帯広・紫竹ガーデン
半世紀も生きていると、音楽の再生、録音機に関しては「歴史の証人」のような体験をしてきました。
まず、小学校に入る前の幼児の頃でしたが、家には78回転のSPレコードがありました。昭和三十年代の半ばです。ほとんど覚えていないのですが、クラッシックと童謡でした。ちょっと手が滑って落としたりすると、あっけなく粉々に割れてしまったことはよく覚えています。
小学校の頃は、ソノシートでした。もう、知っている人は少ないかもしれません。ビニールのペラペラのレコードです。漫画本の付録についている代物です。これで、「忍者部隊月光」や「サスケ」などを聴いていました。
私が生まれて初めてレコードを買ったのは、小学校4年の時で、ビージーズの「ジョーク」という45回転のシングル盤でした。400円でした。
再生機は、いわゆる小さなポータブルで、借りてきたローリング・ストーンズのLP「スルー・ザ・パースト・ダークリー」をかけると、再生機からレコードからはみ出ていました。
テープレコーダーは、もちろん、最初はソニー製のオープンリールでした。まだ、カセットは出回ったばかりか、庶民には高値の花だったようです。
中1の時、父が初めてステレオを買いました。これで、一気にレコード収集が加速しました。
以下中略で、LPからCDの時代になり、MDの時代になったと思ったら、いつの間にか、iPodの時代です。
私はウォークマンの走りの世代ですが、iPodには本当に脱帽です。その小さくて軽いコンパクトさ。その中に、最大1万5千曲も入ってしまうから驚きです。
自分の持っているCDを十数秒で簡単に録音できますし、Podcastといって、無料の「ラジオ放送」もインストールできました。試しにCNNとBBCのニュースを「録音」しました。CDウォークマンのように「針」が飛ぶようなことはないし、音質も非常にいいです。世界中で大ヒットし、一時は追放されたアップル創業者が復活したのは頷けます。
今の若い人はSPだけでなく、LPも見たことがない人がいるかもしれません。レコード会社の人も「CDが売れなくなった」と嘆いていましたが、私も、若かったら嵩張るレコードより、iPodで満足できたでしょう。
つまり、若くないので、やはり、LPの時代が無性に懐かしいです。これ以上書くと長くなるので、今日はこの辺で。