上士幌町の花粉避難ツアー

上士幌町ナイタイ高原

最近、目がかゆく、くしゃみも止まらない。花粉症が再発したのです。もう四月も半ばだというのに…。街中ではまだマスクをしている人も目立ちます。以前は、3月の下旬になれば、治っていたのですが、東京の空気はよほどひどく汚染されているのでしょうね。

北海道に住んでいる時は、一度も花粉症になりませんでした。帯広は「人間の住む所ではない」と言われて左遷されたのですが、実際住んでみると、天国みたいな所でした。むしろ、東京の方が「人間の住む所ではない」のではないでしょうか。

北海道十勝支庁管内の上士幌町では、竹中貢町長が音頭をとって、昨年から「花粉症リトリート(避難)ツアー」を旅行代理店とタイアップして始めました。定年退職(予定)者にも呼びかけたところ、何組かの家族も移住を決意したようです。「花粉症リトリートツアー」に関しては何度か記事にしたのですが、その度に、竹中町長から直々に電話を戴きました。町長さんなのに偉ぶった所が全くなく、とても気さくな方でした。竹中町長さん、お元気ですか?本当に、上士幌町に避難したいくらいです。ビルに囲まれた東京で仕事をしていると、あの広大な空と大地の北海道が懐かしくなります。高村光太郎の奥さん智恵子が「東京に空はない」と言った言葉が、気が触れた人の単なる誇張に過ぎないと頭で考えていたのですが、経験者として断言できます。

東京には空がない。

そういえば、今日は帯広市長選です。当然ながら、東京のマスコミは全く報道していません。前触れ記事も全くないので、北海道以外の人はほとんど今日が帯広市長選であることは知らないでしょう。現職の砂川敏文市長が三選を目指し、対抗馬として十勝毎日新聞社の東京支社次長だった目黒精一氏が立ちました。事実上、この二人の一騎打ちと言っていいでしょう。

砂川氏には自民・公明が推薦し、地元選出の中川昭一農水大臣がバックにいます。一方の目黒氏は民主の推薦を取り付けました。砂川氏が優勢ですが、中川氏と「永遠のライバル」である新党大地代表の鈴木宗男代議士が目黒氏に肩入れすれば、どちらに転ぶか分からないと言われていました。その後、私は帯広を離れてしまったので、全く情報がありません。

十勝毎日新聞は毎日一面で候補者の一挙手一投足が報道されているでしょう。

情報とは何なのか、と考えてしまいますね。