(これが、若さと健康を維持する上で役立つ)

5、「今、この瞬間」を納得して満足な思いで受け止めること。(そうでなけれな、未来に続く道は、苦難の連続になってしまう)

どうでしょうか?もう一度、声に出して読んでみてください。

要するに、今自分の置かれている現状を前向きに捉えて、今この瞬間を楽しむという発想を持てば、未来に対する夢や希望も生まれ、永遠に続けるだけの価値が生まれるというのです。

こうして、やりたいこと、楽しみたいことがたくさんあり過ぎて、年を取っている暇がなくなるというわけです。

期待され望まれているイメージ

ラファエロの間

(続き)

抗加齢に興味を持ち始めたのは、最近、どうも自分の健康状態が優れないからです。

しかし、病院に行くと、医者は数値しかみないので、「数値は一応正常の範囲です」と言って、追い返されてしまいます。これだけ、痛いので、体は何かを訴えているはずです。何かの予兆か、シグナルのはずです。それが、数値に表れないという理由だけで追い返されてしまうのでは納得できません。それも、3時間も待たされて、診察は30秒で終わりですからね。東京は本当に嫌なところです。

アンチエイジングの本の中で、長生きするには、「心構え」が大切と何度も説いています。病気にならないためには、より健康な肉体と精神を手に入れることーと奨めています。

しかし、現代社会で、ストレスを避けて生きることは、不可能に近いです。よって、なるたけ、心を清浄にして、プラス志向を持つしかない、とこの本では力説しているのです。

気に入った箇所を再録します。

「何はともあれ、自らの脳に対して、プラス情報や自分が期待され望まれているとのイメージを常に焼き付ける努力をしていく必要がある。自ら常に若々しい好奇心と、家族や社会や世界のために有意義な仕事を成し遂げようという思いが、脳を常に刺激し活性化する。そのことが人間の肉体を若く維持する力になる」(75ページ)

この文章をもう一度読んでみてください。

寸鉄人をさす

ローマ

警句

●人生とは孤独と見つけたり

●情報の99%はゴミである

 

アカデミー賞に香港映画のリメーク作品「ディパーテッド」のマーティン・スコセッシに監督賞と作品賞。「バベル」の菊池凛子は助演女優賞を逃し、日本人が主演した「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)も落選。

●投票権を持つ会員のレベルが落ちたのか。ハリウッド映画のレベルが落ちたのか。アカデミー賞といっても、もともと、仲良しクラブの会員を褒めてあげる仲間内の賞なのかもしれない。東洋人なんて、百年早いってことか?

決して諦めないこと

決して諦めてはいけません。
心配してはいけません。
くれぐれも安心するように。いつも明るい心でいてください。
今の状況が半永久続くわけがありません!
決して悲観してはいけません。
必ず道は開かれます。
明けない夜はありません。
そのうち必ず良いことがあります。
という言葉を何度も反芻してください!