私は美人局なのか?                           第7刷

門が次々と Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

昨晩は、某所三階の個室で、約一年ぶりに栗林閣下と再会しまして、懐石料理と、約一年ぶりに解禁したおチャケに舌鼓を打ちました。

私事、昨年は、事情がありまして、しばらく此岸をお留守にしていたのですが、どういうわけか、栗林閣下は足繁く、当時私のいた黄泉国まで通って頂き、「あれが欲しい」「これが欲しい」という小生の我儘を聞いてくださったのでした。大変人が良い親切な方なのです。(今回も、何と!大変高価な「白州」12年ものまで持参して下さいました!)

この渓流斎ブログを再開できたのも、少なからず、彼のおかげだと思っています。

とは言っても、栗林閣下とは思想信条が正反対なので、おチャケが進むと、大激論となり、星一徹のようにテーブルをひっくり返すは、千秋楽のように座布団が舞い散るはで、それはそれは大変な惨状が展開されました。

そしてまた門 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

栗林閣下というのは、あの「毎月50冊読破する」という市井の学人(アイドルGaktoとは別)さんです。しかも、国立図書館まで自宅から自転車で片道6時間も掛けて通うという戦歴の持ち主だったことには本当に驚きました。

「田舎の秀才」らしい面をそのまま保持しておられ、「渓流斎は、戦後民主主義の残留孤児だ」などとうまいことを言います。

政治信条には、確固たるものがあり、かつて、高額な会費を毎月お支払して、その方面の組織に所属したことがあり(現在退会)、大ベストセラー作家桃田曲樹の言う「琉球新報と沖縄タイムズはつぶさなあかん」という主張は正しい、あの二紙は必ず、近いうちにつぶれるでしょう、と自信満々にのたまうのでした。

栗林閣下。これだけは、「そんなことはありませんよ」と、声は潜めて、柔らかく申しげます。と、主宰者特権で、公衆の面前でブログに書いてしまいます(笑)。

私は今年5月27日の渓流斎ブログ「沖縄、おきなわ、オキナワ」の中で、以下のように書きました。

「日本の国土面積のわずか0.6%の沖縄県に在日米軍専用施設の74%が置かれています。
沖縄県の負担割合は、本土の約500倍。県民約140万人の約9割が住む沖縄本島の2割近くの面積を米軍施設が占めています。その米軍基地のうち、海兵隊基地が占める割合は75%。沖縄県民総所得に占める基地関係収入の割合は、最近はわずか5%程度です」

琉球新報と沖縄タイムズは、何の罪も犯していない将来のある希望に燃えた若い沖縄女性が、不埒な米軍属の男に殺害されたことを受けての抗議集会を大々的に取り上げていました。

帝都のいわゆる全国紙と言われる紙面では、その記事は、ほどほどの扱いでした。

今の私の気持ちは変わりません。「沖縄の人がかわいそうじゃないか」です。

沖縄県紙二紙は、傲岸不遜な桃田某が言うように、つぶしてはいけません。

やっと建物に Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

今、個人的に「古事記」や「日本書紀」を読んだり、「読史備要」を参照したりしているのは、「日本人とは何か」に大変興味があり、知りたいからなのです。

今年6月27日の渓流斎ブログ「我々は何処から来たのか?我々は何者か? 我々は何処へ行くのか?」で、書いた通り、最新の科学によりますと、我々日本人の祖先というのは、6万年前にアフリカから大移動を開始した現生人類=ホモ・サピエンスが、3万8000年前から2万6000年前にかけて、南は東南アジアから沖縄(最近、石垣島で2万年前の旧石器時代の人骨が発見されたニュースが話題になったばかり)を通って、西からは大陸中国、朝鮮半島、そして対馬を通って、北からは、シベリアから樺太を通って日本列島にやって来た、ということが分かっています。

ということは、日本人とは、今で言うアフリカ人であり、東南アジア人であり、大陸人であり、半島人であり、シベリア人であるということでしょう。

私の祖先は、九州ですので、遡れば、熊襲だったかもしれませんし、沖縄人だったかもしれませんし、東南アジア人だったかもしれない、と勝手に思っています。残念ながら、亡くなった叔父が調べた尽くした限りでは、江戸時代、ギリギリ秀吉桃山時代までしか遡れないため、それ以上は分かりませんが。

建物も立派 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

(関係者の方はこれ以上先は読まないでください)
社内のコップの中の小さな出来事ですが、一昨日から、つまりは、今年第3四半期から、一発大逆転の不当労働行為に限りなく透明に近いブルーのような気がしないでもないような人事異動がありまして、私は、官僚でもないのに、会社の「○○局」という肩書になりました。

「○○局長」とか「○○局付」なら聞いたことがあるし、確かに存在しますが、単なる「○○局」なんて、聞いたことがありません。果たして、そもそも「○○局」なんて、人間に対して、付ける肩書なんでしょうかねえ? と、あたしゃ、声を大にして言いたい!(笑)

そう言えば、「○○局」と言えば、私には無縁の情報関係(?)の職業にありましたね。えっ?何かって?

最初にお断りしましたが、貴方は関係者じゃありませんよね?

では、お答えしましょう。

美人局です。(何て読むの?どういう意味?なんてカマトトぶらないように…)

「読史備要」余波

故宮出口 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 昨日の「読史備要」の写真が分かりにくかったですので、ちゃんとした写真に差し替えておきました。

 どうですか? このきめ細やかな心遣い(笑)。

 あの評判の吉川弘文館の「日本史必携」「近代史必携」、そして、これさえ読まなければ、今頃はもっとましな人生を送っていただろう、というぐらい私の人生で大変な影響を受けたハンター・デービス著「ザ・ビートルズ」(掃いて捨てるほど出版されているビートルズ本の中でも彼らの現役時代に書かれた伝記本の白眉の原書版。勿論、中学3年の私は、日本語版で読みましたが)を並べてみました。

 「読史備要」は、昭和41年6月15日の第2刷で、定価4800円です。

 昨日は、私はこの稀覯本を、わずか、たったの1456円で手に入れたことを暴露しました。

 昭和41年の4800円は、今の兵隊さんに換算すると、どれくらいになるか(山下清画伯)、私も調べてみましたよ。何と、昭和41年のラーメンは80円でした。今、ラーメンはへたすると、800円ぐらいしますよね?

 となると、物価は当時の10倍だとすると、4800円ちゅうことは、今の価格では4万8000円もすることになります。

 それが。1456円!(しつこいですね)いい買い物をしました。

昭陵入口 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

この「読史備要」の購入を勧めて下さった京都にお住まいの京洛先生は「愚生も貴人と同じ改訂版を昭和41年に入手しましたが、当時5000円近くしましたね。その後、さらに改訂版が出て、その新改訂版を買おうと思っていましたが、そのままになっています。
 近世以前の歴史事象を検索、検証するには、これで十分だと思います。例えば歌舞伎役者の系図は、尾上菊五郎の場合、昭和24年に亡くなった六代目までしか掲載されておりませんが、その跡は今の新しい辞典や事典で見たらよいのです。
 有名寺院の歴代管長さんも、建仁寺は竹田黙雷さんまでです。東京別院で座禅をされた貴人もよくご存知の『相国寺』の現管長さん(有馬頼底老師)は勿論出ていません(大笑)」。

 と、ここまで書いて、今日は特にこれ以外、書きたくなくなりました。
今晩は、昨年小生が常世国に参った際に、個人的に大変お世話になった人への生命を懸けた接遇が待っていますので、緊張しています。

 その方は、私と正反対の思想信条をお持ちらしいので、「このボケ、カスの非国民の売国奴があ」と、いつも渓流斎ブログに腹を立てているそうです。

 実は、それほど、あたしには、確乎とした政治信条なんてありませんけどねえ…(笑)。

 単に、政治屋だろうが、芸能人だろうが、大企業の社長だろうが、とにかく、「威張っている奴」が大嫌いという政治信条を持っているだけなんで、それ以外は、なるべく大目に見ているつもりなんですけどね。

 あ、あと、大嫌いなものは、何の苦労も、努力もせずに、ただ、親の七光りでふんぞり返っている奴ですかね。

 アハハハ、結局、キリがないので、この辺でやめておきます(笑)。

色々な門が Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 おまけでんがな

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ステレオ!これが「読史備要」だ!

「読史備要」と「日本史必携」「近代史必携」「The Beatles」

京都にお住まいの京洛先生の「電脳世界の戯言ばかりに頼っていないで、こういうものは、手元に置いておかなければいけませんよ」との助言で、例の「読史備要」を買うてしまいました。

ネットで購入したのですが、送料を入れても、な、な、何と、1456円なんですよ、旦那!

届いてみて、本当に吃驚仰天です。一言で言えば、こりゃあ、広辞苑ですよ!しかも、中身が濃すぎる。「読史備要」が美空ひばりなら、吉川弘文館の「日本史便覧」は、坂本冬実です。という、いつも京洛先生が使うお言葉を拝借させてもらうことにします(笑)。

今回、証拠として、写真を載っけておきやんした。

「読史備要」については、以前、この渓流斎ブログでご説明しましたので、もう内容についてはクドクドとご説明しませんが、年表と天皇家から藤原家、徳川家に至るまでの家系。官位官職、方位、歌舞伎役者の系図まで載っています。ページ数は、何と2153頁。重さは測っておりませんが、とにかく重い(笑)。昭和41年3月30日に初版が出て、同年6月15日に第二刷がでております。版元は、講談社。奥付には、しっかりと「検印」の判子が押されています。(確か、東京帝国大学史料編纂所編著の初本は昭和8年で、昭和41年と昭和53年に改訂版が出ています)

昭和41年6月と言えば、1966年6月。ちょうど50年前のことで、ビートルズが来日した年です。ちょうど「ビートルズ来日50年記念」ということで、今、盛んに新聞雑誌やラジオ、テレビで取り上げられています。

当時、日本の伝統国技を行う神聖なる日本武道館を、ペートルズなる不良異人に貸すとは、何事か!と右翼の皆様を中心に大排斥運動が起こりました。しかし、当時は、左翼の皆様も含めて、まさか、あのペートルズが、こんなに歴史に残るほど才能に溢れた革新的な音楽集団だと気がついた日本人は、ほとんどいませんでした。

私が手に入れた「読史備要」は、ビートルズ来日50周年と同じ年・月に印刷された半世紀も大昔の古本ですが、全く古さを感じさせませんでした。

ビートルズも「読史備要」も永遠の輝きを放っています。