昨晩は、きこしめしたまま書いてしまったので、今、読み返すと、全くひどい文章だなあ、と思ってます。でも、恥さらしついでに、そのまま、削除しないでおきます。
梅田望夫著「ウエッブ時代をゆく」(ちくま新書)は電車の中で、2日で読んでしまいました。それだけ、通勤時間が長いということかもしれません(笑)。
面白かった所を引用します。
インテルを世界一の半導体企業に育てたアンディ・グローブは、1956年、20歳のときに、ハンガリー動乱に関わり、祖国を脱出して難民としてアメリカに渡ってきた人です。彼は、医療費から大学の奨学金まであらゆる面で援助してくれたアメリカに感激し、猛勉強して「自立の精神」で逞しく成長し、機会を与えてくれたアメリカに対して強烈な愛国心を持つようになったといいます。
その彼の座右の銘が、
“ Only the Paranoid survive.”
病的なまでに心配性な人だけが生き残れる。
です。
肝に銘じておきます。
ネットで不特定多数の群集に自分の意見を発することによるメリットとデメリットを熟知している著者の梅田氏は、こう言います。
「一般的に、リアルな世界で満足度が高い人ほどネットには関心を持たない。リアル世界で満足度が低い人ほどネットの可能性に興奮している。」
著者は、志さえ持てば、ネットで「生計を立てる」術を身に着けることができると、力説しています。そのためにも、見知らぬ人にでも信頼関係を構築して、グローブの言う「病的なまでに心配性」を持って、自助努力で、自らの道を切り開いていく必要があるようです。
私は、ネットは単なる「方便」だと思ってきたので、そのテクノロジーに関しては、恥ずかしながら、全く熟知しないままできてしまいました。本書によれば、今後、世界の主要図書館の蔵書が、スキャンされて、ネットで公開される時代が来るそうです。大変な時代になるんですね。
この本には全く書かれていませんが、その、世界中の文化遺産をスキャンして公開する世界最大の検索会社が、その画像と動画を「著作権」として独り占めして、世界を支配するのではないか、と私は危惧しております。(現に、日本の国宝の一部もそういう状態になっているという噂を聞いたことがあります。)
ですから、私は彼ほど、楽観主義にはなれませんが、この世界的潮流に遅れない程度に、後ろからゆっくりと付いていくしかないと、思っています。もちろん、監視しながら、です!