五日市 剛さん

 中札内村美術館

 

五日市剛(いつかいち・たけし)さんの講演録「ツキを呼ぶ魔法の言葉」を読みました。あまりにも面白かったので、その触りをご紹介します。

巻末のプロフィールに、五日市さんは昭和39年生まれ。マサチューセッツ工科大学に留学。工学博士。現在、企業経営の傍ら、数社の研究顧問を務めているーとあります。

講演は2000年12月に、金沢で十数人の前で行われたもので、あまりにも面白いので、当時、80歳だった安田善次郎さんという人がテープを起こして小冊子にまとめたところ、あっという間に全国に広がったそうです。

内容を一言で言えば、言葉には魔力があり、絶えず「ありがとう」「感謝します」「ツイている」という言葉を口に出せば、運が開けて、人生が好転するーといった真理を説いています。

「そんなうまい話があるわけない」という人は、それでその人の人生は終わってしまうことでしょう。

特に、毎日、人の悪口を言ったり、天を呪ったり、いつも「バカヤロー」だの「テメー、コノヤロー」などと、汚い言葉を使っていると、その人の人生も同じように汚くなって、運も開けない、というのです。

こちらも一理あるようです。

「感謝の言葉」は、五日市さんが、26歳の時にイスラエルを旅行し、ハイファという港町で出会ったおばあさんから、学びました。

最初は半信半疑だった五日市さんも、その後、次々と不思議なことが起き、おばあさんの言ったことが真理であることがわかるのです。

おばあさんからもらった包み箱から、不思議な縁で、現在の奥さんと結婚することになった話や、不良少女だった女の子の家庭教師になって、彼女を立ち直らせて、見事、宮城県下一の高校受験に合格させた話や、交通事故にあっても感謝の念を忘れずに口に出したら、事故をきっかけに親しい間柄になった話や、就職してから、次々と年収数億円の社長業に誘われる話など、エピソードに事欠きません。

著作権の関係もあるので、これ以上詳しく書けません。もしご興味のある方は、一部400円(送料別)ですから申し込まれたらどうでしょうか。

そこで、問い合わせ先のホームページを今初めて見たのですが、ちょっと宣伝臭い感じがしました。否、宣伝そのものでした。お先棒を担ぐわけではないので、もし必要だと感じられた方はご自分で調べて検索してみてください。

私の内容の評価に変わりはありません。