観念が限界を作る

もうすぐトリノ冬季五輪(2月10日-26日)です。

「氷の街」帯広はスケートの盛んな所です。長野五輪金メダリストの清水宏保選手をはじめ、十勝ではこれまで43人のオリンピック選手を輩出していますが、今回のトリノ五輪でも、スピードスケート代表20人のうち、半分の10人が十勝出身です。

清水選手は31歳になりましたが、今回めでたく4回目の五輪代表に選ばれました。

その清水選手の名言。

「固定観念がその人の限界を作る」

現在、スピードスケート男子500mの世界記録は、加藤条治選手の34秒30です。昨年11月に米国ソルトレークシティで開かれたW杯でマークしました。それまでは、清水選手の34秒32で、加藤選手と同じリンクで2001年3月に出したものでした。

人類は、34秒台の壁を破ることができるか?

清水選手は「33秒台は可能」と言い切っているのです。無理だと思えば、それが固定観念となり、限界を作って、実現不可能だ、と言っているのです。

これは、スポーツの世界だけに当てはまることではないのではないでしょうか。

普段の生活でも、仕事でも、最初から「駄目だ」と諦めてしまったら、何もできない、ということを示唆していると思います。

勿論、何かを実現するためには、準備と学習と不断の努力が必要であることは言うまでもありませんが、成功している人の十中八、九は「Big mouth」、つまり大口叩きです。自らにプレッシャーをかけて、思いを遂げています。

「良い、悪い」の話ではなく、なるほどと思ってしまいました。

道を究めた一流選手の発言には重みがあります。