浮世の馬鹿

 もうそろそろ発車です Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

春だというのに寒いですね。
天気も悪いし、晴れ晴れとした気分になれませんね。

朝起きるのはまだつらいです。まだまだ、温もりの中でグズズしたくなります。確か、江戸時代に

 世の中に 寝るほど楽は なかりけり 浮世の馬鹿は 起きて働く

とかいう狂歌がありました。うまく、言ったものです。故水木しげるさんにも「なまけものになりなさい」という言葉がありました。

私は、変わっているのか、どういうわけか、俳句や短歌よりも、川柳や狂歌の方が好きです(笑)。

 まだまだ大丈夫です Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

昨晩、都内某所で、盛大な懇親会があったようです。残念ながら、私は諸般の事情で参加できませんでした。せっかく、お誘い頂いたのに残念でした。

恐らく、渓流斎の噂話も出たのかもしれません(笑)。まあ、酒の肴でも何でもしてくださいな。

それより、エッジの効いた最先端の話題が聴けなくて、本当に残念でした。

とはいえ、聴いたとしても、このブログに簡単に書けなかったでしょうけどね(笑)。

 買い物時間はたっぷり Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

最近、どうも糸が切れたような感じで、腑抜け状態です。

そんな中で、中澤孝之さんの「ロシア革命で活躍したユダヤ人たち」(角川学芸出版)を読み返しています。初版は2011年5月31日。もう5年も経つんですね。

同書によると、世界の人口67億人のうち、ユダヤ人は1500万にしかいないのに、ユダヤ人のノーベル賞受賞者は全体の3割も占めているそうです。

それだけ、優秀だということで、その秘密は、子供のときからの親や周囲による熱心な教育にあるようです。そこで、思い出すのは、中国の客家(はっか)です。小平、李登輝、リー・クアンユーら国家主導者たちには客家が多い。学者や医者、弁護士も多いと言われています。

客家も教育熱心の面では、ユダヤ人に引けはとりません。結束して海外留学にもお金をかけます。3、4年前に厦門近郊の客家の土楼を観光で観に行ったとき、案内展示に書かれていました。

中澤氏の本に戻りますと、トロツキーがユダヤ人だということは有名ですが、「革命の父」レーニン(本名ウラジーミル・ウリヤノフ)にもユダヤ人の血が流れていたそうです。母マリヤの父アレクサンドル・ブランクは、十代に正教に改宗したウクライナ出身のドイツ系ユダヤ人の医師で大地主だったそうです。「ソヴィエトの歴史家たちが否定し続けたにもかかわらず、ウラジーミルにユダヤ人の血が少なくとも四分の一入っていたのは間違いない」と中澤氏が書いてます。

この本で驚かされたのは、あのドストエフスキーがかなり強硬な反ユダヤ主義者だったことです。そう言えば、彼の論評は読んだことがなく、小説しか読んだことがなかったので、知りませんでした。